ヒル出る前に鎖上りに雪彦山


- GPS
- 09:25
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,411m
- 下り
- 1,411m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 9:26
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場トイレの貼り紙によると、このあたりのヒルの出没時期は4月から10月とのこと。 裏登山道は以前来たときより鎖も増え、ホッチキスも幾つか打たれていて、特に鎖場最上部の足が無かったところに小さいものが一つ打たれたことで難易度は大きく下がったと感じた。 表登山道やジャンクションピークからの沢道はここ1〜2年の間なのかくっきりしたオレンジのペイントが連続していて迷うところが無かった。 ジャンクションピークから黒滝への道はテープも多く簡単だがあまり人が通っていないようで、蜘蛛の巣の季節は通りたくないかも。 |
写真
良い天気なのにこの時点で自分の車だけ。
でも準備してる間になぜか2台の車がもっと上上ってって、てっきり上の方で工事でもしてるんかななどと思ってたけど、この後追い越された覚えのない人と雪彦山山頂手前で会ったりしたので、もしかすると裏登山道の鎖場だけ目的に来る人が林道脇にでも駐めて近道で鎖場を上り下りしてるのかも。
でも、この日歩いてる時はてっきりここのヒルの時期は5月から11月と思い込んでたんだが、山から下りて駐車場側のトイレ借りたらなんとそこにはこの山のヒルの季節は4月から10月って貼り紙が。
もしこれ前もって気が付いてたらこんな下が湿った所に座り込んで飯なんて絶対しなかった、と言うか、前もって知ってたらそもそもこの日行ってなかったかも。
以前来た時もちゃんと4月から10月って書いてあったのを自分が他の山、もっと高い山の時期と勘違いしてたんかな。
自分はこんな壁登れないので裏側からだが、特にこれを見てからだと高所恐怖症的にはてっぺんに上がってもクライミング壁側には近寄らないでおこうと思う。
勿論登るのは左の上級コースの鎖。
っていうか、上りも下りもこちらしか通ったことがなく、隣の一般ルートがどうなってるのか知らない。
この鎖場は岩がしっかりしてて手も足もそれなりにあるのでいうほど難しくは無いが、ただ一カ所、何本か連続してる鎖の上りの場合だと一番上の出だし、下りだと最初の鎖の最後、足が無くてどうしても鎖に全体重かけた腕力登攀になってしまう所だけが怖い箇所だったが、今回ここだったかなという所まで来るとなんと今まで見たこと無い小さいホッチキスが。
ここは上りはともかく下りは多くの人が楽しみに来ると思うし、自分が見たことある限りその多くは両手で鎖持って全体重かけて上半身岩から離して懸垂のように下りるので、靴さえ滑りにくいものでなければそこまで気にならないかもと思われ、逆にロープや鎖は全面的に信用したり頼り切ったりせず、必要な場合でもできる限り片手はしっかり岩を持つといった岩場の歩き方を教わってきた人の方が足場探して戸惑う場所のような気がするが、このホッチキス一つでいっぺんに難易度下がった気がする。
これ以外にも裏登山道全体に自分が来なかったここ数年で何本かの新しい鎖や付けられホッチキスが打ち込まれたのではと思う。
まあそれだけ多くの人が通り、その分事故も絶えなかったということか。
とりあえずこの上でヘルメット脱いで久しぶりに雪の無い岩場登ってもう疲れた足で雪彦山山頂に向かう。
その後はここからの縦走で姫路市最高地点という黒滝という山まで行き、あわよくばまたこの鎖を下降して帰ろうかなどとも思ってたが、そもそも去年末からほとんど登れてなかったし、この時点での足の疲れ具合見るとさすがにちょっと無理かなと思い始めてた。
でもここのちょっと前で今回一番のびっくりが。
山頂に上り始めたあたりで前からヘルメットかぶった男女お二人が。
それだけならここは長い鎖の岩場があるから珍しくはないけど、男性は肩からロープをたすき掛けにし、腰にはガチャをぶら下げ。
