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記録ID: 8859796
全員に公開
ハイキング
関東

奥久慈ハイキング−釜沢越から大円地越へ

2025年10月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:56
距離
14.2km
登り
951m
下り
953m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:45
休憩
1:11
合計
5:56
距離 14.2km 登り 951m 下り 953m
8:26
54
9:20
24
9:44
48
10:32
10:39
12
10:51
2
10:53
10:54
23
11:17
11:20
13
11:33
11:49
22
12:11
12:55
31
13:33
49
14:22
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2025年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
恒例により西金駅に駐車して歩きました。
コース状況/
危険箇所等
釜沢越登山道へ取り付くまでの林道歩きは何箇所か分岐点があるので、GPSで地図と現在位置を確認しながら間違えないように歩きます。登山道の取り付きは奥久慈パノラマラインにぶつかったところで、向かい側(やや距離あり)に標識と明瞭な踏み跡があります。

釜沢越までの登山道は釜沢越付近が危険です。序盤が快適なので油断しそうですが、左は絶壁で転倒すれば行方不明です。そして終盤はその絶壁に沿って横ばいするところがあるかと思うと、滑りやすい土つきの急斜面が釜沢越までずっと続きます。つかむところが余り多くないので、初心者にはかなり辛いと思います。引率者は10mくらいのお助けロープを用意することをお勧めします。

釜沢越から大円地越までのいわゆる表縦走路は枝道が結構出ているので紛れ込まないようにします。事前にヤマレコの標準的な山行記録のトレースを何らかの方法でダウンロードしておくのも手だと思います。筆者がいつもやらかすのは釜沢越ー鷹取岩間の巻くべき尾根をしっかりした踏み跡に添って登ったあげくに崖にぶつかるパターンです。ここは尾根へ登る手前に黄色いテープ(県北あるいは常陸の国ロングトレイルの印)が2本連続で杉の幹に縛ってあり、それに沿って進むと巻き道に入れます。ちなみに大円地越から歩く場合は先に崖にぶつかるのでこの道迷いはしません。

鷹取岩と入道岩眺望点の間はちょっとした岩場になっている上、雨天でなくてもたいてい濡れているか、これからの季節は凍結しているので通過には特に気をつけます。幸い手すりがあるので本格的なクライムダウンは必要ありません。

