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記録ID: 7179538
全員に公開
ハイキング
東北

守門岳でヒメサユリを鑑賞

2006年06月25日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:30
距離
9.1km
登り
1,082m
下り
1,096m

コースタイム

日帰り
山行
6:00
休憩
0:30
合計
6:30
4:20
40
6:00
70
7:10
20
7:30
8:00
70
9:10
100
10:50
保久礼駐車場
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2006年06月の天気図
アクセス 熊谷−保久礼登山口(レンタカー)
保久礼登山口−熊谷(レンタカー)
保久礼小屋手前の駐車場に午前1時に到着。仮眠後午前4時20分に出発した。
日の出も近く目指す稜線上の空は赤みを増してきている。
保久礼小屋手前の駐車場に午前1時に到着。仮眠後午前4時20分に出発した。
日の出も近く目指す稜線上の空は赤みを増してきている。
駐車場の奥からは広い道が緩やかな下りで保久礼小屋まで続いている。この小屋は昭和45年に建てられており、コンクリート作りの二階建てで頑丈そうな建物だがブナ林に囲まれた周りの風情とは少し違和感があった。
駐車場の奥からは広い道が緩やかな下りで保久礼小屋まで続いている。この小屋は昭和45年に建てられており、コンクリート作りの二階建てで頑丈そうな建物だがブナ林に囲まれた周りの風情とは少し違和感があった。
登山道は標高700mほどにあるこの小屋の前の広場の奥から始まる。
登山道は標高700mほどにあるこの小屋の前の広場の奥から始まる。
登山道は30分ほど登ったところにあるキビタキ清水あたりまでずっと階段で続いている。立派なブナの木を眺めながら体を慣らしつつ登って行く。道端にはギンリョウソウやウラジロヨウラク、チゴユリ、イワカガミなどの花が見られる。
登山道は30分ほど登ったところにあるキビタキ清水あたりまでずっと階段で続いている。立派なブナの木を眺めながら体を慣らしつつ登って行く。道端にはギンリョウソウやウラジロヨウラク、チゴユリ、イワカガミなどの花が見られる。
キビタキ清水には4時50分着。さらに10分ほど登ると標高1085mのキビタキ小屋との分岐点に着く。道はここで小屋経由のものと二つに分かれるが、すぐに合流するためどちらをとっても大差はない。
キビタキ清水には4時50分着。さらに10分ほど登ると標高1085mのキビタキ小屋との分岐点に着く。道はここで小屋経由のものと二つに分かれるが、すぐに合流するためどちらをとっても大差はない。
5時にキビタキ小屋に到着。
キビタキ小屋から標高1250mの展望台までの30分ほどがこの登山道の中で最もきつく感じられる登りだった。
5時にキビタキ小屋に到着。
キビタキ小屋から標高1250mの展望台までの30分ほどがこの登山道の中で最もきつく感じられる登りだった。
小屋の前に咲くシャガ
小屋の前に咲くシャガ
展望台から先は傾斜も緩くなり登りも少し楽になる。イワカガミやゴゼンタチバナなどを見ながら進んで行くとやがて潅木帯になり頭上も明るくなり、5時35分に不動平に到着する。
展望台から先は傾斜も緩くなり登りも少し楽になる。イワカガミやゴゼンタチバナなどを見ながら進んで行くとやがて潅木帯になり頭上も明るくなり、5時35分に不動平に到着する。
不動明王像はまだ残雪の中。
不動明王像はまだ残雪の中。
不動平から一登りで午前6時に標高1432mの大岳頂上に着く。
不動平から一登りで午前6時に標高1432mの大岳頂上に着く。
誰もいない山頂の写真を撮ってからすぐに袴岳に向かう。
