朝日岳スノトレ(小川温泉in/out) ※本年24回目


- GPS
- 14:17
- 距離
- 40.0km
- 登り
- 3,280m
- 下り
- 3,280m
コースタイム
- 山行
- 12:37
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 14:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
以下全て6/28現在の情報。7月のどこかで北又小屋まで車乗りつけできるようになる模様。 <小川温泉〜越道峠〜北又吊橋> 往路は越道峠までは一本調子の登り、越道峠から吊橋までは一本調子の下り。林道に落石が散らばり、タクシー利用(小川温泉→北又小屋まで1万強の模様)も不可。もしチャリ利用なら激疲れの復路は、越道峠からは自動運転で小川温泉まで戻れますね。 なお、北又小屋(吊橋)に近づく最終盤、Y字路、T字路があるがいずれも右折が正解。正しくコース取りすると北又小屋の入口前は通過しない。 <北又吊橋〜イブリ山> (合目標識は朝日岳でなくイブリ山まで) 1〜2合目間に1箇所、3〜4合目間に3箇所、崖側の崩落あり要注意。6〜7合目間から残雪現る。7〜8合目間の急な残雪区間でチェーンスパイクを装着。10合目(イブリ山山頂)はまだまだ雪山。 <イブリ山〜夕日ヶ原〜朝日小屋〜朝日岳> 夕日ヶ原付近は残雪豊富で、タテヨコナナメどこでも登り下りできる。朝日小屋〜朝日岳間も6割方残雪があり、夏道が埋もれていて登路が分かりづらい。登りはルートファインディング必須。朝日岳山頂部は全く雪がない。 |
その他周辺情報 | レンタカー返却時間(17時)が迫っており、風呂無しで新幹線で帰京(涙)。ただし、新幹線トイレ個室で全着替えを実施! |
写真
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感想
6/7に三百名山298&299座目となる大笠山&大門山をダブルヘッダーして以来、毎週末天候とにらめっこしてきた北アルプスの朝日岳(富山/新潟の県境)。7月上旬より長野側(蓮華温泉まで)の林道が冬季閉鎖解除され、東京からアクセスしやすくなりますが、7月はいくつか仲間内での登山計画が入っており、8月上旬の北海道遠征(三百名山コンプリート)までに必ず朝日岳を晴天下登頂しておきたく、富山側(小川温泉)からのアクセスタイミングを見計らっていました。そして前日、朝日岳は朝から晴れると確信し、前日(つまり計画した当日)レンタカーを何とか手当し、前日午後を休暇とし、満を持して前日明るいうちに登山口となる小川温泉入り。
小川温泉〜越道峠〜北又吊橋(≒北又小屋)までは、わかってはいたけど遠い。越道峠を境に手前は全登り、以降は全下り。結局この林道で往路139分、復路128分を要しました。7月に入り、この林道の落石が除去されると、北又小屋まで車で乗り入れできるようになるようです。常人は7月まで待つべきでしょうね(笑)。
北又吊橋からイブリ山までは標高差1100m弱の登り一辺倒。6合目過ぎから残雪が現れ、それ以降は草付きエリアの滑り止めも兼ね、この時期はチェンスパが最強です。一度チェンスパを付けたら、アイゼンと違い、残雪エリア→イブリ山→朝日岳→イブリ山→残雪エリアをつけっぱなしで快適に踏破できます!
イブリ山までの登路、立山〜剱岳〜奥大日岳〜毛勝三山〜僧ヶ岳の山並みが見えてモチベーションが高まります!北又吊橋から2時間半、小川温泉から4時間50分で、イブリ山へ登頂です。イブリ山の山頂部はまだガッツリ雪山で、この日初めて朝日岳へ連なる山並みが一望でき、感動必至!夏道も並走していますが、この時期は可能な限り残雪斜面を登り下りするのが吉ですね。夕日ヶ原付近、朝日小屋までのトラバース道は一部夏道(木道)も露出していますが、可能な限り雪上をつないで歩いていきます。
北又吊橋から4時間で朝日小屋に達しますが、朝日小屋はすでに営業を開始しているんですね、知りませんでした。小屋前で著名な小屋番・清水ゆかりさんと山談義できました。2週間ほど前に営業を開始し、今日は宿泊者1名ありとのことでした。長野側から朝日岳へアクセスするのが難しいこの時期、中級レベル者しか立ち入らない山域と思いますが、来る人は来るんですねー(笑)。私にとって、朝日岳が三百名山300座目(ラスト2)と伝えた所、300座目にふさわしい写真を一緒に撮っていただけました。感謝です♪そうそう、朝日小屋は絶好の位置にあり、朝日岳はもちろん、雪倉岳〜白馬岳〜旭岳〜清水岳〜立山〜剱岳まで一望できる展望所でした!
