ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7725039
全員に公開
ハイキング
九州・沖縄

(佐賀) 腰岳 〜黒曜石を訪ねて〜

2025年01月22日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:36
距離
5.1km
登り
320m
下り
328m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:20
休憩
0:40
合計
3:00
距離 5.1km 登り 320m 下り 328m
10:50
50
スタート地点(越ノ峠)
11:40
50
「南登山口」
12:30
13:00
10
13:10
13:20
10
弁財天
13:30
10
林道出合い
13:40
10
「南登山口」
13:50
ゴール地点(越ノ峠)
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2025年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
伊万里市側から林道をたどり、腰岳の南側の「越ノ峠」を出発点とした。10台ほどの駐車スペースあり。
コース状況/
危険箇所等
良好、よく整備されている。
腰岳の南側の中腹、「越ノ峠」より出発
腰岳の南側の中腹、「越ノ峠」より出発
最初は林道状のところを歩いて行く。
(クルマでもう少し上まで上がれるようだった)
2025年01月22日 11:34撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1/22 11:34
最初は林道状のところを歩いて行く。
(クルマでもう少し上まで上がれるようだった)
林道沿いには、玄武岩質の岩が多かった。新鮮面はダークグレー
※ 「産総研:シームレス地質図」によると、「中新世」のアルカリ玄武岩
3
林道沿いには、玄武岩質の岩が多かった。新鮮面はダークグレー
※ 「産総研:シームレス地質図」によると、「中新世」のアルカリ玄武岩
途中の「登山口」の標識より山道へと入る。さすがに九州の低山だけあって、真冬なのに緑が濃い
1
途中の「登山口」の標識より山道へと入る。さすがに九州の低山だけあって、真冬なのに緑が濃い
頂上へとむかって斜面を歩いて行くと、足元に、黒い砂利を敷いたかのようになっている場所があった。
ああ、、これが「黒曜石」だな。思っていたより、ずいぶんと多い ・・・なんか石炭ガラを敷き詰めたようにも見える
2
頂上へとむかって斜面を歩いて行くと、足元に、黒い砂利を敷いたかのようになっている場所があった。
ああ、、これが「黒曜石」だな。思っていたより、ずいぶんと多い ・・・なんか石炭ガラを敷き詰めたようにも見える
この場所の「黒曜石」は、数cmサイズの砂利のような小さいものが多い
3
この場所の「黒曜石」は、数cmサイズの砂利のような小さいものが多い
この「黒曜石」の小片は、尖った形状をしていて、そのまま「矢じり」に使えそうだな・・
4
この「黒曜石」の小片は、尖った形状をしていて、そのまま「矢じり」に使えそうだな・・
こちらの小石は、いかにも「黒曜石」らしく、割れた新鮮面がガラス光沢を持っていて美しい
7
こちらの小石は、いかにも「黒曜石」らしく、割れた新鮮面がガラス光沢を持っていて美しい
「黒曜石」の多い場所から標高で30mも登ると、今度は白っぽい、流紋岩質の岩が多くなった。気泡を多く含んでいて、軽石のような感じ
1
「黒曜石」の多い場所から標高で30mも登ると、今度は白っぽい、流紋岩質の岩が多くなった。気泡を多く含んでいて、軽石のような感じ
頂上付近の流紋岩の一部には、名の通りの「流理構造」を持つものもあった
3
頂上付近の流紋岩の一部には、名の通りの「流理構造」を持つものもあった
「腰岳」の山頂部に着いた。北側は伊万里湾あたりが見えるが、今日はモヤっていてぼんやりとした眺めなのは残念
2025年01月22日 12:38撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
1/22 12:38
「腰岳」の山頂部に着いた。北側は伊万里湾あたりが見えるが、今日はモヤっていてぼんやりとした眺めなのは残念
頂上の一角から南を望むと、黒髪山系の山々がちょっと望めた
1
頂上の一角から南を望むと、黒髪山系の山々がちょっと望めた
頂上部から少し東へ行くと、「六地蔵」が並んでいた。今年の安寧をお祈りした
頂上部から少し東へ行くと、「六地蔵」が並んでいた。今年の安寧をお祈りした
「六地蔵」の近くには「弁財天」も安置されていた。信仰の山なんだな、この山は・・・
1
「六地蔵」の近くには「弁財天」も安置されていた。信仰の山なんだな、この山は・・・
「弁財天」のおわす場所には石窟のようなものもあり、修験道の名残りのように思えた
1
「弁財天」のおわす場所には石窟のようなものもあり、修験道の名残りのように思えた
帰路は東側の林道状の場所を通る。このあたりも緑が濃いが、それにしても人影がなく静かすぎる山だ
帰路は東側の林道状の場所を通る。このあたりも緑が濃いが、それにしても人影がなく静かすぎる山だ
下山して、伊万里市内まで行き、登って来た「腰岳」を望む。こちらから望むと、どっしりとした山容だ。
3
下山して、伊万里市内まで行き、登って来た「腰岳」を望む。こちらから望むと、どっしりとした山容だ。
※ ご参考;「産総研 シームレス地質図v2」より腰岳付近の地質図

