安達太良山周遊


- GPS
- 04:01
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 897m
- 下り
- 497m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
→東北本線で郡山から二本松 →福島交通バスで二本松から奥岳 |
コース状況/ 危険箇所等 |
さすが百名山といえる、きわめて丁寧な山道の整備具合。 …というわけでもなく、多分登山者が多すぎるせいで土が流れ出ている箇所がそこそこあり、そういったところでは土留めを兼ねていた階段を形作る木などが障害物と化して、歩きにくい個所がちらほら現れます。 また、泥で泥濘んでいたり、そいうった泥で極めて滑りやすくなった石や岩の斜面などもかなりあるので、転倒に注意が必要。 |
その他周辺情報 | 登山口には、ロープウェイ駅併設のお土産屋、そして徒歩1分の位置に奥岳の湯という温泉設備があります。 温泉については二本松駅までの途中にある岳温泉に複数の日帰り温泉があり、二本松駅前まで出ればお食事処もたくさんあります。 |
写真
装備
個人装備 |
【ここから衣服】登山靴(中山製靴1000DX)
登山用靴下
登山用半ズボン
圧力タイツ
長袖シャツ
雨具上下
下山後用着替え一式
下山後入浴セット一式
下山後用下駄
【ここから食料】水2.5L(コンツアー3L)
BCAA水500ml
ホエイプロテイン40g
ゼリー飲料x2
プロテインバー
井村屋58g羊羹x6
塩分タブレットx6粒
アーモンド50g
お昼ごはん材料一式
コーヒー豆10g
【ここから調理器具】ジェットボイルミニモ
ODガス缶x2
コーヒーミル
コーヒーバネット
箸
フリント式ライター
ハイバックチェイア
ハードトップテーブル
【ここから登山ギア】ザック(60L)
ストックx2
ヘッデン
ガベッジバッグ4L
手ぬぐい
【ここから消耗品】皮膚用日焼け止め
唇用日焼け止め
ティッシュ
ペーパータオル
ビニール袋
【ここから電子機器】携帯電話2機
カメラ(OM-3)
Garminウォッチ(ForeRunner255)
【ここから緊急用品】発炎筒
エマージェンシーシート
ドルマイシン軟膏
リンデロンVs軟膏
三角巾
自着包帯(2.5cm×4m×1巻)
折りたたみハサミ
サムスプリント指x2
チョコバー
スポーツようかん
小型ライト(VTIGER)
浄水器(SawyerSP129)
チタニウムフリントライター
方位磁針
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感想
【本日の3行】
▼ 一眼レフカメラくん「懸かる上は上様、お手向かい致しまする」
▼ ホワイト安達太良山
▼ 山頂付近は紅葉が始まりだしています
【前説】
今週も楽しく山梨ハイクで富士の介サーモン食いに行こう…
としていたんですが、どうにも関東一円は雨予報。
なので他にいいところないかな…と探して、東北方面なら曇り止まりであることを確認。
ならちょうど紅葉シーズンに入るだろう百名山、安達太良山あたりなら日帰りでいけるな!
