永遠に続くような天空回廊の先に🏔️丸山岳



- GPS
- 21:34
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 3,462m
- 下り
- 3,465m
コースタイム
- 山行
- 13:29
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 13:52
天候 | 1日目 9時ごろまで強いガスと強風のち晴れ、夕方薄曇り 2日目 13時ごろまで1500m以上はガスと冷たい風、小雨。のち、晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 窓明の湯。日帰り温泉 700円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ミッドレイヤー
インサレーション上下
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
予備靴下
防水靴下
雨具
ゲイター
ハイカットシューズ
55Lザック
アイゼン
チェーンスパイク
昼ご飯
アルファー米ご飯4袋
行動食
非常食
水3.5L
ゼリー1個
タイベックシート
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
使い捨てカイロ
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
ストック
シェルター
タープ
エアーマット
3シーズンシュラフ
シュラフカバー
|
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感想
果てなく続くかのように思えた天空回廊の先には、
簡単に人を寄せることはない、
丸山岳が確かに鎮座していました。
会津百名山のラスボス、
マイナー12名山※のひとつ、
丸山岳に登頂できました。
・
どう考えても、
技術も経験も相当必要だし、
私はそこまで学べるはずがないと、
鼻から丸山岳は無理と思っていました。
が、
努力せずに無理と決めつけるのはなんだかおかしいと思うようになり、
アタックに向けてできることから始めました。
技術、経験、装備etc.
日程は、
丸山岳にアタックする人たちが一番多い=適期
GWに。
運よく、同じく会津百名山を歩いているÝさんと、
同じ日程。
おおよその計画も同様。
歩いてみて、1泊では無理そうなら、2泊にする。
終始、経験豊富なYさんが先行者となりリード。
雪庇と藪のせめぎあいの箇所が多かったけれど、
最小限の労力で、安全かつ確実なルート選択。
Ýさんの細やかな気遣い、サポートもあり、
重くずっしりとした19キロのザックとともに、
長い長い道のりを励ましあい歩けました。
窓明山の登山口から
すぐ、ヤマザクラの歓迎ゲート。
その後しばらくは、
イワナシ、イワウチワの応援隊。
朝日を浴びて輝いていました。
そして、残雪エリアに上がっていく。
強いガスと強い風。
五里霧中。
夢中になって窓明山に這い上がって、
その後、未知の奥山へ続く稜線へ。
だんだんとガスが晴れてきた。
今まで遠景でみていた稜線に入る。
ここに足を踏み入れた人だけがみられる景色。
坪入山(こちらも会津百名山のひとつ)へは、
藪漕ぎと崩壊する雪庇との間のルートが始まる。
数日前に歩いた人のトレースがあっても、
それは数日前は可能であっただけで、
一刻一刻異なる状況の残雪期。
頂上から急降下すると、
ナイフブリッジとトラバース。
ガスが晴れ来たものだから、
両側の切り立った様子が分かり緊張に息をのむ。
アイゼンをしっかり噛ませて進む。
高幽山は、
美しく優美雄大な姿。
長い長い天空回廊は素晴らしいが、
気が遠くなる遠さ。
真っ白な曲線のアップダウンが続く。
そして、
今回の幕営地。
梵天岳の手前。
稜線ゆえ、風が気になるので、
樹々の合間に設営。
スコップで整地、一応風除けをつくって。
設営後、
Ýさんと大本命丸山岳アタック。
アタックザックで軽荷になり肩は軽いが、
脚はしっかり負荷がかかった疲労
(ここまで19キロのザックを背負い
9時間、17kmの道のり、1700m登り、900m下っている。)で、
優雅に見えた稜線に隠れていた藪は堪える。
丸山岳もまた、姿が見えてからのピークがはるか先。
一歩一歩進むのみ。
最後の頂上は、
ふたりそろって足並み揃えて。
よかった!
丸山岳のピークを踏めた!
