リョウシ・コザト・石岳・霊仙山・谷山 〜遭難者の捜索〜 [滋賀県 犬上郡 多賀町]


- GPS
- 09:04
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,560m
- 下り
- 1,557m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:05
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
リョウシは殆ど踏み跡ない岩が多いエリア。 谷山からの県境尾根は思った以上に長いので、体力に余裕を持ちましょう。 |
写真
感想
この登山は遭難者捜索としての内容での山行です。
24日に霊仙山に登った娘さんが帰ってこず、連絡も途絶えたという情報が入り遭難の可能性が高いと。
正直鈴鹿に帰ってきたばかりだが、霊仙山は何度か登っており、この山の地形や危険さも把握している。
柏原ルートや今畑からの西南尾根みたいなメジャーなルートは既に捜索してると予想し、俺に出来ることはリョウシの尾根をコザト、石岳尾根の寄り道を経て霊仙山に至るルート。
下りは、8合目から谷山を経由して県境尾根で戻りながらの捜索という形をとった。
全て尾根上なので、発見には至らないのは分かっているが、可能性を潰す役割を果たせるので意味はある。
出会うのは殆ど鹿で、言葉は分からなくとも『お前たち見てないか?』と問いかける俺。
そして定期的に名前を呼ぶ。
しかし返ってくるのは俺の大声に驚いた動物達が動いた音だけだった。
登りのルートでは手掛かりは無く、山頂にいた隊員にそれを報告し、今度は谷山経由で県境尾根を捜索。
長い長い県境尾根も手掛かりはなく、それどころか人間などには一切合わなかった。
16時半に下山し、権現谷を車で通るのは嫌なので大君ケ畑へと遠回りして帰った。
明日の捜索に期待をして日記を書いた矢先、残念なニュースが入ってきてしまった。
権現谷近くの斜面にて死亡している女性の遺体を発見との事。しかも俺が下山した時間での発見だ。
あまり想像したくなかった遭難現場なだけに、どうやって遭難に至ったのかが想像出来てしまうだけに、非常に辛かった。
無事に東京に帰したかった思いが強かったので、凄く胸が締め付けられてました。
昨今、相次ぐ遭難がニュースで流れ、それを食い物にするかのように飛び交う非難の声。
言いたい気持ちは分からないでもないですが、残された家族の事を考えて欲しいです。
恨みを買ったわけでもない人を、世間を騒がせたと吊し上げして叩くようなコメントが多い事が非常に残念に思います。
そんな意味のないマウントを取る前に、今後どうやったらこういった遭難を無くせるのか?
そんな議論をするくらいの心を持ってほしいです。
相次ぐ遭難事故、勿論本人にも非はありますが、そんな事は誰にでもあることです。
言い足りないので、これは日記に後ほど書きます。
とりあえず自分も含め、安全登山でいきましょう。
コメント
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捜索、お疲れさまでした
かづたんさんの歩かれた道
普通、歩かない道なんでなんとしても探したいって思われてるのが伝わってきました
ほんと残念な結果です
僕も霊仙山は好きな山で
その好きな山で若い人が遭難死されてしまうのは
悔しい気持ちです
発見された場所は登山ルートからかなり外れてると思いますが
道迷いから滑落かも知れないですね
身分証などの所持品がないのは気がかりな点です
ありがとうございます。
もちろん、なんとしても見つけたい気持ちでの捜索です。
ただ、その必死な感情だけで見つけられるものでもありません。
僕がこのルートを捜索した理由は、捜索隊が入ってないからと予測して、道迷いの末尾根上で転倒、骨折で動けなかった可能性も視野に入れてたからです。
捜索隊がいくつかある可能性を潰していく中で、その2つの可能性を俺が潰した事が俺の捜索です。
発見された場所は権現谷へ落ち込む崖でしたので、間違いなく南霊仙からの下りの際に杉峠から東に降下地点がズレてしまい、そのまま崖を下りてしまったものと予測してます。
所持品、どこにやったのでしょうかね?
本当に美しく誰にでも愛される霊仙山。
限りなく自然体の状態で整備された登山道。
柏原ルート、汗拭き峠ルートだけなら初心者でもだけど、それ以外のルートはしっかり地形を読めたりする技術を持つ人が歩くルート。
この事をこれからこの山に登る人に共有していきたいですね。
遭難のことを知り、また、捜索されていることを知り、密かに応援していましたが、残念な結果になり、心を痛めています。
私は、とても貴方の様に、捜索出来る技量も体力もありません。感謝です。
これからもずっと、お気をつけて登られてくださいね。
ありがとうございます。
時すでに遅しという結果となってしまい、非常に残念な結果となりました。
しかし遭難者は息を途絶えてもなお誰か来てくれるのを待ってたと思います。
なので、その日中に見つかって良かったです。
もちろん僕も捜索と言っても尾根上でしか出来ません。
深い谷や崖を捜索する技術などありませんので、そこに至っては力不足です。
それでも、そのようなコメントをして下さった事が嬉しく思います。
安全登山が第一です。
僕もですが、今後遭難という事故を少しでも減らしていけれるように、色んな情報を共有していけたらと思っています。
お互い気を付けましょう!
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