誰もいない山頂の写真を撮ってからすぐに袴岳に向かう。
山頂から少し進むと急にまわりの視界が開けて行く手に青雲岳から袴岳にかけての稜線が視野一杯に広がる。旧火口の斜面に幾筋もの残雪をたっぷりと抱いたその山容はとても1500m級の山とは思えない。
山頂から少し進むと急にまわりの視界が開けて行く手に青雲岳から袴岳にかけての稜線が視野一杯に広がる。旧火口の斜面に幾筋もの残雪をたっぷりと抱いたその山容はとても1500m級の山とは思えない。
まずは青雲岳との鞍部のアミハリへ急下降する。事前に調べたところではヒメサユリはこの大岳からアミハリにかけての稜線に沢山咲くとのことで期待に胸を膨らませる。
まずは青雲岳との鞍部のアミハリへ急下降する。事前に調べたところではヒメサユリはこの大岳からアミハリにかけての稜線に沢山咲くとのことで期待に胸を膨らませる。
周囲を注意深く見ながら下って行くと薄いピンク色の花をつけたヒメサユリを見つけることが出来た。
周囲を注意深く見ながら下って行くと薄いピンク色の花をつけたヒメサユリを見つけることが出来た。
下るほどにその数は増えてくるが全体にまだ蕾のものが多く漸く3分咲きと言ったところだった。
下るほどにその数は増えてくるが全体にまだ蕾のものが多く漸く3分咲きと言ったところだった。
濃い目の色のヒメサユリ
濃い目の色のヒメサユリ
アミハリには6時30分に着く。このあたりも時期が良ければ沢山の花が咲き競うとのことだが、いまは道端にコミヤカタバミがひっそりと咲いている程度だった。
アミハリには6時30分に着く。このあたりも時期が良ければ沢山の花が咲き競うとのことだが、いまは道端にコミヤカタバミがひっそりと咲いている程度だった。
アミハリからは青雲岳への登りが始まる。ここから先には残念ながらもうヒメサユリは見られず、花としてはウラジロヨウラクやゴゼンタチバナ、イワカガミ、ギンリョウソウといったものが最盛期のようだった。
アミハリからは青雲岳への登りが始まる。ここから先には残念ながらもうヒメサユリは見られず、花としてはウラジロヨウラクやゴゼンタチバナ、イワカガミ、ギンリョウソウといったものが最盛期のようだった。
ゴゼンタチバナ
それらの花を見ながら潅木に覆われた稜線を登り続ける。振り返ると丸い頂きの大岳がどっしりとした山容を見せていた。
それらの花を見ながら潅木に覆われた稜線を登り続ける。振り返ると丸い頂きの大岳がどっしりとした山容を見せていた。
やがて右から二口からの道が合流するが、その手前に一輪のシラネアオイが薄紫色の花を咲かせていた。
やがて右から二口からの道が合流するが、その手前に一輪のシラネアオイが薄紫色の花を咲かせていた。
小さな起伏の稜線を進んで青雲岳には7時10分に着く。ヒメサユリの写真を撮るのに手間取って少し時間がかかってしまった。
お腹も空いてきたので木道に座り込んで持参のパンを食べる。不思議なことにアミハリあたりではあれはど五月蝿かったブヨがここには全くいなくなった。
小さな起伏の稜線を進んで青雲岳には7時10分に着く。ヒメサユリの写真を撮るのに手間取って少し時間がかかってしまった。
お腹も空いてきたので木道に座り込んで持参のパンを食べる。不思議なことにアミハリあたりではあれはど五月蝿かったブヨがここには全くいなくなった。
青雲岳の頂上一帯は草原になっており小さな池塘が二つある。そのうちの一つの池塘の脇には水芭蕉が咲いていた。
青雲岳の頂上一帯は草原になっており小さな池塘が二つある。そのうちの一つの池塘の脇には水芭蕉が咲いていた。
青雲岳から残雪の道を緩く下り、再び登り返して行く。
青雲岳から残雪の道を緩く下り、再び登り返して行く。
やがて木道が敷かれた小さな草地に出る。振り返ると青雲岳と大岳が同じような形をして並んでいた。
やがて木道が敷かれた小さな草地に出る。振り返ると青雲岳と大岳が同じような形をして並んでいた。