朝日小屋から朝日岳へのラスト登路は、まだまだ残雪が多く、夏道が隠れているエリアが体感5,6割。しっかりルートファインディングしないと、簡単に迷うし、雪面滑落すると相応な怪我を免れません。私も山腹で一度ぷち道誤りを犯し5分程度ロスしました。最終的に、朝日小屋から残雪エリアのぷち道迷い含め50分、北又吊橋から4時間50分、小川温泉から7時間10分で、待望の朝日岳へ晴天時登頂を果たしました!
朝日岳からは360度パノラマビューが待ってて、三百名山300座目(百名山100座&二百名山100座含む:残1座)ということもあり、これまで数多の山から見えてた朝日岳より、ついにそれらの山を見返すことができました。中でも発音が同じ”旭岳”や、青海黒姫山などからは朝日岳をクッキリ望遠していたので、とっても嬉しい瞬間でした!朝日小屋からは角度的に見えない北アルプス最奥部の赤牛岳&水晶岳もクッキリ見渡すことができ、更に東側には戸隠連峰〜頸城山塊、目を凝らすと長野・群馬方面の岩菅山、横手山、草津白根山までも見渡すことができました!苦節7時間かけた甲斐がある山頂眺望でした♪
下山は楽ですねー。往路を原則戻る形となるので、道迷いリスクがほぼ無く、雪面はチェンスパスキー(!?)により、効率的に下っていけます。朝日小屋を経由してイブリ山まで、登り140分に対し下りは86分でした!イブリ山からの下山路では6.5合目の最後の残雪エリアで正規ルートへ左折しそびれ、13分程度ロスしましたが、すぐに気づいて雪面を登り返す勇気を持ててよかったです!
登山口となる北又吊橋まで、イブリ山から1時間55分、朝日岳から3時間20分でした。もし、北又小屋まで車乗り入れできれば、朝日岳まで往復8時間10分という所要時間なので、だいぶ楽ですね。事情がない限り、7月まで待ったほうが楽ですが、残雪シーズンは強い陽射しにより急激に終わりに向かいつつあり、初夏の残雪登山を楽しみたいなら「今でしょ!」という感じですね。
最後は北又吊橋からの地獄の林道歩き。往路と逆で、越道峠までは登り一辺倒、そこからは下り一辺倒です。越道峠までは54分かけて執念で歩き通し、越道峠からは一気に楽になると思いきや、ここまで11時間半近くハイカットシューズで歩いてきたので、下りの舗装路は脚に堪えるんです。登りでは感じなかった脚への違和感があり、それなら!と一念発起してロードランを始めると、不思議と違和感が消えました。レンタカーの17時返却期限が迫っており、仕方ない思いもあり、越道峠からは9割方ノンストップランで小川温泉まで駆け下りました。
北又吊橋から2時間8分、朝日岳から5時間28分、全行程12時間38分、小川温泉(朝日小川トンネル)まで帰還!最後のロードランと下山風呂断念により、黒部宇奈月温泉駅前の17時レンタカー返却は余裕で間に合いました!それでも越道峠から74分(往路は98分)もかかりました!先週のレポでは、vicaryakingさんがデポしたチャリの自動運転により、同区間を31分で下りたそうで、その差は歴然ですね(苦笑)!
なお、今回山行前に、auのStarlink directを契約しました。AndroidのGoogle製Pixel9 Pro FoldにデュアルSIMで載せました(メインはdocomo系MVNO、サブがauのStarlink direct)。今回、圏外エリアでも何度も衛星を自動補足することを確認。ただ、圏外エリアからのSMSテストは、時間と気持ちに余裕がなく実施しませんでしたが。
>>>ここからはau Starlink direct等について<<<
一年中、圏外も多い日本全国の山へ遠征しているので、2021年11月より、「通信エリアは地球です」というGarminのGPSMAP66iを携行し(↓)、10分に1回、衛星経由で自身の軌跡をクラウドに自動保存しており、有事の際、妻は私がどこにとどまっているかわかるようにしてますが、端末代10万に加え、3,990円/月も結構な出費となっています。これ以外に、保険の意味も込め、低コストのココヘリも契約中(6,600円/年)です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=3718788&pid=0565845e0a1882f44f65e7a42d9f5b80
auのStarlink directは、今夏よりデータ通信にも対応する旨告知されていて期待が持てますが、有事に自分が元気ならStarlink directで十分ですが、滑落・即死的な状態だとStarlink directだと意味ありません。遭難時に残された家族が、私の位置をピンポイントで特定する仕組みとして、現在は(ココヘリに加えて)、Garminを契約し続けていますが、Starlink directを使って同様のことを実現する仕組みを、技術に明るいヤマトモと共に現在進行形で検討中です。