感動。
周囲の名峰、名山がしっかりと拝める日で、
今まで一方的に眺めるだけだったこの地に立てた喜びがひとしお。
戻りも藪に手間取りながら
テントに戻る。
各々ここまでの想いを咀嚼しながら、
晩餐、晩酌。
1日目 22.7km 登り2463m 下り1619m
底冷えと風雨が気になり熟睡できず。
・
夜中は暴風雨。音からして、たぶんあられのような粒も降っていた。
私のタープは倒れていたけれど、
問題なく。
5時半過ぎ、帰路へ。
・・・が、強いガスでほとんど見えない。
不安になり同じところをぐるぐる歩き回ってしまう。
(丸山岳ピークアタックは2日目早朝という手もあったけれど、1日目夕方にして正解だった。2日目はくもり予報だったけれど、ここまでガスと冷たい風、時折小雨になるとは思っていなかった。)
冷静になり、再度歩き始めて、
高幽山に近づいていくと、
4人組とスライド。
今回初めてのスライド。
会津山岳会のパーティ4人。
なんと山友のFさんがメンバーだった!
(前日にもしかしたら会えるかな~とは思っていたのだけど)
ガスが強い中だけれど、丸山岳アタックするとのこと。
前日は、坪入の先にテント泊したとのこと。
お互い気を付けましょう!
心細い強いガスの中だけれど、
心は強くなった。
ガス故に近景しか見えないから、
冷たい強風がふきつづけるから、
テンションは上がることなく、
天空回廊も試練。
それでも一緒に歩む同士がいるから、
おしゃべりで気持ちはほぐれる。
藪漕ぎ、雪庇、急登り、
ナイフブリッジなど、
少しペースを落としつつも、
疲労と負荷強めの身体にむち打ち、
確実に、一歩ずつ進む。
返しの藪漕ぎはキツイ。
木の生え方の問題、雪との接地の距離など。
ピストンでも往路と同じようには歩けない。
それでも、窓明山まで戻れた。
うつくしま百名山の先は、
やはり会津百名山らしいバリエーションルートと体感実感。
ここからは、少し安心。
残雪期ではあるけれど、一般登山道があり、
ある程度多くの人が歩くところだから、歩きやすい。
まだガスが強く、風も冷たい。
窓明山に登り、テント泊するというパーティとスライド。
午後からの天気回復が本当に待ち遠しいですね。
家向山分岐の手前から、下界は晴れてきた。
太陽の日差しで身体も温まってきた。
家向山分岐の登り返しは、
疲労した身体に堪えるけれど、
急登の残雪の下りなので、
概ね、ボーナスタイムのように、
サクサク歩ける。
残雪がだいたい切れてきたところでアイゼンを脱ぐ。
あとは、慎重にトラロープを利用しながら、
激急降下をこなす。
国道が見えてきてからもまだまだ長い急降下。
そして、
登山口に無事戻った。
2日目 16.3km 登り999m 下り1846m
Ýさん、ほんとうにお疲れさまでした!
私たち、本当に頑張った。
脚が、足裏が、肩が、腰が耐えた。
撮った写真を交換して解散。
しばらくは、この達成感に浸りましょう。
お互い、会津百名山は数座で完登。
Ýさんは、初夏の内に終了しそう。
私は、山によって登りたい時期があるから、
早くて秋に終了予定。
山歩きは、マイペースがあるから、ベストタイミングがあるから、
焦り過ぎずに。
・
私は、いつもの窓明の湯で汗を流して帰路へ。
自宅の玄関に無事ついてこその山行なので、
こちらも休み休み。
・
今回、筋肉痛はなさそうだけど、
全体的な疲労はしっかりある。
また、次の山行のためにきちんと回復させて、
充実させていきたい。
※マイナー12名山は、2002年4月に刊行された 山岳雑誌『岳人 2002年4月号』で紹介された、「四季を問わず創造的登山をしなくては登頂できない名山」のリストです。
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