樹林の中に敷かれた木製の階段を登り、短い最後の急登を終えて、7時30分に標高1537mの袴岳山頂に着く。
登り着いた時は先着の方が一人いたがすぐに下山してしまったので、しばらくの間小広い山頂を独り占めすることになった。
樹林の中に敷かれた木製の階段を登り、短い最後の急登を終えて、7時30分に標高1537mの袴岳山頂に着く。
登り着いた時は先着の方が一人いたがすぐに下山してしまったので、しばらくの間小広い山頂を独り占めすることになった。
守門岳の稜線はここから更に北東の烏帽子山まで続くが山歩きの対象となるのはこの袴岳までだ。
守門岳の稜線はここから更に北東の烏帽子山まで続くが山歩きの対象となるのはこの袴岳までだ。
青雲岳と大岳を振り返る。
青雲岳と大岳を振り返る。
曇り空の上、靄がかかっているため遠くの展望は利かず、僅かに東の彼方に去年登った浅草岳の稜線が望まれた程度だった。
曇り空の上、靄がかかっているため遠くの展望は利かず、僅かに東の彼方に去年登った浅草岳の稜線が望まれた程度だった。
山頂の案内盤
記念写真を撮り、静かな山頂で30分はど過ごしてから下山の途に着く。
記念写真を撮り、静かな山頂で30分はど過ごしてから下山の途に着く。
青雲岳に戻って行く。
青雲岳に戻って行く。
青雲岳から大岳を眺める。
青雲岳から大岳を眺める。
アミハリから少し登ると再びヒメサユリ。
アミハリから少し登ると再びヒメサユリ。
アミハリから大岳への苦しい登り返しもヒメサユリあるが故に苦にならない。
アミハリから大岳への苦しい登り返しもヒメサユリあるが故に苦にならない。
大岳には9時10分に戻り袴岳を振り返る。
大岳には9時10分に戻り袴岳を振り返る。
大岳の山頂近くで小休止した後は保久礼に向かってひたすら下り続ける。途中キビタキ清水で汗にまみれた顔を洗い、冷たい水を飲んでほっと一息つく。
大岳の山頂近くで小休止した後は保久礼に向かってひたすら下り続ける。途中キビタキ清水で汗にまみれた顔を洗い、冷たい水を飲んでほっと一息つく。
登山口の駐車場が見えてきました。
駐車場には10時50分に戻ったが、そこはすでに満車の状態だった。駐車場から大岳の稜線を振り仰ぎ、別れを告げて帰途についた。
登山口の駐車場が見えてきました。
駐車場には10時50分に戻ったが、そこはすでに満車の状態だった。駐車場から大岳の稜線を振り仰ぎ、別れを告げて帰途についた。
帰途、ネズモチ平に寄り守門岳を眺める。ついでに浅草岳にも登ろうかと思ったが、時間的なことを考えて止めました。
帰途、ネズモチ平に寄り守門岳を眺める。ついでに浅草岳にも登ろうかと思ったが、時間的なことを考えて止めました。
ネズモチ平から回り道をして昨年来た浅草岳登山口に寄る。
ネズモチ平から回り道をして昨年来た浅草岳登山口に寄る。
そのあと鬼ヶ面山の険しい稜線を眺めてから熊谷に向かいました。
そのあと鬼ヶ面山の険しい稜線を眺めてから熊谷に向かいました。

感想

昨年の6月に浅草岳に登り、天気に恵まれて素晴らしい眺めやシラネアオイを始めとする花々を見ることが出来た。しかし目的のヒメサユリは少し時期が早く、残念ながら見ることは出来なかった。
今年は豪雪でヒメサユリの開花も遅れ気味との情報もあったが、たまたま会津朝日岳のことを調べているとすでに咲き始めたとの山行記録があった。そうなるとじっとしていられなくなり、急遽、浅草岳と並んでヒメサユリの咲く山として名高い守門岳に行くことにした。
当日は梅雨時の曇り空のため広闊な展望は得られなかったが、目的のヒメサユリは大岳と青雲岳との鞍部であるアミハリへ下る途中で見ることが出来た。まだ3分咲きと言った程度で蕾が多かったが、とにもかくにも念願の花に出会うことが出来て遙々とここまでやってきた甲斐があったと思うのでした。

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