一期一会に大感謝の大峯奥駈道（逆峯）
奈良県
和歌山県
Mahito
体力度について
- GPS
- 75:58
- 距離
- 105km
- 登り
- 7,871m
- 下り
- 7,940m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:45
- 山行
- 13:58
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 15:14
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 6:24
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:46
| 天候 | 一日目(4/30)：晴れ 二日目(5/1)：晴れのち夜雨 三日目(5/2)：雨のち晴れ 四日目(5/3)：晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
自転車
JR；松井山手駅始発(5:47)〜祝園 近鉄；新祝園駅〜橿原神宮前駅乗り換え〜六田駅(7:46) 【帰り】 バス快速熊野古道号；渡良瀬温泉(14:42)〜紀伊田辺駅前(16:10の予定が16:25着) JR特急くろしお；紀伊田辺駅(17:08)〜天王寺(19:02) JR環状線-学研都市線；松井山手駅に20時過ぎ頃帰着 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
【一日目（4/30）】 ●六田駅〜柳の渡し〜吉野山観光駐車場〜金峯神社； 緩やかなアスファルトから急な坂道になります。 （国宝仁王門は大修理中です ） ●金峯神社〜青根ヶ峰； アスファルトと登山道のミックスの緩い坂道。アスファルト多めかも。 ●青根ヶ峰〜四寸岩山〜大天井ヶ岳〜五番関（女人結界門）； 四寸岩山、大天井ヶ岳ともに上り下り激急登です。迷うようなところはありません。 今回、大天井ヶ岳は巻き道を行きました。水場が二か所ありました。 ●女人結界〜洞辻茶屋〜陀羅尼助茶屋； 最初はトラバース気味に不安定な道を進みます。その後は広々した尾根道。 全体的に緩いので駆けられるところも多いです。（茶屋は営業していません。） ●陀羅尼助茶屋〜油こぼし〜鐘掛け岩〜西の覗き； 行場か迂回ルートか選んで進むことができます。 向かって左の行場は鎖場（油こぼし、鐘掛岩）と階段があります。 ●西の覗き〜山上ヶ岳； 少しのアップダウンがありますが、概ね緩やかな登山道です。最後は階段です。 ●山上ヶ岳頂上〜小笹宿〜阿弥陀ヶ森〜大普賢岳； 尾根を行く普通の登山道ですが。細かなアップダウンが激しいです。 小笹宿から阿弥陀ヶ森の間が広々していて迷いやすいかと思います。 阿弥陀ヶ森からは道は細くわかりやすくなります。急斜面もありますが普通の登山道です。 ★小笹宿はキャンプ適地です。水量は豊富です。 ●大普賢岳〜七曜岳〜行者還岳〜行者還小屋； アップダウンを繰り返した後、七曜岳直下付近が鎖場になっています。慎重に行けば問題なし。 ★行者還小屋； 周囲の土は軟らかく、キャンプ適地です。トイレがあります。 中は覗いていませんが、毛布など充実しているようです。 【二日目（5/1）】 ●行者還小屋〜出合〜弁天の森〜聖宝ノ宿跡； 長くゆるやかなアップダウンです。地味に疲れます・・ ●聖宝ノ宿跡〜弥山小屋； ジグザグと進む急登です。踏み跡は多岐にありますが、後で合流します。 終盤は階段が多くなります。 弥山小屋は7:00〜営業です。水は料金箱に入れて100円/Lで時間外でも汲めます。 ●弥山小屋〜弥山頂上； 「弥山」の大きい標識の奥に道があります。数分の緩やかな登り。 ●弥山小屋〜八経ヶ岳頂上； コースタイムは30分ほど。半分(↓100m)下って半分(↑150m)登る感じ。 特に危険個所はありません。途中、数か所の鹿防護柵があります。 ●八経ヶ岳〜仏生獄〜孔雀岳〜釈迦岳； 急斜面もあるアップダウンです。楊枝ヶ森付近が踏み跡を外して迷いやすいです。 仏生獄、孔雀岳、釈迦岳とも急登です。 ●釈迦岳〜大日岳(行場には行かず)〜天狗山〜地蔵岳〜涅槃岳〜持経の宿； 広々としたクマ笹のルートで急斜面のアップダウンを繰り返します。 