GWなのにがらがら?! 新緑まぶしい雲取山(日原から野陣尾根)

 埼玉県
																				東京都
																				山梨県
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								- GPS
- 09:08
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 2,097m
- 下り
- 2,099m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 9:08
| 天候 | 晴(ほぼ快晴) | 
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 | 
| アクセス | 利用交通機関: 
																																								自家用車										
																																																 | 
| コース状況/ 危険箇所等 | ・日原林道は舗装・未舗装入り交じり。八丁橋手前約2kmは道悪し。 ・八丁橋ゲートに登山ポストはなし(奥多摩駅登山ポストに投函した)。 ・八丁橋から大ダワ林道分岐まで道標によると4.5km。 ▼富田新道(野陣尾根) 唐松谷林道(現在通行禁止)との分岐(1100m)からやや急な登りが、1500m 付近まで続く。枯葉が堆積している。尾根が広いのでテープを目印に進む。 1700m付近(サワラノ平)まで登ると、緩やかな尾根が石尾根との合流点まで 続く。 ・小雲取山〜雲取山 石尾根の続きの広く緩やかな道。眺望良し。 | 
| その他周辺情報 | ・もえぎの湯(\780、1時間)。 奥多摩駅から青梅街道を青梅方向に車で3分(トンネル手前を右)。 | 
写真
感想
					初めて雲取山に登った時は紅葉の季節だったが、利用者の多い鴨沢ルートを使った。素晴らしい道だったが、東京都民としては多摩川の支流・日原川を詰めて東京都最高峰まで行ってみたいとも思っていた。こちらの利用者はあまり多くないようだが、5月新緑の季節、日原側から登ろうと決めた。
本来は日原川から大雲取谷を遡って行きたいところだが、その道大ダワ林道は数年前に崩落して通行禁止となっている。南側の唐松谷林道もまた同様。残るは野陣尾根を登る富田新道だが、等高線を読むと結構きつい登りのように思える。
八丁橋のゲートには大型連休中にも拘らず、それほど車は停まっていない。渓流釣りに行く人、登山の人、沢登り(?)に行く人などそれぞれだ。渓流釣りに行く御年81になるおじさんと話していたら、去年9月に雲取谷で背後からクマに襲われたという話になった。いきなり後ろから押されたが、まるで人間に押されたようだったという。左二の腕に最初は軽く噛みつかれたが、目が合ったらきつめに噛んできたそうだ。大声を出したところ逃げていったが、傷を負ったので下山した。傷の跡は今はもうほとんどわからない。お気をつけて行って下さいと言って別れた。
大ダワ林道分岐までは幅広の日原林道を歩く。車通行止めとなっているから、八丁橋ゲートまでの道よりよほど状態がよい。分岐から下りて吊橋を渡ると登りが始まる。唐松谷林道分岐を右に山に入ると、富田新道(野陣尾根)の始まりだ。
いきなりきつめの登り。尾根の上に出るまでは、急坂が続く。しかし尾根は広く、林はゆったりとして、きわめて緩やかなところを登っていくような錯覚を起こす。
新緑がまぶしい季節だ。ブナ林の若い緑がとても美しく、しんどいながらも尾根に上がるまでの広々とした林が広がる風景は予想していたよりも穏やかな感じがして、この季節にこの道を行くのは正解と思えた。
それにしてもこの気持ちの良い道、見通しが良いのでクマに突然遭遇する心配はしなかったものの、まるで人に会わない。自分より先に出発した数人にどこかで会うかと思ったが全く追いつかないことからすると、ゲートから天祖山の方へ上がっていった様子だ。小雲取山に出るまでに下山の人と会ったのが5,6人のみ。
そのうちの一人の方としばし話をしたら、早朝に八丁橋を出て天祖山から長沢背稜周りで雲取山に出て下山中とのことで、よく富田新道を使っているようだった。
いわく、この道を使う人はあまり多くなく、大型連休中の今日はまだよく人に会う方で、富田新道は静かにゆっくりと登山が楽しめるお勧めのコースとのことだった。
積雪期にはこの広い尾根はどこが道がわからなくなるので、テープを慎重に辿って進むと話していた。
標高1,700mのサワラノ平まではほぼきつい登りだが、サワラノ平まで出るとあとはゆるやかな尾根道が小雲取山まで続いている。方々に草原が広がっている。天気も良い。昼寝したい気分だ。
1,800mの権衛ノ頭という辺りに来ると、左手林の切れ目から突然富士山が目に入った。ここは富士山を眺める絶好のポイントだ。
小雲取山で石尾根と合流すると、富田新道とは打って変わって多くの人が歩いていた。さすがに大型連休のメインルートという感じだった。
雲取山頂からは富士山、南アルプス、奥秩父の連山が全て見渡せた。前回登った時は東側のみしか見通せなかったので、登ってきた甲斐があった。
山頂で出会ったトレランの方と昼食がてら話をした。奥多摩駅から石尾根を4時間半で上がってきたそうだ。普通8,9時間かかるルートではなかったか。7回目の挑戦で山頂までたどり着いたのが今回で3回目ということで、自分に対する挑戦だと話していた。ずっと高校から社会人までラグビーをやっていて、自分より年配の方だったが他にマラソン、音楽、写真と趣味が多く、いろいろ趣味の点で話が合ったので楽しい時間だった。
彼は3時間半で奥多摩駅まで下りると行って、小雲取で別れた。自分は富田新道をのんびりと戻っていった。帰路も出会ったのは登ってくる2人だけで、本当に大型連休の雲取山なのかという感じだったが、その分何の気兼ねもなくのんびりと歩いた。
帰路は日原林道に出てからが単調でだらだらとなってしまったが、野陣尾根を行く富田新道はこの季節、ブナ林の新緑が広々と広がっていて、気持ちの良い道だった。
					
コメント
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眺望に恵まれましたね、うらやましいです!
