層雲峡・黒岳沢から黒岳


- GPS
- 06:00
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 1,312m
- 下り
- 463m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇、20℃〜15℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
ロープウェイ山麓駅を横目に右岸の林道を詰めていくと、砂防工事のブル道に変わり、地図上よりずっと奥まで伸びていた。Co900手前で入渓する。グレイシャーミルクのような沢水。所々で硫黄臭がする。そのまま沸かせば温泉になりそうな感じ。
古い堰堤を3つ4つ越え、しばらく行くと白い岩盤、函状となる。Co1040で右岸支沢から15m滝が注ぐ。本流は2段10mのションベン滝。落ち口からの白濁した放水が見事だ。右岸ルンゼから取り付いて越える。
Co1100で上部がスラブ状となった函滝の連爆、5m×8m×15m。どれも直登できないので、左岸ルンゼからまとめて捲く。これを捲き終えると、正面に黒岳の北稜。
谷側の岩壁群も見渡せる気持ちの良い所となり、山小屋でも建てたくなる。
Co1200付近から半分氷化した雪渓。すべて乗っていく。Co1270で門のように狭まった箇所あり。雪渓の切れ間に10mの直爆が落ちている。降りることができないので、少し戻ってから右岸を高捲く。上部は垂直に近い木登り。先日の大雨で土壌が柔らかくなっているせいか、根こそぎすっぽ抜けたりして肝を冷やした。落ち口上部へはブッシュ伝いに降りることができた。反対側の左岸を捲いていたら、かなり上まで追い上げられただろう。
Co1300で合流してくる黒岳の北面沢は、スラブ状大滝が上部まで連続し、豪快なルートに見えた。水流が少ないので、行くとすれば岩登り装備で臨みたいところ。おそらく未踏と思われる。
再び雪渓に乗り、クレバスの通過に気を使いながらCo1450で左に黒いスラブ状枯滝15mを見る。本筋は急なガレ場一面を奔流となって流れ、ここから一気に400m高度を稼ぐ。水流の多いほうを行ったほうが正解。源頭部分では溶岩の底面となる測壁から冷たい湧水が迸っていた。それを過ぎると急速に水が涸れ、泥壁を抜けると一気に視界が開ける。平らな所となって遡行終了。
黒岳石室の裏手に出て、多くの登山客とすれちがいながら夏道を下る。山頂はさっさと通過し、ビール飲みながらリフトに乗って下山。
今回、表大雪の渓をはじめて遡行した。渓全体は迫力があってなかなか良かったが、構成が大味であり、直登出来る滝が少ないのが不満である。
コメント
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本多以来の記録か。寿都幌別川単独日帰りといい、未だ衰えずといった感がありますねぇ。表大雪の沢では、赤岳沢がお勧めです。大味感は拭えず、ですが。あと、忠別川融雪沢の記録が待たれます。
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