山行記録: 草津白根山《日本百名山》

記録ID: 7797728

全員に公開

積雪期ピークハント／縦走

志賀・草津・四阿山・浅間

草津白根山《日本百名山》

2007年03月17日(土) [日帰り]

群馬県

山キチどん

GPS: --:--
距離: 8.9km
登り: 416m
下り: 891m

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コースタイム

日帰り

山行: 4:21
休憩: 0:36
合計: 4:57

10:27

80分

白根火山ロープウェイ山頂駅

11:47

11:58

67分

草津白根山

13:05

31分

志賀草津道路

13:36

13:38

18分

白根山

13:56

13:58

5分

湯釜

14:03

14:05

19分

白根崋山BS

14:24

14:29

10分

逢ノ峰

14:39

14:53

31分

白根火山ロープウェイ山頂駅

15:24

白根火山ロープウェイ殺生駅

天候	雪
過去天気図（気象庁）	2007年03月の天気図
アクセス	利用交通機関：電車バス登山口：ロープウェイ山頂駅下山口：ロープウェイ殺生駅アクセスを調べる my出発地登録

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本白根山(2,171m)山頂

by E990, NIKON

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本白根山(2,171m)山頂

本白根山(2,171m)

by E990, NIKON

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本白根山(2,171m)

撮影機器：

E990 NIKON

感想

山キチどん

　数えてみれば36回目になる“ムーンライトながら”に乗り東京駅に着いた。山手線で上野に向かい高崎線の始発に乗った。750円でグリーン車を奮発した。高崎で東京のF澤さんと横浜のN川さんに合流した。F澤さんは新幹線の始発で、N川さんは高崎駅でビバーグしていたそうだ。吾妻線直通で長野原草津口へ入りJRバスに乗り継ぎ草津温泉に着くと草津国際スキー場の送迎バスと町営ロープウェイで10:08漸く山頂駅に到着した。
　高崎線の電車からは浅間山や榛名山は快晴の下くっきり見えていたが、ここ草津白根の山頂域は雪雲に覆われていた。パトロールの事務所に登山届けを出すと、目指す最高点は雪が少なく登山できないと言われた。ここまで来て・・・ということもあり強引に行ってみる事にした。
　今日のゲレンデコンデションは気温-11℃、積雪115㎝でやはり例年より雪は少ないようだ。とは云え地道が露出するようなこともなく歩くに問題はなさそうだ。ゲレンデの脇を通り略夏道に沿って進んだ。リフトのあるピークと2,154mのピークの間の鞍部を越える。鞍部を目指していたが何時しか右に振れてP2154に向ってしまい途中で軌道修正し改めて本白根山のピークを目指した。雪山初登山のF澤さんは、ズブズブ沈むツボ足にめげだし、私の持参したワカンを履いてどうにか気を取り直して先に進んだ。夏道は最高点の東側を巻いて探勝路が付いているがそのまま尾根を登り本白根山(もとしらねさん2,171m)の最高点に達した。山頂付近は木立で若干歩き難く雪庇もあるが大したことはない。この時点では時々晴れ間があり近くの山を展望する　ことができた。
草津白根山の山頂域には有名なエメラルドグリーンの神秘的な湯釜を始め5つの火口湖がある。そして名のあるピークは本白根、白根、逢ノ峰の三峰がなだらかに横たわっている。主峰は本白根山だが観光シーズンは道のないピークには行くことが出来ない。南にある三角点(2,164m)も最近火山ガス発生のため立ち入り禁止になり、現在では探勝路の最高点（2,150m）をピークとしているようだ。百名山狙いの人たちはこれで登ったことにして喜んでいるようだが、そんなまやかしで満足できる私ではなく、今回の山行と相成り、本当のピークを取ることができた。
　戻りは最短ルートで逢ノ峰南端に達し山麓を巻く林道で雪に覆われた弓池に出た。雪に覆われた湿原を横断し白根山の南尾根に取り付いた。この頃から風が強くなり、晴れ間の出ることはなくなった。一木もない稜線に乗ると風は突風となり吹き飛ばされないように進むのがやっとだ。寒さで顔が引きつった。紫色の頬をしたF澤さんに凍傷になっては大変とバラクラバを被らせ、なんとか白根山(2,160m)に登頂することができた。微かに湯釜の外周が見える程度の視界で早々に退散した。湯釜の縁を歩きエメラルドグリーンの火口湖を見た。流石にここだけは凍っていなかった。
　白根火山BSは夏場、最も賑う観光拠点だがレストハウスはすべて閉鎖され物悲しい。ただ噴水の水が出続け数メートルに達する氷柱と氷の山が出来ていた。最後は逢ノ峰(2,110m)に登る。バス停から遊歩道が整備され丸太階段に沿って登るが山頂部に近づくと夏道を見失った。所々雪の壁を崩し20分ほどで東屋のある山頂に達した。山頂南側は頂上付近までスキーリフトが付いている。リフトの東側の斜面をロープウェイ駅目指して最短コースで下った。
　駅からはロープウェイで下る。登山を終えたつもりでアイゼンを外していると、何とロープウェイが強風で止まっているとのこと!　山頂域であの風だったのでそれも当然だろう。しかし運休になることなど思いもしていなかった。パトロールのスタッフは携帯に連絡を入れてくれたのだが電源を切っていたので知らないままだった。ロープウェイの係員は「暫くお待ちを」と言うが、増々強まる風にその言葉の裏付けのなさを知った。親切なパトロールの勧めで林間コースを歩いて下りることにした。林間コースは通常歩行者の立ち入りは禁止されているが特別に許可してもらい再びアイゼンをつけて下山を開始した。
　30分で行けるとの話に半信半疑だったが東に下る谷間で、背中を風が押してくれどんどん捗り2.7キロを丁度30分で下りることができた。時折スノーボーダーが横をすり抜けて行く。見通しが悪いのでおっかない。殺生駅に近づくと硫黄臭が漂う。そう言えば志賀草津道路の殺生河原付近は駐停車禁止、車外に出ることも禁止になっていたことを思い出した。
　草津温泉はやはり遠い、温泉に入る暇もなく30分の待ち合わせ時間で生ビールをグイっと空けて打ち上げ、バスに乗った。長野原草津口からの吾妻線の列車で2次会をして心地よくなった頃高崎へと到着した。高崎線で帰るF澤さんとN川さんをホームで見送り駅前のホテルに入った。

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