金峰山 危急時こそ冷静に


- GPS
- 07:17
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 528m
- 下り
- 526m
コースタイム
天候 | 晴れ、気温18度、風は北西3m/s 森林限界到達点で、羽織ウェアがあると良い。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
塩山駅よりタクシー利用、9:00発→10:20大弛峠着 土曜日とあり、路上駐車も多数でした。 【帰り】 大弛小屋からタクシーで塩山駅まで約1時間10分 ※通常のタクシーメーターでは片道15,000円ほど ※夏山シーズン中は定期運行タクシーあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大弛峠からの金峰山は手軽に登れるというイメージが強いですが、距離や時間以上に注意したいのが「標高」です。 日帰りの場合、駅から峠までの移動で標高差1900メートル。高度2300~2600メートルのアップダウンを進むため、環境的には「高山病」のリスクもあります。 また、樹林帯がメインですが一部で岩稜帯の歩行もあり、山慣れしていない方には足の負担が大きいです。 体調管理はもちろん、途中での撤退も迅速に判断しましょう。 ■記録的な暑さが続いています。 通常で考えれば必要水分量は1時間当たり、このコースであれば1.5Lほどですが、脱水症状のリスク、外傷時の洗浄などを考えると最低でも2.0Lは必要です。 ■飲料水は大弛小屋の向かって右奥で給水可能です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
ライトダウンまたはソフトシェル
雨具モンベル赤
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック50l
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
計画書
地図(地形図)
コンパス
笛
熊鈴
ヘッドランプ2個
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
傷洗い用水
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト3人用
ストック
ナイフ
チェーンスパイク2個
モバイルバッテリー
ロープ30メートル
ハーネスLサイズ1Sサイズ1
カラビナ
スリング
セルフジャミングプーリー
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感想
今回はガイドとしてのツアー記録です。
お客様のプライバシーに配慮し、詳細を記すことは控えますが、今後の山岳事故防止の観点から、山行記録として残します。
結論から言うと、途中での体調不良者が数名おり、下山が大幅に遅れたということになります。
出発は塩山駅からタクシー利用で、登山口のある大弛峠まで移動。
移動時間にして、約1時間20分、標高差1900メートル。今回のツアーは比較的、山としての難易度が低い設定で企画されているのですが、行動の負荷としては決して小さくはありません。
つまり、日頃から山を歩き慣れている人と、運動習慣が乏しい方では、同じコースでも体に受ける負荷にかなりの差がある、ということになります。
こういったツアーですと、集団でのペース維持が特に難しく、ガイドとしては全体のベース配分と、顧客一人一人の観察が必要になります。
そのためにもガイドと顧客比率を表す「ガイドレシオ」が適切に設定されているかも事前の確認は必要です。
今回は結果的に、先行するガイドと添乗員が本隊先行し、傷病者と別のガイドが後続し、無事に帰着することが出来ましたが、危急時は突然やってくるということを改めて痛感しました。
ただ、冷静に対処できるのがガイドの職責であり、何よりお客様を安全に帰宅してもらうことに全てが集約されると思っています。
この記録をご覧になる方のなかには、登山慣れしている方も、まだ山を始めたばかりの方もいらっしゃると思いますが、こういった事が山中で起きていると知っておくだけでもと安全上の価値があると考えています。
今回の事を糧に、これからのガイド業に全力で取り組んでいきたいと思います。
(CT25878)
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