この日は東からの風が強かったです。危険個所はほぼないです。 一個一個のピークが結構大きく、疲れもピークでうんざりしながらでした。 ●持経の宿〜平治の宿〜転法輪岳〜行仙岳〜行仙宿山小屋； 地図に無いようなピークがいくつかあります。 これまで同様、それなりに急登のアップダウン。 行仙岳は最後が階段。残り5分のところで巻き道もあります。 ★行仙宿山小屋； GWだけ営業しているそうです。利用料2,000円/人（営業如何かかわらず） 毛布もマットもあり、インスタント中心のメニューも充実。水も頂けます。 管理されている方も非常に親切で、まさにオアシスでした。 【三日目（5/2）】 ●行仙宿山小屋〜笠捨山〜槍ヶ岳〜地蔵岳； 笠捨山はこれまでと比較すると緩やかな登山道。その先から険しくなります。 槍ヶ岳手前から地蔵岳過ぎる辺りまでが鎖場の連続です。 中でも、7-8mの垂直な鎖場が2か所あります。慎重に行けば大丈夫。 ●地蔵岳〜香精山〜玉置山〜玉木神社； 長いですが、これまでと比較すると、緩やかなアップダウンです。 標高でいうと400m下って、250m登る感じで基本は森の中。 駆けられるところも多くなります。 次々に靡のポイントが出てくる感じ。玉置山に近づくと、車道が出てきます。 ★玉置神社駐車場； 広々としたアスファルトの駐車場です。きれいなトイレもあります。 道路を挟んだ森の中にキャンプ適地がありました。ふかふかでペグも良く刺さりました。 この日は自販機の飲み物も売り切れは少なかったです。 売店でうどんを売っているようですが、夕方には閉まるようです。 【四日目（5/3）】 ●玉置神社〜大森山〜五大尊岳〜七越峰〜大斎原〜熊野大社本宮； 駐車場から少し戻って、分岐を右へ。標識通りに参道を降りていきます。 大森山が300mほど上げるので結構長く感じます。 五大尊岳北峰の前後が、ロープに頼るような急登になっています。 この辺りから、ゴールの熊野川が見え始めます。麓が近づき、暑くなります。 全体的には下りが多く、広々していて駆け下りられるところも多数です。 駆け下りた後、小さいピークを登る、また駆け下りる、の繰り返し。 最後の熊野川渡渉は、ひざ上くらいの水量でした。 （ダムで水量を調整しているらしく、基本は渡れるくらいの水量らしいです） ●(おまけ)熊野本宮〜湯の峰温泉； 熊野古道中辺路の山道を越えるルートです。まぁまぁの急斜面アップとダウンを約45分の道のりです。 ●イオンモバイル(docomo電波)状況； 金峯神社の先くらいまでは入りますが、青根ヶ峰くらいから薄くなります。 洞辻茶屋〜山上ヶ岳ではときどき圏外になりましたが、比較的入ります。 山上ヶ岳の先からは、基本入らず、ときどきつながる程度。 （明星ヶ岳の少し先で、少しだけ繋がるポイントがありました。） （小笹の宿付近では少し繋がりやすいところがありました。） （行仙小屋では、入り口の窓付近で少し繋がります） 笠捨山からは、電波が回復傾向で、稜線ではだいたい繋がります。 玉置神社では普通につながります。 大森山から先はまた電波が薄くなります。稜線でときどきつながる程度。 七越峰から先は普通につながりました。 ●今回利用した水場 ・小笹の宿の渓流 ・大天井岳巻き道の渓流×2か所（飲水のみで補充はせず） ・弥山小屋（タンクから購入100円/L） ・行仙宿小屋（タンクから。宿場料金に含む） ・玉置神社駐車場（自販機） |
| その他周辺情報 | ●下山後の温泉：「湯の峰温泉 公衆浴場」 ＊本宮から熊野古道（普通に山道急登です）を通って2.2km、徒歩約50分。 https://www.city.tanabe.lg.jp/hongu/kousyuyokujyonituite.html 大人400円、子供(小学生以下)200円 ロッカーあり、シャンプーリンスソープあり、ドライヤーあり。 広くはないですが、良い施設です。 （★山道を相当歩くので、バスで渡良瀬温泉の方へ行った方が良かったかも知れません） |
写真
地図はA4で8枚。計画書は縦長になりました。。
水場とか宿場のポイントを書き込んでおきました。
これで1900円ほど。ホント助かりますー
今回の持参物を広げてみた。ツエルト、シュラフ、レイン上、ジェットボイル
アルファ米×7、棒ラーメン、チョコバー×4、バランスバー1袋、