>>>ここからは三百名山コンプリートに向けて<<<
2024年、最後の三百名山となった12/1の山上ヶ岳踏破時点で、三百名山は284座目(百名山100座&二百名山100座含む)で、残17座でした。実は17座には地理的偏りが激しく、実に13座が北陸&岐阜に残っていました。効率よく、低コストで回るには夏休みシーズンに北陸を一気巡りすればいいのですが、17座中の1座が北海道・オプタテシケ山なので、今夏を北陸巡りに当ててしまうと、オプタテシケ山は取り損ね、コンプリートは2026年送りになってしまいます。
そこで考えたのが、コスト度外視で、北陸・岐阜の三百名山群は何度も何度も通い、晴天日を選び、厳冬期に登りまくろう、と。ただ、自身の技術力では厳冬期の登頂が無謀と判断した北アルプス朝日岳と、大笠山&大門山だけは春が来て残雪期になってから、と考えました。
その指針に沿って、2月以降、北陸・岐阜の厳冬期&残雪期登山を急加速させます。冠山(2/1)→野伏ヶ岳(3/9)→医王山(3/21)→猿ヶ馬場山(3/22)→鷲ヶ岳(3/23)→白木峰(4/4)→人形山(4/5)→川上岳(4/19)→経ヶ岳(4/26)→鍬崎山(4/27)→大笠山&大門山(6/7)→朝日岳(6/28)の順に、北陸・岐阜の全13座を無事に踏破しました。この地区以外の3座は、谷川連峰・朝日岳(4/12)→六甲山(4/29)→粟ヶ岳(5/1)の順に踏破しました。そして残るは、そう、北海道のオプタテシケ山です。
北海道へは8月上旬より2週間の長期で山遠征します。必ずや晴れる日をピンポイントで狙い、晴天時のオプタテシケ山で三百名山をコンプリートしたいと思います。乞うご期待♪。
三百名山コンプリート後、どこへ向かうのか?まだ自身でもわかりませんが、超短期目標は残り2座に迫る47都道府県の最高峰踏破です。あとは千葉(嶺岡愛宕山:408m)と福井(越前三ノ峰:2095m)です。千葉は全都道府県最高峰で一番低く、登頂所要時間も10分足らずですが、自衛隊敷地内にあるため、2週間前に入山予約が必要で、一番入山が難しい山の1つです(苦笑)。昨年12月に(当時はメールが許容されず)FAXで予約するも当日は嵐で断念し、現在に至ります。どうやら9月の週末に年1回の施設市民開放Dayがあるようで、その日だと事前予約不要で山頂写真も撮り放題ということで、天候によらず今年9月に最優先で登頂予定です。こんな千葉がラストとなるのは岳人として許容できないので、フィニッシュは紅葉期を狙い、福井を目指します。数ある周辺の高峰から見渡してきた白山エリアの”別山”が実は未踏なので、晴天時にセット登頂したいですね。
私のレポを読んでくださった方はお気付きの通り、私の登頂は晴天時の絶好ビューが望める山行が支配的、圧倒的多数を占めます。これは絶えず登りたい山リストを多数ヤマレコ計画内にしたためておき、直前(有料のtenki.jpで1時間予報が見えるのは2日前、土曜登山の場合は木曜)の天候により、行く山域を劇的に変えるからです。遠征には相応の出費を伴いますが、そのために平日は激務に耐えて働いているので、WLB(Work Life Balance)第一で、趣味に投じる金に糸目はつけません。ソロ登山が多いがゆえの自由さですね。
三百名山をコンプリートしたら、百名山はすでに達成した「全山晴天時登頂」(↓)の二百名山、三百名山版をやるか!?。実は元々晴天時登頂率が圧倒的に高いので、例えば九州エリアで晴天時登頂を逃した二百・三百名山は、三百・高隈山(大箆柄岳)だけ、北海道も二百・芦別岳、二百・夕張岳、三百・ニセカウの3座だけ、といった感じなので、案外現実的なプランか!?。当然、オプタテシケ山へ向かう今夏の北海道遠征はこの3座も優先的に晴天時に巡る予定です。
▼百名山2周目(全山晴天時登頂)コンプリート&二百名山1周目コンプリート
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7110270.html
現実的には、三百名山指定山以外も含め、晴天に恵まれず眺望が得られなかった山巡り(眺望リベンジ)のみならず、季節や登山口を変えた山への再登など、やりたいことは山程あり、サラリーマン生活を営むうちは時間が圧倒的に足りません。あと10年足らずで現役引退予定なので、それまで加齢に抗って脚力を磨き、現役引退後に自由な岳人生活を送ることを夢見てます(笑)。何より大事なのは安全登山!計画8割とはよく言ったもので、どんな難峰も、緻密な下調べで計画を立てる時点で山行の8割は決しているのかもしれません。己を過信することなく、これからも様々な形の登山を続けていきます。
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