南八甲田周回縦走2025(酸ヶ湯-猿倉-駒-櫛-横岳-逆川-酸ヶ湯)


- GPS
- 07:46
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,119m
- 下り
- 1,120m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 7:43
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
残雪の量は全般的にとても多いと感じましたが一部で消雪の早い所もありました。 全般的には多め残雪と堅過ぎず軟過ぎず適度の締り雪歩行で快適歩行できました。 ただ2〜3箇所で崩落が心配な残雪を通過する場所は慎重に進み無事通過しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
帽子
手袋
雨具
長靴
ザック
昼食
行動食
水筒
スマホ
スマート時計
携帯バッテリー
ストック
救急用品
軽アイゼン
地図
|
---|
感想
2022年から今年まで毎年残雪時期に南八甲田周回縦走に出かけています。
時計回りと反時計回りを毎年交互に行っていて今年は時計回りで歩きました。
ほぼ似たルートを歩いていますが残雪の具合等で歩き易さが変わるためルートも毎回微妙に変わりますが全般的にはほぼ歩き易いと感じます。
4回の登山で毎回苦労する事が城ヶ倉渓流の横断徒渉と渓流の先の急傾斜攻略です。
渓流徒渉は川幅が4m前後で水深も最深部で40cm弱なので極端に大変ではないです。
また急傾斜面も最大斜度45度前後と思われこちらも極端に危険ではないです。
ただ長靴壺足歩きの私としては渓流では長靴に水が侵入する事が嫌で少し負担です。
また急傾斜の登り(又は下り)も雪質が堅いとアイゼン無しでは少し怖いですし逆に軟弱気味だと雪崩れそうで不安です。
今回は急傾斜面と渓流の攻略方法を事前に検討しルートを少し変えました。
今までは尾根を最後まで辿ってそのまま渓流へ進みましたが今回は尾根の途中で尾根と分かれ渓流へ向かう斜面を下りました。
事前の地図読みでの推測はもう少し緩斜面と想像したのですが実際は予想以上に急傾斜に感じました。
それでもキックステップで足場確保に気をつけ斜面を下りました。
事前想定では多少斜度が緩くなったら渓流沿いに雪斜面トラバースの予定でしたが実際は斜度の緩い所が無い上に残雪もなくヤブ樹林帯が続くため全く歩けません。
止む無く渓流まで下り終えて対岸に渡る手段を考えました。
川幅4m弱なので長靴を脱ぎ裸足で渡る事も可能ですが出来れば脱ぎたくないです。
渓流横断手段は2つ考えられて一つは渓流の上に残る残雪を辿り渡る手段で、もう一つは渓流に配置された石を伝って渡る手段です。
最初は残雪利用より石伝い横断の方が良さそうに感じて石のそばに行きました。
しかし石付近の水流が急流で石の配置も安全な横断に不向きと判断しました。
残雪を利用して渡る方法に切り替え残雪の上を如何に安全に渡るか考えました。
雪面下部が空洞な点と雪面が渓流側に傾斜している事を考慮して慎重に歩き何とか対岸に辿り着く事ができました。
結果的に川幅4m弱の渓流横断に20分ほど時間を要しました。
今回の縦走登山のルート概略と気付いた事を簡略に記します。
ルートを酸ヶ湯〜猿倉、猿倉〜櫛、櫛〜横、横〜酸ヶ湯に4分割して記します。
1 酸ヶ湯〜猿倉 6km、2時間20分
・前半は所々アップダウンの平坦路、大平原を通過後、後半は猿倉へ緩い登坂道。
・出発25分で沢の通過場面があり今回は残雪利用(過去は倒木利用)で渡る。
・出発1時間で地図表記の酸ヶ湯沢は過去4回何れも十分な積雪で沢の心配不要。
・八甲田ホテルの入山地点からホテルを振り返ると岩木山が見えて地図確認すると入山後のルートとホテルと岩木山が丁度西一直線に重なる事を確認。
・歩行途中での北八甲田連峰の眺望が変化して見る場所で山の配置が変わる面白さと西斜面が樹林で暗色が目立つのに比して東斜面が雪の白さが際立つ変化を感じた。
2 猿倉〜櫛 4km、1時間40分
・前半の猿倉〜駒はほぼ平坦で駒へは緩登10分、後半は麓〜櫛山頂は急登30分。
・櫛の登頂は今回は雪の堅さが丁度良く何処も登れたが堅い時は急傾斜は避けたい。
・櫛の北東斜面の登りでは雪質が微妙に変わり堅めや軟弱めの所があり要注意。
・駒ヶ峰から櫛ヶ峰の際に櫛の右手に岩木山や白神が眺望でき地図確認すると駒〜櫛へはほぼ西に向かうルートと分かり櫛は西から少し南にズレる事を知る。
3 櫛〜横岳 3km、1時間
・櫛ヶ峰〜横岳の中間鞍部までは駆け足気味で下る事ができ気持ち良い。
・鞍部〜横岳までも特にキツい登りは無いが雪崩壊気味でルートは適宜可変が必要。
・今回は雪崩壊の間に残る残雪を伝い登る事ができたが、場合により迂回が必要。
4 横岳〜酸ヶ湯 5km、2時間10分
・横岳から逆川岳先までは緩い下りでとても快適な道。
・渓流沿いの尾根道になると所々で急傾斜やヤブ気味の樹木を通過する。
・今回尾根を分かれ渓流に下りた場所は多少急斜面と渓流上の残雪量に不安有り。
今回1回歩いただけではルートとして適当か判断が難しいと感じられた。
残雪を利用した山歩きは残雪期特有の景色の変遷を感じられる楽しさがありますが、一方で残雪が変化する難しさも感じられ今回は学びの多い登山でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する