こりゃ大天井か地蔵の壁を登りに来られたのかと思ったがそんな感じでもなさそうだったので、詳しくは聞かなかったけど裏登山道の鎖場で懸垂の練習にでも来られてたのかも。
でもびっくりしたのはそんなことではなく、カップルとすれ違いませんでしたかと聞かれたので自分も今裏登山道上ってきたところで誰とも会ってないと答えると、なんと、つい先ほど自分達も裏登山道から上ってきて山頂まで行って戻ってきたところだが、途中地蔵岳上ったら下りようとして方向間違ったらしく、なんと地蔵東壁の方に降りかけて動けなくなってしまってる一般のハイカーさんらしき男の人を見つけ、このロープ下ろして助け上げたとのこと。
そんなことがあるのかと、自分が下で飯食べずにもう少し早く上ってきてたらその場に遭遇してたのかもと思うとびっくり仰天。
まあ引き留めてしつこく聞くのもなんなのでそのくらいでお疲れ様でしたとお別れしたが、そのあと歩きながら考えれば考えるほど、その男の人も運が良かったなと。
たまたますぐにロープ持った人が来て助けてもらえるなんて、運が良かったどころの話ではないなと。
逆に自分が先に地蔵上がって見つけてたら何が出来たろうかと。
あそこなら電話通じる可能性ある気がするから警察に電話して、あと出来るのはナイフ持ってるから鎖場に行ってロープを切ってくるとかかな。
でもクライマーでもない自分はほんとの結び方知らないのでてっぺんの松の木支点にするにしても絶対ほどけない結び方なんて自信ないからそれ下ろして掴まれなんて言えないな、等々。
しばらく疲れも忘れて考えながら歩いてしまいました。
氷ノ山周辺と思うが、まだあんなに白いのかと、この日まだ行けたかもなどとちょっと後悔もしたが、下で食べて以降休んでなかったのでさすがに疲れてその光景眺めながら軽く飯。
ところがこの尾根、あまり人が入ってないのかテープはあるものの植生が茂ってしまって所々道が分かりにくい。
もし蜘蛛の巣の季節だったら悲惨そう。
でも広場のすぐ向こう側にピンテがあってまだ山の中を歩けるようだったので林道横目に木立の中に。
この時点ではまだ目の前に目指す山頂が見えてるとは分かってなかった。
この時もまだ気が付いてなかったけど山頂直下に送電鉄塔があった。
ロープの部分も元々はこの階段があったところが崩れたのかと。
出入り口表示はなぜか中側にだけ書かれてたので、もし鹿避けネットあまり見たことない人がここまで上ってきてもここから入ると気が付かない可能性も。
この日の最高到達点で来ましたよを。
ここで折り返して下の林道までピストン。
一番左の上がだいぶ刈り上げられてる所に送電鉄塔のあるピークから降りてきた。
資材置き場だった広場が陽が当たって気持ち良かったし、時間的にももう裏登山道下るには遅かったのでここからは普通に沢沿いの道下ることにしてゆっくり飯。
この小滝の上も下も渡れ、特に上にオレンジの矢印ペイントもあるが、個人的には下の方が渡りやすそうと思った。
それにしてもここも大雨で岩が動くのか依然とだいぶ雰囲気変わった気がした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
先週氷ノ山で雪の悪さ感じて関西ではもうシーズンも終わりかと思い、諸事情でせっかく雪多かったこの冬をほとんど楽しめなかったけどやむなし、ここからは雪の無い所に行こうと考えた時、年末年始あまり登れてなかったので衰えてる足に活を入れようと、そしてここ数年積雪期はスノーシューばかりであまり上半身使ってもいないので出来るなら鎖も登りたいと考えたのが久しぶりの雪彦山。
この時点ではここのヒルの時期は5月から11月と思い込んでたからそういう意味でも今がちょうどいいと行くことに。
裏登山道の鎖場は下りに使うと簡単であまりおもしろくないので上りに使い、もし時間があれば下りも通れたらと思ったが、ここは全体に距離が無いので地図見て延ばす方法考えてたらいつも折り返すジャンクションピークより北に黒滝という名のこのあたりでは一番高い、姫路市最高地点になるという山を発見。
地形的には簡単そうで面白味は無いかもしれないけど距離だけ考えたらとても良さそうだったのでここまでピストンと決定。
以前も同じく鎖場上ろうとよく歩かれる8の字とは逆の8の字に歩いたら最後表登山道の下山が結構面倒だったので、今回は表登山道から上って新下山道を下り、沢道少し戻って裏登山道を地蔵岳から鎖場上級コースと上ってそのまま雪彦山から黒滝まで縦走。
その後帰りはとりあえずジャンクションピークから沢道を下り、もし時間があれば今度は新下山道を上って鎖場を下りて帰ってこようという計画。
結局時間切れで最後は裏登山道通らず素直に沢道で虹ヶ滝まで下って帰ってきたけど、アプリ見たらこれでちょうど10時間10キロくらいだったので久しぶりに体に活入れる山行としてはちょうどよかったか。
しかし今回は結構盛りだくさんだった。
まず裏登山道は、なんか以前より鎖が増え、要所にホッチキス打ち込まれてるのに驚いた。
古いロープが鎖に掛け替えられてる所はともかく、鎖場最上部のいつも足が無くて苦労させられた所に打たれた小さいホッチキスは、特に上りにおけるここの難易度を大きく下げたと、しかしこれで安全性もだいぶ高くなったと思われる。
そして今回一番のびっくりは鎖場上りきって一般登山道の尾根道を雪彦山に上り始めたあたりですれ違ったご夫婦だろうか。
ヘルメットかぶった男女二人連れで男性はロープをたすき掛けに腰には少量ながらガチャが。
てっきり大天井か地蔵の壁を登ったところなのかと声をかけてみたらそうでもない様子。
それ以上詳しくは聞かなかったが逆に男性からカップルとすれ違わなかったかと聞かれ、自分は今地蔵から鎖を上ってきたところで誰ともすれ違っていないと答えると、じつは自分たちも裏登山道上ってきて途中地蔵に上ったらなぜか裏側のハイカーの登路ではなく表のクライマーが登るゲレンデ側に少し下りかけて動けなくなってしまってる男の人を見つけ、このロープ下ろして助け上げ、その後雪彦山山頂行って折り返してきたところだとのこと。
まあ話し込むのもなんなのでそれだけ聞いてお疲れ様でしたと分かれたが、そのあと考えれば考えるほどあまりにすごい話でしばらく疲れも忘れて歩いてました。
その後鉾立山ではまだ上の方は白い氷ノ山と思われる山が見えてこれまたちょっとびっくり。
ジャンクションピークから先は初めてだったけどやはりあまり人は入ってないようで、ピンテは豊富に付けられてるものの周りの木の枝が伸びてしまって道を遮って分かりにくくなってるところも何カ所か。
これは蜘蛛の巣の季節は絶対通りたくない感じ。
林道に接触してからは分かりやすい道だが、最後林道から黒滝通過して三辻山に通じる登山口から上は関電の送電鉄塔巡視路で、滑りやすい砂地の急傾斜にもう何年も整備もされていなそうな黒い樹脂階段が続く。
まあ面白くはないし最後の関電巡視路以外は横を林道通ってるし、夏場は蜘蛛の巣やばそうだしということで距離稼ぎたいならありって感じか。
ジャンクションピーク下の林道脇資材置き場だった広場でカップラーメン食べたあと普通に夢前川源流コースを下ったが、表登山道でも感じたが要所の矢印ペイントがここ1〜2年の間にオレンジでくっきり書き直されたのか非常に目立ち、以前から分かりやすかった道がより迷う余地がなくなった感じ。
裏登山道の新しい鎖やホッチキスと共に、今でも年々よく管理されている山だと感じるが、同時に虹ヶ滝下の渡渉点など大雨で岩が動くのか以前とはちょっと雰囲気が変わってるところもあり、やはり岩山だけあって変化もあるのでそれへの対処も怠れないということなのかもしれない。
そして最後、駐車場まで戻ってきて着替えてトイレ行って最後のびっくり。
来た時もトイレ行ったのに気が付かんかったけど、この山のヒルの季節は4月から10月って貼り紙が。
なんか以前来た時は5月から11月って書いてあった覚えがあったのでこの日なら大丈夫と思って行ったわけだが、もしかするともう出るところでは出てたのか。
こんなの先に知ってたら流れの横で座り込んで飯なんて食べなかったし、そもそも来ることも躊躇したかもと、なんかちょっとショックを受けて帰りました。
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