フルグラ、カレースープ粉×3、焼き鳥缶詰×3、スポドリ粉×1、
充電バッテリー×2、水約2.5L
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ツエルト、シュラフ、レイン上、ジェットボイル
アルファ米×7、棒ラーメン、チョコバー×4、バランスバー1袋、
フルグラ、カレースープ粉×3、焼き鳥缶詰×3、スポドリ粉×1、
充電バッテリー×2、水約2.5L
（10kg以下に抑えたかったが、少し超えた・・）
駅から一緒だった、同じルートを目指す方に撮ってもらいました。
一日早く降りて来たらしく、会えてよかったです！
（写真ありがとうございました！）
この後の安全とか、いろいろお願いしておきました。
ここから先は、女性にお会いできません。。
（ここまでも会ってないけど）
14:10 洞辻茶屋。時期的なのか時間的なのか、営業していませんでした。
（今まで1-2回くらいしか営業してるの見たことないです）
時期的なのか時間的なのか、営業していませんでした。
（今まで1-2回くらいしか営業してるの見たことないです）
時間的にも、こちらでテント張ってる方々が数名おられました。
(阿弥陀の森が少し踏み跡多数で、伯母谷覗方面に行きかけましたが・・）
（私はぶつけました）
18:38ならあと1.5時間くらいは明るい中進めるかな？
ギリギリ間に合わないでしょう。。
ここに来るのもだいぶ久しぶり。全く記憶にないくらいです。。
ショートカットルートあるみたいですが、分からないので忠実に分岐まで戻ります。
気温はツエルト内で5℃くらいと、それほど厳しくはなりませんでした。
まだ二日目始まったばかりなのに足にきます、、、
居合わせた明るいお姉さんと写真撮り合いました。
いっぱい話して元気もらえました！ありがとう！
朝にお湯を入れておいた、アルファ米ワカメご飯を食べます。
急斜面に足を傷めないように慎重に。
ジャケット着てても寒い。。
宿におられた方から、「明日雨だから、できる限り進んでおいた方が良い、行仙小屋は営業してるから」とお話しいただき、10分ほど休んだ後に行仙へ向けて再開。少し林道に出ます。
1
少し林道に出ます。
ここも小さいですが、キレイなようです。先へ。
日暮れと相まって、気持ちが焦ります。
階段は真っ暗の中、道がわかるのでとても助かります。
それでも道を見失わないよう、GPS確認しながら。
それでも広々余裕をもって過ごせます。
どん兵衛と、おでんと、コーラを購入。このセットで1,000円。は、山小屋では破格のありがたさ！
親父さんも親切すぎて、おばあちゃんの家に来たみたいな待遇。。
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このセットで1,000円。は、山小屋では破格のありがたさ！
親父さんも親切すぎて、おばあちゃんの家に来たみたいな待遇。。
どんだけ贅沢なんだ・・・
周りには同じく大峯奥駈を行く皆さんで、談議が楽しかったです。
本当にお世話になりました。GWだけ営業とのことで、また来年とか帰ってきたいな。。
もっと急登かと思ったけど、そうでもありませんでした。
こればっかりは仕方ありません。
水はけのよいトレイルなので、少し駆けてみたり。
（ピンぼけですが、この上2分で槍ヶ岳頂上と書いています）
念願の、振り返りができました。
（強風の中、ブルブル震えながら。。）
これが、行仙小屋でどなたかが言っていた8mの垂直鎖場か。。
これで難所は終わりかな。。
こちらも、同じように慎重にゆっくりと。
手がふやけてしまいました。。
気温は8℃くらいですが、風が強くて・・
天候も晴れて、ハイキング日和になりました。
（ここで、行仙小屋からの後発の方が1名抜いていかれました）
駆けられるところは、駆け下りていきます。
アップダウンも緩いのであまり疲労も多くありません。
今日の最後のピークということで、ほっとしました。
ここで旅の無事のお礼と、またいろいろお願いしておきました。
幟があったので営業中かと期待したら、閉店後でした。。
この日は、ホットコーヒー以外は残っていました。
（ツエルトでペグが要るのと、マット持ってないので・・）
歯磨きや洗面はここで。
雨の中大変なこともありましたが、無事来れて良かったです。