ということでプチ遠征で南東北まで足を延ばしてきました。
【出発〜登山口】
本日は東京から郡山まで向かう新幹線の始発に乗り、そこから東北本線で二本松駅、そして二本松駅から福島交通さんが運行する秋限定の臨時バスで登山口に向かいました。
気温がようやく涼しくなった行楽シーズンだけあって、始発にも関わらず新幹線の指定席はほぼ満席。
この点、今回のやまびこ51号は大型登山バッグを置いておける荷物スペースのある車両でよかった、他の乗客に迷惑をかけずに済みました。
しかし、今回ははじめてえきねっとからSUICA連携をして乗車したんですが、これ滅茶苦茶に楽ちんでいいですねぇ。
乗車券&特急券の購入もオンラインで完結するし、新幹線改札もいつものSUICAをピッするだけでいいのが最高。
紙のチケットだしたり、スマホを取り出してアプリ起動してQRコードを表示させて、みたいな手間がないのが特によい。
ちなみに今日は福島交通さんの、秋の安達太良山方面の臨時便の開始日でした。
https://www.fukushima-koutu.co.jp/data/upload/2025092216330390cfdo.pdf
まだ紅葉のピークではないこの日でも、二本松駅から出発する段階では立ち客がおり、途中バス停の岳温泉ではさらに人が乗ってきてほぼ満員になるほど。
これはピーク時だと、下手したら積み残しが出そう。
【登山口〜峰の辻分岐】
登山口から安達太良山に向かうには、ざっくり3つのルートがあります。
くろがね小屋方面からの北ルート、薬師岳方面からの南ルート、あと南ルートでロープウェイを使うショートカット南ルートです。
今回は、登りに北、下りに南を使う計画なので、まずは北へ向かいます。
このルート、最初はずっと軽自動車なら通過が可能なほどに整備された斜度のゆるい砂利道になっています。
この砂利道は 1,200m 地点の八の字分岐まで続いているのですが、これとは別に旧道と呼ばれている登山道が 1,000m 地点付近から分岐しています。
せっかくの登山なので、今回はこの旧道をチョイス。
この道は全体的に木の根と土、それに泥の道となってます。
木の根と土のところは基本的には歩きやすいですが、泥でぬかるんでる箇所が頻繁に現れるので、油断すると靴があっという間に泥まみれになります。
それ以外は特に厄介な個所もなく、1時間弱くらいで八の字分岐に到着。
ここからはまた林道規格の、極めて歩きやすい道を進むことになります。
ただ、この日はここらに着いたあたりから小雨が降ったりやんだりし始めました。
空を見るとすごい勢いで雲が流れてるし、これはのんびりしすぎると真面目な雨になるかも…
と判断し、いつもより気持ち速度を上げての進軍を試みています。
そして、ここでもいつも通り歩きながら気になるものをカメラでパシャリしながら歩いてたのですが…
ここで、急に電源を入れてもカメラが起動しなくなる。
えっ、出かける前にバッテリー残量確認したし、そもそもバッテリー残量低下警告も出てなかったし、このカメラは防塵防滴だから今日の小雨くらいじゃびくともしないはずだし、バッテリーが死ぬような極高温でも極低温でもないんだが!?
電源OFF/ONしたり、バッテリーの抜き差しをしたりとその場でできることをいろいろ試しましたが…液晶画面はうんともすんとも言わず。
嘘でしょう…まだ買ってから半年も経ってないぞ…
というわけで、ここからは悲しみに包まれながらスマホ撮影に切り替える羽目に。
なお、帰宅後調べてみたら、ただ節電モードがONになっていただけでした。
機械の取扱説明書はちゃんと読もうね!
そしてそのまま20分ほど進み、勢至平分岐に到着。
ここからは、また旧道か林道かを選ぶことができるので、もちろん旧道へ突撃。
本当は、新築くろがね小屋に寄り道とかしたかったのですが、本来この時期にリニューアルオープンしているはずのくろがね小屋、事象は不明ですが完了予定が来年に延びちゃったんですよね。
ここからの道は、先ほどの旧道と概ね同じ状況です。
そして峰の辻ちょっと手前くらいまでくると樹林帯が終わりをつげ、一気に眺望が開け始めます。
本来なら、ここでなだらかな安達太良山頂に広がる紅葉が、視界一面に広がる…!
はずだったのですが、本日は山頂が雲の中状態なので、残念ながら良くて白く霞がかった状態、悪いと真っ白かの2択でした。むねぇん!
