1年ぶりの六甲山Pコースは変わってしまってた

- GPS
- 09:44
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,075m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:44
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
しかもこの日は平日で結構早く来れたが、土日はバスの始発が1時間くらい遅かったので、長い時間歩く予定なら季節や曜日を考えた方がいいかも。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
船坂峠入ってすぐのトラバース区間はもはや道とも呼べない状態。 通ったことある人やこういう所慣れた人ならともかく、普段道の無いところを歩き慣れていない人が初見で入るのはお勧めしない。 逆に上級コースと書かれている白水尾根から上は、特に分かりにくかった瑞宝寺谷東尾根の西側斜面と瑞宝寺谷西尾根の東斜面にピンテが連打されて非常に分かりやすくなり、必要なのは脚力という感じになってしまってた。 |
写真
あまり人通ってなさそうな道ながらさすがにもう蜘蛛の巣もあまり無く、朝一なのでゆっくりと良いウォーミングアップの上りだったが、この先県道16号明石神戸宝塚線に下りるのが細尾根にザレた下りでちょっと神経使わされる。
この峠越えで向こう側の道に入っていくってのがなんか自然な気がして、最近では毎度わざわざこんな疲れる時間のかかることやってる。
季節的に笹がだいぶ弱ってくれてたからよかったけど、このあたりの笹藪が切り開かれることは無いと思われるし、以前はくっきり連打で分かりやすかった白ペンキのマーキングも薄れたりとただでさえ年々道が見えにくくなって通りにくい所に倒木。
小さい倒木も幾つもあってそれが処理されることも無いから面倒なのになんとデカいのが道そのものを壊してる。
通ったことある人やこういう所慣れた人ならなんとかなるかもしれんけど、初見で慣れてない人だと下手すると斜面下りてしまうかも。
このトラバース区間はもう道としての体をなしていないので、ある意味後半の上級コースと書かれてる部分より危ないと思う。
この日は何日か前に歩かれたらしき踏み跡が所々残ってた。
そのあとこの船坂谷大堰堤巻いたところで船坂谷道に下りて来て合流するあたりまでも、去年はなんか凄く分かりにくくなってる気がしたのがこれもピンテが追加されたおかげか今回は迷うこと無く通過出来てビックリ。
今回それを試してみるかと上に廻ってみたが、結構な傾斜でザレザレに滑りまくりそうでビビってしまい、結局いつも通り堰堤横の藪を押し分けて下りた。
ただ、このあたりは茨が多く、この堰堤横の藪も引っかかりまくったので、それを嫌って多くの人が崩落の傾斜を下りてるのかも。
ここも笹が深くなってきており、足元が見えないので飛ばして下りることは出来ない。
目印も当初の白ペンキのマーキングはだいぶ褪せたり剥がれたりして遠くからでは分かりにくくなってきてるが、その側にだいぶピンテが足されていたので記憶と照らし合わせて正しく通れた。
じつはこの1年ほど何度か瑞宝寺谷道通る度にここより10メートルほど上に新しい道らしきものが開かれてるのが気になってて一度通ってみようか一瞬考えたが、やはり今回は六甲山Pコース通りに来たんだからといつも通りここから上ることに。
ここは以前から分かりにくくもあるところで、自分など2回に1回は間違えて途中コースでは無いあり得ないところにある古く小さい石積みの堰堤よじ上ったりしてる。
それが今回はほとんど迷うこと無く正しく上れたようで、体力的には非常に助かったが、このコース本来の面白さはだいぶ減ってしまった気もする。
それがいつの間にか視界は完全に塞がれてしまった。
今回も一瞬行き過ぎてから確か一番高い所からだったはずと気が付いてすぐ取って返し、道の土手をよくよく見ながら少し凹んだ踏み跡らしきを見つけて入ったらすぐの所にこのマーキング。
これはもう目の前で見ないと、少し離れたらもう木の皮の模様としか見えない。
ここにはもうピンテは無く、その中で六甲山Pコースの薄れた白マーキングと古いテープを追っていくのはなかなか大変。
それでも最後の急な下りになるあたりまでは以前もなんとか追ったことあるし、今回もおそらく同じくらいまでは行けたと思うんだが、そこから先、おそらく魚屋道に下りる最後の斜面になるとなぜかだんだん踏み跡が右に、つまり山頂とは離れていく方に降りるようになり、これが不安でいつもそのあたりで無理やり左に、山頂に近い方に方向転換してしまう。
今回も1年ぶりで忘れてたのか同じ轍を踏んでしまい、結局もうマーキングも何も無いわけ分からん所からずり落ちてきた。
気が付いて本来はどこに出てくればよかったのか気を付けて探しながら歩いてたらなんと、こんなに下の方に。