気温は5℃ほど。それほど寒くはありませんでした。
さぁ最終日がさわやかに始まりました！
タッチ。
ロープに触れながら降ります。
ここも関西百名山の一つだったと思います。
川底が見えているくらいの浅さと綺麗さ。
トレランシューズなのですぐに乾くので良かった。
こちらで旅の終わりとしました。まずはお疲れさまでした〜
GoogleMapで湯の峰温泉へ。
（ついでに着ていた服も全て洗いました）
お風呂入ってすっきり！オロナミンCでクールダウン。
（もしかして最初からここへ来ても良かったのかも？？）
温泉で洗った衣類もすぐに乾きました。
のんびりしたいので、くろしお30号にします。
荷物整理したり、4日間のニュースを見たりして過ごします。
装備
| 個人装備 |
ＧＰＳ 1 GARMIN eTrex 30x
ストーブ・ライター 1 JETBOIL
レインスーツ 1 Mizuno BERGTECH EX
携帯電話 1 イオンモバイル
救急セット 1
カイロ 3
携行食 1式 4日分
地図 1
コンパス 1
ドリンク 1式 2.5L
ヘッドランプ 2
ツエルト 1 RIPEN スーパーライト1
シュラフ 1 モンベル♯3
|
|---|---|
| 備考 | マットは持って行った方が良かったかも |
感想
11連休のGW。前半うだうだ過しがちだったが、これではイカンと山行計画。
一泊で京都トレイルくらいにしとこうかと思ったが、、長期連休でしかできないこと、と言えば、ずっと行きたかった大峯奥駈道。
一日雨は挟むが、天気もまずまずだ。ということで、いよいよ行ってきました。
しかしまず問題は帰りも含めたアクセス。
下市付近に車をとめてやまかぜバスで帰ってくるか、始発で行って、くろしおで帰ってくるか・・
いろいろ考えた挙句、それなりに自由がきいて時間に追われない、始発で六田から行って、帰りはくろしおで帰るという行程をとることに。
しかし、それだと8時発になるので、初日にどこまで行けるか？
【一日目(晴れ)】
マックス行者還までを目指してスタート。
近鉄降りると、同じく大峯目指すひとが数名。
お互いの予定を話しながら、まずはゆっくり。柳の渡しで写真を撮ってもらい、いざスタート。
千本桜の駐車場では、店のご主人に楽しい山談話を頂き、また途中、抜かした方とも健闘を称え合い、既にひとの温かさを感じて嬉しくなります。
そして、しばらく歩いたところで、順峯を終えたsekihiroさんと数年ぶりに遭遇！しばらく話し込み、一緒に写真を撮っていざ山道へ。
順調に青根ヶ峰を過ぎて、急登の四寸岩山をゼイゼイと。
前回下見で行った大天井は予定通りに巻き道を行って、五番関。女人結界を潜るとここから山上ヶ岳へ。
ここまで順調。と言いたいところだけど、既にいくつかのピークを越えて体力使い切り状態でした。。
「これは修行だ、耐えるしかないんだ。。」とかつぶやきながら、長い長い山道を越えて、閉まった茶屋を通り過ぎつつ山上ヶ岳頂上へ。
ここから続く大普賢岳、七曜を越えて行者還まで行けるかどうか。
実際、既に足はもう売り切れ状態です。
小笹では、既にキャンプ設営されている方も見えて、私ももうここで一晩泊まろうか。と思っちゃうくらいでした。
いつまで続くのかもわからないようなピークを越えつつ、大普賢岳へ。
大普賢を超えたあたりでもキャンプをされている方が2名。
日暮れも近くなり、「ここでキャンプしたほうがいいですよ」とか甘い言葉も。。
それらを振り切りつつ、七曜岳へ。
この前後がくさりばの連続で、体力的にもメンタル的にもきつかったです。
この稜線は10年前くらいにスイスイいった記憶もあったんですが、こんなにキツかったっけ？？
行者還へのアプローチ中、ついに日没。無事に小屋に着いたのは、20時を過ぎていました。
【二日目(晴れのち、夜雨)】
風は強かったものの、ツエルトで十分ガッツリ寝れた。
3時起床、4時半発。今日も35kmだ。
行き慣れた弥山へのアプローチは駆けられるところは駆け足で。途中でご来光。
聖宝ノ宿跡から先の急登や階段に足を持っていかれながら、弥山小屋へ。ここで水を補給。
八経ヶ岳では、写真を取り合った明るい女性から「明星ヶ岳までご一緒してください」ということで、山談義しながら楽しく明星まで。
天川川合から上がって来たのだとか。
ここでも一期一会の嬉しい出会いに感謝しながら。大いにエネルギーをもらいました。