大円地越から登山道入り口までの男体山一般コースは歩きやすい登山道ですが、歩きこまれて磨かれた岩や、赤土の露出した箇所などは非常に滑ります。

そして極めつけに滑りやすいのは一般コースのゴールにある木橋と、その先にある木道です。筆者はわかっていても何回かに一回は滑ります。木道はさらに崩壊が進んでいるので踏み抜きにも注意します。
まず、西金駅駐車場で下高塚山へ続く弓反りの稜線にご機嫌になる。
2025年10月25日 08:27撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 8:27
まず、西金駅駐車場で下高塚山へ続く弓反りの稜線にご機嫌になる。
118号を横断して林道へ入るものの、毎回筆者を興奮させる奥久慈岩稜が遠望できない。今日はその岩稜沿いにハイキングする。
2025年10月25日 08:30撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 8:30
118号を横断して林道へ入るものの、毎回筆者を興奮させる奥久慈岩稜が遠望できない。今日はその岩稜沿いにハイキングする。
男体山方面へは行かず、古民家カフェの前を通ってつつじヶ丘方面の林道へ進むのだが、登山道取り付きまでさらに分岐が2箇所ある。写真の分岐では右のつつじヶ丘方面へは向かわず、左側へ。筆者はここを右へ向かいかけて地図で道間違えに気づき引き返した。ところで徒歩でつつじヶ丘へ行く場合、やはり左側の道を選ぶほうが近道だ。車での通行は道が狭すぎてかなり苦しいが。
2025年10月25日 08:50撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 8:50
男体山方面へは行かず、古民家カフェの前を通ってつつじヶ丘方面の林道へ進むのだが、登山道取り付きまでさらに分岐が2箇所ある。写真の分岐では右のつつじヶ丘方面へは向かわず、左側へ。筆者はここを右へ向かいかけて地図で道間違えに気づき引き返した。ところで徒歩でつつじヶ丘へ行く場合、やはり左側の道を選ぶほうが近道だ。車での通行は道が狭すぎてかなり苦しいが。
次の分岐は左の釜沢越方面へ進む。つつじヶ丘を目指すならここを右へ進み、不動滝の入り口を林道沿いに右へ曲がるほうが早いと思う。
2025年10月25日 09:06撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 9:06
次の分岐は左の釜沢越方面へ進む。つつじヶ丘を目指すならここを右へ進み、不動滝の入り口を林道沿いに右へ曲がるほうが早いと思う。
さて、釜沢越方面林道のちょっとしたつづら折で高度を上げると、男体山方面へ続く林道(奥久慈パノラマライン)へ合流する。登山口はこの写真の中央、林道を横断した先にある。ちょっとした標識と明瞭な踏み跡がある。というより序盤は元舗装道路だ。
2025年10月25日 09:19撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 9:19
さて、釜沢越方面林道のちょっとしたつづら折で高度を上げると、男体山方面へ続く林道(奥久慈パノラマライン)へ合流する。登山口はこの写真の中央、林道を横断した先にある。ちょっとした標識と明瞭な踏み跡がある。というより序盤は元舗装道路だ。
快適な登山道だが左は絶壁だ。そしてこの快適な登山道がやがてざれてホールドの余り取れない急斜面になり、写真など撮る余裕が無くなった。
2025年10月25日 09:32撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 9:32
快適な登山道だが左は絶壁だ。そしてこの快適な登山道がやがてざれてホールドの余り取れない急斜面になり、写真など撮る余裕が無くなった。
釜沢越にいよいよ到着するところだ。写真の斜面はいわゆる国体コースと呼ばれていて、不動滝の落ち口へと続く登山道の入り口だ。滝の落ち口の直前が非常に危うい急斜面の下り(釜沢越から歩く場合)になっている。がけっぷちに立つ場所がいくつかあり、危険だが眺望は良い。
2025年10月25日 09:41撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 9:41
釜沢越にいよいよ到着するところだ。写真の斜面はいわゆる国体コースと呼ばれていて、不動滝の落ち口へと続く登山道の入り口だ。滝の落ち口の直前が非常に危うい急斜面の下り(釜沢越から歩く場合)になっている。がけっぷちに立つ場所がいくつかあり、危険だが眺望は良い。
フジイ越までややしょっぱいアップダウンが続く。筆者は毎年やらかしている道間違えをしないか、尾根への登りを見るたびに心配している。
2025年10月25日 09:54撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 9:54
フジイ越までややしょっぱいアップダウンが続く。筆者は毎年やらかしている道間違えをしないか、尾根への登りを見るたびに心配している。
それがこの尾根筋。左の快適そうな踏み跡に進みたいが、ここは右に写っている黄色テープ(県北または常陸の国ロングトレイル)2本に沿って細い巻き道を進むのが正解。
2025年10月25日 10:19撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 10:19
それがこの尾根筋。左の快適そうな踏み跡に進みたいが、ここは右に写っている黄色テープ(県北または常陸の国ロングトレイル)2本に沿って細い巻き道を進むのが正解。
巻き道は明瞭だが結構細い。
2025年10月25日 10:21撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 10:21
巻き道は明瞭だが結構細い。
途中枝道が出ているが紛れ込まないようにする。倒木は自然のものではなく、恐らく進むなという先人の意思表示だろう。筆者も細い枝でバツ印を作っておいた。
2025年10月25日 10:23撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 10:23
途中枝道が出ているが紛れ込まないようにする。倒木は自然のものではなく、恐らく進むなという先人の意思表示だろう。筆者も細い枝でバツ印を作っておいた。
先ほどの尾根を進むとこの崖のてっぺんにぶつかる。降りられないことはないがハイキングではない。
2025年10月25日 10:28撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 10:28
先ほどの尾根を進むとこの崖のてっぺんにぶつかる。降りられないことはないがハイキングではない。
入道岩の眺望点から西金、久慈川右岸方面を遠望する。雲の感じが格好いい。
2025年10月25日 10:45撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 10:45
入道岩の眺望点から西金、久慈川右岸方面を遠望する。雲の感じが格好いい。
雲を背景に望む鷹取岩(左)と入道岩(右)。この時点では男体山は完全に雲の中だった。
2025年10月25日 10:45撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 10:45
雲を背景に望む鷹取岩(左)と入道岩(右)。この時点では男体山は完全に雲の中だった。
男体山の眺望点(裏縦走路との合流点)の手前で櫛が峰尾根(筆者勝手に命名)の美しい尾根筋が目に入った。積雪時に男体山山頂から眺めると、櫛が峯に向かって見事な白いラインが通る。
