高ボッチ山


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 644m
- 下り
- 644m
天候 | 晴れ時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
崖の湯奥ゲート9:00〜稜線11:35/11:52〜高ボッチ山12:30/13:03〜ゲート14:41
高ボッチ山へはポピュラーな登山道があるが、ゆったりした山上を歩き回ることができるか、下りを滑ったら楽かどうか試そうと考え、車道(塩尻市道高ボッチ線)をスキーで登ってみることにした。
崖の湯までは路面にも周囲にも全く雪はなかった。旅館群のさらにしばらく先まで雪道を入り、二つ目の貯水池横のゲート手前に駐車した。2日前の南岸低気圧ではいくらも降らなかったらしく、路面を薄っすら覆っている程度だ。スキー(ステップソールのテレマークスキー)をかついで10分ほど歩き、雪がつながったのでシールで登る。背後の谷の向こうに雲を被った北アルプスと塩尻の平野が覗く。道が尾根を巻くところは雪がなく、何度も板を担がざるを得ない。1350m辺りからようやく完全に雪がつながる。意外に車の轍が残っており、おかげでラッセルはない。一度、周囲が薄暗くなって雪が舞ったが、間もなく止んでまた陽が差した。稜線までずっとカラマツの植林帯で面白みはない。最後の直線を登りきると、明るく開けた稜線に出た。
広い雪原に、わざわざ遊びに登って来たのか自動車の轍がたくさんの輪を描いている。北には鉢伏山らしい白いなだらかな山容が林の上に覗き、行く手の丘の上にはアンテナが見える。頭上近くを雲が流れてゆくが風はなく、ゆっくりパンをかじっていられる。
ここからなだらかになった車道を辿れば、ススキ原の上にボリュームのある鉢伏山の姿と、右の二ツ山へ続いていく稜線が雄大に望める。間もなく、右手に展望広場の大きな雪原が広がった。昨年にドライブで来ているので馴染みだ。末端まで行ってみるが、北アルプスほか周囲の高山はすべて雲の中。まあ、シーズン最強寒波の下で、ここが晴れているだけラッキーというものだ。頂上への道も傾斜は緩くスキーで行ける。意外なくらい暖かいのでカップ麺を持ってこなかったことを後悔しながら、コーヒーだけは淹れて一人の空間を楽しんだ。
さて、天気が崩れないうちにと下りにかかる。轍が深く掘れていてスキー操作が難しそうなので、無理せずシール滑降で歩き滑る。峠をはずれ、快調に滑っていくと、中腹で再び雲に包まれ、結構な本降りになるが、これも降りていくとまた青空が戻った。何とも不思議な天気だ。朝はぎりぎりシールで歩けた所も、もう路面が現れてしまっている。早めにスキーを諦め、ザックにくくりつける。何回か足が滑って尻もちをつき、良く見れば表面の薄雪の下は透明のツルツルスケートリンク状態だ。帰りの運転に不安に募らせながら茶色いカラマツ林の中を辿り、ゲートに帰り着いた。
車道の先を偵察すると、30mほどの急坂があり、やはりスケートリンクになっている。来るときは全く気付かず通り抜けたが、片側は沢なので下りでスリップしたらかなりやばい。四駆にスタッドレスタイヤではあるが、さらにチェーンを巻いて、なるべく路肩を踏みながらそろそろと下ってクリアした。ここが今山行中で唯一の恐ろしい場面だった。盆地の東端を走ったが、松本市街から北は雲から落ちる白い幕で閉ざされているのが見えた。諏訪南インターから小淵沢インター間は本格的な降雪だった。
〔総括〕
・定評のある展望は得られなかったが、山上の青空と雪原の広やかな光景は良かった。
・積雪20cm程度では、道の部分以外は自由に歩き回るのは無理だったが、山頂一帯が園地になっているので、周回して遊ぶにはスキーは有効だ。
・車の轍があったのでラッセルはなかったが、路肩では10センチ以上は潜ったので、完全一人ラッセルだったら楽ではなかっただろう。歩行距離が長くなるので、登りは時短にはならないが、下りは登り返しはなく、スキーを脱がなくてすめばかなり早いと思われる。
・鉢伏山もこのルートから行けないかと考えていたが、かなりの回り道になるのでメリットはなさそうだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する