前後に素晴らしい景色に挟まれながら、いくつかのピークを越えて釈迦岳へ。
関西百名山久々に一座追加。いつか来たかった釈迦像についに会えました。(思ってたより小柄だった。。)
ここでも大峯奥駆道完走を目指す方とこれからの計画について談義。ホントいい人ばかりで嬉しくなりました。
それにしても、決して小さいとは言えないピークが多すぎ。
名も無い様な予期してなかったピークを越えると、また次の山が目の前に垂直にそそり立つ。しかも急登。。
それを越えて少し降りると、また次が。。という連続。。
もう最後の方は頭がおかしくなりそうでした。。
このあたりで、もう今日の目標は持経の宿に切り替えで少しゆっくり行くことに。それでも一杯一杯。17時前に持経の宿到着。
さぁのんびりと思ったら、この時間から行仙小屋を目指して出る人。
さらに別の方からは、「明日雨だから、行けるなら行仙まで行った方が良いよ」の言葉。
少し考えて、行仙宿まであと5km弱、行くことにしました。
行仙小屋まではピークが3つ。
もううんざりだけど、不思議と元気が復活していて、スピードが戻っていました。
ピークを2つ順調に超え、行仙岳に差し掛かった頃、日没。あたりは真っ暗に。動物の鳴き声が不気味。
ヘッデンつけるとガスに反射してむしろ見づらい。。
GPSを頼りに暗い中、コースタイムよりもだいぶかかって行仙岳ピークに到着。
もう完全に暗くてガスの中、なんとか宿まで。宿の明かりが見えたときは心底安堵。
ホント、看板とか切り株とかの人工物が頼りになりました。
行仙小屋は営業しており、ご主人も従業員？の方々もとても優しく、いたれりつくせり。まるで、おばあちゃんの家に来たようでした。
こんなにくつろいで良いの?ってくらいなんでもあるし、なんでも準備してくれる・・
登山者含めて総勢20名皆良い人ばかり。ホントにホントに、オアシスでした。
玉置挟んであと「15km-15kmくらいなんで直ぐですよ。」とか言う距離感狂ってる会話も楽しかったです。
【三日目(雨のち晴れ)】
予報通り、夜明け前から大雨。
昨日、持経の宿で会った方とも無事を称え合い、夜山行の怖さを語り合い、健闘を称え合い。
20名の滞在者も午前はのんびり。これからの行程を話したり、とても楽しい時間でした。
これもまた一期一会。
予報では12時過ぎに雨が止むとのことで、11時前くらいに出発。
雨の中踏み跡が分かりづらく、何度か迷いかけるもまぁまぁ順調。
ガス＆強風の中、笠捨山に登頂。真っ白白。
来るときにずっと見えていた笠捨山頂上から歩いてきた稜線を振り返りたかったが、まぁ仕方ない。
噂によると、ここからの地蔵岳前後の鎖場が一番の難所だとか。ストックを片付けて気を引き締めて。
雨は小降りになりかけているが、とにかく風が強い。
足元はヌルヌル・・というところで、メンタル面でなかなか鎖場に集中できない。。
でも流石に滑ったらアウトな感じ(追悼の標識があったり)なので、余計に慎重に。
このあたりで、雨がやみ始め、雲の切れ間から青空も。
槍ヶ岳に差し掛かる頃には、周囲の山々もしっかり見えるようになりました。
一気にテンション上がり、写真を撮るものの、風が強くて手がかじかんで上手く操作できません、、
手がブルブル震えながらもなんとかシャッターを数枚。あとは鎖に集中。
まぁ石鎚よりは問題ないだろうと高をくくっていたところで、鎖に体を預ける必要があるところがやっぱり怖かったです。。
しかも長いのは一箇所と思ってたのに、二箇所あるし。。
地蔵岳を過ぎたらあとは急登はあるものの、まぁ順調。
天候も回復し、至って登山日和。この2日間と比べたら距離も半分以下だし。
木漏れ日の中、水はけの良い乾いた緩斜面を時折駆け(駈け？）ながら。
最後の玉置山をクリアし、駐車場へ降りたのは、まだ17時過ぎくらいでした。
玉置神社に参拝に来た方々ともすれ違い、一度下山したような気分にもなりました。
驚いたのは、自分よりも後に出たはずの人たちが既に到着していたこと。
ホント、大峯には驚きのひとが居るもんだ。。
狙っていた第二駐車場は水浸しとのことで、駐車場近くの森の中にツエルトを張って、前二日間と比べるとかなり早めのキャンプを楽しみました。
【四日目(晴れ)】
4時起床も、隣の人と楽しく話し込んでしまい、出発は6時過ぎに。