やはり踏み跡が右に、山頂からは離れる方向に下りていってたのは正しかったのか。
次の機会があれば今度こそは弱気に惑わされずに最後まで踏み跡追っていきたいところ。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
|---|
感想
背中の痛みで丸2ヶ月歩かなかった脚力の衰えはある程度戻ってきた気がする。
しかし痛みはまだ完全に無くなったわけではなく、やはり手を上に上げて鎖や岩、木の根を掴んで身体を引き上げるような動きはまだ怖い。
でもそろそろちょっとハードに歩いてみたいけどどうしようと考えてて思い出したのが去年もこの時期にやってる六甲山Pコース。
加藤文太郎への自分なりの思い入れで六甲全縦の大会用コースを色々カスタマイズして歩いてるのと同じように、じつはこの六甲山Pコースにもちょっとした欲がある。
船坂峠のこのコースの入り口標記に気が付いたのはもう何年前だったか。
最初1年くらいはなんか不安で入れなかったのが、いったん入ってみると結構面白くて毎年のように行くようになってもう3〜4回歩いたか。
ただ、初めて気が付いた時から違和感があったのが、ゴールは山頂だから分かるとしてスタートが東六甲縦走路途中の峠からってどうなのってこと。
まあそんなのはよくあるし気にする必要も無いとは思うけど、せっかく峠からなら峠越えのコースだったらもっとかっこよかったのに、みたいな個人的好みの問題。
最初は船坂峠通る度にどちらかの方向に続きがないかあちこち見回したりしてたが何も無し。
そこで考えたのが船坂峠を南から上ってきてそのまま北に峠越えで六甲山Pコースに入ってみようというもの。
地理院地図見ると船坂峠南斜面には少し東にずれた谷から最後少し西にトラバースして船坂峠に詰め上がる破線がある。
これはきっと堰堤工事などで作られた道だろうからそこまで厳しくはないだろうと高をくくり、初めての時はなんとアホなことに宝塚から赤子谷上って縦走路乗り越えて樫ヶ峰経由で県道16号明石神戸宝塚線の峠川谷とかいう地理院地図破線の道に繋ぐなどというロングコースにしてしまい、白水尾根上級コース入り口にたどり着いたのはもう午後3時。
その上この時はもう疲れてたからなのか、それともこんな時間にここ来たの初めてでちょうど夕日が逆光になってて入り口の白ペイントが見えず、てっきり崩落か何かで閉鎖になったのかと諦めて白水尾根のまま山頂行ったなどという間違いもやらかしたんだが、それ書いたらみなべさんって方から同じこと考えて以前小天狗山から行ったことがあるって教えてもらい、去年秋に奥池から行ってみてついに納得のいくコース取りに。
まあしんどいコース入るのにそれ以前にだいぶ疲れてしまうコース取りではあるけど、自分の脚力がどのくらい回復したか測るにはその方がいいかと1年ぶりに行ってみることに。
ところが行ってみてビックリ。
まず船坂峠から入った前半は笹藪の成長や倒木で、特に最初のトラバース区間は一部もう道の体もなしておらず、以前より難しく危なくなってしまってた。
そして全体に何年か前にはあんなにくっきりはっきりたくさんあった白ペンキのマーキングはだいぶかすれ、薄れ、剥げてしまい、側まで行けば分かるものも遠くから見ると木の幹の皮の模様と区別が付きにくく分からず、伸びた笹藪と相まって場所によってルーファイがとても困難になっているところもあり、元々道があったのかどうかも定かでない場所だって多々あるこのコースでこれは消滅の危機まであると思ったし、同じように危惧された方がおられるのか一部除いて全体に、場所によって密度に差はあるもののピンテがたくさん付けられてた。
これは特に以前は通るのが難しかった、っというかこれってそもそも道あったのかと思わせられるような所を通る瑞宝寺谷東尾根の西側斜面の下りと瑞宝寺谷西尾根の東斜面の上り返し部分で顕著で、以前はルーファイや道迷いで時間取られてたところが今回は後半に行くほど迷い無く通れてしまい、脚力が必要なことは変わり無くても時間的には去年より早く六甲山頂に着いてしまってびっくり。
いわば前半はより面倒に、後半はある程度簡単になってしまったと言ってよく、六甲山Pコースの持ち味はだいぶ変わってしまったと思う。
ただ、上に書いたように白ペンキのマーキングがこのまま見えなくなっていくとその時はもう知ってる人でも通るのが難しい、誰もが楽しめるわけではない幻の道になってしまう可能性だってあったと思われるので、これはこれでコースの存続の為にはやむを得なかったのかなとも思われ、なんとも複雑な気持ちにさせられた一日でした。
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takuro_n

















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