九重岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 969m
- 下り
- 969m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:24
牧ノ戸登山口 6:15
沓掛山 6:41
西千里浜 7:34
久住山非難小屋 7:47
久住別れ 8:03
久住岳 8:20-30
久住別れ 8:45
御池 9:00
中岳 9:30-40
天狗ヶ城 9:51-10:00
北千里分岐 10:27
長者原分岐 11:26
(硫黄の原) 11:30-12:00
北千里分岐 12:35
星生山分岐 12:55
星生岳 13:12-15
星生分岐 13:30
牧ノ戸登山口 14:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
学習不足と山頂を稼ぐと言う余裕のない計画の為に、愚かなことをしたと思う。長旅は時に休息の時を作らないといけなかったのだが、其れすらの余裕もなかったのだ。
感想
九重山はいくつもの山の連なりで、九州の中央部に位置する。2000年に
牧ノ戸から駈足で久住山を往復したのが、九重連峰との出会いだ。
4月4日は湯布院の道の駅で過ごして5日の早朝に九重町の牧ノ戸へ向かう。
牧ノ戸駐車場には数台の登山者の車があって、同じように出かける人がかなりいた。以前の印象はほとんど薄れていて、西の千里ケ浜の印象が、やけに大きく残っていたが、今回歩きなおして意外と小さいのに驚いた。
久住避難小屋のある広場と言うか池の跡、いわば噴火口の跡のような形状も忘れていた。
この日は晴天で、晴天だから久住にしたのだ。今回の九州の山めぐりで最後に祖母山と九重が残った。この九重だけは天気の良いときに歩きたいと思っていた。そのとおりになって、久住の山頂から眺めた景色も、中岳の標識を抱いて眺めた光景も満足のいくものだった。ここは九州の臍の位置のようにも見えた。なぜなら主要な山々が見渡せるからだ。それに九重の山々の織り成す姿が優しげでなんともいえない。
九州には大崩山が一番険しいとすれば、この九重は一番優しい山と言える。中岳の途中で女性二人に出会う。福岡の人で先輩後輩で、先輩に誘われて始めて久住に来たと言う。若い女性に出会うと山が明るくなる。
中岳から天狗ヶ城に行くというので、山頂で映像を撮って、後を追ってみた。天狗ヶ城は御池の反対側に尖って見えるピークだが、山としては記載されていないが、そのピークで二人に追いついた。
そこから二人は星生山に向かうと言い、私は久住分れで北千里ヶ浜に下った。もう少し意欲があったら坊がつるまで回ったかも知れないが、もはやそういう意欲も一人でいると失せる。長者ヶ原から法華院温泉に出て一泊でもできる余裕のある山歩きをしてみたいが、今は無理なのでピークハントに徹してあきらめる。
でも北千里ヶ浜の交差路、三俣山・長者ヶ原への分岐まで行く。
私はこの北千里ヶ浜を多くの人に勧めたい。ここは硫黄岳から上がる噴煙を見ながら、色のない平らなところだが、空は大きくて4月の風が優しかった。一人ここで座って熊もんのうどんを食べ、コーヒーを飲んで贅沢な時間を過ごした。
北海道のトムラウシの途中の道で味わった開放感があった。千里ヶ浜を一人占めした時間が、この山の思い出のすべてになった。
帰りに星生山へ駈足で登り、牧ノ戸へは走って下った。途中何人かの人を抜いていった。最近走りたくなる衝動に駆られて、優しい道はかけてしまう。そんなに早く走るわけではない。なんとなく足のためだ。
2時過ぎに駐車場に戻る。二人にも出会った。まあ楽しい一日となった。
今日はこれから宮崎に戻り、高千穂の道の駅で朝を迎えて、祖母山に行く。九州最後の山へ向かう。
@ 九重は何度でも来てみたいと思う山だ。次回は長者ヶ原から大船山を目指して計画を立てることにするかな。
短歌 九重連山に登る 2016
いざ行かむ行きて九重の山を知り愉しみなさいと陽も上りくる
湯布院と九重を分ける山のさき由布岳の二つ峰みゆ
「ひとみな花に酔うときも」一人来て微笑んでいる九重連山
沓掛山越えて進めば西千里むかう山道春にぬかるむ
太古なる火山のつくりし風景にゆっくり浸かって時送りたい
三角の形をなせる久住岳眺めていれば春の風ふく
雲もなく久住山頂空青し宇宙の果ては漆黒なのに
久住山への道
たおやかな久住の峰と雲うつす小さな池の朝のぬくもり
雲もなく久住山頂空青し宇宙の果ては漆黒なのに
中岳の尖る頂き目に据えて一歩一歩と吹く風とゆく
中岳に御池は青く光りける激しき火口の跡をかくして
我を呼ぶ青く聳える由布岳を近くに眺める中岳の上
中岳を下れば近く坊ガツル目の前にしてこの時行かず
山頂に立ちてはおれど余裕なく悔やむばかりの登山かな
中岳の頂に立ち目をやれば阿蘇の嶺々裾野ひろがり
けむり吐く硫黄岳あり横にみて北千里へとむかっていく
西部劇の場面と違わぬ風景にただただ我は飲みこまれてる
この広い浜に居るのは我一人コーヒー沸かす音のみぞして
硫黄岳のけむり昇れる青い空コーヒー飲みつ対話するわれ
じんじんと肌に感じる静けさに生きてる不思議宇宙の不思議
噴煙を噴き上げている硫黄岳九重連山太古を語る
星生山山頂からの風景はまぎれもなしに火山の山なり
時を経て三度九重に来られたら法華に泊まって山愛でるなり
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