大持山・高ワラビ尾根
埼玉県
山キチどん
体力度について
- GPS
- 08:23
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,854m
- 下り
- 1,774m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 8:23
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
下山口：名郷から国際興業バスで西武鉄道飯能駅 |
写真
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鳥首峠北より
感想
浦山口7:28、都心から始発で来ては辿り着かない時間だ。平成11年に武甲山縦走で歩いた道から秩父さくら湖へのバス道に出た。橋立川の上空を渡り越すと高ワラビ尾根の先端で取付点を探した。少し回り込んだところのフェンスの切れ目に階段があった。登山道の表示や其の先に明瞭な道は無く、林業の作業用に開けられた入口であることが知れた。杉林で下草は無く歩きやすそうな所を適当に選び稜線に這い上がった。微かに踏み跡があり稜線を外さなければ問題はないだろう。ひと登りして城山(705m)山頂に達したが展望は利かず、3等三角点「久那」が置かれていた。山名から推し量ると何らかの山城の跡だったのだろうか。
高ワラビ尾根を進むと左手に浦山ダムに堰き止められた秩父さくら湖が垣間見え開けたところはないかと期待したが遂に湖は見えなくなってしまった。P785に達すると樹林の向うに武甲山、小持山が確認できた。標高900m位の処で北側の展望が開け、武甲山の全姿を見ることができた。P1055の肩に乗ると90°左に進路を変えタワ尾根分岐のピーク（標高約1,090m）に近づくに連れ岩場が目立ってきた。タワ尾根は高ワラビ尾根から南に分岐し雄山、大掴山を従えているが登山道は武士平と秩父さくら湖に下っている。初めて現れた指導標には登って来た道が「山道進入禁止」となっておりそうだったのかと納得した。
P1160を越えた小持山との鞍部は南方向の展望が開け長沢背稜天目山から酉谷山等を望むことができた。高ワラビ尾根の急坂を登り詰めると小持山(1,273m)に達した。展望は良く武甲山、武川岳、外秩父の山々などを望むことができた。ここで初めて人に会った。此処からは武甲山と長沢背稜日向沢ノ峰を結ぶ主稜線で人気の山域だ。主稜線を南下して大持山を目指す。若干岩場があり、高ワラビ尾根とは違い所々展望の利く処もあり気持ち良い。大持山(1,296m)は今日の最高峰で3等三角点「持山」が置かれているが一寸破損していた。山頂からは長沢背稜や明日歩く予定の熊倉山、その先には和名倉山(2,036m)が鎮座しているのが遠く見えた。
此処から2.8�卞遒猟纂麁修播豕�の友人F澤さんと13時に合流する予定だ。峠までコースタイムは1時間10分、早く行ってしまうと冷たい風の中待つのは辛いのでペースダウンして時間を調整しながら歩いた。妻坂峠への分岐点は展望が良く南側が一望できた。東京都心方面が良く見え新宿の高層ビル群から左に視線を移せば今春開業するスカイツリーが一際高く見ることができた。大持山山頂を立ち止まらず通過して行った男性は此処で休憩していた。妻坂峠は其の下の二の鳥居から大持山〜小持山〜武甲山を周回登山する人が多いようで小持山で出合った人もこのコースのようだ。写真を撮っているとまた一人登って来た。
次のピークは横倉山(1,197m)で大持山が木の間から少し見えた。時間調整に10分ほど休憩したが余り休むと体が冷えるので10分が限界、再び歩き出すが下り続きで体が温まらないので止むなくスピードを上げた。稜線にウノタワと先のP1059が見渡せる処がありまた写真撮り休止。ウノタワに下ると雪が付いて木漏れ日もあり、何とも穏やかな景観で、テントを張るには持って来いの地形だ。小休止していると山中から登ってくる人と鳥首峠から縦走して来る人が通り掛ったが此の風景に何の感動も示さず行き過ぎてしまった。ピークを2つ越え鳥首峠へ下降するところで再び展望が開けまた休憩、もう抵抗することも出来ず鳥首峠に12:32到着してしまった。
やはりF澤さんは未だ着いていない。金倉橋BSからのコースタイムは2時間、コースタイム通りならあと10分で来る筈だ。斜面東側で吹き抜ける風を避け、ジャケットも着込んで待った。15分、30分、約束の時間が来ても未だ現れない。バスに乗った所まではメールが来ていたが此処は圏外、40分、50分、終に1時間に達した。寒くてもう待てない。もし事故だったらと躊躇しながらも先へ行くことにした。
登り返して西に流れる尾根との結節点より南は西側が大規模に伐採され滝入ノ頭からヤシンタイノ頭まで続く。しかも伐採された“跡”ではなく、将に伐採された直後で、ワイヤが張られ滑車が回り運び出し作業の真っ最中だった。お陰で展望は最高で長沢背稜や両神山、大持山、武川岳などが一望できた。滝入ノ頭(1,071m)は三角点峰で3等三角点「鳥頚」があった。ヤシンタイノ頭(1,100m)で伐採地は終わり再び樹林帯となり橋小屋ノ頭(1,163m)に到った。総称山名としての有間山は橋小屋ノ頭も含まれ山頂標識には「有間山（橋小屋ノ頭）」と記されていた。主稜線のこの先は2年前に長沢背稜から縦走しているので繋がり、今日は東に折れて蕨山へと向かった。
F澤さんの事が気になるので急ぎ足で下り、逆川乗越までは10分で達した。蕨山は展望が利き山頂標識のある処は東峰で1,133m、最高点(1,044m)は其の手前にあるが何の表示もない。最後の展望をと思い下山路から外れるが東峰にも立ち寄り関東平野の展望を見ると既に傾きだした日を浴びてスカイツリーがより鮮明に見ることができた。下山は蕨山から北に続く尾根を通り名郷集落に下りる。地形図には2ルート描かれているが歩いてみると分岐点は既になく実際の登山道は谷筋を通るルートになっていた。名郷BSに到着し25分後のバスで飯能へと向かった。
気になっていたF澤さんと連絡が付き、道が分からなくなり金倉橋BSに戻り西武線に乗った処と云う。遭難ではなくひと安心。登山地図に赤実線で書かれた道だったが谷ルートで台風などにより道が荒廃し、遂に分からなくなってしまい登山を断念して引き返したそうだ。その後17:30頃、飯能で合流し居酒屋で反省会を行った。
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