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Yamareco

記録ID: 7635933
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
赤城・榛名・荒船

藤山岩峰群

2024年12月29日(日) [日帰り]
 - 拍手
jon_kawap その他2人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:19
距離
6.9km
登り
640m
下り
640m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:06
休憩
1:13
合計
9:19
距離 6.9km 登り 640m 下り 640m
6:51
41
スタート地点
7:32
8:42
296
13:38
13:41
149
16:10
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
254号道の駅しもにた一つ手前の信号を県道193号に入り,岩山バス停手前左手にある広めの空き地(奥に水道橋が見える)に車を止めました。
コース状況/
危険箇所等
P1以降は人が入ることが滅多に無いようで,ピンテの類は一切ありません。懸垂の残置支点は比較的新し目。一番の問題は岩が脆いこと。歩を進めるのにかなりの慎重さが求められます。バリ慣れしてない人が立ち入る場所ではないと思いました。
この柵があるところから山の中に入ると尾根の末端に乗れます。
やや藪化してますが,下はモルタル舗装されてます。
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この柵があるところから山の中に入ると尾根の末端に乗れます。
やや藪化してますが,下はモルタル舗装されてます。
こんなとこ誰が来るんだろう?って思ってたのですが,明らかに人がそれなりの頻度で入ってる踏み跡があり…
その先には立派な鳥居がありました。
更に登っていくと…
2024年12月29日 07:27撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 7:27
こんなとこ誰が来るんだろう?って思ってたのですが,明らかに人がそれなりの頻度で入ってる踏み跡があり…
その先には立派な鳥居がありました。
更に登っていくと…
山頂には祠がありました。
踏み跡があったのは,地元の方がここへ来られるからなんでしょうね。
あとで調べたら吉崎城の跡らしいです。
2024年12月29日 07:36撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 7:36
山頂には祠がありました。
踏み跡があったのは,地元の方がここへ来られるからなんでしょうね。
あとで調べたら吉崎城の跡らしいです。
だそうです😊
というわけでここがP1。
2024年12月29日 07:37撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 7:37
だそうです😊
というわけでここがP1。
下仁田の街が見える方向にはこの山名板もありました。
2024年12月29日 07:37撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 7:37
下仁田の街が見える方向にはこの山名板もありました。
祠の中には剣ほか数点が納められていました。
2024年12月29日 07:37撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 7:37
祠の中には剣ほか数点が納められていました。
P1から南に登る尾根へ進みます。ここからは段違いの高難易度となります。まずは懸垂下降でコルへ降ります。
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P1から南に登る尾根へ進みます。ここからは段違いの高難易度となります。まずは懸垂下降でコルへ降ります。
コルから後続が降りてくるとこ📷️
10mちょいなので25mロープを使用。
2024年12月29日 07:58撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 7:58
コルから後続が降りてくるとこ📷️
10mちょいなので25mロープを使用。
第一岩峰(P2)に取り付きます。
写真のところから右上の丈夫そうな松で中間支点取りたくて右へ移りましたが,足元が悪すぎました。カムを挿してふっと一息ついたとこで足元が崩れて滑落。序盤で高さもなく幸い大したことなかったので,足元の安定度優先で直登に切り替えて出直し。中間支点はカム1箇所と灌木と根っこにスリング1箇所ずつだったかと。中間取れるところが無いのと頼りないのと,手も足も脆いところばかり。技術より精神力と丁寧さが必要となります。
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第一岩峰(P2)に取り付きます。
写真のところから右上の丈夫そうな松で中間支点取りたくて右へ移りましたが,足元が悪すぎました。カムを挿してふっと一息ついたとこで足元が崩れて滑落。序盤で高さもなく幸い大したことなかったので,足元の安定度優先で直登に切り替えて出直し。中間支点はカム1箇所と灌木と根っこにスリング1箇所ずつだったかと。中間取れるところが無いのと頼りないのと,手も足も脆いところばかり。技術より精神力と丁寧さが必要となります。
ここからは右に巻いたら容易に登れるので,立木でいったん切りました。
2024年12月29日 08:46撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 8:46
ここからは右に巻いたら容易に登れるので,立木でいったん切りました。
見た目ほど難しくはありません。フリーで。
見た目ほど難しくはありません。フリーで。
西上州の山並みと浅間山がきれいに見えてました。
2024年12月29日 08:48撮影 by  SH-41A, SHARP
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12/29 8:48
西上州の山並みと浅間山がきれいに見えてました。
第一岩峰には祠がありました。
2024年12月29日 09:01撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 9:01
第一岩峰には祠がありました。
第二岩峰(P3)に取り付きます。
左の立木からスタート,そのまま写真のところまで直登,途中の支点は灌木2個所だったかと。
写真のところからは左側からのほうが見た目は優しそうに見えたが,行ってみたら脆すぎて掴むものがほぼ何もない状態。右は奥の立木の方に縦のホールド,その奥にも同じようなホールドがも一つ。手前を左で取ってから足を送って奥のホールドを右で取る。その上に左で取れるガバがある。そこまで取れるとこまで右に行けたら岩が安定してるので,楽に登ってこれます。
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第二岩峰(P3)に取り付きます。