・(広範囲の)黄色;砂岩(古第三紀 漸新世)
・紫色;アルカリ玄武岩(新第三紀 中新世)
・山頂部の黄色部分;流紋岩/デイサイト(第四紀)

※ 「黒曜石」は図示されてないが、山頂部の流紋岩部分と、玄武岩質安山岩との境界部あたりにある
4
※ ご参考;「産総研 シームレス地質図v2」より腰岳付近の地質図

・(広範囲の)黄色;砂岩(古第三紀 漸新世)
・紫色;アルカリ玄武岩(新第三紀 中新世)
・山頂部の黄色部分;流紋岩/デイサイト(第四紀)

※ 「黒曜石」は図示されてないが、山頂部の流紋岩部分と、玄武岩質安山岩との境界部あたりにある
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:150人

コメント

ベルクハイルさんこんばんは。
腰岳に行かれたんですね、今週は寒かったでしょう。

黒髪山(天童岩方面)のあたりでも、たまに黒曜石らしき石に出会いますが、腰岳のそれは行って実際に見なければ分からないスケールです。
最初は珍しくて沢山拾っていますが、だんだん見慣れてくると気にならなくなってしまいます。人って怖いものです。(笑)
ここが産地の黒曜石が朝鮮半島でも見つかっているそうですから、太古の時代から大陸との交流が深い九州であることがしのばれます。

古代人が利用した黒曜石の使い方に「細石刃」にして使うやり方が有ることを最近知りました。即ち矢じりとして利用するやり方よりももっと有効な使い方をしていたそうです。佐世保市の北のはずれ、吉井町にある「福井洞穴ミュージアム」に展示されています。もしご興味が有ればぜひ足を運んでみてください。
2025/1/29 17:54
いいねいいね
1
MISBさん コメントありがとうございます。😀

昨年、老人ホームに入居した両親に会いに、この1月中旬に久しぶりに佐賀に行きまして、その機会を利用して腰岳へ行ってみました。

行った日は以外と寒くはなかったのですが、逆に春がすみのようなものがかかって、伊万里湾あたりの眺めがぼんやりなのは残念でした。

私は、考古学はさほど詳しくはなく、この腰岳の黒曜石のことも、ガイドブックを読んで知りました。
四国に戻ってから、縄文時代のことやら黒曜石の利用のことを改めて勉強してます。

黒曜石はなんとなく、その鋭い割れ口から「矢じり」にちょうど良いと感じましたが、「細石刃」というものにも使われていたのですね。
MISBさんは博識なので、コメントをもらうと 色々とタメになります。 ありがとうございます。

また、佐世保の「福井洞窟ミュージアム」という場所はよく知りませんでしたが、次回の帰省時にでも寄ってみたいと思います。
2025/1/29 18:32
いいねいいね
1
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら