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Yamareco

記録ID: 7250497
全員に公開
沢登り
甲信越

【越後三山】北ノ又川芝沢左岐沢右沢遡行「蒼龍ノ滝」登攀

2024年09月16日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:44
距離
19.3km
登り
1,679m
下り
1,680m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:02
休憩
0:42
合計
11:44
距離 19.3km 登り 1,679m 下り 1,680m
6:40
50
スタート地点
7:30
7:31
411
14:22
36
15:16
15:32
15
15:47
15:48
19
16:07
16:08
29
16:37
16:41
27
17:08
17:25
59
18:24
ゴール地点
天候 晴れ一時曇り
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
銀山平森林公園に駐車
コース状況/
危険箇所等
・前日午後に100mm程度の雨が降って増水していたが、遡行に支障はなかった。(箱淵も労せず突破可能)
・フリーソロで登攀可能な快適な滝が連続し、ロープは一度も使わなかった。高巻もなく、登れない滝も落ち口へ巻ける。
・名渓の多い北ノ又川流域の中でも、特に遡行対象として優れた、素晴らしい沢の1つである。
・「蒼龍ノ滝」は渇水していることもあるようなので、降雨の後にお薦めである。
・足が揃っていれば日帰り可能だが、1泊ならば余裕を持てる。
その他周辺情報 【他の記録】
・前週の左岐沢右沢本谷の遡行(中澤慧、ケーシ、ポムチム)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7217050.html
この記録によると、蒼龍ノ滝は
『1971/6/19-20 小川淳四郎、宮岡寿一郎により登攀されている(『岳人』No.294)』
また、1980年にも登られている。

【「蒼龍ノ滝」について】
この滝は落差320m以上(1140m?〜1465.5m)の、日本有数(2位?)の段瀑である。
段瀑の場合、全体が一望できない滝が多いが、この滝はほぼ全体が地上から一望にできる。