しかも72歳って。。自分もまだまだ山やれそうで元気出ました。
最後の15kmということで、若干寂しくもあります。
しかも、なんというか普通の登山道で、ある意味大峯らしさがないというか・・ハイキング気分。
駆けられるところも多く、下りや平坦なところは駆け足で。
それでもやっぱり、しつこく続くアップダウンにはゼイゼイ。
五大尊岳の前後の急斜面ロープ場が特に足に応えましたね、、
このあたりで抜いた女性の方ともお話したりして気分を上げてもらいながら。
そしてようやく、遠くにゴールに近い川の景色が見えるようになりました。
吹越山手前では、昨日行仙で知り合った方々にも数名追いつき、無事にゴールを迎えられそうで笑顔で挨拶。
抜く人抜く人が全て行仙小屋で一夜を共にした仲間で、嬉しくなりました。
七越峯手前でついにゴールの大鳥居の姿を上からはっきりと確認。
しつこく続くアップダウンをクリアし、下りは駆け下りながら、最後の河原へ。
学生さん？らしき若者に渡渉ポイントを教えてもらいながら、膝上くらいの水深を難なくクリア。
あとは、観光客で一杯の大斎原〜熊野大社でゴール！
あまりにも観光客が多すぎて若干拍子抜けのゴールでしたが、達成感はきっとあとからやってくるのでしょう。
温泉入りに熊野古道を2km以上も山越えしたりのおまけ付きで、お風呂では熊野古道を70km歩いてきたという人に会ったり、
開店前のバーガー屋さんにテキサスバーガー作ってもらったり、まだまだ一期一会の感謝は続きました。
数年前から長い事憧れていた大峯奥駈道。
「憧れるのを止めましょう」でチャレンジしてみて、こんなにたくさんの人達に会って、親切にされて。
長いトレイルは確かにキツかったけど、思い出すのはたくさんの出会いと感謝の方がいっぱいでした。
行って良かった！！
ともあれ、長い連休に思い出に残ることをやれて良かったです。
今度は順峯にもチャレンジしてみようかな？やめとこうかな？？
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お疲れ様です。自分もいつかやってみたいです（もっと日数かけて…）
自分も八ヶ岳で下見ながら下ってすごい勢いで木に頭ぶつけた事があります。
結果、嗅覚の神経（眉間近くにあるみたい）が切れてしまって以来、匂い感じにくくなってしまいました。
たまに繋がってよく分かる時もありますが（笑）
気をつけないと。
とにかく、繰り返しになりますがお疲れ様でした！
また自己満レコへのコメントありがとうございます！！
水や足元や気候の条件から、意外と季節限定のルートなので、あこがれ続けるのをここで終止符を打ちました。。
でも、4日間過ごせることや、ツエルトでも十分快適なことが分かったので、収穫も多かったですね。
ところで、結構私も木に頭ぶつけること多いです。
頭だからまだ良い？ものの、鼻とか前歯とかそのうち折りそうで怖いです。。
嗅覚切れるなんてあるんですか、、これからは、より気をつけようと思います。。
私は6日間、Mahitoさんかなーって探りながら人とすれ違ってましたが、まさか吉野でお会いするとは！
お互い一発で分かりましたね(笑)
予報で雨が予想されたので、心配してましたが思ったほどの悪天ではなかったようで何よりでした。
ただ、山の上は寒かったですよね〜
薄いバラクラバがあっても良かったかなと思うほどでした…
にしても、荷物10キロちょいとは流石です！
快適さと軽快さのバランス、永遠の課題ですね(^-^)
計画を見ていて、たぶん山の中で会うかなー、と思って歩いていたら1日早く降りてこられていたとは。。あそこで会えて元気貰えて良かったです。
6日間の山行直後とは思えない元気そうな感じでしたね！
10kgは多少駆けながら進める限界ですかね、、
いつもは、余計に持って行って、水も食料もだいぶ余らせるんですが、今回は結果ピッタリでした。
しかもツエルトでも十分過ごせることが今回わかったので、次からは癖になりそうです。。
（その代わり、セキヒロさんのような御馳走を作ることは叶いませんが・・）
GWは行仙小屋が営業しているとのことだったので、来年もしかして順峯チャレンジ？とか、また妄想癖が始まっています。
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