火打山(澄川)


- GPS
- 14:17
- 距離
- 37.5km
- 登り
- 2,651m
- 下り
- 2,651m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
この週末は泊まりの山行をいくつか検討していたのだが、天気予報がじわじわと下方修正傾向。とりあえず泊まりのパッキングをして第2案の登山口へ向かうが、改めて検討するとあまり良いイメージが沸かない。ということで土曜日は真那板山に転進して初めての山を味わった。日曜日は火打山なら昼前には回復しそうな気配。まだ入ったことのない澄川を滑りたいところだが、車の回収を考えると岡沢(というか西菅沼新田)からの往復しかなさそう。そういえば以前にthe841さんがやってたなと、記録を参考にして行ってみることに。
除雪は最後の民家のところで終了している。歩き始めてしばらくで雪上車のキャタピラの跡が道幅いっぱいについていて歩きにくい。第三発電所まで7km弱程度か。やはり雪多く吊橋を渡らずともブリッジで濁俣川を容易に渡れる。そのまま澄川沿いに登れそうな気もしたが、暗くてよく分からないのと、尾根上にスキーが下ってきた跡があったので考え直す。澄川を下ってきたスキーヤーが何らかの理由で途中で尾根に登り返したのかもしれないので、それにならいトレース方面を辿って登高。トレースは燕尾根を登ることなく、南寄りのルートを通っている。澄川ではなく濁俣川方面から下ってきたのかもしれない。ということでトレースから別れて燕尾根を登る。目の前にトレースがないとやはり楽しくなってくる。一旦黒菱川に下ってから乙見尾根へ登り返し。ガスで真っ白だったが、しばし足を止めるとガスが抜けていき黒菱山方面が視界に入る。来てみたかったハンノキ平も真っ白で美しい。思っていたほど広大な感じではないものの、軽いラッセルをしながら登るには気持ちの良い雪原。この辺に泊まってみたくなる。
正面には黒菱山とその東側のルンゼが見え、ルンゼには良い雪が積もっており、黒菱山の北面よりも登りやすそうな気がする。とは言え急なルンゼに入るのも憚られ、北面を登ることに。だがやはりそこは北面、カチカチの雪の上には軟らかい新雪が溜まった箇所もあれば、カチカチがむき出しの箇所もあり、傾斜が増すとクトーの刃も刺さらない。アイゼンに履き替えてポンツーンを背負って100mほど直登。黒菱山を抜けた先の乙見尾根からはどちらを向いても素晴らしい景色があるように思えるのだが、まだガスは抜けきらず火打山山頂方面もガスの中の模様。淡々と進みライチョウ平で夏道に合流する手前で一気に上部の雲が抜け去り、火打山山頂も目前に姿を表した。山頂に出るとそこには10人以上の人がおり大変驚いた。
腹ごしらえをして澄川へ。誰か入ったかなと思ったが、結局こちらには一人も入らなかった模様。中腹あたりはしっかりと雲の中で容雅山の姿すら見えないが、ともかく滑り込んでみる。源頭のまっさらな雪は白くて軽くて程よい深さで言葉にならない。だが2000m弱あたりから濃い雲の中に入り、ガスは濃淡を付けつつもやがて完全な白一色の世界に。本当に何も見えない。新雪の白さが恨めしい。この日は登るにつれてガスが消れ、絶妙のタイミングで登高ルートが開けてきていたので、自分はモーゼではなかろうかと勘違いし始めていたがどうやら違った模様。雪上に落ちた枯葉一枚とかを目印としてボーゲンでのろのろと下る。沢なのでルートミスをすることがないのが救いか。
1200m前後で視界が出てきてほっとする。やがて雲も切れて青空が覗きはじめて安堵感に満たされるが、そうなると雪はしっかりと腐り板は滑らなくなる。沢はほとんど埋まっており、穴もわずかしか開いていない恵まれた積雪条件ながら無念。北桑沢出合いを過ぎて第三発電所の手前500mあたりで水流の音が顕著となってくる。往路で辿ろうと思っていた台地状のブナ林に登り返し、以降は登りのトレースを辿るのみ。
できれば容雅山に登り返して北桑沢を滑ってみたいところだったが、視界的にも時間的にも厳しかった。また課題を残してしまったが、そのうちまた向かってみましょう。
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