権現山に行きたかった雨降山山行


- GPS
- 06:45
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,309m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 6:45
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的には良好。ただし御林峠前後は道形がかなり悪く、やわらかい土質の路肩崩落から道幅が30-50cm 程度しかない箇所がそれなりに見られた。ただし十分に気を付ければ、通行自体にはまだ支障はなし。 |
その他周辺情報 | EXPASA がゴールになったので、下山後は選り取り見取り。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|---|
備考 | 【Pros】 ・折り畳みテーブル、折り畳みいす、折り畳み座面クッション 今回の昼食ポイントはテーブルはおろかベンチもない場所だったので、これがあったおかげでまともに食事がとれた。 【Cons】 ・モバイルバッテリー 今回うっかり忘れた。そんなときに限ってkindle電池切れで読書ができなくなってしまった…普段はモバイルバッテリー使わないのに、不運だ。 ・ライト ヘッデンも吊り下げランプも持って行かなかった大失態。万が一があった時のリスクだった。 |
感想
祝!キャンプ用ギア(でかいバッグ・テント・シュラフ・マット)購入記念!
ということで、さっそく一泊二日山行を…
計画する前に、日帰りに比べて明らかに重くなる装備がどの程度影響するかを見極めるため、一泊を想定した荷物を抱えて日帰り登山をしてきました。
【新井バス停〜錦渡橋バス停】
初手、いきなり降りるバス停を間違うポカ。
おかげで10分のアスファルト徒歩が増えてしまいました…
が、これはこれで山間の街並みの景色が楽しめたので、案外悪くないミスでありました。
【錦渡橋バス停〜要害山】
まずは、集落の生活道路を登っていくスタート。
これがなかなかの斜度で、車でここ通られるの!?レベル。
1km くらい進むと、生活道路から登山道へ。
ちなみにここには山神社という、我々にとってとても有難そうなお社がありました。安全祈願。
そこからはさらに急な登りが続き、なんかすでに息が上がりはじめてしまいました。
やはり日帰りに無い重量増がかなり効いている…ここからはおとなしく息があがらない程度にペースダウン。
そうして到着した要害山頂、ここは見晴らしが素晴らしく、富士山までとらえられます。
私が撮影したときはちょっとだけ山頂付近に雲がかかってしまっていましたが…これはこれで屏風絵や浮世絵の富士山っぽくてよし。
【要害山〜コヤシロ山】
要害山を抜けたら、以降は斜度がきついところはほぼなく、ゆるやかーな体力消耗でさくさくと前進。
稜線渡りということもあり、ここらは(直射日光バリバリの要害山迄に比べて)かなり快適。
基本的には風が稜線越しにわたってきてくれるし、風がないほど鬱蒼な木々の場合は、その危機が天然のシェードになってくれて快適な涼しさはばっちり。
すれ違う人も多く、なるほどここはこの時期にぴったりなハイキングルートなんだなぁ、と実感。
【コヤシロ山〜二本杉山】
ここからは御林峠を経由して隣の山塊へ。
ただ、コヤシロ山から先は露骨に道の荒れ具合が増して、ポピュラーなルートではない登山道の悲哀を感じてしまいます。
ということで、今回もルート上に鎮座しているでかめの倒木をどかしながらテクテク。
文字通り枝を蹴散らし、投げ飛ばしながらルート確保。
…そういえば今更だけど、路上の設置物を地権者の許可なく動かすのって法律や条例的に問題ないのかな?
そして御林峠のあたりで、特に道の悪いゾーンに突入。
崖側、山側ともにかなり切り立っており、かつ足元がふかふかの土ということもあって、かなり路肩が流され崩落している模様。
特に地図上で急カーブしている谷筋を渡る辺りは、普段から雨のたびに出水しているのか、木やら石やらのがれきが流れ出た形跡とともに道が完全に破壊されており、ただの安息角斜面になっている始末。
幸い、まだえぐれV字U字谷までにはなっていないので、気を付ければ通行自体は全く問題ないです。
が、これは手を加えないと時間の問題なように見えるぞ…
水が多い地形のおかげで、付近の景色そのものは岩の隙間から染み出た水がコケ群生などの景色を作り出しており、この山域ではあまり見られないその幽玄な様は、観る分には気持ちがいいのですが。
【二本杉山〜雨降山】
二本杉山に到着して、さて山頂写真でも…おっと、向かいから誰か来るから道をよけよう…って、自転車!?
ということで、ハイキング人生初の山チャリストに遭遇です。
いや、確かに要害山からここまでの斜度はゆるくて、自転車でも走れなくはないかもしれないが…それにしたって木の根っこや岩場、ちょっとした段差なんかは数えきれないほどあったぞ!?
こういのは、トレイル…トレイルバイク?とかいうのかなあ。
いずれにせよ、自分がやろうとは思わないものの、なかなか感動的なすれ違いでした。ご安全に!
と思った10分後、また別の山チャリストとすれ違う。
ナンデ!?そんなにメジャーなの、山チャリ!?
それにしても、山チャリのみなさんはこちらを視認した瞬間に即座に停止してわきによけてくれていました。
まだ遭遇は2回ですが、2回とも相手方に気を使ってアクティビティを楽しんでおられたので、私の中での山チャリストの評価は高評価になりました。改めてご安全に!
そしてこのあたりから、足裏が露骨に痛くなり始める。
スタミナ的にはまだ大丈夫そうだけど、たぶん追加重量の分、その負荷がかかってくる関節や足にダメージが積もってる感。
こういう時に限って、ストックをもってきてないんだよなぁ。
「トレーニングを意識するなら、足と体幹で体を支える訓練をすべし!」なんて意識高いヅラをしていた昨日の自分をひっぱたきに行きたい。
そうこうして雨降山に到着、ここで少し遅めの昼食を。
ここにはテーブルもベンチも何もないので、重量物として持ってきた折り畳みテーブルとイスがまさかのお役立ち。
アルファ米をお湯で戻して満腹。
さて、ここで残りの行程を確認する。
元の計画ルートは、権現山までは引き続きゆる登り。これは問題ない。
問題は、その後の扇山だ…がっつり下がってがっつり登っているし、かつ斜度が要害山よりやばいことになっている。
今の足では…耐えられなさそうだ。
それでは扇山ではなく麻生山方面から抜けるルートは?
こっちは斜度がきつくなく、問題なく登山口「まで」は降りられそうだ。
ただ、そこにたどり着くころにはバスはもう終わっている可能性が高い。
そうなると…そこから延々と道歩きになる。嫌だ…
ということで、権現山は諦めてEXPASA談合坂へ逃げるルートを急遽設定。
これなら登山口からの道路歩きは2kmに満たず、かつ中央道高速バスなら遅くまでやっているかつ本数もあるから安心だ。
【雨降山〜和見棚頭林道入口】
ということで、ここからはエスケープルートに従い、和見峠に向けてディッセンディング。
このルートが思いのほか下りやすく、ほどよい斜度のおかげで駆け降りるような速度でぴょんぴょん下れてめちゃ快適。
気づいたら和見峠を抜けて、あっという間に車道との合流地点へ。
ここからは和見檜尾根林道を降りておしまい!林道なら余裕のよっちゃん!
…と、この時までは思っていました。
【和見棚頭林道入口〜EXPASA談合坂】
車道規格(ただしあまり利用はなさそうな荒れ具合)の林道を進むことしばし。
途中で、やたらか細い道に分かれるポイントがあり、どうやらこれが檜尾根林道らしい。
こ…これ…林道って名前がついてるけど、どうみても徒歩道だ!
しかも今日のルートの中でもダントツで荒れて、しかも斜度がシャバいぞ!
この道、その名の通りここの尾根を下っていくルートなのですが、九十九折などという甘えは一切許さず、直登直下する漢ルートになってます。
おかげで下りが苦手な私は、足裏の痛みと疲労と背面の加重とで、今日イチのろのろ下山をする羽目に。
そんなのろのろペースでも、数回足を滑らせて転倒しかけてたので、結果的にゆっくりは大正解でした。
ただこのルートそのものは、この人気(にんき)のなさ、人気(ひとけ)のなさからくる静謐さと自然感にあふれているので、その部分については疲労困憊ながら楽しめました。
多分、登りで使うには良いルートなんだろうな、これ。
そうやっておっかなびっくり泣きそうになりながら名もなき登山口まで出たら、あとは車道のみ。
すってんころりんリスクのない道のありがたさに涙しながら、EXPASA 談合坂でゴールと相成りました。
その後はお土産買ったり甘味を堪能したりしながら、高速バスの中央道野田尻からバスタ新宿への帰路につきました。
そして、さりげなく今回が人生初の徒歩での PA/SA 侵入だったりしました。
できるのは知ってたけど、まさか登山で使うことになるとは…店舗も設備もめっちゃ充実してるし、これ案外悪くなかったな。
ネックは EXPASA の建物から高速バス停まで地味に遠いことか…歩いて 25-30 分かかるのは微妙に不便なんよー、EXPASA談合坂内にバス停移してくれ NEXCO 中日本さんー。
===
まとめると、トレーニング試運転メインだった割にはなんだかんだで楽しめたハイクでした!
ただ、やはり重量増加は想像以上に身体への負荷になることが改めてわかってしまいました。
来週あたり、2日で 30km/1泊で実際にギアを使う第二次トレーニングを計画していたけど、少なくとも水平距離は 2/3 くらいにしないとダメっぽい。
後新しく買ったバックパックこと MAMMUT DUCAN SPINE 50-60 ちゃん、店頭での試着時からわかってたけど、アクティブスパインシステムが楽しい!樂ちん!
身体の左右の動きにあわせて追従してくれるこのシステム、重量増加というデメリットはあっても、今のところはメリットのほうが勝っている感じ。
そして左腰ベルの携帯入れ、これがヤマレコ動かしている携帯を放り込むのにドンピシャ、これはよいものです…
ネックは、いわゆる天蓋にあたる部分がない構造のため天蓋の収納が使えず、何かを取り出したいときにカバンを下さずに取り出せる範囲がかなり限定されることです。
特に行動食でゼリー飲料をぽこじゃか飲むのを好む身としては、これがちょっとした不便に感じてしまいます。
追加収納を括りつけてもいいんだけど、そうすると重量バランスとか、あとは括りつけた部分が遊んだりするので邪魔になるとか、他の問題もあるしなぁ。
他には、脇についているボトルポケットの位置がかなり高く、背負ったままとるのがかなり難しいのも不満点。
ハイドレーションも高頻度にやる必要があるから、これはいよいよ背中からチューブを引っ張り出すような工夫が必要になってくるのかも。
でもあの手の、絶対洗ったり乾燥させたりとかのメンテナンスが面倒だろうからなぁ…ズボラーの自分にちゃんと管理できる気がしない。
ともかく、今回は学びの多い山行だった!次はこの経験を生かしてまたいろいろ試してみよう。
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