記録ID: 8305139
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積雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜
未熟者には危険な今の針ノ木岳
2025年06月19日(木) [日帰り]
富山県
長野県
ひっと
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 09:20
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,495m
- 下り
- 1,496m
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| 天候 | ☀ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
①扇沢駅ー②大沢小屋ー③大雪渓ー④マヤクボ沢経由スバリ岳・針ノ木間の稜線ー⑤針ノ木岳ー⑥針ノ木小屋ー⑦大雪渓で扇沢駅へ。 ①－②：3つほど沢を渡りますが、大沢小屋手前は雪解け水で増水。ルーファイ＋ジャンプが必要（私は上流30－40mのところをジャンプ）。帰りはさらに増水し、別のところを探してジャンプしました。 ④－⑤：登りは何とかなりましたが、結構な傾斜。滑落はできません。稜線の取りつきは岩がもろいので、十分な確認が必要。私はハイ松をしっかりつかみながらなんとか稜線へ。稜線から針ノ木岳までもまだ多くの人が歩いていないので、岩も不安定、道もザレている、ガレているで要注意。 ⑤－⑥：気温が高まり、雪がかなり緩んでぐずぐず。アイゼンが効きにくく要注意。一歩一歩確実にいかないと滑落します。私は何とか止まりましたが3回スリップ…1回は傾斜が強く7－8m程度すべったところで、何とか止まりました。 その後、トラウマになり、後ろ向きでステップをしっかり確保しながら、小屋そしてマヤクボ沢の分岐までゆっくりゆっくりおりました。小屋からマヤクボ沢まではかなりの傾斜ですし、午後はかなり雪が緩みます。要注意です。 |
| その他周辺情報 | 薬師の湯 |
写真
扇沢駅に帰ってきました〜
いつも、無料P行くまえに、トイレと準備と水分を確保してPへ。ありがたや〜
いつも、無料P行くまえに、トイレと準備と水分を確保してPへ。ありがたや〜
昨日は、いろいろあって睡眠1時間で扇沢へ。
すぐに明るくなってきた。
すぐに明るくなってきた。
大沢小屋まで沢をいくつかわたります。
一つ目は、クリア〜ここは余裕。
一つ目は、クリア〜ここは余裕。
二つ目は、小さいけど、足場は水没。
でも大丈夫。でも、滑らないように注意は必要。
でも大丈夫。でも、滑らないように注意は必要。
登山道はアウト〜40mくらい上流へ藪漕ぎでのぼり、大き目な石で足場を固めて、ジャンプ2回でクリア〜
帰りのために、マイケルンの目印を作ってましたが、帰りには雪解け水はさらに増水。飛べなかったので、もう少し上流でジャンプして、行きも帰りもドボンなし。
6/19 4:58
登山道はアウト〜
40mくらい上流へ藪漕ぎでのぼり、大き目な石で足場を固めて、ジャンプ2回でクリア〜
帰りのために、マイケルンの目印を作ってましたが、帰りには雪解け水はさらに増水。飛べなかったので、もう少し上流でジャンプして、行きも帰りもドボンなし。
40mくらい上流へ藪漕ぎでのぼり、大き目な石で足場を固めて、ジャンプ2回でクリア〜
帰りのために、マイケルンの目印を作ってましたが、帰りには雪解け水はさらに増水。飛べなかったので、もう少し上流でジャンプして、行きも帰りもドボンなし。
針ノ木小屋に向かわず、マヤクボ沢から直接、針ノ木岳を目指します。
その後、蓮華岳予定（この時は…）
その後、蓮華岳予定（この時は…）
かなりの傾斜です！
でも登りだし、まだ雪が固めだったので問題なく進めます。
でも登りだし、まだ雪が固めだったので問題なく進めます。
途中、なんだか視線を感じるなと思ったら…
ぜーぜー行っている私を観察している2匹が(笑)
ぜーぜー行っている私を観察している2匹が(笑)
なかなかスピードが上がらないので、気温が上昇。だんだんガスがあがってきた…間に合うかな〜
何とか、スバリ岳と針ノ木岳の間の稜線に到着。
グズグズ、ガレガレの岩場にとりつき、ハイ松を何とかつかんでよじ登り登山道へ
グズグズ、ガレガレの岩場にとりつき、ハイ松を何とかつかんでよじ登り登山道へ
本当は、スバリ岳にも行く予定だったけど、雪が急速に緩んでいるのと、体力的にきつすぎて断念。いつかまたサーキットを周回しに来ます！遠くには、剣岳✨
1
6/19 8:57
本当は、スバリ岳にも行く予定だったけど、雪が急速に緩んでいるのと、体力的にきつすぎて断念。いつかまたサーキットを周回しに来ます！
遠くには、剣岳✨
遠くには、剣岳✨
そんでもって、振り返ると、チョーガレてる登山道。冬の間、誰も歩いていないので、ガレガレ、ザレザレ、どの岩が安定しているかわからない・・・これまた慎重に。
