名峰をつないで〜由布岳から鶴見岳へ〜
大分県
Junjapa
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,492m
- 下り
- 1,485m
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| 天候 | ☼ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
飛行機
・9/11（金）終日業務＝長崎空港17:30＝大村IC＝[長崎自動車道]＝鳥栖JCT＝[大分自動車道]＝20:30湯布院IC＝湯布院（泊） ・9/12（土）湯布院（泊）＝(30分）＝猪ノ瀬戸（由布岳鶴見岳鞍部） |
| その他周辺情報 | ■宿泊 ・9/11 農家民宿 Homey Inn えんや 〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北780-2 TEL0977-85-2101 素泊まり5000円 ・アットホームな宿。山のぼらーにお奨め。ご主人の立川さんは話し好きで山登りの相談に乗ってくれる。 ・ベッドや布団はとても快適。露天風呂あり快適。 ・広い家の中にはいろいろなモノが雑然と置いてある（整理整頓が必要？）。廊下には意味不明の置き物や田んぼでとれたジャガイモの段ボールがあったりする。この素朴さが農家民宿たるもの。 ・宿までの道がわかりにくい。ナビを入れていくことを勧める。 ・海外のWebでもたくさん紹介されているらしく、当日は韓国人の若い女性、イギリスからの中年の兄弟が同宿しており、夜は御主人も交え一緒に軽い宴会をやったりした。 ■別府・地獄めぐり ・別府地獄組合が運営 〒874-0045 大分県別府市鉄輪559-1 0977-66-1577（代） ・鉄輪・亀川の地獄地帯は、1000年以上も前から噴気・熱泥・熱湯などが噴出していて、近寄ることもできない「地獄」として忌み嫌われていた。それで今でも「地獄」と称している。「海地獄」「血の池地獄」「竜巻地獄」「白池地獄」の４つが国指定名勝となっている。 |
写真
お宿から、由布岳・鶴見岳の鞍部である猪ノ瀬戸まで20分ほどでした。全路舗装道路で快適です。駐車場はありませんので勝手に路肩に駐車。この軽自動車は長崎空港からのレンタカーです。
猪ノ瀬戸とは面白い名前です。瀬戸とは狭いところを意味すると思いますのでかつて猪がいてこの狭い鞍部で仕留めたor猪の通り道という意味なんでしょうか。こちらが登山口となります。
樹林帯を登っていくとこんなデカい岩にぶちあたります。かつて由布岳が火山活動をしていたころこんな火山弾が降ってきたのでしょうか？登山道はこの岩の後ろを右から回り込みトラバース。
この登りで一番キビシかった楽しい岩場です。登っているとき、丹沢の勘七ノ沢・F5を思い出して嬉しくなりました。クサリはつかまないで…と思いましたが上部でしっかり掴みました（汗）。
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東峰に着きました！天気が少し心配でしたが展望は360度効きました。良かった！ 秋の山は何だかモノ寂しげ。頂上でひとりのソロ活動家に会いました。軽く会釈・・山のおはよう。
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東峰から進むとマタエと呼ばれる鞍部を見下ろす。下の方に登山者が見えました。結構登ってくるんだな。それにしても岩稜が厳しそう！
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猪ノ瀬戸まで戻ってきました。自分のクルマを横目に休憩。そして今度は鶴見岳を目指します。なんだか変な感じ。ロープウェイもあるが、ここはひとつ足で登ることにします。
看板。そういえば、朝鶴見岳に登っていったヒゲのおじいさんとこの鞍部で会いました。彼は鶴見を登り私は由布を、そしてここで再会して彼はこれから由布を、私は鶴見をと交差縦走です。
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林道をたどると、角をまがって沢に入り堰堤のところから登山口となっていきます。基本的にこの沢沿いにしばらく登るかたちになります。
鹿の食害を防ぐためのフェンス。パッチディフェンスという名前のようです。左岸にあります。林道から右岸沿いにあがり途中から左岸に渡るとこれにあたります。
まず堰堤から右岸→左岸→鹿柵→右岸→左岸と登ると、このような石にテープが巻かれている地点に出ます。その対岸の木に黄色のマークがあるので、そこで最後に右岸に渡ってそのまま右岸の山腹のトラバースルートで沢を離れます。ここ黄色のマークに気付かず暫くあたりをウロウロ。あたりには踏み跡が乱れています。この石があったら対岸の木の黄色を早く見つければ大丈夫。
トラバースを登っていくと昔の林道跡を横切ります。この写真はその林道を横切って上から撮ったもの。写真の奥のトラバースルートを左から登ってきて目の前の林道を横切って登りです。
やがて先ほどの沢の源頭の平地にあたる「西ノ窪」です。ここまで沢沿いの道に比べると大変よい道です。この指導標に従い、鶴見岳を目指します。誰もいません。
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今日、2峰目。ポートレート。お願いしました。途中でミニスカにハイヒールの中国人のお姉ちゃんが登ってきてめげました。むろんロープウェイ経由。下からの登山客は10人に一人くらいか。
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頂上にいた地元の方としばしお話し。別府湾だそうです。さんふらわーが碇泊しているとか。よい温泉場があるし、地獄めぐりなどもある。今日、もう一山（英彦山）と思っていたけれどメゲテきた(笑)。頂上でゆっくりすることとします。
