1839峰



- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,021m
- 下り
- 2,009m
コースタイム
コイカク登山口(7:37)-上二股(9:36)-1305テン場(12:17)-夏尾根頭(13:59)-コイカクシュサツナイ岳頂上(14:24)-ヤオロの窓テン場(15:47)
(2日目)
テン場発(5:20)-ヤオロマップ岳頂上(7:00)-Co1781(8:01)-前衛峰(9:35)-1839峰頂上(10:14)-前衛峰(11:40)-Co1781(12:57)-ヤオロ頂上(13:41)-テン場着(15:12)
(3日目)
テン場発(7:28)-コイカクシュサツナイ岳頂上(8:30)-夏尾根頭(8:52)-1305テン場(9:44)-上二股(11:00)-登山口着(13:30)
天候 | (1日目)曇りガス (2日目)快晴 (3日目)曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
実は温泉は困る。近くに更別村老人保健センターがあるのだが、月曜日は休みだ。 結局忠類ナウマン温泉に行ったりして。(入浴料 500円) 帰りは中札内村のFarmCafe「野島さんち」に寄る。 夕食タイムは5時からである。 近くの「ウエザーコック」もお勧めである。 共に、がっつりと食べたいなら違うと思うのだが、十勝中札内の食材にこだわった料理は美味である。 |
写真
感想
日高を歩いているといつも近くに遠くに我々を励ましてくれるのは一人孤独に鋭く天を指している1839峰である。
相当のヤブ漕ぎの覚悟が必要だと脅かされて早4年目。昨年、10月上旬の突然の吹雪で撤退し、いよいよ機は熟したりと挑戦した。
ヤブ漕ぎでばててはならぬと当初から2泊3日のゆったり行程計画でのぞんだ。
しかし、はっきり言ってヤブはそれほどない。不快なヤブは全然ない。藪?レベルとしてはピパイロぐらいだ。
このために札内岳〜エサオマントッタベツ岳のヤブ漕ぎ訓練さえ構想していた私は拍子抜けして精神的にはずっこけてしまった。
でも、アタック当日にとびっきりの快晴で我々を出迎えてくれた1839峰に文句をいうのはバチが当たるというものだ。
なにせ晴れれば日高最高の展望台なのだ。
いつも山では渇き気味のチーフリーダーの私は3人の同行者に対して水5リッターを持ち上げるように指示した。これには行動中の水も含んでいたのに別にペットボトルのお茶合計1リッターだのてんでばらばらな各自の対応。
関西から来たばかりで日高のヤブに慣れていないにもかかわらず連日の山行で疲れが見られるメンバーもこれで参ったか?すっかりとゆっくりHYMLでも北海道三大急登と称されるコイカクの夏尾根を昇っていく。まあ、急ぐ旅ではございません。
涼しいこの時期、水は行動用も含めて一人3.5リッターで十分かな?
全体的にゆっくり山行。初心者の方を連れて行くときにタイムは参考になると思います。
Co1500からガスに突入。霧氷で風に吹きさらっしになる南側斜面の葉が白くなって斜面を飾る。ある意味きれい。
テン場は候補に挙げていたヤオロの窓に決めた。風の方向いかんでは遮ることができないかもしれないが、我々にとっては極めて居心地のいいテン場である。
台風の接近による風もほとんどなかった。
翌日はヤオロの窓から雲の間から昇る朝日を眺める。雲はどんどんと切れてくる。
願ってもない快晴となる。
ヤオロマップ頂上まで細い尾根をやり過ごすが、この時期なので怖さはない。
ヤオロマップから1839峰の稜線上にコイカクペテガリをやった時のテン場があるのだが、ここは私も改めて見直す一押しのテン場で懐かしく眺める。
ここからは私にとっては未知の世界で、強烈なヤブ漕ぎが・・・いつまでたっても現れない・・・・。
これはひどかったろうなというハイマツの刈り払い跡が目立つだけである。
多少の上り下りのあるでこぼことした吊り尾根ではあるが、予想に反する快適な歩行で前衛峰に立ち、ちょっとした崖のような最後の急登を経てあっさりと1839峰に着く。
360度の眺望に感動を隠せない。
秘境日高らしいなにもない山肌と稜線はいつまでも私を飽きさせない。
コイカクペテガリをやったときの稜線を懐かしく愛おしく見つめる。
幌尻岳だってアポイ岳だって何だって見え過ぎちゃって困る。目をこらすと芦別岳のような山容だって目に飛び込んでくる。
特に目を引いたのはコイボクカールを抱いたカムイエチカウシ山の山容だ。またいつか、あそこに行こう。
とても帰る気にはならないのだが諦めて1時間近くの滞在を満喫した跡、頂上を後にする。
テン場に戻って、私の趣味で外での調理を楽しむ。
これだけの眺望の中、とてもテントの中で調理する気にならない。酒も加わって良い感じで夕食の準備が進む中、カメラを伴侶とするメンバーが一眼デジカメを片手に再度ヤオロの窓の上のコブに登り返していった。
夜は月光に照らされた十勝側の太平洋と街の灯りの煌めきが美しかった。
翌日はガスの中・・・
テント撤収時に水3リッター余りを破棄した。
あとはコイカクの頂上を経て夏尾根を下り、多くの人の手によって開拓が進み、巻き道歩きが中心となり極めて快適になったコイカク川を下がり登山口に戻っていくだけだ。
下山して1日が経過したが、今もとても幸せな気持ちで、目をつぶると1839峰からの眺望が目に浮かぶのである。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
白い氷とハイマツの色、今ならではのカラーですね。
39登頂おめでとうございます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する