赤牛岳、新穂高から黒部ダム


- GPS
- 40:14
- 距離
- 59.6km
- 登り
- 5,328m
- 下り
- 4,967m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 8:55
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 10:15
- 山行
- 12:28
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 13:05
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
往路 名古屋駅〜新穂高ロープウエイ バス7500円(23:10〜4:23)3:40くらい着 4列広め,100V電源付き,まあまあ快適 復路 扇沢〜大町駅 バス1650円 (12:30〜13:05) 大町駅〜松本駅 JR普通 4070円*名古屋駅までの乗車券」(14:04〜15:18) 松本駅〜名古屋駅 JR特急しなの 2200円自由席車内で購入 (15:53〜18:07) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【やばかったところ】 ·高天原温泉〜尾根取付お助けロープまで 暗い時間に登ったせいか、マークを見逃し過ぎて渡渉しまくり、最後は違う沢に入っていてました。明るい時間の通過がいいのは当たり前だけど、後の工程を考えるともっと早い時間に出た方がいいかも ·読売新道の下り後半 稜線の強風&雨はしょうがないとして、雨のせいで木の根ゾーンツルツルで尻もち付きすぎて、尻がアザだらけです。大きなケガなくて良かった。 |
写真
感想
IN新穂高〜OUT黒部ダム
黒部川源流から黒部ダムは随分前から練ってたプランで、高天原山荘の予約チラチラ見てると1名空きがあったので速攻予約。残り2泊はテント泊にしてたけど雨に打たれそうだったので小屋泊に変更。ブルジョア登山です。
今回の山行ポイントはなるべく新規もの狙って
双六岳、黒部川源流、高天原温泉♨?、赤牛岳、読売新道、平の渡し船
てな感じ
1日目(2024/7/26 金曜日)
今回は縦走計画、車の回収が大変そうだったので公共交通機関を利用することに
深夜バスで移動し予定よりかなり早く3:40くらいに新穂高に到着して、ロープウエイのところに降ろされます。
終点上高地に行くバスはほぼ満席だったけど、ここで降りたのは5名ほど。
寝たのかどう良くわからない状態で、ヘッデンをつけて新穂高センターに降りていく
平日なのに登山の準備している人は多め、準備しながら山を見ると暗くても雲がかかっているのが確認できる。
4:30 双六、笠ヶ岳方面へ数組向かうのを確認してスタート(熊情報が確認できなかったのでソロで先頭は避けたいので、、)
のんびり歩いて わさび平小屋到着、スイカ、トマト、きゅうり 美味しそうにお出迎え。きゅうり1本購入、塩を振りながらボリボリ食しました
小池新道入口 ここからが本番 鏡平まで3:30らしい。
山頂付近の雲が無くなっていて槍の穂先がちら見せしだして、秩父沢出合到着(7:25) ここから眠気に襲われだす。
シシウドヶ原くらいでスライドする人が多くなり、登山YOUTUBER(今は漫画家)だった『ありを先生』とスライド。
声掛けたら気さくに話してくれました。動画まんまの明るいたのしい可愛らしい方でした。
先生からパワーもらったのか鏡平山荘まであっさり到着。平日なのに多くの方がいました。
かき揚げうどんが限定で20食というLINE情報が来てたので、注文10番目でした。
疲れていたのか喉越しで無くなりました。
槍の穂先に雲がたまに取れると、皆さんの見えたーの声が上がります。
30分ほど休憩して双六小屋に向かいます。
鏡平から弓折までグイーっと上がっていきます。息も絶え絶えになるので、振り返って槍様の写真を取ります。のでこの区間の槍写真多めです。
60分ほどで弓折乗越に到着(12:14)。皆さん休憩中、本日見たことのある下からの顔ぶれです。
先回の笠周回で通過したので弓折岳にはよらず、双六に向かいます。
ここからは初ルートなのでちょっとワクワクです。が、ガスが出てきて遠方が見えず残念。
楽しいはずの稜線歩きが終わり、左に入って行くと鷲羽をバックに双六小屋が見えてきました。背景が白くて残念なところはありますがいい景色です。
