【冬合宿】常念岳東尾根(わずかに届かず)


- GPS
- 15:34
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 2,355m
コースタイム
- 山行
- 11:29
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 12:04
- 山行
- 3:04
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 3:21
天候 | 3月1日 晴れ 3月2日 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前常念岳の登りにちょっとした岩場のトラバースあり 注意していれば特に問題にならない |
その他周辺情報 | ホリデー湯 くるまや 北アルプス高原牧場 |
写真
kao)彼に共同の荷物を持ってもらい、フォローしてもらいました。
夢と希望の詰まったザックらしいです!
2178m峰で私は待機を選択。
2人で整地してテント張りと水作りをして待つ。
感想
今回は所属する山岳会の冬合宿へ常念東尾根に挑む。
パーティが決まってから2ヶ月あまり、先日の行者還(敗退)も含め、各々準備を重ね、本沢温泉から休暇を使って参加のM野さんや小豆島から参戦のS尾さんなど総勢9名で挑む。天気展開も万全とは言えずチャンスは土曜日のみ。果たしてどうなることやら。
2月28日(金) 快速で安曇野へ
9時に山科駅に集合し、作戦会議もしながら安曇野へ向かう。ココス安曇野店で待機していたM野さんと合流し道の駅で沈。
3月1日(土) 気合の初日アタック
チャンスは今日のみということで4時起床で登山口に向かう。
昨日からの入山や日帰り狙いか既に多くの車が停めてある。
急いで準備して5時過ぎき出発。最初は凍結気味の林道からスタート。やうやう明るくなってクネクネ曲がる道を上がっていくと、No36の看板と共に登山道になる。
鉄塔を横目に高度を稼いでいく。雪もあり朝で固いのもあるが、軽アイゼンなどを使うまでもない程度。
それにしても全く寒くなくアウターも手袋もなくても問題にならない。汗をかきすぎないよう注意しながら、朝陽にも背中を押され1400m付近まで。
ここでアイゼンを着けて一気に500mを越えるコンタ上げ。地図で見るだけでも滅入るが、寝不足からか体調が優れない、足が重いなど、なかなかペースが上がらない。荷分けなどもしながら無理のないベースで上がっていく。
.1955に辿り着くと急な登りはひと段落。ダラダラとした登りが続く感じとなる。
途中、前日から入山していた同じ会のH岡さんパーティとすれ違いテント場についてアドバイスをいただく。
せっかく山中であったのでゆっくり話したいものだが、いかんせん先を急ぐ身なので、そそくさとしたすれ違いになってしまった。
そんなこんなで2197峰に辿り着くが時間にして12時。予定よりも1時間遅れ。大急ぎでデポ品を出す。
ここで、ここまで体調不良でペースが上がらなかった2人が留守番を申し出る。ピークへ到達することが目的ではないので、みんなでとも思うが意思は固いよう。あとは二人の分まで頑張るのみ。
というわけで設営や水作りを任せて7名でピークを目指す。
歩き始めて程なく樹林外へ。すると前常念と常念がなかなかの迫力で迎えてくれる。青空の下に映える常念。これが見たかった。
しばらくはストックのまま進んでき、m付近から岩場チックになるのでピッケルに持ち変える。
ちょっとした岩場のトラバースだが気をつけて通過すれば特に問題にならない。
右手には北信五岳や後立山の山々が見えてくる。そういえば去年の冬合宿は高妻だった。
早くは無いが確実なペースで登っていたが、メンバーの一人が足をつってしまい一休み。ロングアタックなのでテント場を出る時にもう少ししっかり水分や行動食を取るべきだったかもしれない。
なんとか回復してトラバースを交えてのひと登りの中、目の前で白い固まりがちょこちょこ動く。うさぎ?と思っていたら、ライチョウさん!白くてフワフワでかわいい!少し癒されて前常念岳へ。
目の前に雄大な穂高連峰が飛び込んでくる。夏に北穂で働いているM野さんを筆頭に歓声が上がる。
リーダーはギバギバの前穂北尾根を見てテンションが高い。
時間はギリギリ、行けるかどうか分からないが、空身にしてピークを目指す。
余裕はないが少し斜陽に差し掛かる中、絶景の稜線を歩いていくのは気持ちがいい。
肩までいったらピークまではすぐだよとすれ違う方からの言葉を信じて、一歩一歩進んでいく。