とはいえ、タイミングによっては紅葉がかった山肌の展望は楽しめたので、いくらか写真を含めて景色を楽しむことができました。
現時点ではまだ、紅葉がまさに始まったばかりで、ぽつぽつと色付いた個所があるかな?くらいですが、来週か再来週には息をのむ景観になりそうです。
そしてただでさえ、紅葉ピーク前&天気も良くない今日ですら、山頂はかなりの人口密度を誇っているから、次の三連休とかは混雑やばそう…
【峰の辻分岐〜鉄山】
そうこうしてたどり着いた稜線エリア。
このあたりは植生の密度が低く、特に沼ノ平側は全く植生が存在しません。
それもそのはず、現在沼ノ平からは有毒ガスが発生しており、実際に山肌に見えるのは黄色、白、赤、といった、いかにも火山性の山のそれになっています。
実際に、この沼野平方面は現在立ち入り禁止措置が取られており、今日も場所によっては強烈な硫黄臭が漂ってきたりと、安達太良は今も活性火山であることをまざまざと印象付けられます。
そんな寂寞たる稜線を、猛烈な横風をしのぎながら鉄山方面へ。
途中矢筈森も経由はしましたが、暴風な上にやっぱり視界が白いので、長居は特にせず。
ちみにこの鉄山の手間には、馬の背と呼ばれている特徴的な岩場があり、真っ黒な巨岩が並んでいるさまはなかなか壮観。
ここを迂回するように進んでから折り返して、鉄山山頂に到着です。
そして、やっぱり完璧に何も周囲が見えないうえに暴風バリバリなので、ここも長居せずにすごすご引きあげ。
【鉄山〜安達太良山】
本当は、この後は船明神山にも寄り道してから安達太良山へ向かう予定でした…
が、あまりの暴風と眺望のなさにすっかり萎え萎えになってしまったので、もうさっさと安達太良山に寄ってから下山することにしました。
ちゃんと楽しむのは、いずれ後日だなぁ…
眺望がないことを除いて、楽しい楽しい火山様の荒れ地の稜線渡りを進むことしばらく、特に問題もなく安達太良山頂に到着!
したものの、やっぱり真っ白。
そして山頂看板からちょっと行った先にある、真の山頂までにいたる細い道は登山客で大渋滞中。
萎えモードになっていることもあり、行列に並ぶモチベーションがでなかったことから今回はそちらには向かわず、さっさと下山することに。
どのみち、この強烈な暴風と止んだり降ったりの雨じゃ、山ご飯どころじゃないからなぁ。
こうして、今日の荷物の半分はただのトレーニング用ウェイトだったことが確定したのでした。悲しみ!
【安達太良山〜登山口】
あとは薬師岳経由ルートをいい感じの速度で下っていくだけ。
ただ、こっちのルートは大小さまざまな石や岩がゴロゴロしており、登り側のルートに比べて少し歩きにくいです。
かつ、この雨でちょいちょい滑りやすくなっているので、下る場合はそこそこ注意が必要です。
実際、他のハイカーさんがそれなりに足を取られたりこけたりしているシーンを、何度か見かけましたし。
あと、こちらのルートは道も狭い個所が多く、追い越しやすれ違いもちょっと苦労したりしますね。
特に、なんだかんだで今日の混雑具合は百名山らしいもので、下山時はそこそこ渋滞に巻き込まれましたし。
そうして1時間弱下り、ロープウェイ駅に到着。
このまま足で降りてもいいのですが、萎えてるのと雨脚がいつ強まるかわからないのとで、今回はロープウェイを使って下山しました。
現金&お札も1000円札しか使えないチケットベンダーで片道券を購入…
って、モンベル会員だと100円引きできたのか。
最近、荷物の重さを少しでも減らすために、財布とかは持ち歩かずに小さい袋に現金とクレカだけを持っていくようにしてますが、このおかげでモンベル会員カードがない、からの割引チャンスを逃してることが結構あるんですよね…
次からはモンベル会員カードも持参品セットに入れるのを忘れないようにしないと。
【下山後】
こうして1時半には登山口に戻ってこられました。
臨時バスまでは2時間もあるので、これならバス停目の前の奥武の湯でゆっくりできるな!
ということで、こちらに満足いくまで浸かって登山の疲れを癒すなど。
ここの露天風呂はかなりのサイズで、20人程度なら一度に入られるほど。
そして屋根がついてたり、壁で完全に覆われていないので、空から目の前の景色まで本来の意味での露天風呂を楽しむことができるのがうれしい!
更になんとなく風呂周りを眺めていたら、すぐ目の前に2輪ほどミツバノバイカオウレンっぽいお花を発見。
今日はあまりお花の写真が撮られなかったので、このうれしいサプライズで更に満足度がアップしたのでありました。
しかし、あれだけ山頂で硫黄臭バリバリだったのに、その麓の温泉は無臭だったのはちょっと意外だった。
てっきり硫黄泉だと思ってたのですが。
あとは、フロントにちゃんと「瓶の」牛乳自動販売機があるのも高ポイント!