本日のヴィクトリーロードを進んで双六小屋到着し今日の予定は終了です。
少し休んで受付、お姉さんが優しく小屋の説明してくれます。
最近の小屋は受付が優しくてびっくりします。
昔は疲れて到着してるのに、受付で無愛想なくそじじいが喧嘩腰で到着時間とか次の日の行動予定で説教されてました(それはそれで良かったのかもしれないけどね)。
びちゃびちゃの服を着替えて乾燥室に干し、生ビールとチップスターでお疲れ山です。
1000円ビールが3口で消えましたが、気持ちの良いこと4日禁酒の効果ありました。
このままだと寝てしまいそうなので、談話室の隅っこで本を読んでいると、高齢の日本人団体さんに囲まれて少しずつ詰め寄られ追い出されてしまいました。ああは成りたくないものだ。
夕食は素晴らしくて山小屋なのに揚げ物があり感動(カレーじゃないだけで感動ですけど)とても美味しくいただきました。対面の若者は5杯くらいご飯おかわりしてました。
食後はコーヒー飲んで、明日の身支度終えたら寝てました。
2日目(2024/7/27 土曜日)
朝も美味しい朝食を頂きのんびりスタート(5:00)です。まずは双六岳目指します。
小屋横の斜面を上っていきます。まあまあ急です。
今日は昨日とは違って雲はあるものの青空多め。
分岐を過ぎて少し行くとスライドしたソロのから雷鳥情報をもらいましたが、合うことはありませんでした。
岩場を登りきって 平坦を進んで振り返ると槍様へ向かう天空の滑走路。
逆光でビミョー
笠ヶ岳もひょこっと飛び出てます。
6:20双六岳到着。素晴らしい360度視界、双六の夕食の大食いの若者もいました。
鷲羽経由して水晶へ向かうようです。
7:44三俣蓮華岳到着。ここも素晴らしい景色、鷲羽岳が大きくなりました。
ここからトレッキングポール1本出して三俣山荘へ下ります。
これが快適のなんのって、ここからずーっと魔法の杖使いました。
8:40三俣山荘到着。なにか食べようと思ってましたが、カレー1800円でちょっと引いてしまい我慢することにしました。
ここから黒部川水源標へ向かってひたすら下ります。沢と一緒になって下ります。ってことは三俣テント場の水場も源流ってこと?
9:23黒部川水源地標に到着。少し休憩してここから岩苔乗越に向けて登りです。
本日の上りラスト1本です。
なかなか険しい道を90分かけてワリモ水場。
『ここを黒部川源流とする』って写真取って黒部ダムへ向かいます。
その前に今回の最大の目的地、高天原温泉を目指します。
岩苔乗越から沢とお花畑を過ぎると樹林帯に入り、ムシムシドロドロ地帯に入り、体力と精神力を削っていきます。
終盤で休憩しているとソロの女性の方に追い越されました。
お互いこのルートでは人に会えると思ってなくて驚いてました。
13:44高天原山荘到着です。今日はこれで終わりではありません。着替えを持って温泉へ向かいます。
下りで15分ほど、途中渡渉もありです。普通に登山靴で行くべきでした。
温泉沢沿いと対岸に小さい温泉小屋と露天があり、野天に2名先客がいましたがお邪魔させて頂きました。
話を聞くとお二方は雲の平から水晶経由で温泉沢の頭から降りてきたそうで、明日登るルートは通れそうで安心しました。ただ登りは大変だよ〜って
温泉は適温で、山荘で買ってきたがビール染みますが3口で終了しました。
キツさは長いのに至福は一瞬です。
しばらく入っていると熱くなって沢に入ろうとしましたが冷た過ぎで無理でした。
みなさんが入れ替わりしている中、居座って1時間ほど滞在しまいた。
雲の平からピストンで来ている方もいました。小屋に戻ります。
登りなので汗をかかないように30分かけて戻ります。
小屋につくと前のテラスは大賑わいで、温泉で知った顔かをばかりです。
夕食の時間になる皆さん情報交換です。
やっぱり奥地なので皆さん日程がすごくて、夢の裏銀座からとか、折立から1日とか、すごい方ばかりです。明日温泉沢を登り赤牛岳に向かう方がいたので少し安心です。
3日目(2024/7/28 日曜日)
2:00起床して2:30出発、この時間でムシムシ、天気最悪の予感です。
雲の平抜けて新穂高にもどるかと一瞬脳裏をよぎります。
とりあえず温泉に向かってみます。温泉についたら戦闘モードになってました。動くとスイッチ入るタイプ
沢を遡上していきますが暗闇で序盤からマークがわかりません。
