新靴試しに丹生山系縦走 シビレ山からキスラシ山まで


- GPS
- 09:56
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,447m
- 下り
- 1,312m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 9:56
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ところがシビレ山へのアクセスをググるとなんかバスの時刻の変更がまだ反映されてないかもとのこと。 調べるとその地域へは本数少ないコミュニティーバスしか通じておらず、しかもこの春他の公共交通網との連絡、時刻表、運賃全ての全面改訂が行われたところで、ググって出てきた連絡とは時間も場所もだいぶ変わってしまっててそれに気が付いてよかった。 調べていくとシビレ山への早朝のバスの便は神戸電鉄三田線岡場駅発で降りる勝雄不動口バス停まで直通が一本だけあり、下りてくるキスラシ山傍の神戸電鉄三田線五社駅は岡場まで一駅と分かり、また岡場駅周辺には24時間まで7〜800円のパーキングも多いことが分かったので車で岡場駅まで行き、パーキングに駐めてコミュニティーバスに乗って勝雄不動口から山に入り、山から五社駅に下りてきたら岡場まで一駅乗って帰ることに。 神戸電鉄線駅を使える場所なら問題ないが、バスに乗り継いだりする場合はよく調べる必要あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険というほどのところはないと思うが、六甲山に比べれば歩く人は少なく、メジャーなところ以外は整備も行き届いていないようで、今回も勝尾不動口からシビレ山まではのんびりムードとは程遠くて朝一から驚かされたし、最後ナダレ尾山からキスラシ山までの曲がりくねった細尾根も、踏み跡はあるが分かりやすい所もわかりにくい所もあって今回のように夕日が横から射してるとか、もう暗くなってしまったとなると初めてなら危なそう。 また、この春まで金剛童子山のある兵庫カントリークラブが通行止めになっていたせいかそこから鰻ノ手池までの道は荒れ放題で分かりにくかったりもするなど、低山とはいえマイナーっぽい所を通るなら侮らずに下調べは大事かも。 |
写真
この場合東は電車のアクセスがあるけど西はバスしかない。
となるとただでさえ山間部で本数少ないバスを確実にするために西から上るしかなく、そのバスの時間やバス停から登山口まで歩く時間考えて今回のスタートはここから。
岡場の駅からバスで勝雄不動口に下りたところはバスストップの立看も反対車線側だけの何も無い場所。
ここで支度整えて向こうに見える山に入っていく。
これがとんでもなかった。
シダのジャングル。
テープもほとんど無くて踏み跡を伝うしかないが足元なんてほとんど見えない。
時に木の幹掴んで上るような傾斜では胸を押し返されるようなすごさの中に時々茨が混ざる。
こんなところ夏に来たらどうなるのか。
歩き出して最初の尾根への上りでこの洗礼で相当ビビった。
ここからはもう安定のハイキング道と思いたかったが、今回歩いた道全般にテープや案内板は最低限という感じで、おまけに山名版も無いところもあり、この先のシビレ山も見当たらなかったので来ましたよも撮りそこなった。
今はもう無住のようだけど厳かな感じで山名板も遠慮して一番高いこの社殿周辺ではなく神社下の鳥居横の木に付けられてたのでここで来ましたよを。
しかしここに上がる階段の上になんか自転車止めみたいな柵が付けられてて意味が分からんかったけど、この後縦走路のあちこちにバイクに注意などという標識が付けられてて、実際轍がある所もあってなんとも複雑な気分に。
この手前でお一人の女性を抜いたがここでまた先を行かれ、その後車道に出たところから降りて帰られたよう。
昔この縦走路の一部を歩いたことあるのは古いガイドブックに帝釈、稚児ヶ墓、金剛童子というなんか郷愁をそそられる名前の山が連なった山系があると出てたから。
でもだいぶ前なので結局今回思い出すような場所は一つもなかった。
それにしてもここまで下ってくる細谷といいここから上る花折山への登路といい、ゴロゴロのガレで初めて履くローカットでは慎重になって全く飛ばせなかった。
良い名前だし伝説では稚児ヶ墓との関連もあるわけだから標識ある方がいいと思うんだが。
ハイカー用にこんなしっかりした通路まで作ったなんて、この時はなんか贅沢な気がしたが、帰って調べて理由が分かった。