左の立木からスタート,そのまま写真のところまで直登,途中の支点は灌木2個所だったかと。
写真のところからは左側からのほうが見た目は優しそうに見えたが,行ってみたら脆すぎて掴むものがほぼ何もない状態。右は奥の立木の方に縦のホールド,その奥にも同じようなホールドがも一つ。手前を左で取ってから足を送って奥のホールドを右で取る。その上に左で取れるガバがある。そこまで取れるとこまで右に行けたら岩が安定してるので,楽に登ってこれます。
第二岩峰から第一岩峰を振り返る。
第二岩峰から第一岩峰を振り返る。
第二岩峰から第三岩峰(P4)に向かいます。
第二岩峰から第三岩峰(P4)に向かいます。
脆いナイフリッジ,とてもフリーではいけない💦
ロープは出しますが,落ちたらかなり振られるので死なないまでも大怪我は避けられないので油断せず。
脆いナイフリッジ,とてもフリーではいけない💦
ロープは出しますが,落ちたらかなり振られるので死なないまでも大怪我は避けられないので油断せず。
しかも松の木が邪魔で歩きにくい💦
2024年12月29日 11:07撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 11:07
しかも松の木が邪魔で歩きにくい💦
第三岩峰(P4)は正面突破が厳しいとの情報を得ていました。実際見た感じ,傾斜はキツくないものの立木など中間支点取れるところは無さそうな感じだったので,西側を巻いて行けそうなとこを探しました。
西側を巻いていくと人工林が出てきます。まずはその手前から登り始めたのですが,途中5mほど悪いところがあり,巻いてる途中で行けそうに見えた別の場所まで戻って登り直しました。適度に灌木が生えていてフリーで登れました。
2024年12月29日 11:24撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 11:24
第三岩峰(P4)は正面突破が厳しいとの情報を得ていました。実際見た感じ,傾斜はキツくないものの立木など中間支点取れるところは無さそうな感じだったので,西側を巻いて行けそうなとこを探しました。
西側を巻いていくと人工林が出てきます。まずはその手前から登り始めたのですが,途中5mほど悪いところがあり,巻いてる途中で行けそうに見えた別の場所まで戻って登り直しました。適度に灌木が生えていてフリーで登れました。
第三岩峰から歩いてきた稜線を見下ろします。
遠くには妙義が見えてますね。
2024年12月29日 12:32撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 12:32
第三岩峰から歩いてきた稜線を見下ろします。
遠くには妙義が見えてますね。
第二岩峰の先にあったナイフリッジがよく見えました。
第二岩峰の先にあったナイフリッジがよく見えました。
南に目をやれば555.3mピーク(岩山)
2024年12月29日 12:32撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 12:32
南に目をやれば555.3mピーク(岩山)
第三岩峰からはこの残置支点を使われていただき懸垂下降で。
ここは50mを2本繋いで降りました。1本でもそれなりのところまでは降りれると思いますが,2本使ったほうが無難(って当たり前ですね)。
第三岩峰からはこの残置支点を使われていただき懸垂下降で。
ここは50mを2本繋いで降りました。1本でもそれなりのところまでは降りれると思いますが,2本使ったほうが無難(って当たり前ですね)。
写真のところまでなら1本で行けるかなぁ🙄
ここから先はしばし平和な道になります。
2024年12月29日 12:59撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 12:59
写真のところまでなら1本で行けるかなぁ🙄
ここから先はしばし平和な道になります。
三角点のある555.3mピーク(岩山)まで来ました。
三角点のある555.3mピーク(岩山)まで来ました。
岩山からは西側のみ眺望あり
2024年12月29日 13:39撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 13:39
岩山からは西側のみ眺望あり
岩山からは東,コルまで降りて右手の小ピークを西側から巻くようにして北へ進路を取ります。尾根が北西に向きを変えたところで…なんか普通に降りれない雰囲気が😅
2024年12月29日 14:10撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 14:10
岩山からは東,コルまで降りて右手の小ピークを西側から巻くようにして北へ進路を取ります。尾根が北西に向きを変えたところで…なんか普通に降りれない雰囲気が😅
狭いリッジ,ど真ん中に松の木…
松の木のとこは左から巻きました^^;
その先は…
2024年12月29日 14:13撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 14:13
狭いリッジ,ど真ん中に松の木…
松の木のとこは左から巻きました^^;
その先は…
色々探りましたが普通には降りれないので,太めの松の木を支点に懸垂下降。50m1本でOK👌
色々探りましたが普通には降りれないので,太めの松の木を支点に懸垂下降。50m1本でOK👌
こんな感じのとこです。
先に降りた人はフォールライン外さないと,もれなく落石喰らいます😱
このあと小ピークを登ったらあとは降るだけ。
2024年12月29日 14:45撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 14:45
こんな感じのとこです。
先に降りた人はフォールライン外さないと,もれなく落石喰らいます😱
このあと小ピークを登ったらあとは降るだけ。
降りてる途中で西側の眺望が得られる所あり,今日登ったP1〜P4が横から見えました。
もうロープは使わないと思っていたけど,標高下げるにつれて傾斜がきつくなり,足元ザレてる,立木は腐ってるってこともあり,400m付近で再度ロープ出して懸垂。
2024年12月29日 15:03撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 15:03
降りてる途中で西側の眺望が得られる所あり,今日登ったP1〜P4が横から見えました。
もうロープは使わないと思っていたけど,標高下げるにつれて傾斜がきつくなり,足元ザレてる,立木は腐ってるってこともあり,400m付近で再度ロープ出して懸垂。
林道降りて一安心。途中,水道橋みたいなのがありました。
2024年12月29日 15:55撮影 by  SH-41A, SHARP
12/29 15:55
林道降りて一安心。途中,水道橋みたいなのがありました。
下山後に野菜の収穫。
ご厚意に甘えてしまいました。
お陰様でよい年末年始を迎えられそうです🤗
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下山後に野菜の収穫。
ご厚意に甘えてしまいました。
お陰様でよい年末年始を迎えられそうです🤗
撮影機器:

装備

個人装備
ハーネス スリング ビレイデバイス アッセンダー アルヌン バイル
共同装備
ロープ(ダブル50m✕2 25m✕1) カム(小さい番手のみ)

感想

アルパインクライミングや藪岩など整備されたフリーのゲレンデ以外では,支点が信用ならないので絶対に落ちてはいけないと思っていて,これまで一度も落ちたことはなかったのですが,今回始めて落ちました。不用意に足を動かしたことで足元が崩れました。カムが効いて止まったと思ったけど外れてそのまま落下,カムが多少なりとも効いてブレーキ掛かったのと傾斜が緩かったこともあり,軽い打撲と擦り傷程度で済みました。傾斜緩いのと登り始めてすぐで高さもあまりなかったこともあり完全に油断してました。さすがに足元崩れるとどうにもなりませんが,結果的には登攀ルートの選択ミスであり猛省した次第です。あと,NPに絶対は無いことを改めて感じたのと,そうは言っても丁寧確実にセットしなければいけないということを痛感しました。
南アの離山,西大星北陵をはじめとする妙義のバリなどを数多く無難にこなしてきたことが逆に心の隙を生んだんだと思います。初心に帰ってまた出直しです。

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コメント

お疲れ様です
お怪我は大丈夫ですか?
以前キラキラさんが登っていましたが、西上州バリは岩が脆くて怖いですよね💦
下仁田の街から目立つ岩稜なのでいつか登ってみたいです
2025/1/1 12:50
山城好きさん
ありがとうございます,怪我は幸い大したこと無く絆創膏貼るくらいで済んでます。
西上州のバリの怖さは知っていたつもりだったのですが…
一瞬の油断がまさに命取りになりかねないということを体験することになってしまいました。

下仁田の街からよく見えますよね,かつて山城があったのも頷けます。
行かれる際はお気をつけてくださいね。
2025/1/4 13:18
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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