2025年10月25日 11:10撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 11:10
男体山の眺望点(裏縦走路との合流点)の手前で櫛が峰尾根(筆者勝手に命名)の美しい尾根筋が目に入った。積雪時に男体山山頂から眺めると、櫛が峯に向かって見事な白いラインが通る。
紅葉を無理やり集めてみる。紅葉狩りにはまだ1ヶ月くらい早いか。
2025年10月25日 11:24撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 11:24
紅葉を無理やり集めてみる。紅葉狩りにはまだ1ヶ月くらい早いか。
櫛が峰右峰から左峰(いずれも左右は下から見上げたとき)越しに男体山を望む。美しい横顔が姿を現して足取りに力が入る。
2025年10月25日 11:35撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 11:35
櫛が峰右峰から左峰(いずれも左右は下から見上げたとき)越しに男体山を望む。美しい横顔が姿を現して足取りに力が入る。
櫛が峰左峰(下から見上げたとき)から男体山を望む。わずかに長福山(左端)を望むこともできる。このハイキングコースは男体山の雄姿を十分に楽しめるところが大好きだ。
2025年10月25日 11:45撮影 by  SH-M17, SHARP
1
10/25 11:45
櫛が峰左峰(下から見上げたとき)から男体山を望む。わずかに長福山(左端)を望むこともできる。このハイキングコースは男体山の雄姿を十分に楽しめるところが大好きだ。
先ほど立ってきた櫛が峰右峰の絶壁。
2025年10月25日 11:44撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 11:44
先ほど立ってきた櫛が峰右峰の絶壁。
今回のハイキングの最高の眺望点で幸運にも一瞬雲が切れた。この痕谷底からわきあがる雲によって奥久慈の盟主は隠されてしまった。
2025年10月25日 11:45撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 11:45
今回のハイキングの最高の眺望点で幸運にも一瞬雲が切れた。この痕谷底からわきあがる雲によって奥久慈の盟主は隠されてしまった。
大円地越へ急ごう。写真の箇所は紅葉時には錦になるが、今日はその気配は感じられない。
2025年10月25日 11:51撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 11:51
大円地越へ急ごう。写真の箇所は紅葉時には錦になるが、今日はその気配は感じられない。
最後にこの岩塔には登っておこう。なぜなら、
2025年10月25日 12:00撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:00
最後にこの岩塔には登っておこう。なぜなら、
この岩塔には地籍図根三角点があるからだ。
2025年10月25日 12:02撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:02
この岩塔には地籍図根三角点があるからだ。
地籍図根三角点に触れた後は、大円地越へ向かって急斜面を一気に下る。途中無理やりに紅葉の気配を撮影してみた。
2025年10月25日 12:05撮影 by  SH-M17, SHARP
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10/25 12:05
地籍図根三角点に触れた後は、大円地越へ向かって急斜面を一気に下る。途中無理やりに紅葉の気配を撮影してみた。
大円地越の標識が遠くに現れ、まもなくきつい山歩きは終了する。大円地越の気温は正午で10度。この日照が無い天気のもとでは温かいほうではないか。
2025年10月25日 12:10撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:10
大円地越の標識が遠くに現れ、まもなくきつい山歩きは終了する。大円地越の気温は正午で10度。この日照が無い天気のもとでは温かいほうではないか。
男体山登山の一般コースの入り口にわずかに紅葉の気配を感じた。
2025年10月25日 12:33撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:33
男体山登山の一般コースの入り口にわずかに紅葉の気配を感じた。
大円地越は美しいケヤキ林で、低木とあわせてここも錦に染まるが今日はまだ緑だった。
2025年10月25日 12:35撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:35
大円地越は美しいケヤキ林で、低木とあわせてここも錦に染まるが今日はまだ緑だった。
カフェ大円地越。アルコールストーブがなかなか点火しなくて苦戦した。ごく少量の燃料で焚こうとすると着火が悪い。結局フィルタペーパーを着火剤兼芯にして乗り切った。
2025年10月25日 12:41撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:41
カフェ大円地越。アルコールストーブがなかなか点火しなくて苦戦した。ごく少量の燃料で焚こうとすると着火が悪い。結局フィルタペーパーを着火剤兼芯にして乗り切った。
お茶が沸くまでの暇つぶし。最近はいでたちがすっかりホームセンターになってる。
2025年10月25日 12:39撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 12:39
お茶が沸くまでの暇つぶし。最近はいでたちがすっかりホームセンターになってる。
一般コースを下山する。ハイキング中は、お茶の場所を大円地越にするかここにするかと迷った断崖。ここもイロハモミジで真っ赤になる。
2025年10月25日 13:02撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 13:02
一般コースを下山する。ハイキング中は、お茶の場所を大円地越にするかここにするかと迷った断崖。ここもイロハモミジで真っ赤になる。
まもなく滑りやすい木橋が現れて登山が終了する。
2025年10月25日 13:24撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 13:24
まもなく滑りやすい木橋が現れて登山が終了する。
男体山様、今日は転ばずに下山できました。
2025年10月25日 13:29撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 13:29
男体山様、今日は転ばずに下山できました。
岩稜を眺めることはできなかったが、雨の中の林道歩きも落ち着いた雰囲気で嫌いではない。
2025年10月25日 13:36撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 13:36
岩稜を眺めることはできなかったが、雨の中の林道歩きも落ち着いた雰囲気で嫌いではない。
西金駅に到着した。恒例により狙ったわけでもないのにめったに来ない水郡線を見送ることができた。
2025年10月25日 14:25撮影 by  SH-M17, SHARP
10/25 14:25
西金駅に到着した。恒例により狙ったわけでもないのにめったに来ない水郡線を見送ることができた。
撮影機器:

装備

備考 雨具、帽子、スマホGPS、ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)、ヘッドライト、虫除けネット、タオル、フリース、水、行動食、コーヒー沸かしセット

感想

週末の天気予報は、土曜日は昼過ぎから雨、日曜日は夕方まで雨とのことだった。日曜日は自宅で過ごし、土曜日は朝のうちにさっと歩いてくることにしよう。

土曜朝4時、目覚めるとアパートのトタン屋根を雨が叩いていた。今日は在宅と思ってそのまま朝寝を楽しんだ。

朝6時、静かになったので外に出てみると、雲の切れ間に若干の青空さえ見えるではないか。これなら歩けるかもしれない。雨は午後かららしいから午前中にさっと歩いて帰ってくるという当初の予定は達成できそうだ。

困ったときには男体山なのだが、雨に濡れた岩場を歩くのは少々自信がない。それならばということで、釜沢越から表縦走路を歩いて大円地越から男体山の一般コースをくだることにした。

林道歩きの途中で、雨が降り出した。土砂降りでないならば、雨の中を歩くことは嫌いではないが、雨に濡れた薮をこぐと体がびしょぬれで冷える。昔赤谷山(剱岳北峰稜線早々に撤退)のときも雨そのものよりも薮の雨粒を拾ってびしょぬれになったことを、釜沢越を目指すクマザサに覆われた登山道をかき分けて歩きながら思い出した。

釜沢越への登りが急登であることは覚悟していたのだが、崩落が進んでいて一段と危険度が増した気がする。岩場を横ばいしたり、ざれた斜面を登らされたり、一応お助けロープは随所にあるのだが、寸断されていて余り当てにならない。今日は雨のおかげでざれた足もとが良い塩梅に締まっているのだが、乾燥するとアリジゴク状態になる。

何とか釜沢越にたどり着き、今度はしょっぱいアップダウンを繰り返した。ここで頭を空っぽにして歩いていると、がけっぷちに連れて行かれる。わかっていても連れて行かれて、何度クライムダウンしたことか。今日は絶対に巻くぞと意気込んで歩いた。逆に今日は尾根筋を歩けば良いものを巻いてしまったり、巻き道がもともと無いところへ踏み込もうとして、これはハイキングコースではないと引き返すことを繰り返したりと、小さな失敗を繰り返した。課題の崖の回避には成功した。同じ失敗をする人が多いのだろう。常陸の国ロングトレイルの黄色いテープが2本、これに添って進むのですよと巻き道の入り口へといざなっていた。

歩いてみると巻き道もすれ違いが困難なほど狭いし、紛れの枝道も張っているし、濡れた岩場の通過もあったりと、存外しょっぱいのであるが、あの崖をクライムダウンするよりは遥かに快適だった。

課題を解決した後は奥久慈岩稜の眺望点を次々と楽しむ。まずは鷹取岩と入道岩。入道岩の眺望点では、わずかながら雲が切れたおかげで、奥久慈の奇岩の王とでも言うべき岩塔を眺めることができて自己満足し、元気が一気に回復した。

表縦走路沿いの男体山眺望点は雲のため不発だったが、櫛が峰に続く尾根を望めることを発見した。まだ尾根の末端しか歩いたことがないのだが、もしチャンスがあれば櫛が峯の根元まで、そしてできれば縦走路へ抜けるルートを見抱いてみたいものだ。積雪期ならなおのこと美しいだろう。

今日は雲で男体山を拝むことは無理かなとあきらめ気味に歩いていたが、櫛が峰左峰(下から見上げたとき)の末端に張り付いたとき、良い具合に雲が切れて美しい頂上稜線、健脚コースの稜線、そして凛々しい横顔を一瞬眺めることができた。ここは紅葉になれば絶景だが、まだその気配には遠い。樹林帯の中を歩いている感覚ではむしろ広葉樹のいくばくかはすでに落葉しており、今年も山全体が錦に染まる様子を眺めることはできないのではないかと不安に感じている。

櫛が峯からはちょっとしたアップダウンを繰り返し、地籍図根三角点の岩塔に寄り道し、最後の危なっかしい急斜面をびくびくしながら大円地越へ降りた。まだ正午過ぎだったから、カフェ大円地越を開くことにした。さっと沸かしてさっと頂いてというつもりだったが、アルコールストーブの点火に時間がかかって少々体を冷やしてしまった。少量の燃料で上手く点火するための仕組みを用意して、さかづき一杯程度のメタノールでコーヒーが飲める燃費の良さを活かすことがこの冬の宿題のようだ。

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