★皇海山[庚申山~皇海山~六林班峠](銀山平 周回)


- GPS
- 10:06
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,021m
- 下り
- 2,021m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 10:06
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鋸山から六林班峠まで、六林班峠から樺平までのトラバース道は侮ってはいけない。 笹に隠された倒木、谷側の笹など一歩一歩への注意が損なわれると大きなトラブルになる可能性がある。また、トラバース道は細く切れ落ちたところも多いため、常に滑落リスクがあることを念頭に置くべき。 |
写真
感想
皇海山はこれまで何度か悪天候に阻まれてきたのだが、連休中日に快晴予報。
前線に挟まれ、南の海上には台風23号。絶望的な状況のように思えるが、天気とはわからないものだ^_^
この皇海山、鎖場、ロングトレイル、笹藪と、悪天候では絶対行きたくないレギュレーションの山なので、行くなら「快晴の時」と決めていたのだが、ついに皇海山に呼ばれた^_^
標準タイムで15時間かかるこの山、攻略プランを考える時間は豊富にあったので万全のプランニングで挑んでみた^_^
基本的な考え方は、
・多くの人が13時間前後で歩けていることから12時間プランを基本とすること。
・「銀山平から庚申山荘までのピストン」と「庚申山荘起点の皇海山〜六林班峠周回」を別の登山と捉えるところ。
「銀山平から庚申山荘までのピストン」は登り2h、下り1.5hとして、標準タイムの0.5ペースとする。
「庚申山荘起点の皇海山〜六林班峠周回」は、5時スタートで、登り4.5h、下り4hとした。
あとは、このタイムを上りでしっかり削っていくこと^_^
一の鳥居へ
予定通りちゃんと3時前に起床。寝坊しなくて良かった^_^
ピッタリ3時から登山スタート。真っ暗闇のメリットは目の前のライトで照らされた範囲しか集中しようがないため、黙々と歩くことで気がつくと思いの外良いペースで歩けること^_^
そして、林道歩きの一の鳥居まではハイペースでクリア。
庚申山荘へ
一の鳥居を過ぎると山道になる。そして、ここからは目印を頼りにしつつ、GPS情報を活用。正直、登山道そのものは判別がつきにくくルーファイ難易度はぐんと上がる。
ルートロストしてはGPSに助けてもらうこと数回、何とか庚申山荘まで到着。
庚申山へ
庚申山へ向けて登る。そして、ここでもルートを見誤った。早めに気づいて良かったが、元の道に戻ってみると、反対側に明瞭な登山道があった。
暗くて視野が制限されることで、こういうことがあるのだと猛省。
庚申山稜線に上がる手前で、日の出を迎えた。
燃えるような朝日に紅葉が鮮やかに照らし出される。足尾辺りには雲海が広がる。
今日は良い天気だね^_^
鋸山へ
庚申山を過ぎると鋸山。その名が示す通り、鋸山山頂まではいくつもの山が鋸の歯のように連なっている。それぞれの歯に付けられた山名は、地蔵岳、薬師岳、白山などなど、霊峰の名が付けられている。
はて?ここらはそういう山だったっけ❓
※調べてみると、
庚申山は日光開山の祖 勝道上人(〜817)によって山岳信仰の霊地として
開山された。とのこと。
江戸末期には庚申講が盛んで多くの人が訪れたようだ。
白山からの下り、熊野岳への登り、下り、鋸山への登りと、鎖場、梯子が連続する。
しかも、まあまあ刺激的^_^前日の雨でまだしっとりしているが、やはり雨の日に来る山ではないと再認識。
鋸山は山肌の紅葉が美しく見事だ。一方で皇海山は常緑針葉樹に包まれているのでほぼ緑一色^_^
何となく思うのだが鋸山の方が美しく魅力的^_^
深田久弥さんも、実はそう思ったんだけど、お隣の皇海山の方が標高が100m高いし、仕方なく皇海山が百名山になっちゃったんじゃなかろうかwww
※調べてみると、
深田久弥さんはちゃんと皇海山の山深さや気品などを
評価されていたようだ。(失礼しました^^)
皇海山へ
鋸山から一旦不動沢のコルまで下る。こちらもまたロープが連続する。
不動沢のコルからは比較的緩やかな登山道を登り皇海山山頂を目指す。
まあ、この道を「緩やか」と表現するのは、ここまでの連続する鎖、ハシゴ、ロープとの相対的な比較の結果であって、ここまで苦労して登ってきた者が感じるバグった感覚だなwww
皇海山山頂は、眺望もなく少し残念ではあるが、5.5hの努力の賜物と考えると感無量だ^_^
鋸山登り返し
皇海山山頂から折り返し鋸山を登り返す。皇海山側から眺める鋸山は、急峻な三角形をしており、「これをまた登り返すのか、、、」と、怯んでしまう。
裾に取り付いてしまえば思いの外あっけなく登れるのだが、遠目に見ると途方もなく感じてしまう。
六林班峠へ
鋸山山頂で小休止して、エネルギー補給。
さあ、ここからは六林班峠経由で下るのみ。難敵は笹藪と長い長い距離だけ、、、
鋸山から六林班方面ははじめの急な下りが滑りやすく注意が必要。
ただ、笹は刈り払いされているため、特にいやらしいところはない。
唯一女山と鋸山の中間あたりで背丈ほどの笹に登山道が覆い隠されている個所があったがそれでもせいぜい数十m程度の区間であり、落ち着いて足元の登山道を確認しながら進めば問題ではない。
樺平へ
厄介なのはココ。六林班峠からのトラバース道は大きなUP/DOWNもなくただただ長いトラバース道。しかし、これが厄介。常に右側は切れ落ちていて滑落リスクが伴う。そして、ところどころ道幅が狭かったり、軟弱だったりする。
あまりにも長いので注意が散漫になってしまいがちだがこういうところで滑落は起きるのではないだろうか。慎重に慎重に。
下山
樺平から庚申山荘へ。登りでは暗くて視認できなかった庚申山荘の改修工事現場を眺めつつ、ここでようやくほっと一息。
あとは一気に下りつつ、登りでは撮影できなかった巨岩たちを写真に収める。
鏡岩から少し下ったところでシカの親子とばったり遭遇。その距離はおよそ10m。あまりにも急だったので、シカ親子は一瞬たじろぐもフリーズしている様子www
じっくりと撮影会に参加してもらえた^^
今回もなかなかハードワークだったなぁ。また一つ経験値が上がった気がする^_^
この辺りの山も素敵だなあ。
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