鶏冠山《山梨百名山》
山梨県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 1,539m
- 下り
- 1,543m
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| 天候 | 雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2007年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
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甲府は朝から雪。やがて霙に変わったが大菩薩峠登山口は雪、既に5cmほどの積雪になっていた。二つ玉低気圧が日本列島の北と南を通過し大荒れの予報。しかし山梨は丁度気圧の尾根のような部分が通過するので他の地域ほど荒れることはないと見た。この日は東京の山仲間3人がジョインするはずだったが、悪天候に敢え無く脱落、この日も単独行となった。
標高890mの登山口から大菩薩への登山道、上日川峠への林道を15分ほど歩くと車止めのゲートが現れた。此処で左に分かれ丸川峠への登山道に入った。雪は降り続き登るにつれて積雪が深まりすぐに10cmを超えた。登山道はよく整備され歩き易く迷うことはない。「峰の処女雪蹴立てつつ久住に立つや山男」、坊がつる賛歌の一節を思いながらザックザックと降り積もる雪を踏みしめ1時間45分の歩行で丸川峠(標高約1,675m)に達した。峠にはまるかわ荘が営業中だが登山客は誰もいないようだ。
さらに積雪が増してきたのでスパッツを付け大菩薩とは反対方向の北に踏み出した。比較的なだらかな大菩薩北西尾根は寺尾峠、天庭峠、六本木峠と峠ばかりを越え名の付いた山はない。山稜の東側を巻気味に広い道が付いており何の問題もない。六本木峠（標高1,620m）から先、横手峠（標高1,555m）までは下り気味に進む。雪は増々降り募り積雪は20�僂鯆兇┐討燭世蹐Α２�手峠は丹波山村の落合集落への分岐と黒川金山跡への道が分岐している。黒川金山は甲斐武田氏の資金源となった隠し鉱山で最盛時には「黒川千軒」と言われる鉱山街が山中にあった。天正10年武田氏滅亡の折、金山の秘密を封ずるため黒川千軒にいた遊女55人に柳沢川の滝の上に吊った舞台で舞わせた。秘かに蔓を切り舞台諸とも滝壺に沈められた。遊女が流れ着いた淵は後に「おいらん淵」或は「五十五人淵」とも呼ばれるようになった。現代に至っては神霊スポットとして有名になっている。
横手峠からは稜線南側を巻くように付いた道を進み30分余り、登山道の途中に黒川山の表示が現れる。ここから左「展望台」の表示に従い斜面を登ると3等三角点「黒川」のピークがある。標高は1,710mで最高点ではない。三角点を越え更に行くと1,716mの最高所、ここが黒川山のピークだ。鶏冠山(けいかんさん1,700m)は黒川山の北東に張り出すように聳える。その名の如く鶏の“とさか”のような形をしている。ピークと思しき所に達するが何もない。ピークの少し手前からまだ先に続く道があり試しに行ってみると少し低いピークだが山梨百名山の標識と鶏冠神社奥社の小さな祠があった。
帰路は六本木峠まで戻り柳沢峠へ進むが、黒川山の北側に別の巻き道がありそっちを通った。北斜面で積雪はさらに深く30�僂鯆兇┐討い觸蠅發△辰拭Ｍ邱臀戸遒箸諒�岐まで1.4�辧�200m近く下って来た。横手峠まで30mほど登り返すと元来た道に合流。降りしきる雪にトレースは半分消されている。六本木峠まで戻り北西に続く下山路は梅ノ木尾根の分岐から幾重にも道が枝分れしている。その中の最も近道のナラ坂を通り青梅街道の柳沢峠（標高1,475m）に達した。国道411号線で甲斐の塩山市と武蔵の丹波山村を結ぶ2車線の道で、こんなに標高の高い峠であっても除雪が行われ冬でも閉鎖されない。ただ今日の雪で通る車は至って少ないようだ。
峠からは重川の谷沿いに曲がりくねった道で延々9.3�劼亮崙司發�の末、大菩薩峠バス停に帰りついた。雨具を脱ぎ装備を片付け終わるとバスが来て塩山へと帰った。山梨交通の中型バスで運行されているが、30分近い乗車にも係わらず塩山市の交通政策で運賃は均一100円、登山者は非常に助かる。この日も甲府で連泊し馬刺しで一杯。
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