礼文島8時間コース(スコトン岬~香深井)


- GPS
- 09:26
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 787m
- 下り
- 804m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 9:25
天候 | 快晴☀️ 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
船 飛行機
⚫︎空路 羽田10:40→稚内12:30 ANA371便 条件付運航だったので心配だったけど無事着陸。 空港からフェリーターミナル行きのバスは飛行機が遅れた場合必ず待ってくれる(現金、PayPay可) ⚫︎海路 稚内14:50→16:45香深 海が荒れておりゲロゲロに酔う。 ⚫︎陸路 香深には20分遅れて17:05到着。 17:00が終バスでしたが、5分くらいなら待ってくれると思ってましたが、ダッシュで向かうと既にバスは出発済み。離島あるあるですけど、こういうところあるから離島あんま好きじゃないんですよね… 仕方ないので、タクシーで宿まで(6,500円) 宿のおばちゃんに聞いたら、バスが待ってくれるかは運転手次第らしい。なんだそりゃ。 翌日朝 07:14船泊病院前→07:26スコトン岬 (現金のみ) 帰り バスを逃したので、タクシー課金。 香深井→香深で1,500円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
8時間コースの公式ルートは浜中バス停起点ですが、それだと海岸線を歩くのがアナマ岩~宇遠内の区間だけ(しかもこの区間は割とキツい)なので、個人的にはスコトン岬から岬めぐりコースを経由しつつ8時間コースに合流するのが一番楽しいと思いました。 ⚫︎スコトン岬~鮑古丹 山側の道ではなく、海沿いの道へ(分岐は直進)。 若干藪漕ぎしつつ、海岸沿いへ。 ⚫︎鮑古丹~ゴロタ山 標高をいきなり180上げるのでまあまあの急登。 振り向くと鮑古丹~スコトン岬の絶景が目に入る。 ⚫︎ゴロタ山~鉄府漁港 地味に長い。 ⚫︎鉄府神社~西上泊漁港 急登。個人的にはここの登りが一番キツかった。 ⚫︎西上泊漁港~西上泊分岐点 漁港から上る道にはなぜか「こちらの道はトレッキング遊歩道ではありません」の文字。しかし通行禁止とも書いてないし、ここを迂回すると大幅に遠回りなので構わず進む(結局特に異常はなく)。 ⚫︎西上泊分岐点~召国分岐 気持ちのいい開けた道。この時期はススキが見頃でひた。召国分岐は左へ。 ⚫︎召国分岐~アナマ岩 とにかく長い。 序盤は開けた道、途中から藪漕ぎレベル1.5くらい。 後半は樹林帯と化す。礼文島はかつて山火事が相次ぎ、島の大半は笹原となってしまいましたが、この区間は往時の姿を偲ばせる道になっています。 280mくらいの小ピークを抜けると視界が開けます。 しかし右側は崖なので、油断しないように注意。 アナマ岩への下りは急斜面。富士山の砂走りと同じ。 結構神経を使う。 ⚫︎アナマ岩~宇遠内 道がないため、基本的には岩場に沿って進む。時々岩場に乗る必要があり、結構大変。この日は強風だったけど波はそれほどでも無かったです。 ⚫︎宇遠内~宇遠内分岐 『山と高原地図』には売店ありとのことでしたが、廃墟しか見当たらず。 ウエンナイ川までは割とすぐですが、その後が長い。 180くらいまで高度を上げてから、1.7km掛けての下り。 |
その他周辺情報 | ⚫︎前泊 ホテル礼文荘 2食付き13,000円 ズワイガニとバフンウニが出てきて漁師宿みを感じました。朝食は7時からで、7:14のバスに乗る予定だったので断ろうとしたところ、6:40からにしていただきました。ありがとうございます。 ちなみに… 礼文島で泊まるなら香深、香深井、船泊、スコトンが選択肢になる。香深はフェリーターミナルからは近いが、トレイルコースからは遠いので非推奨。 理想はスコトンにある「星観荘」だが、定員7名な上に人気宿なので平日ど真ん中でも予約がまず取れない。 スコトン岬の先っちょにある「民宿スコトン」もアリだが、素泊まりしかなく2万円台(近くに飲食店なし)なので期待薄。 船泊集落の宿が中間地点でちょうど良いかなと思いました。 なお、香深井以北は宿がそもそも少ないので、私みたいに平日に行かない限りは、早めの予約をおすすめします。 ⚫︎後泊 礼文観光ホテル咲涼 朝食付き18,000円 ※夕食を5,500円で追加 香深にある宿です。Googleの口コミがあまり良くないので期待していませんでしたが、夕食はアルコール飲み放題(利用せず)、地の物が豊富なビュッフェ形式で大満足でした。温泉は加水・加温・循環ろ過なので、あるに越したことはない程度です。 ⚫︎ヤムワッカナイ温泉 港のゆ 日帰り680円 今回も期待に違わぬ温泉でした。ここは本当に良いので、稚内に行く機会があれば是非行ってみてください。 稚内もまだ日差しは夏ですが、風は乾燥して涼しく、体感16度くらいで、露天風呂が心地よいです。 |
