二王子岳



- GPS
- 09:18
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,407m
- 下り
- 1,426m
コースタイム
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 村杉温泉角屋旅館\500 |
写真
感想
今日は東京時代の山仲間の同窓会。皆は7時半頃ここに到着する予定だが待っているのも芸が無く二本木山と三光山に足を伸ばすため独り先行し山頂で合流することにした。二王子神社は林道の終点にある神社で、無住ながら立派な規模と風格があり、大国主命、豊受姫大神などが祀られていた。神社の前には廃屋となった小屋がありその脇が登山口となっていた。
5時10分歩行開始、よく整備された道で樹林帯を進んでいると「一合目」と表示があった。まだ10分の1しか登っていないことにがっかりしてしまった。三合目は一王子神社、登山道から少し入った尾根の先端に石の祠があり、分岐点付近には一王子避難小屋があった。
光度が増してきたので道端に咲く花の写真を撮り始めた。行灯を吊り下げたような“ホウチャクソウ”、ピンクのラッパの“タニウツギ”、小さな花の“ズダヤクシュ”、そして何よりシラネアオイが女王様だ。今日は急ぐことはない、なるべく汗をかかないようにゆっくり歩いたがやはり暑い。
五合目は定高山(じょうこうさん994m)、3等三角点「名引沢」が置かれているが展望はなく、標識は壊れて転がっていた。Docomoのアンテナが3本立ったので車で向かっているはずの皆に先行する旨メール送信、そこうしていると雨がパラパラとしだした。大したことはないのでそのまま歩き出そうとすると、その途端強く降り始めた。観念して雨具を着ると皮肉なもので雨はすぐに止んでしまった。こうなると雨具は暑くて仕方がないので10分ほど歩いて脱いでしまった。
モタモタしているうちに後ろの方に人影が見えてきた。逃れるように歩き出し油コボシ(七合目)の急坂に達すると見晴らしがよく、しかもお花がいっぱいあるので、ザックを下ろし写真を撮っていると先ほど見かけた人影が迫りあっさり追い抜いて行った。単独行ではあまり抜かされることのない私だが、今日は大分道草をしているようだ。しかしカタクリの群落やミツバオウレン、鮮やかなムラサキヤシオにサンカヨウの素晴らしさがあれば当然だろう。
昨日の御神楽岳は山容が険しく雪もすぐに落ちてしまうようだが、二王子岳はなだらかな分たっぷり雪を蓄えている。登山道も雪渓横断あり雪田歩きありで楽しい。雪は腐ってアイゼンの必要はなかった。三王子神社の小さな祠を過ぎピークの南端に乗ると二王子神社奥ノ院跡、真新しい基壇だけが残り上には白玉が置かれていた。
奥ノ院のすぐ北に明瞭な分岐がある。これが新発田市と胎内市境の長い稜線で飯豊連峰門内岳に繋がる。二王子岳山頂は後回しにしてこの尾根辿り二本木山に行って来ることにした。大きな雪田を横断し南東に進む。坂を登りきったピークは偽ピークでもうひと登りで二本木山(1,424m)山頂に達した。3等三角点「靡沢」があり展望は良好。ここから見る飯豊連峰は真向かいに見え素晴らしい筈だが、2,000m級の山々は雲に包まれ1,500m位から上は見ることができなかった。
偽ピークの北斜面からは雲のない二王子岳が大きく横たわり素晴らしい眺めが得られた。来た甲斐があった。定高山で一寸降られた雨がまた降り出した。木のない稜線なのでまともに受けるが雨具も面倒なのでそのまま歩き二王子避難小屋へと滑り込んだ。暫くすると単独行の男性が入ってきた。食事をしながら新潟の山の話しで盛り上がっていると天候が回復し青空も覗いてきた。
外に出て二王子岳(1,420m)山頂に行ってみるといつの間に来たのだろう小屋で休んでいた1時間の間に沢山の人が登って来ている。相変わらず飯豊は雲の中だが、二本木山から飯豊に続く尾根は望むことができた。実は二百名山の二王子岳より二本木山のほうが4m標高は高かった。北の稜線を見るとすぐ先に三光山がある。皆が来るまでにまだ1時間はありそうなので北稜線に足を伸ばすことにした。刈払いがされていない悪路なので雨具のズボンを履いて出発。ヤブ漕ぎと雪田歩きでなだらかな山頂の三光山(1,340m)に達すると山頂標識もなく一番高そうな所を山頂としておいた。ここから見る二王子岳もまた格別だ。
帰りは1,304mの最低鞍部からの登り返しが辛い。山頂であらぬ方向から登ってきた私に奇異の目が注がれる中、山頂の一角に座布団マットを引いて皆を待った。時間の読みは的中し、それから10分余りで皆は到着した。F澤さんとは3月以来、M子さんは昨年7月ペテガリ山荘ですれ違ったがK原さんとI藤さんは平成18年1月の千葉愛宕山以来となる3年ぶりの再会だ。そして同窓会は始まった。
12時13分山頂を後にして下山に掛かった。この一行によると8合目までの間でミズバショウの咲いている所があったそうで、楽しみにしていたが知らずに通り過ぎてしまったようだ。定高山の手前でまた雨が降り出したが雨具を付ける人、着けない人まちまちで歩き続けた。
下山後は五頭温泉郷の村杉温泉に立寄るが狭い駐車場は満車、ラジウムの共同浴場は諦め角屋旅館の風呂に入った。湯は熱く脱衣場に扇風機もなく上がってから大汗をかいてしまった。阿賀野市寺社のM子邸は村杉温泉から10数分、オーナーの手際よい仕度で早速乾杯となり久闊を叙しあった。
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