高天谷、妙見尾、妙見谷


- GPS
- 02:57
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 593m
- 下り
- 595m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
妙見谷へ行ってみたい。だが、人の多い千早本道は歩きたくない。
どうしようか思案していると、文殊尾根から西に延びる尾根が見えてきた。
ここを通れば快適に妙見谷へ下りられるのではないか。
そうと決まればあとは行くだけである。
まずはいつも通り、最短距離かつお手軽コースの高天谷左俣から登る。
谷の入り口でマムシに出会ってたじろぐ。「あっち行って、お願い!」と木の枝でつつくと、先ほどまでもたげていた鎌首をすっとおろして、ゆっくりと岩を登って遠ざかってくれた。
いつもより水量の多い高天谷は爽快である。2週間前にトイ状の滝につまっていた倒木もどこかに流れたようだ。
いせ左 右こうや の石碑がある鳥居前で、笹薮しげる枝道から文殊尾根を目指す。
文殊尾根を降りて、最初の分岐をババ谷方面へ行く。
下り道は結構急だ。そんなこともあろうと今日は杖を持ってきている。これで脚への負担はかなり減る。
妙見尾は文殊尾根から西へ派生する尾根だ。地図と時計を見つつ、そろそろ右折かな、と考えていると、「遭難・道迷い多発」の看板とともにピンクのテープがあらわれた。ここが妙見尾に違いない。
下りはしばらく広い斜面で足元も柔らかい。すぐに尾根は収束し足元は固くなる。右手からせせらぎの音が聞こえる。妙見谷だろう。ここから適当に北に下ってもいいが、それだと遡行距離が短くなる。
尾根を西に進んでいくと右にテープが現れた。テープは右へ下っている。まっすぐ進みたくなるが、テープの巻き具合からしてここは右折して下るのが正解だろう。現にテープを追うと尾根となり、右からせせらぎの音が聞こえてきた。まっすぐと思った道は南西への尾根、県道への道だ。
さらに西へ進む。杣道は左へ別れ、尾根はまっすぐ続いている。急な坂を下って登ると踏みあとは藪へ吸い込まれた。このまま西へ行ってもいいが、もっと歩きよい道はないか。来た道を下り、急な坂を登り返す。と、左手にテープが見えた。これを下ればうまい具合に北西に延びる尾根に乗って谷へ下りるのではないか。
果たしてそれは正解で、妙見谷の入り口の堰堤横に降り立った。
登山靴で行けるところまで妙見谷を遡行する。
陰気で暗い谷だ。大きめの滝が3つほどかかるがすべて登山道で巻く。さらに奥に釜が倒木で埋もれた滝がある。これも左から大きく巻く。しばらく谷を下に見て登山道を進み、ようやく入渓となる。
入口は陰気な谷だったが、奥へ入ってみると開けて明るい谷となった。
滝はたいてい登れて快適だ。
源頭部は崩壊したザレとなっている。イワゴノ谷の詰めや、高天谷右俣のようなかんじだ。ザレは登らず左手に見て、右の林の中へと、ちょろちょろの水を追っていく。もうすぐ水がなくなる、というところで登山靴に履き替える。
そのまま詰めていくとやがて登山道と並行し、山頂売店前にぴょこっと飛び出た。
ベンチで休んでいた人が「コイツどっから出てきたんだ」という目線を私に向けてきた。
帰りはいつもの郵便道。
なんだか今日の山行は充足感・達成感があった。
笑顔でビールを干して、お疲れさまでした!
これで金剛山で行きたい谷は行き尽くした。クソマル谷は行ったことがないが、イワゴノ谷と似たような渓相だろうなあと予測がつくので食指が動かない。そして私的金剛山ベスト谷は、楽しさと手軽さという観点から高天谷に決定した。おしまい。
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