昨今、プラスチックのものが多くみられるようになりつつありますが、やっぱりなんだかんだで瓶の牛乳の方が満足度が高いですからね。
そうしてたっぷり休んだ後は、バス停へ。
戻りの臨時便は、なぜか駅まではいかずに途中の岳温泉での乗り換えが必要。
そしてこの乗り換え、30分は待たされるんですよねぇ。
これ、帰りの便も駅直通にしてくれれば便利なんだけどなあ、そこんとこどうでしょう福島交通さん?
そして岳温泉から駅前行きのバスに乗車…
って、このバス岳温泉バス停に到着した時点で既に立ち客がいるほど混んでる!?
この結果、奥岳から岳温泉行のバスに乗っていた満員のハイカーのうち、半分以上は積み残される結果に。
こ…今回、このバスの待ち行列の先頭で並んでて、マジでよかった。
積み残された人たちは、次のバスまでさらに1時間待つ羽目になったのかな。福島交通が臨時便を出してくれていたならいいけど…
ともかくあとは駅まで直通…することはできずに、駅前から1kmほど手前の二本松若宮バス停で下ろされる地元民と我らハイカー。
運ちゃん曰く、今日は祭りがあるとか何とかで駅前は交通規制が敷かれており、バスが駅前まで行けないとのこと。
いやいや、マイカーはともかく公共交通機関、しかも頻度が激烈に低いのくらいは通してもいいじゃん!?
といってもならぬものはならぬので、仕方なく若宮バス停からダッシュ開始。
なぜなら1702発の郡山行きを逃すと、温泉滞在中にとっといた帰りの新幹線のチケットがパーになるからだ!
幸い、この列車を逃すことなく無事乗車できたので、そこからは何の問題もなく帰宅と相成りました。
【後説】
残念ながら今日は天気には恵まれませんでしたが、ほどよいハイク足を鍛えられるハイクができたかと思います。
今日は前回前々回に比べて少し負荷を上げて、具体的には今まで120目安だった心拍数を145程度を目指して歩いてみました。
かつ、今回は行動食を食べる頻度も上げてみました。
具体的には30分おきにナッツ類、1時間おきにミニ羊羹、時間をずらした1時間おきに塩分タブレットを摂取。
というのも、前から読んでいる「登山の運動生理学とトレーニング学」曰く、人間の体には2種類のエネルギー源が備えられており、それは炭水化物と脂肪であるとのこと。
ただ、9日分という膨大なエネルギーを蓄えている脂肪に対し、炭水化物は1.5時間分しかないとのこと。
更に、脂肪を燃やすには炭水化物が必要である、とのこと。
つまり、ハイク中には炭水化物を定期的かつ適切に摂取し続けないと脂肪が燃焼されない、ということに。
こうなると身体は脂肪の代わりに筋肉を分解して生成した炭水化物をエネルギー源として使ってしまうそうな。
これが、登山というきつい運動をしたわりに痩せず、かつ筋肉痛にもなってしまう原因のようです。
今回は4時間という短時間ハイクだったので、あまり自覚できるほどの違いは感じられませんでしたが、ともかく次回以降もこの高頻度補給は心がけていこう!
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そして、地味に奥岳でバスを待っているあたりから、雨が本降りになってました。
今回、雨具はあっても傘は持ってきてなかった自分は、この間にすっかりと水も滴るいい何とやらになってしまい。
もう萎えが激萎えになりながらバスで帰っていたわけですが…
バスに乗っている間、たまたま一緒に乗り合わせた地元の方々と楽しく雑談させて頂くなど。
そのうちのお一方などは登山もなされるようで、楽しい青梅奥多摩方面の山トークで、激萎えしてた気分もすっかり回復。
こういう一期一会も、登山…という過去の場合は旅行といった方がいいのか?
ともかく良い思い出になるので、どこかに出かけるのをやめられないもんです。
次はどんな山に、人に出会いに行こうかな?
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