道路もあまりに綺麗なのでなんか場違いな気がして金剛童子山登山口までそそくさと歩いた。
まるで目隠しのようにレンガ壁が。
目立ちにくいながらテープもあるけどちゃんとこのあたりだと知ってて気を付けながら歩かないと見落としそう。
この後下り始めが分からなくてしばらく右往左往。
結局GPSで方向見定めて下りながら緩やかな傾斜探してたらちょっとえぐれた道っぽい所にテープ発見。
っというか、赤テープ剥がしたような赤黒い跡とブルーのビニール紐。
マジでこれは分からん。
この辺りがどこの管轄になってるのか知らないけど、金剛童子の登山口や山頂あたりの扱いといい、やはりゴルフ場側のここをあまり通ってほしくないという意思が感じられるのは気のせいか。
まあ通行止め看板とかも無いからだいぶ以前に何かあったのかなと入ってみたら、林道越えて細いトラバースの作業道の途中が何か所か崩れて幅が半分くらいになってるところがあったから、おそらくこれらが崩れたときに通行止めになったんでは。
しかしそのあとだいぶ経ってるようで残った細い道もそこそこ踏まれてるし、何よりそこにバイクの轍もしっかり残ってたから歩く分には慣れた人なら大丈夫かと。
何の意味も無くこんなところに標識が落ちてるわけがないと崖をのぞいてみると落ち葉の積もった結構な傾斜に細いジグザクが。
まだ流れから結構な高さなのでこれは想像もしてなかったが、GPS確認するとおそらくここで間違いなし。
新靴でこういう所でどのくらい止まってくれるかもわからず、もうおっかなびっくりで下りて無事渡渉。
でもやはり巻き道見つけられずにそのまま正しい方向の沢を詰め出したら前方に何やら堰堤らしきものが。
結局でかい岩と言うか滝というかで問題なく通れ、そうこうしてるうちにいつの間にやら巻き道の踏み跡歩いてて結果オーライ。
三菱雪稜クラブというグループが2015年に付けてくれたとのことで、素晴らしく分かりやすい。
昔は山と高原地図にまだ道は少ないながらも一応地図は載ってたのに、現在の版ではその部分は削られてるのでこういう情報は貴重。
最初は当然ここも寄る予定だったが、朝一から結構通りにくい所も多く時間が押してしまい、ここから先初めての所なのにすでにへッ電の可能性が高くなってしまって迷う余地も無く今回はスルー。
って、また来ることはあるのかと思うと後ろ髪は引かれた。
この辺りは尾根も細くもう脇道もあまりなく、入る人も少なそうで踏み跡薄くちょっと荒れてて分かりにくいながらもなんとか間違わずに飛ばしてきたのに、なんか回りが開けてきたなと思ったらいきなり前方が切れ、広い空間の向こうに採石場と思われる切り立った崖。
地図上はなだらかに続いてるはずの尾根が無い。
やはり気持ちが焦ってるせいで要所でGPS確認する時間惜しんで飛ばしてきたのが裏目。
慌てて上り返しておそらく10分くらいのロスで済んだとは思うけど、特に陽が横から射して地面の凹凸なんかも分かりにくくなってきてる時間帯、ますます慎重にならなければならなかったと反省。
この日最初のシビレ山の山名版を見つけられなかったので最後のこの山のは見付けたかったからうれしかったが、もう時間も無いので1枚撮るだけで先を急ぐ。
写真では空が写ってるので明るく見えるが、木々の下はもう薄暗い。
このあと谷に下りた所でそのまま谷を下るのかと思い、もうへッ電無しでは危ない暗さだったので装着してさてと周りを照らすとすぐ先に向かいの斜面をまた尾根に上っていく踏み跡発見。
危なかった。
そこを右に下りていくとすぐに立派な横断陸橋が。
この橋ってこの山道と繋ぐためだけとしか思えんけど、年間何人の人が使うかもわからんところにまあ立派な橋を作ったもんだと感心。
橋を渡って右にフェンス沿いに行くとまたもう真っ暗な森の中に。
下りてきたから分かったけど、上りに来たらどこから入るのか全く分からんと思うが、このように神社正面を見て左側から裏に回り込む。
小さいながらもえらく立派な造りと思いながら横を通ったが、帰ってからググると、今の社殿は新しいながら縁起は相当古い由緒ある神社らしい。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
足の親指付け根の外側の骨が変形してしまう外反母趾の反対側、小指付け根の外側の骨が変形してしまう内反小趾に気が付いてもう3年くらい。
それまでぴったりだった靴が長時間歩くと放散痛で小指周辺あちこちが痛くなるので使えなくなり、以来靴に迷走して2年くらいの間に買った靴が8足ほど。
とにかく長時間歩いてみないとわからないので買うしかないがどれも痛む。
