羅臼岳/熊さん危機一髪


- GPS
- 10:16
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,491m
- 下り
- 1,483m
コースタイム
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 10:15
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あとは路駐になります |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備が行き届いております 山頂部は岩場注意 クマ出没注意 |
写真
装備
個人装備 |
登山靴
熊スプレー
携帯トイレ
|
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感想
遠くてなかなか行けなかった羅臼岳に登ります。混みそうだし駐車場問題もあるので前日夕方に着いて車中泊。同様の方が多数いらっしゃいました。
当日は夜明けとともに続々と車が入ってきて4時には既に満車で皆さん引き返して路駐するようです。皆さん早い出発、私はすっかり明るくなってからスタートします。
登山道は緩やかで登りやすいが私はいつものように亀の歩みでどんどん追い越される。皆さん軽快な足取り、大汗かいて息を切らしているのは私ぐらいだ・・・
樹林帯を抜け大沢の登りとなり岩々した急登を抜けて斜度が緩むと羅臼平です。サシルイ岳側はきれいに見えているが羅臼岳頂上は雲がかかり始めた。この後どうなる?!
山頂部の岩場の登りがなかなか大変だったがなんとか登頂、しかし真っ白で眺望ありません(涙)。しばらく待っても晴れる気配がないので諦めようとしたら急にガスが晴れてきて斜里岳方面やオホーツク海の眺望が広がる。見えてよかった!さらに下山開始すると硫黄山方向もガスが取れて素晴らしい眺望が広がる。もう来れないと思うのでこの景色が拝めて大満足です。
羅臼平で小休止して下山開始。大沢を下っていくと下の方で人だかりが見えます。この状況は熊さん出没か!と少し降りると熊さん親子が登ってくるのが確認できました。後ろから降りてきた二人組兄さんに「熊います!」と声をかけ三人でしばし状況を見守る。当初は距離が離れていたので心配していなかったけど、どんどん登ってきて登山道に近づく・・。ついには登山道を歩き始めたのでこれはまずいと「登り返そう!」ということでその場を離れようとします。お二人はすごいスピードで登るが足の遅い私は取り残される。心の中で(待って〜)と叫ぶ。熊さんはのしのしゆっくり歩いているように見えるが実際はとても早くてあっという間に距離を詰められる・・・。やばい、これは追い付かれる、右の草むらに退避した方がいいか、と思い振り返ると、あれ?いない。とその瞬間左の斜面を登って行く熊さん親子。その距離僅か数m。こちらには全く関心ないように悠然と登って行きます。よかった、熊さんの方で退避してくれたんだね。これまで何度も熊さんは見ているが、こんな至近距離で危険を感じたのは初めてです。本日は人が多いからと油断してたがやはりここは熊さんがいつ出没してもおかしくない所なんですね。急に事態が進展して熊スプレーを構える余裕もなかったけど、もし気付かずに登山道で鉢合わせしてたら一体どうなっていたことでしょう。その後下山中何人かとお話ししましたが、私以外にもあわや数mの距離に詰められた方がおられたようです。熊さんの方で上手に人を回避してくれているようで何事もなくてよかったということで話が一致しました。
なかなか強烈な思い出が残る山行になってしまいましたが、素晴らしい景色も拝めたし、念願の羅臼岳に登ることができて大満足でした。
コメント
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羅臼岳登頂おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
素晴らしい景色のレコ!ドキドキの親子グマとの遭遇!!
読んでいて私も冷や汗が出そうでした。8月末に私も羅臼岳に挑戦しようと思っていましたので、waji
さんのレコ、とても参考になりました。たくさん登山者がいるから,なんてクマさんには通用しないですね。しっかりクマスプレー持って、遭遇した時のシュミレーションしながら気を引き締めて登りたいと思います。wajiさんのようにお天気良くなれば良いなぁ。レコありがとうございました😊
お疲れ様でした。
遠くてなかなか行く機会がないので晴れてくれて良かったです。
熊の気配が濃い道南の誰もいないような山を単独でさんざん登ったので、人が多い山は警戒することもなく油断しておりました。しかもあんな至近距離で遭遇するなんて。
道東の熊さんは人を見慣れているのか大して気にするような素振りもなく悠然と歩いておりました。よほどのことがない限り、熊スプレーなどで刺激したりしない方が平和的にやり過ごせるように思いました。
お天気に恵まれて良い山行になるといいですね。レコ楽しみにしております。
ヒグマの件、斜里岳で会った田子様からも聞きました。田子様も同日に登られてたらしく、息遣いが聞こえる距離まで詰められたお聞きしました。ただ、人間など眼中にない表情だったらしく、殺気立ってはいなかったの事でした。「お前ら邪魔!」という感じでしょうか。それでも、今まで以上に周囲に気をつけて登らないといけないですね。
下の方で登山道から横の草むらを歩く熊さんを見ている皆さんの状況を上から眺めてましたが、危険な感じはしませんでした。
私がいたところは急な岩場が始まる場所だったので熊さんも登山道を歩くしかなかったようです。あまり逃げ場もないので、後ろから熊さんに追い立てられるように必死に登り返している時はもう、どうしようどうしようという感じで焦りました。二人に置いてかれて私一人という状況でしたし・・・。熊さんの方から回避してくれたので助かりました。
連日のように目撃情報があるようですけど事故が起きていないのは、熊さんのほうで上手に人と付き合ってくれているからかもしれません。それでも、いつ遭遇してもおかしくないということを念頭に歩くようにした方がよろしいですね。
置いてけぼりにしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
ヒグマは悠然と歩いているのに、徐々に間を詰められて、半分パニックになりながら、最悪のケース・最善の策をシミュレーションしながら、恐怖の中で歩いていて、全く考慮出来ませんでした。
白神岳でツキノワグマに襲われ入院した経験があり、その時のことが頭の中をよぎりました。
ツキノワグマと格闘したレコ、読ませていただきました。凄い経験をされていたのですね。ヒグマに詰め寄られて半分パニックになられたのは仕方のないことです。置いてけぼりとかは気になさらないでください。同行者の方に気遣いしながら冷静に退避されていたお姿が目に焼き付いています。同時に別の登山者までフォローできないのはあの状況では当然のことだったと思います。
私は何度かヒグマに遭遇していますがいずれも危険な状況ではなく、むしろ平和的な自然の営みを見られてラッキーぐらいしか感じなかったので、今回も実は恐怖心はあまりなかったです。
ただ、後ろからあっという間に距離を詰められてどうしようと焦りました。人を襲うような熊じゃなくて本当によかったです。
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