針ノ木遠し・・・
6/19 9:03
そんでもって、振り返ると、チョーガレてる登山道。
冬の間、誰も歩いていないので、ガレガレ、ザレザレ、どの岩が安定しているかわからない・・・これまた慎重に。
針ノ木遠し・・・
冬の間、誰も歩いていないので、ガレガレ、ザレザレ、どの岩が安定しているかわからない・・・これまた慎重に。
針ノ木遠し・・・
セルフで📸
今年は、早月尾根からお邪魔したいと考えているけど、行けるかな〜
今年は、早月尾根からお邪魔したいと考えているけど、行けるかな〜
蓮華は気持ちよさそうだけど、針ノ木小屋までの下り…トラバースはいくつか見えるが、結構雪が緩んでるのに不安しかない…
この時点で、下りに時間がかかりそうなので、蓮華はあきらめました…このあきらめは、正解だったと思います。
1
6/19 9:25
蓮華は気持ちよさそうだけど、針ノ木小屋までの下り…
トラバースはいくつか見えるが、結構雪が緩んでるのに不安しかない…
この時点で、下りに時間がかかりそうなので、蓮華はあきらめました…このあきらめは、正解だったと思います。
トラバースはいくつか見えるが、結構雪が緩んでるのに不安しかない…
この時点で、下りに時間がかかりそうなので、蓮華はあきらめました…このあきらめは、正解だったと思います。
薬師、赤牛、水晶方面。
はじめ、赤牛が赤くないからわからなかった(笑)
はじめ、赤牛が赤くないからわからなかった(笑)
今回、日傘男子(笑)
奥さんに借りたけど、歩きながら、行きも、これからの帰りも、させる場所がないので山頂で使ってみた(笑)
奥さんに借りたけど、歩きながら、行きも、これからの帰りも、させる場所がないので山頂で使ってみた(笑)
うっすらと、下の方がみえる。
あそこまで何とか無事に帰ろう👊👊と決意して下山開始！
あそこまで何とか無事に帰ろう👊👊と決意して下山開始！
途中、写真を撮る余裕もなく、一挙に小屋手前まで。実は、気温上昇に伴って、やはり雪緩みすぎて、アイゼンも効きにくい場所が多数で、3回滑ってしまいました。
そのうち1回は10m近く滑落。雪が緩んでるの幸いして、何とか止まることができましたが、そこから確実に緩んだ雪壁に足場を確保しながら慎重になんとかここまで。やばかった。
けど、これからさらに長く、きつい傾斜が。。。
3
6/19 10:33
途中、写真を撮る余裕もなく、一挙に小屋手前まで。
実は、気温上昇に伴って、やはり雪緩みすぎて、アイゼンも効きにくい場所が多数で、3回滑ってしまいました。
そのうち1回は10m近く滑落。雪が緩んでるの幸いして、何とか止まることができましたが、そこから確実に緩んだ雪壁に足場を確保しながら慎重になんとかここまで。やばかった。
けど、これからさらに長く、きつい傾斜が。。。
実は、気温上昇に伴って、やはり雪緩みすぎて、アイゼンも効きにくい場所が多数で、3回滑ってしまいました。
そのうち1回は10m近く滑落。雪が緩んでるの幸いして、何とか止まることができましたが、そこから確実に緩んだ雪壁に足場を確保しながら慎重になんとかここまで。やばかった。
けど、これからさらに長く、きつい傾斜が。。。
小屋のちょっと下。はじめは、アイゼンをしっかりかけながらつづらで前向きにおりましたが、やはり表面がグズグズなので、時間はかかるが、未熟者は後ろ向きに変更し、コツコツと。
1
6/19 10:46
小屋のちょっと下。
はじめは、アイゼンをしっかりかけながらつづらで前向きにおりましたが、やはり表面がグズグズなので、時間はかかるが、未熟者は後ろ向きに変更し、コツコツと。
はじめは、アイゼンをしっかりかけながらつづらで前向きにおりましたが、やはり表面がグズグズなので、時間はかかるが、未熟者は後ろ向きに変更し、コツコツと。
マヤクボ沢の分岐地点まで何とか降りてこれました。
時間はかなりかかったけれど、死ななくてよかった〜
ここまでくれば大丈夫！
時間はかなりかかったけれど、死ななくてよかった〜
ここまでくれば大丈夫！
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ザック
ザックカバー
アイゼン
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ヘルメット
|
|---|
感想
今回は、蓮華岳でゆっくりしようツアー（当初）…でしたが、
緩んだ雪山の怖さを身をもって知り、無事に帰りましょうツアーに変更となりました～
基本、雪山はやらない私。ただ春の残雪期の山には登ります。
景色は最高だったけれど、増水する沢、緩んだ雪、まだシーズン前で踏まれていない登山道のガレガレの状態、冬場に雪で動かされた不安定な大きな岩などなど、多くの学びがありました。
かなり危険だったけれど、無事に五体満足で生還でき、非常に今後に役立つ、勉強になる山行でした。
針ノ木に行かれる方、どうぞお気をつけて。
私のレコが参考になると幸いです。
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