もともとの引き返しリミットは15時になってしまったが、槍ヶ岳が見たいということで、もう少し粘る。
あきらめようかなとも思ったが、先行して肩に到達したU山さんからマルのサイン。
頑張って追いつくと稜線の向こうから槍ヶ岳がその姿を現した。
確かにここまでくると常念岳ピークは目と鼻の先に見えるが、今回は無理せずここを暫定ピークとする。
鷲羽・水晶などの黒部の山々から立山・劔、後立山まで一望できる。
あんまり気付かなかったが、常念岳の東面もなかなかの迫力。見るべきものは見て、集合写真を撮って引き返し開始。
前常念にデポした荷物を回収。穂高や焼岳・乗鞍などとはここでお別れだ。
岩場っぽいところは登り同様慎重に下すが、バックステップまで必要という箇所はなく、ザクザク下りていく。
下りはあっという間で1時間30分強で樹林限界まで。
ここにテント張ってもよかったとか、ピークいってもよかったかもとか思いつつ、常念岳を改めてふり返ってリベンジを決意してテントに帰る。
お昼に分かれた時よりかは元気になったように見える二人が暖かく迎えてくれた。
テントは2張りだが晩御飯はジャンボで一緒に食べるため、荷物を整理してジャンボに9人詰め込みで入る。
とりあえずは水づくり、とにかく体に水分が足りていないので作ったとこから飲んでいく。次はおなか。なぜかじゃがいも系が多かったがみんなが持ってきたおつまみを貪り食う。
メインは手作りひろうす(がんもどき)が入ったお鍋と肉がたっぷり入ったお鍋の二段構え。〆にはサリ麺、S尾さんの手作りスイーツを別腹にぶち込んで大満足。
みんな長時間行動で疲労もあり、お酒もそこそこに沈。
一人夜中におなかがぐずついて悶絶していたsamoaはさておき、気温も高くぽかぽかで沈。
3/2 ぐずつく天気の中下山
夜はまぁまぁ風が強い時間帯もありつつ、でも星は見えててみたいな天気。
朝ごはんはお馴染み棒ラーメン。乾燥野菜とお餅が入っていていい感じ。
人数も多いし時間かかるかなと思っていたが4時起きで6時に出発体制が整いみんな優秀だ。
今日は下るだけなので気が楽だ。
昨日あれだけ苦労したしんどい登りも下りなら楽ちんであっという間に下ろしていく。みんなでワイワイ話しながらの下山。
そういえば全員での集合写真を撮っていなかったので途中でパシャリ。
天気は予報通り下り坂でたまに雨がパラついたりしている。
途中トップがピッケルの落し物を拾ったりしつつ、どんどん下ろしていく。
昨日はあれだけ人がいたのに今日は全然だ。
下の方に来ると昨日よりだいぶ雪が溶けている。鉄塔の手前で昨日の序盤に抜きつ抜かれつだったパーティに追いつき、ピッケルの持ち主も発見。良かった良かった。
あとはところどころ凍結している林道を転ばないように歩いた行くだけ。暗かったから気にしていなかったが、意外と長かった。
目論見通り本降りになる前に車に帰ってこられた。
荷物を整理してホリデー湯。寒かった訳ではないが疲れた体にお湯が沁みる。
身体を温めたあとは空腹をば。有明山登山口にあるお蕎麦屋さん、くるまやでナチュラル大盛そばを喰らいながら反省会。 ついでに北アルプス高原牧場でソフトクリームで糖分補充。M野さんとは安曇野でお別れて帰京。明るいうちに家に辿り着いて充実の合宿は終了となった。
当初の計画では、1日目にテント泊、2日目に常念岳アタックと下山を予定でしたが、天候不良のため、1日目にアタックすることになりました。この冬の最大の目標だった常念岳東尾根への挑戦。冬季限定の初級バリエーションルート。しかし、歩荷と高度や中々の急登でか余裕がなく、テント場が私の限界でした。
今回に向けて何度も練習山行を重ね、自主トレを続けてきましたが、力不足を痛感し、常念岳には進めませんでした。ペースが遅くなり、アタック組には時間的にもかなりハードになってしまいました。待機の選択には後悔はありませんが、やはり白い北アルプスを拝み、雪稜を歩きたかったという気持ちが残ります。
合宿に参加できたこと、それまでの過程を含めて、非常に有意義でした。みんながアタックしている間、二人で整地、テント設営や初めての水作りに挑戦したことも貴重な経験です。
また、歩荷しつつ一定のペースで歩き続ける体力や急登をスムーズに登る脚力など、課題も浮き彫りになりました。
今の自分を乗り越えたい、いつか再挑戦するつもりです。練習山行を共にしていただいたり、荷分けなどフォローしてくださったり、一人ひとりに心からありがとうございました。
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