写真
感想
前々から気になっていた礼文島に足を運ぶことに。
もちろん8時間コースですが…公式ルートだと浜中バス停から始まります。この場合、ほとんど内陸区間で海岸線歩きを堪能できません。なので、スコトン岬スタートで岬めぐりコースを経由しつつ8時間コースをなぞることにしました。
感想としては、北海道らしい大自然を一身に味わえる、しかも熊鈴が一切要らないのでまさに地上の楽園でした。全ての人にオススメしたいです。特に、岬めぐりコースが素晴らしかったので、8時間コース検討してる人は考えてみてください。
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前日、礼文島に着くと風が強く、吹くたびに宿の建物がガタガタ揺れていました。
8時間コースには海辺歩きがあり、風が強いと波に攫われる恐れがあります。
翌朝、相変わらず風が強い。宿のおばちゃんにもやめた方がいいと言われ、岬めぐりコースのみに変更。
西上泊漁港に着いた時点でコースタイムより30分くらい早い。体力も余裕あるし、どうやら8時間コースの先行者がいる様子。波が気になりますが、ダメなら先行者が折り返すだろうと思い、行くことに。
西上泊分岐から先は写真をほぼ撮ってないので補足します。
ここから先は本当に長い…
笹原から礼文島本来の樹林帯に入り、それを抜けると右側が絶壁の危険地帯です。足元に気をつけながら進み、じっくりと降ります。
危険箇所であるアナマ岩への下りは急斜面かつザレ場という最悪コンボですが、富士山の砂走りを彷彿とさせる下りなので流れで行けました。逆に言えば砂走りを経験してないと結構キツいんじゃないかな?
そしてこの辺りから弱いながらも吐き気が出てきました。鳥海山での教訓から、ポカリも行動食も適宜摂取してるのに…
さて、懸念していたアナマ岩からの海辺歩きは問題ありませんでした。
ホントに良かった…ここで折り返すと砂走りを登ることになるので…
肝心の海辺歩きですが、結構長いです。
明瞭な道は無いので、浜辺を歩きつつ、波飛沫を避けるために時折岩場を登って進んでいきます。
当然のことながら、磯の香りが強いです。これを嗅いでしまい、吐き気が悪化してしまいました。
結果、コースタイム30分のところ1時間以上掛かりました。風がそんなに通らない割に日差しは照りつけるので地味に大変ですね。
宇遠内漁港には15時頃到着。
『山と高原地図』にはここに売店があると情報がありましたが、廃墟しかない。。。
売店で冷たい飲み物を買って休憩することをずっと考えていたのでショック…
吐き気がおさまらず、その場に突っ伏してしまいました。ポカリは沢山余っていたので摂取しましたが、飲めば飲むだけ吐いてしまう状態で、起き上がると強烈な頭痛。
熱中症を自覚しましたが、まさか鳥海山に続いて連続で発症するとは思わず(当然対策を講じていました)。
本当に本当の限界で救助を呼ぼうと思いましたが、
①余所者が離島医療に迷惑かけるわけにいかない
②礼文島に病院は無いので、ほぼ確実にドクターヘリが手配され旭川市内まで運ばれる(=救助費用は如何程?)
という懸念があり、無理やり体を起こして歩き出すことに。大袈裟に深呼吸を繰り返し、一歩一歩ゆっくり歩くことで、なんとか下山することができました。
(下山する頃には熱中症も治っていました)
ということで惨憺たる有様でしたが、鳥海山と違い両足が攣ることは無かったので、水分は足りていたのかなと思います(吐き気は鳥海山より強かったですが…)。
ちなみに、この翌日に利尻島に行く予定でしたが、普通にキャンセルしました。もう夏の登山はダメですね。。。
#余談ですが、15時頃に宇遠内で8時間コースを北行する人を見ました。装備も少なかったので、大丈夫か心配です…
次は紅葉登山でお会いしましょう。
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