雨でも鮮やか錦秋の朝日岳・雪倉岳周回―聞きしに勝る五輪高原と鉱山道の紅葉


- GPS
- 34:00
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,243m
- 下り
- 2,241m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:40
天候 | 1日目:曇時々雨 2日目:雨時々止む |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
蓮華温泉ロッジ(前泊)1泊素泊まり¥10000+個室料金¥3000(÷3人) 朝日小屋1泊夕食¥14000(内¥2500は予約時に振込み) |
その他周辺情報 | 蓮華温泉ロッジの入浴料¥1000 |
予約できる山小屋 |
蓮華温泉ロッジ
|
写真
感想
紅葉が素晴らしいからと職場の先輩に誘われていた蓮華温泉から朝日岳と雪倉岳の周回。
特に鉱山道の紅葉がすごいとのことで、秋がおすすめらしい。
天気予報はころころと日替わりで微妙だったが、せっかく朝日小屋の繋がりにくい電話の予約も取れたことだし決行することになった。
前泊する蓮華温泉についてはよく知らなかったが、八ヶ岳の本沢温泉にような野天風呂が4つもある風情のある温泉だった。
一番高いところにある薬師湯にタオル1枚だけ巻いた姿で裸足で歩いていく人がいて大胆だなあと思ったが、よく見ると欧米系の外国人だった。
白馬大池に繋がるコースもあるので、白馬岳とからめてまた来たいと思った。
糸魚川駅からのバスもあり2100円、温泉で話した人によると南小谷駅からタクシーだと16000円だったとのこと。
朝日小屋の予約の時に遅くても5時には蓮華温泉を出発するように言われていたので、1日目は朝5時に出発した。
ヘッドライトを付けて歩くのは久しぶりだ。
今日は何とか天気はもつかと思っていたが、兵馬ノ平を過ぎ瀬戸川を渡る辺りから本格的に雨になってしまった。
天気が悪そうだと中止することが多いので、レインウェアを着て歩くのも3年前の雨飾山↓以来だと思う。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4771038.html
白高地沢を渡ったところで休憩しヤマレコアプリを開くとログが取れていなかったことが判明。(詳細後述)
花園三角点に向かって登る辺りでタイミング良く雨が止んできて、振り返ると頸城山塊方面までよく見えた。
五輪高原を進んでいくと、これから向かう朝日岳や雪倉岳方面の展望が開け、五輪山の斜面に赤と黄と散らばった紅葉が見頃を迎えていた。
先輩曰く今年は台風の直撃がなかったから葉の潮焼けがないからきれいなのかもとのこと。
葉の状態が良く特に透き通るような黄色が美しい。
五輪高原は紅葉も素晴らしいが、秋のこの時期でもウメバチソウ、カライトソウ、ハクサンシャジン、イワショウブ、タカネマツムシソウと花が多い。
雪解けの花の時季にも来てみたい場所だ。
朝日岳に向かって高度を上げていくと日本海が見え、黒部川と黒部川扇状地が地図で見るのと同じ形で扇型に広がっているのが見える。
そして朝日岳の山頂に到着すると剱岳や大日岳方面も見え、少し下ると前朝日やその中腹にある朝日小屋が見えた。
朝日小屋、思っていた以上に良いロケーションにある。
朝日小屋には13時半過ぎに着いたが、お昼位に着いた人は朝日岳山頂で本降りの雨だったとのことなので、タイミングが良かったと思う。
夕食時には小屋の主人である清水ゆかり氏から挨拶があり、予約時にうるさく早出をするように言っているので、一番遅く到着した人でも14時半だったとのこと。
天気予報でキャンセルも多かったとのことで、3人という人数も良かったのか個室を割り当ててもらえ、すごく快適だった。
朝日小屋の食事は評判が良いとは聞いていたが、冷凍生麺のラーメンだけではなく富山名物の昆布締めなど凝っており、先輩が今まで泊まった山小屋で一番の食事だと言っていたが、自分もそう思った。
2日目。
朝日小屋から水平道を行き、雪倉岳を経て鉱山道を下るコースは10時間はかかると小屋の主人から言われたので、午前4時には出発した。
出発時から本降りの雨で、真っ暗の中ヘッドライトを付け雨の中を歩くというのは、本格的な登山を始めて25年になるが初めてかもしれない。
水平道といっても朝日岳を巻く部分はアップダウンも大きく鎖場もある。
そこを本降りの雨の中暗い内に通過する。
そして朝日岳山頂からの登山道と合流すると雪倉岳に向かってダラダラと登り続ける。
ニセピークが何回もあり、なかなか山頂が見えてこなくて雪倉岳の大きさを感じる。
昨日のように雨が止んで展望が良くなることもないが、それでも周囲の紅葉はきれいだ。
高度を上げるにつれ、チングルマやウラシマツツジが地を這うように赤く染まっている。