富田新道、新緑がきれいです。静かなのがいいですが、そんな話しを聞いた後では、物音にびくびくしそうです。
唐松谷林道、さらに静かな沢沿いコースで、ちょっと寂しいかも。
ありがとうございます
soranoiroさんは逆側のヨモギ尾根破線コースから登っていましたが、
あちらも連休に関わらずさらに人のいないコースでしたね。
何度も雲取山に登られているんですね。
唐松谷林道がさらに静かなコースという話、惹かれます。
現在は通行止めで行けませんが…。
はじめまして・・・・・・・
私も野陣尾根が好きで何度か登降していますが、大ダワ林道、唐松林道が通行止めのため周回できないのが残念です。
昔は日原林道が車で通行できたので、大ブナ別れに車をデポし、大ダワ林道〜野陣尾根(富田新道)と、周回するのが素敵なコースでした。特に今の時期、新緑の頃は最高ですね。石尾根コースの喧騒とは打って変わり静寂そのもので、静かに山歩きを楽しむにはうってつけです。
綺麗な写真を堪能させていただきました。
有難うございます。
bondonno様、はじめまして。コメントありがとうございます
昔は大ブナ別れまで車で入れたのですね。
私も以前地図を見ていて、大ダワ林道から雲取山に登って、
野陣尾根か唐松谷林道で下りてくる周回ができたら楽しいだろうなと思っていたのですが、
数年前から大ダワ林道、唐松谷林道とも通行止めになっているのは残念です。
富田新道はきつそうな尾根だなと思っていましたが、確かに楽ではなかったですが、
仰るとおり新緑の林が大変美しく広々とした尾根を続いていて、
連休中の喧騒とも無縁で、素晴らしいコースだということがよくわかりました。
日原側から登る雲取山は、やはり基本的に川沿いに遡行する魅力があると感じました。
bondonnoさんもよく奥多摩に行かれているとのこと、
記録を参考にさせてもらえればと思います。
私も雲取山へは鴨沢か石尾根コースしか歩いた事がなかったので
こちらのコース、興味を持って読ませていただきました
雲取山へは4回登っていますが、同じ山でもコースが違うと
また随分と違う雰囲気が味わえるのでしょうね、そして歩く人が少なくて
静かなコースが好きなので、いつかは歩いてみたいと思いました
雲取山では鹿さんに会った事がないので私も見てみたいです
popieさんも雲取山に4回も登っているんですね
私は逆に石尾根をまだ行ったことがないんです。
あの長いコースは日帰りでやるにはきつそうで、
(今回トレランの方はやっていましたがwww)
小屋泊して下りで使う感じかなと思っています。
静かなコースが好きということであれば、お勧めのコースです。
きつそうな尾根と予想していましたが、それを上回る風景の良さがあったのは発見で、
アプローチがやや不便なことからあまり人が多くないのでしょうが、
それゆえにゆったりと歩けると思います
カモシカには今回会えませんでした
そんなに簡単には会えないか…
雲取山、長年いつか登ってみたい候補の筆頭であるのになかなか行けない山の1つです。展望よし、緑よし、静かさよしの三拍子揃った山なのですね。しかし距離はそうでもないようですが、累計標高差2,000m以上ですか。かなりありますねぇ
ryoさん、こんばんは!
丹沢主脈や同角山陵の日帰り縦走を成し遂げたryoさんの足であれば、
雲取山日帰りもできますよ
メインルートの一つ・鴨沢ルートなら、道が広々としていて気持ち良いためか、
大倉尾根の登りより少し楽な感じがしましたし、累積標高差も2,000まではいかないのでは?
ぜひぜひトライしてみてくださいませ
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