銀山平〜塔ノ峰〜庚申山


- GPS
- 09:53
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,547m
- 下り
- 1,547m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 9:52
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | やしおの湯:市外者700円。食事のラストオーダー16:30(平日)。 https://www.yashionoyu.com/ かたくりの湯:月曜日が定休日。700円。受付20時半まで。 http://www.kousha.or.jp/spa_katakuri.php 足尾の宿 かじか:日帰り入浴の受付14時半まで。 神子内 公衆トイレ:水洗で綺麗。銀山平駐車場はトイレまで遠いので,ここが便利だった。 |
写真
感想
8月上旬に塔ノ峰まで往復した際に思い描いた,庚申山を含む周回ルートにトライすることにする。山頂手前の平坦な辺りでのルートファインディングが難しそうなので,時間に余裕を持たせた計画にする。1時20分に自宅を出発し,4時15分に駐車場に到着する。途中の日光IC付近では,運転中なのでチラッとではあるが,皆既月食を見ることが出来た。
駐車場には社内泊しているらしい車が1台のみと静かだった。気温20℃,空にはオリオン座が見える。ヘッドライトを点けて林道を歩き始める。30分ほどで前回と同じ登り口に到着する。今回は沢沿いではなく,少し右寄りの踏み跡を辿ると,楽チンに歩ける。10分ほどで前回迷った辺りに着くが,未だ薄暗くて進むべき路が見つからない。暫く周囲を眺めまわして目が慣れた処で,山腹を巻く路を見つける。ここまで前回の経験が活きている。
熊ノ平に到着し,一服しようと荷物を下ろそうとした時,前方の上の方からガサガサ,ザワザワと音がする。何事かと注視すると,大きな樹から黒いものが滑り落ちてきた。1mは無さそうなクマが地面に着くや否や,向こう側の沢に向かって凄いスピードで走り去っていった。驚く間もない数秒の出来事だった。オリンピックに出たら優勝間違いなしと感心するが,樹からは20mも離れていなかったので,こちらに向かって来ていたら反撃する間もなかったろう。一層,鈴の音を鳴らしながら進むことにする。
その後,塔ノ峰までは前回と同様のルートなので,気は楽で快調に登る。ただ,蠅とヌカカのような小さな虫がまとわりつくのが不愉快。笹薮の状況も前回と同様で,高い処で肩の辺りまであるが,手袋とアームカバーを着けて切り抜ける。塔ノ峰は前回と同様,樹林越しに皇海山と庚申山を眺められる絶好のポイントだ。アンパンや冷えた蜜柑を食しながら景色を楽しむ。
ここから庚申山までは,なだらかな尾根が続くのでルート読みが難しそうだ。100mおき位に地形図とコンパスで方向を確認しながら進む。時々,踏み跡や笹が刈払いされた処にも出るが,基本的に地形図が頼り。幸い視界は良いので,大まかな現在地の確認はできるが,ガスに包まれると相当に難儀しそうな地形だ。中倉山から続いている尾根が一つの目安になるので,1720mの広場辺りからそちらの方向に向かって登ることにする。度々,笹薮を漕ぐことになるが,足で掻き分けたりしている内に左太ももの裏側が攣りそうになったので,少々あせる。できるだけ脚を上げないようにして,騙し騙しで歩き続けている内に治まってくる。
稜線に出ると北側の視界が開け,皇海山は勿論のこと,白根山や錫ヶ岳なども見渡せる。笹薮もなくなり,気持ちの良い尾根歩きとなる。途中からは赤テープも度々,見られるので,それを目安に登って行くうちに庚申山の山頂に到着した。山頂からの眺めは無いので,早々に北西の展望台に移動する。雲が多くなってきたものの,それなりの見通しはきき,北の方には太郎山,白根山,錫ヶ岳が良く見える。眼前には皇海山や鋸山が立ち上げり,南南西の方角には袈裟丸山も連なっている。皇海山の右奥には,7月に登った尾瀬の笠ヶ岳もうっすらと顔を出していた。何時か辿ってみたい,錫ヶ岳から皇海山へと続く尾根も良く見えるが,やはり長丁場だなと改めて思う。
大休止をして十分に楽しんだ後,下山にかかる。ここからはルートに迷うことはなく(一回だけ10m程下り過ぎて引返したが),水場を経由して庚申山荘に到着する。山荘前の広場は立ち入り禁止になり,多くの建材が並べられていた。丁度,昼休み時間なのか,山荘の中からは談笑する声が聞こえてきた。ベンチに座り,沢から引かれている水で喉を潤した。この先,駐車場までは悪路もなく気楽に歩く。一の鳥居に着いたところで時間を見て,若しかすると駐車場近くの温泉に入れるかもしれないと思い,少し足を早める。
駐車場に到着し,ササッと片づけをして温泉に向かうも,日帰り温泉は終了だった。15時までなのだが,受付は14時半までらしい。残念。それでは,まだ日光方面で訪れていない「かたくりの湯」はどうかなと調べると,月曜日が定休日でここもダメ。結局,いつもの「やしおの湯」に浸かる。時間が未だ早いので空いているかと思いきや,結構の人出で,洗い場も時間待ちだった。自前の洗面具を持っている人が多かったことから,地元の人が半数以上のようだった。ともあれ,ここで夕飯代わりの蕎麦も食べた後,3時間のドライブで19時少し過ぎに帰宅できた。
今回は思っていたよりもルートファインディングが上手くいったのは良かったが,ガスがかかってくると状況は違ってくるだろう。笹薮はそれほど長くは続かないし,樹林の中の歩行,平坦な草地などは気持ちが良かった。長い林道歩きよりも楽しいので,次は下山路に使っても良いかもしれない。熊に出くわすのは2回目だが,今回は距離が近かったので,後になって一寸怖さを感じた。結構,鈴は鳴らしていた積りなのだが,もっと大きな音のするものに変えようかな。
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