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鶴見岳の頂上にあった案内図。標高の低い山の方が高くかかれている！・・・・のはどうして？ 一瞬勘違いをしてしまう。吉田初三郎なみのデフォルメ力！
これで鶴見岳は終了…登らせてもらってありがとう！
まずは「海地獄」池にあった蓮の花が印象的。きれい！。
海地獄にくらべると派手さはないが、しきりにボコッ、ボコツと噴き上げています。この紋様が絵になる！
この鬼石坊主地獄の由来が面白かった。昔は地熱のために稲も育たなかった・・・だからこのあたりを地獄と呼んだ。でも逆にこの風景が人々の耳目を集めて地獄めぐりの観光が始まった…。風土記に描かれているとなると相当古いですね。
この地獄に全く不似合いな…カピパラちゃん。可愛かったので思わず盗撮。この地獄にカバがいたりカピパラがいたりというのは城跡に動物園があったりという乗りと一緒？
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■龍巻地獄ここは少し離れているのでクルマで移動。いわゆる間歇泉です。30分おきに噴出しているそうで、到着したらちょうど噴出しているところでした。ラッキー！
ここは少し離れているのでクルマで移動。いわゆる間歇泉です。30分おきに噴出しているそうで、到着したらちょうど噴出しているところでした。ラッキー！
こんな感じで噴出していました。やけどを防ぐためなのか、間歇泉の頭に石が載せてあってちょっと幻滅。自由に噴かせてやればいいじゃん！（(笑)）と思ったり。
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地獄めぐりもここで終了。この色はまたなかなか奇異ですね。まさに血の池です。
感想
■記録
金曜日に仕事が終わると、長崎空港でレンタカーを借りて一路湯布院へ。3時間ほどで着いた。これも高速道路のおかげ。なにせ九州の左端から右の端までそれだけの時間で着いてしまうのだから…。あらかじめ予約をしていた農家民宿に到着。事前に電話をしたら「予約は入れましたか？」と云われてビックリ。どうもWebにはいろいろな方法があって民宿側にFAXが来るものもあれば、そうでなくて民宿が自らメールをチエックするものもあるらしい。でご主人がチエックしていなかったみたい。ま、そんな優雅さがいい。いずれにせよ自分の部屋は確保されていたし質素だけれど、フトンもキレイでふかふか。
すでにご主人と韓国人の女の子と浴衣の日本人のお客さんと3人で宴会をやっている。ビールをと伝えると買うのを忘れた(笑)という。「それでわれわれもこうして日本酒を飲んでるんです」・・・ということで浴衣氏が「ボクのビールあげますよ」と部屋から持ってきてくれて、それじゃ、ってなことでお金を払って戴いてしまった。
そうこうしていると今度はイギリス人の夫婦が帰ってきてまたしばし宴会。よく聞けば夫婦ではなく兄弟。兄がイギリスで英語教師（ま、日本でいえば国語の教師）をやっていてそこに湯布院出身の日本人女性が留学して知り合って、それで今回彼女を訪ねてやってきた、妹の方は、日本が初めてだがイナカが好きで、東京に行ったことはないんだけど初めての訪日はここ湯布院で良かった…なんてことを話してくれた。
翌朝、気が付いたらもう明るい。いけね。そそくさと起きだして猪ノ瀬戸へ。しかし湯布院からみる由布岳はそそりたっている！ すごい。これは確かに名峰だ。猪ノ瀬戸へと向かう。今日の目的地である由布岳と鶴見岳の鞍部にあたる。鞍部とはいっても両方とも独立峰みたいなものなので、二山への登山口と言った方が適当。猪ノ瀬戸への道はすべて舗装道路でよくクルマが通る道。しかしここには駐車場はなく2山への登山道が横切っているのみ。適当に路肩にクルマを止めて出発。ちょうどひとりのソロの方が鶴見岳へ向かう。自分は由布岳へ。彼とは再びここ猪ノ瀬戸で出会うことになるとは思わなかった。彼も二山狙いだったのだ。
道はしっかりしている。日向越からは道が急になりクサリ場やロープがところどころに出てくる。一カ所のクサリ場は�卦蕾爾箸い辰辛�情。丹沢・勘七ノ沢のF5の大滝を登ったときのことが思い出された。楽しい。稜線に出ると風が出た。あっという間に帽子が飛ばされてヤブを漕いで取りに行ったりする。
東峰はすぐ。誰もいなかった。秋の気配の山は寂しいなーなんて思っていたらソロの方が登場。軽く会釈。山のおはよう。時間がないので通過してマタヘへ。登山者が何人か見える。結構人気の山なんですね。西峰への登りもクサリ場が4カ所ほどヤマレコに出てくる岩場のトラバースはしっかりクサリを掴んで。西峰で初めての休止。2人ほど登山者が来て写真を撮ってもらった。
お鉢めぐりも楽しい。
途中、火口の中をのぞくと結構深くてこわい。
地形図を見ると頂上との標高差は、150m近くもあることがわかる。
登ってきた地点まで周回するとそのまま猪ノ瀬戸まで下山した。
自分のクルマを一瞥しつつ、乗らずに次の山へとスルーするのも変な感じだ。ここで鶴見岳から下山してきた早朝の方に会う。彼はこれから由布岳へ。ワタシは鶴見へ。道は問題ないという。
林道から堰堤の下で登山道に入り、その沢沿いに何度かその涸沢をわたり返しながら高度を稼ぐ。最後のところで対岸の黄色マークを見逃し、あたりを5分ほどウロウロ。よく見たら、、、、なんだ、あるじゃんマーク！
足が疲れてくる。途中でキレイ目の女性にあい元気をもらいながら、NHKの電波塔が蟠踞する頂上へ。風情がない…が、別府湾の景色や由布岳の雄姿が一望。最高の景色だ。と思ったら、中国人のミニスカのお姉ちゃんが登ってきた。むろんロープウェイ経由。ここは観光地なのだ。
往路を戻り、無事猪ノ瀬戸へと戻ると、今日はこれでおしまいにして別府の地獄めぐりと温泉！へとクルマを走らせた。
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