歩いているときはアカモノの紅葉かと思っていた。
というのもアカモノの別名はイワハゼであり、「ハゼノキと同じように赤く紅葉するから」と聞いたことがあった気がしたからだ。
アカモノをネットで検索すると「ハゼノキの葉の形に似ているから」別名イワハゼと書いてあるものが多いが、葉の形は全く似ていない。
ということはやはりハゼノキのように紅葉するからイワハゼなのではないかと思うが、どうなのだろうか。
登山道が稜線の西側に出るとものすごい風で、時々身体が持っていかれそうになるくらいだった。
今まで一番の風雨の中を歩いたのは11年前の白馬岳の時だった↓が、今回はそれを超えたなと思った。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-505095.html
雪倉岳の山頂を越えると、強い風で雲が吹き飛び目の前に小蓮華岳が見えた。
雪倉岳と鉢ヶ岳の間の鞍部に避難小屋があり、避難小屋に本当に避難する形で入った。
身体がかなり冷えていたので、乾いたものに着替え温かいものを身体に入れるだけで全然違う。
先輩の内一人は靴の底が剥がれかけてきていたので出発前にテーピングテープとビニールテープで巻いていたのだが、結局雨に濡れてビニールテープは全て剥がれてしまっていた。
テーピングテープは雨に濡れても剝がれにくいようだ。
避難小屋で休んでいる間に少しは風雨は弱くなり、鉱山道分岐まで進み振り返ると、きれいな三角形をした鉢ヶ岳の斜面がイワハゼで赤く染まっているのが見えた。
鉱山道を下り始めると目の前に赤、黄と目にも鮮やかな紅葉が飛び込んでくる。
雨で全体的に霞んでいるのにこの鮮やかさだ。
結局ずっと本降りの雨。
雨の木道は本当に滑りやすく、本当に嫌だ。
鉱山道は小さな沢を渡渉する場所が多く、中〜上級向けとなっているようだ。
ただ、鉱山道、聞きしに勝る紅葉だった。
P.S.
ヤマレコアプリでログを取るようになってまだ2ヶ月で使い方がよく分かっていない。
地図をダウンロードしておけば圏外でも大丈夫なのかと思っていたのだが、蓮華温泉でアプリを起動したら圏外なので計画画面が開かない。
計画画面が開かないので当然「登山スタート」できずログの取得の開始ができない。
電波のあるところで計画画面まで開いておかないといけないのだろうか。
ここで今回はアプリのログは諦めようと思ったのだが、なんと蓮華温泉はStarlink Wi-Fiが使え、ネットに繋ぐことができた。
計画画面が開いたので「登山スタート」ができ出発したのだが、途中ヤマレコアプリを開くと「ログが停止しました」となってしまっていた。
朝日小屋でもWi-Fiがが繋がったので、2日目再度「登山スタート」でログを開始し出発したのだが、途中登山アプリを確認するとまた「ログが停止しました」となっている。
Wi-Fiを切ってから「登山スタート」をしないと、Wi-Fiが繋がらなくなるとログが停止してしまうのだろうか?
ということで今回はログが取れなかった。
それにしても、蓮華温泉でも朝日小屋でも圏外なのにWi-Fiが接続できて驚いた。
Starlinkが普及すると山小屋のネット環境もどんどん進化していくのだろう。
コメント
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>計画画面が開かないので当然「登山スタート」できず・・・
状況が良く分からないですが、自分の場合、何時も機内モードで利用していて、常に圏外状態です。使い方は、以下の手順です。
1.当日迄に日程未定の計画を作り、地図をD/Lしておき、当日天気予報を確認して、日程を確定し、コンパスに登録して出発します。
2.登山口では、まず機内モードにしてからヤマレコを起動します。当然ながら最新情報が入手できませんが、無視して計画リストの地図を開くと、登山開始ボタンがあるので、起動すれば、GPSログが採取できます。
3.尚、機内モードにする理由は、圏外でのバッテリー消費を低減する為です。
>電波のあるところで計画画面まで開いておかないといけないのだろうか。
自分も一時この状態が良いのかと思っていましたが、或る時、起動が全くできず、その時はジオグラで凌ぎました。後日色々調べていたら、ヤマレコアプリが2回VerUpされていて、1回目と重なっていた模様で何らかの不具合が発生したと推測し、以後、登山開始画面で保留するのは止めました。
以上参考になれば幸いです。
詳しくありがとうございます。
>まず機内モードにしてからヤマレコを起動します。当然ながら最新情報が入手できませんが、無視して計画リストの地図を開くと、登山開始ボタンがあるので
電波がなくても「無視して計画リストの地図が開ける」んですね。
今度試してみます。
ありがとうございます。
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