最後は宗旨替えして初めてローカットを買ってみたら柔らかいせいか結構具合がよく、1年ほどヘビロテしてて外側が破れてきたなと思ったら中のゴアテックスも裂けたようで浸水するように。
慌てて以前から気になってた外反母趾や内反小趾に良いとレビューを見かけた靴を買いに行き、さてどこに試しに行くか考えて思いついたのが前週歩いた六甲全縦の北に並行する低山の連なり、丹生山系。
ここはもう全く記憶に無い以前、たしか帝釈山から稚児ヶ墓、花折から金剛童子まで縦走したはず。
でもそれは結構楽だった感じがあるので今回はこれまた全山縦走と考え、地図眺めてシビレ山からキスラシ山まで繋げるのが最もそれらしく思った。
帰ってきてから調べると昔は神鉄粟生線藍那駅から丹生山に上り、花折金剛童子は巻いて鰻ノ手池の南を回って天下辻から北に大蔵山から下りてそのまま街中を岡場駅までという27キロとかのコースで、市が主催だったのか神鉄が主催だったのか縦走大会が行われていたそう。
その後いつからかコースが変更され、最近まではつくはらサイクリングターミナルから呑吐ダムの登山口を通ってシビレ山に上り、最後は天下辻から大池に下りるちょっと短縮された大会も続いていたようだが、数年前に金剛童子山のある兵庫カントリークラブがモトクロスバイクなどの通行を禁じて花折れからクラブに入ってくる道路を閉鎖してしまい、縦走路が途中で寸断される形になってしまってたのでその間どうなっていたのか。
これまた調べると神戸市側が登山者のためのゲートを設けることで話が付いたらしく、この春めでたくまた歩きの人のみ通れるようになったとのことで、全く知らずに行ったが運が良かった。
これに伴って神戸市側は衝原のバス停からシビレ山に上ってこれまで通り東に縦走し、金剛童子は上らずそのまま道路で鰻ノ手池の南から送電鉄塔過ぎたところで花山駅に下るというまたちょっと短くなって21キロの縦走路を再整備中とのこと。
それに伴って道中の標識や山名板なども外されている所もあるようで、どおりで名のある山なのに山名板が無かったりおかしいと思いながら歩いたが、これを書くため調べて全て納得がいった。
しかし今回自分としては出来るだけ街中歩かず山系を西から東に名のある山繋いで縦走としたいわけで、シビレ山から花折も金剛童子も上って最後はキスラシ山から下りたいとなると西は本数少ないコミュニティーバスしかなく、消去法的に朝はバスの時間に合わせて勝尾不動口から上り、最後は遅くまで本数ある五社駅に下りてくることになり、さらに調べるとコミュニティーバスの発車駅である岡場駅周辺には24時間まで7〜800円のパーキングが幾つもあることが分かったので、まず岡場に行って車を置き、そこからバスで勝尾不動口。
帰りは下りてくる五社から岡場は一駅なのでとても合理的に回れると考えた。
ただし、最初にこの回り方でググった所、グーグルマップではバスの時間に最新情報が反映されていないかもと出、コミュニティーバスのページを調べるとなんとこの春に連絡、時刻表、運賃全てが変更になっていてびっくり。
気が付かなかったらバスに乗れないところだったので助かった。
そんなこんなで出発したが、肝心の道は昔楽に歩いたような記憶と裏腹に危険とまではいかなくても人が歩いていないだけに分かりにくい所は多々あり、特に出だしの不動滝から尾根に上り詰めるまでの斜面にはびっくりしたし、途中ガレガレの道が多く初めて履くローカットの靴では慎重に歩かざるをえなかったり、ロープが張られまくった落ち葉積もった急な下りも靴がどのくらい止まってくれるかわからなくて怖かった。
金剛童子は当然ながら最近はあまり通る人もいなかったようで、ゴルフ場からの上りはともかく山頂はどこか分かりにくいし、そこから東に下り始める場所もわからず最後黒甲越に下りてきた所は倒木だらけ。
時間が無くなってきたのが分かって焦り始めて黒甲越東道から天下辻に上る沢では筋を間違いかけるし、曲がりくねった細尾根の続くナダレ尾山からキスラシ山の間、沈む夕日に追い立てられるように飛ばしてたらキスラシ山手前でも尾根曲がる踏み跡失って崖に飛び出すし。
最後はへッ電付けたけどなんとか17時ギリギリに降りてこれてホッとしたという、のどかで優美な名前の里山歩きのつもりが思わぬ苦戦を強いられてしまいました。
里山だけに道はたくさんあるけど、歩く人はやはり六甲山に比べれば桁違いに少なく、整備もメジャーな部分しかされてない感はあるので、マイナーな所を歩くなら下調べも大事と思いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する