鳩吹山から西山周回 暑熱順応


- GPS
- 05:40
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 637m
- 下り
- 652m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰り】湯の華アイランド送迎バスで犬山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大変よく整備されている |
その他周辺情報 | 湯の華アイランド |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームカバー
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ティッシュ
保険証
スマートフォン
時計
サングラス
てぬぐい
ナイフ
熊鈴
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感想
⚪︎⚪︎ゲラの動画
名古屋近郊の山というと、まず愛知県内では猿投山が思い浮かぶし、鳳来寺山もある。お隣の三重県には御在所岳という人気の山もある。しかし今回登るのは鳩吹山である。一応岐阜県に所属しているが、尾張と美濃の国境というロケーションである。カタクリで知られた山で、春には多くの登山者が訪れる。筆者は初めて登るので、リーダーの立ててくれた山行計画が頼りである。
例によって我々は公共交通機関利用である。名古屋駅から名鉄犬山線に乗り、犬山で名鉄広見線に乗り換えて、可児川駅が出発地点となる。名鉄こと名古屋鉄道は、名古屋が誇る私鉄だが、その営業キロ数は、近鉄と東武についで全国3位、それも2位に肉薄しつつ、4位以下を大きく引き離す444kmである。駅数は2位の276。しかし、年間輸送人員数となると360百万人と、10位にまで落ちてしまう(2024年)。しかも定期外輸送人員が、定期輸送人員の半分以下となっており、通勤通学以外ではいかに使われていないかということを表している。つまり、某自動車会社の存在の影響があるのかどうか定かではないが、名古屋の皆さんは、お出かけは車で、という方が多いのであろう。さて、いかに我々が希少な存在か、ということをアピールするためにここまで書き連ねてきたのだが、可児川駅で降りたのは我々の他には1人いたかいないかで、我々の希少性を密かに確認し、駅のトイレをお借りして朝の儀式を済ませて、出発することにした。なお可児川駅のトイレは和式である。
それで、リーダーの道案内に従って可児川駅を出発したのだが、川に沿って行こうとすると、ヤマレコが音声警告を出してきた。道を間違えたらしいので、川の南側をいく道を探したのだが見当たらない。ようやくリーダーが道の反対側から橋の下に降りる入り口を探し出し、予定ルートに行くことができたのだが、ここは分かりにくい。整備はされているのだが、草木が生い茂っていてなかなかにワイルドである。ここを15分ほど行くと、休憩所というか、駐車場がある場所に出る。織田信長の母親の出生地らしく、それを示す幟が立っていた。ここにはトイレも設置されており、今後に備えて利用させていただくことにした。
この休憩所からちょっと車道を登ると大脇登山口である。ここから本格的な登りになるのだが、この日の予想気温は30度越えなのでゆっくり登る。しっかり汗をかいた頃に大天神休憩所に着いた。ここには四阿があって、可児市街が一望できる。みなさん思い思いに休憩していて、我々もそこに混じって行動食などを補給した。ここから鳩吹山の山頂まではすぐで、我々は山頂では写真を撮るだけで、早々に通過することにした。ここから西山の周回コースへ向かうのだが、細かい上り下りを何度か繰り返した後、西山周回コースの入り口に辿り着く。どうやら反時計回りに北から回るのが普通のようだが、我々は天邪鬼なので時計回りに南から行くことにした。というのもそろそろ休憩したいなと思っていたので、休憩所が近い南回りにしたのである。果たして、しばらく登り続けると小さな四阿があって、てるてる坊主(カエルだったかも)と紫陽花が飾られてあった。ホッとするひとときである。地元でこの山を整備してくださっている方に感謝。
ここでちょっと長めの休憩を取った後、西山に向けて出発した。この辺りの登山道から西〜南西方面に犬山城が見えるはずだが、なかなか見えない。TVの登山番組では見えるようなことをいっていたはず(リーダー談)だが見えない。結局、見落としたか、木の枝が発育して見えなくなっていたかどちらかだね、というような話を下山してからリーダーと話した。
犬山城は日本最古の現存木造城郭の国宝で、2004年まで個人の所有物だったようだ。その時までは「城主」がいて、筆者が20年近く前に行った時には天守閣に歴代城主の肖像画が架けられていて、その時の城主の成瀬氏の背広姿の写真も架けられていたように記憶している。個人で国宝を管理しなければいけないのは大変なことだったと想像する。
ということで、犬山城を遠望できなかったのは残念だったが、西山山頂に到着した。先ほど休憩所でたっぷり休憩もとったし、逆方向から多人数のパーティも到着したので早々に山頂を後にした。この辺りから「急な岩場、注意」といった立札が多くなり、確かに手を使ったほうがいいような場所が多くなった。ところどころ展望が開ける場所があるが、北側の展望なので犬山城は見えない。それになんだか雨も降ってきた。あれ、今日は雨の予報ではなかったが・・・。そして筆者は傘も忘れていて、やむなく(?)雨具を着込むことにした。もう10年以上使っている戦友である。リーダーからはいい加減新品を買えと言われて久しいが、まだ使える。それを証明するため、帰宅後、洗濯してアイロンをかけて表面撥水の「復活」を試みた。果たして、アイロン後、水をかけたら玉になって転がり落ちるではないか。なんだか嬉しくなって、マーラーの交響曲2番を口ずさみながらアイロンがけを続けたことはリーダーには話していない。
さて、蒸れ蒸れの雨具姿で鳩吹山山頂を通過し、その直下の大天神休憩所に戻ってきた、多くの方が雨宿り休憩していて、我々も四阿の中に入れてもらった。「カッパ着るとお日様」のジンクスは起きなかったが、四阿に入ってしばらくすると雨が止んで日がさしてきた。よし、ここからはほぼ下りである。出発しよう。
ちょっと前から筆者が先頭になっていて、なんだかコツコツ音がするので立ち止まって木の上を見ていると、ゲラがいた。関西ではゲラは笑い上戸、つまり人間だが、流石にこの辺りの木の上には人はいない。一般にはゲラは鳥である。キツツキともいう。我々が見たのはコゲラだろうか。あんなに激しく嘴を木に打ちつけて、脳震盪をおこさないのだろうか。頭突きをしすぎて脳震盪を起こしている大木金太郎を想像してしまった。この名プロレスラーもすでに故人である。昭和は遠くになりにけり。
さて、我々は下りに下って、というほど下ってはいないが、それなりの急登をゆっくり降りて、カタクリ登山口に到着した。
最近登山頻度が減っていたので、結構疲れました。疲れたあとは温泉です。登山口から徒歩すぐの湯の花アイランドという温泉施設で汗を流すことにした。温泉施設だがスーパー銭湯のような充実施設で、浴場内にTVが設置されていて、ちょうどドラゴンズ戦が始まったところだった。オジサンたちがみんな一斉にTVの方向を向いて野球を見ているのがなんだが面白かった。
風呂に入ったあと、ここで食事もできた。もちろんビールを飲む。クー、至極のひととき。まあ、ちょっとした事件もあったのだが、ここには書かない。このあと、犬山駅への送迎バスが我々の想像より時間が掛かったりとか、駅への人の流れがわからないとか、色々想定外のことはあったのだが、再び名鉄を利用して名古屋に帰ってくることができた。今後の日本の高齢化社会(筆者のことだ)を考えると、公共交通機関の充実を期待しつつ、今回の山行を終了した。(完)
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