このような滝に名称がないのは勿体ないため、以下理由から、東を司る四神の青龍(蒼龍)を冠し「蒼龍ノ滝」(そうりゅうのたき)という命名を提案する。
・越後三山の山域で見たとき東側に位置すること
・越後三山の沢でも特に広い集水域をもつ北ノ又川流域であること
・檜廊下を隔てた西側、水無川にある滝が「白龍ノ滝」であること
・その長大さが竜の巨体を想起させること
・滝下に、長年の蓄積により蒼氷となった雪渓があること
前日の大雨により箱淵の通過は苦労するかと思ったが、反転流に乗れて普通に泳げた。増水しても苦労しない系らしい。
2024年09月16日 07:31撮影 by  901SO, Sony
9/16 7:31
前日の大雨により箱淵の通過は苦労するかと思ったが、反転流に乗れて普通に泳げた。増水しても苦労しない系らしい。
箱淵の上流の小滝もすごい迫力だが特に苦労はせず通過
2024年09月16日 07:34撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 7:34
箱淵の上流の小滝もすごい迫力だが特に苦労はせず通過
芝沢出合:右の芝沢もかなりの水量
2024年09月16日 08:14撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 8:14
芝沢出合:右の芝沢もかなりの水量
芝沢下部は滝はさほどないが、結構綺麗
2024年09月16日 08:23撮影 by  901SO, Sony
9/16 8:23
芝沢下部は滝はさほどないが、結構綺麗
左岐沢に入ると怒涛の連瀑。いずれも快適に登れて楽しい
2024年09月16日 09:18撮影 by  901SO, Sony
9/16 9:18
左岐沢に入ると怒涛の連瀑。いずれも快適に登れて楽しい
この5m滝は右から水流をくぐり、左を激シャワーで突破。ヘルメットへの水圧が凄かったが、平水なら大したことは無さそう。
2024年09月16日 09:20撮影 by  901SO, Sony
9/16 9:20
この5m滝は右から水流をくぐり、左を激シャワーで突破。ヘルメットへの水圧が凄かったが、平水なら大したことは無さそう。
17m滝:右から巻いたが、結構悪かったので、多分左の方が楽
2024年09月16日 09:29撮影 by  901SO, Sony
9/16 9:29
17m滝:右から巻いたが、結構悪かったので、多分左の方が楽
2段15m滝:快適
2024年09月16日 09:49撮影 by  901SO, Sony
9/16 9:49
2段15m滝:快適
2段8m滝:泳いで取り付き悪い左壁を登ったが、平水なら水線が行けるのかな。
2024年09月16日 09:53撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 9:53
2段8m滝:泳いで取り付き悪い左壁を登ったが、平水なら水線が行けるのかな。
開けてきたし、天気も良くなってきた
2024年09月16日 10:07撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 10:07
開けてきたし、天気も良くなってきた
右沢に入って快適な小滝を3つ登ると、いよいよ見えてきた。水もしっかりある。
2024年09月16日 10:14撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 10:14
右沢に入って快適な小滝を3つ登ると、いよいよ見えてきた。水もしっかりある。
設計に近づくと、冷気による靄が凄い
2024年09月16日 10:32撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 10:32
設計に近づくと、冷気による靄が凄い
やはり、超長大な滝だ!
2024年09月16日 10:38撮影 by  901SO, Sony
9/16 10:38
やはり、超長大な滝だ!
この雪渓の巨大さが良く分かる
2024年09月16日 10:38撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 10:38
この雪渓の巨大さが良く分かる
本当に、天まで続く。
2024年09月16日 11:05撮影 by  901SO, Sony
9/16 11:05
本当に、天まで続く。
本流の方へ少しだけ寄り道。確かに、こちらも面白そうだが、
2024年09月16日 11:07撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 11:07
本流の方へ少しだけ寄り道。確かに、こちらも面白そうだが、
今日はこれを登りに来た。快適に標高を稼げる。
2024年09月16日 11:17撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 11:17
今日はこれを登りに来た。快適に標高を稼げる。
雪渓をバックにどんどん登る
2024年09月16日 11:33撮影 by  901SO, Sony
9/16 11:33
雪渓をバックにどんどん登る
登っても登ってもまだまだ続く。
2024年09月16日 11:42撮影 by  901SO, Sony
9/16 11:42
登っても登ってもまだまだ続く。
と思っていたが、1時間もかからずに登り切ってしまった。
2024年09月16日 12:06撮影 by  901SO, Sony
9/16 12:06
と思っていたが、1時間もかからずに登り切ってしまった。
蒼龍ノ滝の上流も快適な小滝が続く
2024年09月16日 12:12撮影 by  901SO, Sony
9/16 12:12
蒼龍ノ滝の上流も快適な小滝が続く
わけではなく、越後に良くある小悪くてぬめる滝が出てくる。
2024年09月16日 12:35撮影 by  901SO, Sony
9/16 12:35
わけではなく、越後に良くある小悪くてぬめる滝が出てくる。
この滝も良くぬめる
2024年09月16日 12:38撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 12:38
この滝も良くぬめる
最後の7m滝:結構登り応えがあった
2024年09月16日 13:09撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 13:09
最後の7m滝:結構登り応えがあった
草原を詰めて、藪漕ぎもなく登山道に出た。長い長い登山道で下山。
2024年09月16日 13:43撮影 by  SC-03L, samsung
9/16 13:43
草原を詰めて、藪漕ぎもなく登山道に出た。長い長い登山道で下山。
遡行図
2024年10月03日 08:01撮影
10/3 8:01
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適
・ウェットスーツ着用でちょうど良かった

感想

 この日、どこへ行こうかはかなり悩んだ。蒼龍ノ滝は雨で増水しているときに行きたいが、昨晩の雨は多すぎて、その下流側の遡行に支障があるのではないかと不安だった。結局、当日朝、とりあえず行ってみることにしたのだが、実際のところ増水が支障になるようなところは殆どなく、大当たりであった。
 結果、これは2024年のベスト日帰り遡行だったと思う。平時の水量は少ないという蒼龍ノ滝を、ここぞという増水のタイミングで登れ、素晴らしい1日だった。特段面倒なところもなく快適に登山道まで詰められるので、ボリューミーな日帰り沢として、増水時にはかなりお薦めである。(2025.6.18記)

とりあえず「蒼龍ノ滝」の由来だけ書いて公開していた記録だが、やっとこさ内容を追記。
滝の命名に関して、tamoshimaから初案で「芝龍の滝」が出されたが、前述の理由により蒼龍ノ滝にしようよと押し、そのまま落ち着いた。意味を持たせたくて色々考えた名前だが、この滝本当に昔から名前が無かったのだろうか?

谷が開け日が差し、前日の雨で増水した大滝は昇竜が如く輝いて見えた。まるでそこだけが照らされてるような不思議な空間。水がある時だけ龍っぽくなるのも、いかにも蒼龍らしくていいじゃないか。
登り終えると側壁に野生のブルーベリー畑が広がり、これがまた超美味い。
やっぱ越後最高だわ。

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