横尾山
山梨県
長野県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 938m
- 下り
- 1,151m
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| 天候 | 雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2007年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
下山口：JR小海線信濃川上駅 |
写真
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横尾山東稜線より
横尾山東稜線先端より
感想
夜行バスが小淵沢ICに着く頃は土砂降りだった。雨の中、傘を差して1�劼曚媛爾留悗泙琶發い拭�この辺りは平成13年7月小淵沢駅から歩き始め網笠山を手始めに八ヶ岳の完全縦走を敢行したとき歩いた筈だ。記憶を辿ろうとするがどうも歩いた道とは違うようだった。
6:10発の小海線始発列車に乗りJR駅で最高所にある野辺山駅（標高1,345m）で下車した。幸い雨は小降りになってきたので雨具を着て歩き始めた。最初は線路沿いに小淵沢方面に向かって進み踏切を渡った。JRの最高点は野辺山と一つ手前清里との間の山梨・長野県境で1,375mある。踏切を渡らずに線路沿い右手に進むと見ることができるが今日はパス。大きなパラボラアンテナのある野辺山宇宙電波観測所の横を通り、野辺山スキー場の辺りで山端に近づいた。スキー場の分岐点で車道と分れ登山道が始まった。平沢峠で再び車道が接近しいよいよ平沢山北西尾根の登りとなった。登山道の右側にしっかりした柵が現れ山頂へと続いている。峠から25分で平沢山(1,653m)山頂に到着した。本道は山頂の南側を巻いているが、山頂へは分岐路があった。山頂には3等三角点「八岳屋」があり、草原で展望は頗る良い。雨は殆ど上がり時々ポツリとする程度となり周りの山も見え出した。
すぐ南東にある姿の良い山が飯盛山(めしもりやま1,643m)、遮るものは何もない。20数年前に清里YHのホステラー数人と登ったことがある。八ヶ岳のすぐ南にあり360°の展望があり雄大な八ヶ岳を望むには絶好のロケーションと云える。雨は上がったとはいえ八ヶ岳の山頂の雲はまだ取れず残念ながらその全姿を見ることは出来なかった。飯盛山の真北に平盛山(1,643m)がある。ここから見た飯盛山はまた優雅な円錐形をしていた。平盛山までは完全に整備された登山道だったが、東稜線に踏み出すと極端に細くなり踏跡も途切れがちになった。110m余り下降した鞍部は平沢牧場と電波観測所への道が分岐している筈だがそれも判然としなかった。勿論指導標などは全くない。登山道の右側には相変わらず柵が続いている。登山道側は樹林帯で柵の向こう側は草原なのに、こちら側は歩きにくいことこの上もない。木漕ぎ・藪漕ぎがバカバカしくなり、鉄条網を潜り反対側に出て草原を爽快に歩いた。そう言えばこちらにも薄い踏み跡がある。稜線にはタチツボスミレと思われるスミレが点在し、その中にオオサクラソウを見つけた。
P1656に登り返し更に南下すると三ッ沢ノ頭(1,670m’、別名：丸山)に到ったが山頂標識もなく愛想なし。踏み跡すら怪しい縦走路なので、それも当然かも知れない。三ッ沢ノ大タル（1,585m）へ急降下すると地形図では点線道が越えているが現地に道形は全くなかった。急登で登り返すと尖がり峰が立ちはだかった。標高1,720mのその名も“槍”ただし山頂には何の表示もなく寂しいが横尾山の稜線をしっかり見通すことが出来た。
進行方向を北に変え下りきった鞍部は木賊ノ大タル（標高1,650m）と呼ばれる。そしてこれから登るピークは木賊ノ頭(とくさのかしら1,780m’)で縦走路は東側を通っているので北西に飛び出して山頂に到った。山頂からの展望が良く、歩いてきた稜線を全て見通すことができた。
昼食大休止を取り、分岐を先に進むと豆腐岩(1,734m)に到った。大きな四角い岩だが決して柔らかくはない。この近辺はスミレが群落を成していた。複雑な地形の中で踏み跡が途切れ、む? と思ったとき登山者の姿。信州峠から登り横尾山を通り豆腐岩までピストンするというご夫婦、初めて人に出会った。1�卍�だらだらと登り横尾山(1,815m)に到着した。ここは山梨百名山で2等三角点「横尾山」が置かれ南アルプスの展望が素晴らしい。雲は少なくなったがまだ山頂域はすっきりしない。東の方に目を向けると奥秩父の山々が近く、小川山、瑞牆山（みずかきやま）、金峰山がしっかり確認できた。山頂には1本だけヤマザクラが咲き残っていた。誰かが植えたのだろうか。ここまで来ると登山者が多く、10数人のツアーも登ってきた。
山頂の東側はなだらかな稜線が続き、稜線の先端部に到ると、山頂以上に景色が良かった。フデリンドウ、キジムシロなども目を楽しませてくれた。大展望もここで見納めとなり、北に進路を変え尾根を下った。軈て樹林帯となり信州峠に到った。ここは山梨県北杜市（旧須玉町）と長野県川上村の境で車道が通る。登山者用の駐車場もあり10台ほど停まっていた。
信濃川上駅まで8.4�劼麓崙擦鯤發�。天気は完全に晴れて高原の開拓地で車道とは云え気持ちが良い。前方には駅近くに聳える男山、天狗山、そして日本二百名山の御座山（おぐらやま）も見ることができた。道端にはムラサキケマンやタンポポが咲き心地よく、1時間30分の車道歩きが余り苦にならなかった。歩行距離が23�劼傍擇峪街圓覆�ら予定時間を大幅に縮め2本も前の小海線列車に乗ることができた。雨のスタートだったのでザックの中にしまっていた携帯メールを確認すると小諸でJoinする予定だったF澤さんから「息子が昨夜高熱を出し行けなくなった」とのメールが入っていた。これで明日の浅間山も単独行になってしまった。
小諸から今日の宿泊地浅間山荘までは終バスは出た後でタクシーしか手がなく、山荘指定のニュー交通のタクシーなら契約料金4,000円で行ってくれる。浅間山荘は標高1,410mにある天狗温泉に併設された一軒宿で山小屋ではない。すべて個室で浅間登山のツアー客も泊まり土曜日で結構繁盛していた。温泉は濃い褐色に濁った湯で3�僂眇擦�るともう見えない。夕食は山菜づくしで刺身は出ず、山らしいメニューでよかった。一人客は私ともう一人女性、千葉から来たN井さんで、やはり明日浅間に登るそうだ。朝食は7時からなのでおにぎりにしてもらい精算を済ませ19:30早々と寝てしまった。
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