進めるところを行きます。テント装備では無理と思いました。
魔法の杖が大活躍して、ドボンせずに中盤でマークや踏み跡を発見し一安心。
なんか解ってきたと調子こいていたら、またもマークを外して、ヤマレコ見たら右の沢に行くところを左の広い方に進んでました。高天原山荘の略図にも枝沢に入ると書いていました。
トラバースはきつそうなので素直にもどり軌道修正。
5:00尾根取付のお助けロープのところに到着。ここから先は迷いはなくただの急登。
樹林帯通過中になんでもないところでコケて、崖から転がるとこで枝を掴んで事なきを得たが、手袋をしてなかったので右の手のひらをスパッと切ってしまった。
出血は大したことはなく水で汚れを落として今更ながらに手袋をして進んだ。
樹林帯を抜けるとハイマツ帯、ザレザレ帯、岩場に変化していき
温泉沢の頭に到着(7:20)8:00を目標にしていたので早出してよかった。
ここからは稜線歩きで準ビクトリーロードかもしれないけど、強風とガスの試練の工程でした。
時々ガスが取れて山頂が見えるとあれが赤牛か?と期待して近づくと全然ちげーし、
チッて舌打ち10回くらいで本家赤牛岳(9:41)に到着。
10:00狙いだったのでホッとした。
山頂で風よけで回り込むと2名の先行者とばったり、こんな悪天の中人がいるとか思ってなくお互いびっくり、健闘を称え合い山頂写真取り合いました。
残りは4時間の下りです。当初は開けた稜線をのんびり進むと勝手に想像してました。
現実は急な下り、片側が落ちたヤバヤバ2箇所、岩場っぽいとこと、天国みたいな広い稜線は少し、半分は木の根ツルツルゾーンで何度も尻もちつきました。
15:42奥黒部ヒュッテ到着。6時間くらいかかってました。
受付前に乾燥室で濡れているのもを干させて頂きました。
ここはお風呂にも入れるので久しぶりで頭と体を洗えてスッキリ。
風呂上がりにビールを飲んで今日の余韻に浸りました。
危なく夕食前に寝落ちしそうなので写真の整理をしていると今日の写真がほとんどない。
撮った記憶もない
夕食はおでんと豚汁、量が多くて腹がはち切れそうでした。
部屋に戻ると3人部屋であとから2人くるとのことでしたがまだ到着してない様子。
そのまま寝てしまい朝まで一人貸し切りでした。
4日目(2024/7/29 月曜日)
最終日黒部ダムへ向かいます。
平の渡し6:20に乗るために、昨日のこともあり雨で濡れている木の梯子が気がかりなので早めに出発し、5:30に到着しました。
道中は、下の廊下のような木の梯子まつりです。
下がったり上がったり平坦ではありません。難所認定してもいいかもしれないです。
昨日手のひらを切ったところが、まだ塞がっておらずそれどころか1.5倍くらいに手が腫れていて手袋きつきつ、靴紐縛るのも難儀しました。
木道の手すりとか力入らないので左手メインですが、不安で不安で超スローで梯子を通過してました。
先行者1人でした。赤牛で合った2人組が先にヒュッテ出たと思ったんだけど気のせい?
時間があるので昨日もらった弁当を食べます。
しばらくすると小屋番の人が1人、船窪からの人が1名 計4名で乗船。
船は小型の船でした。平日だとこれなんですかね。
あと3名乗務員です。
念願ただ船はあっさり到着です。
(お金払うのでこのままダムまで乗せてくれればいいのに、なんなら乗船するところももっと上流に増やせば、毎年木の梯子作らなくて済むのにと誰しも思って船に乗っているんだろうな )
平の小屋には寄ってみたかったけど、意外とまだ先があるので進みます。
ここからも木の階段続きます。天気はいいけどうんざりです。
木を抜くと木の梯子で滑り後ろにコケて、ザックがクッションになり被害なしですが、立ち上がるのがつらい。
右手が使えないのが痛いです。ほんとに痛いんです。
時々沢に降ろされるので、沢に手を入れたり顔洗ったりリフレッシュしながら温度上昇を感じながら着実に進みます。
気持ちはもう山旅終わるじゃなくて、早く終わらんかな〜でした。
道がコンクリに変わり足に追い打ちし始めると黒部ダムと橋が見えてきました。
物珍しいのか観光客も興味津々に近づいて話しかけてきます。会話してると臭さに少しづつ離れていきます。
トンネルを抜けるとダム到着です。
ダムの観光放水に虹がかかって、無事終了お疲れさんって感じでした。
帰りの時間が迫って来てたので靴だけ変えて扇沢行きの便に乗りおつかれ山でした。
ロング縦走素晴らしいです。
ヤル気をもらいました!。
オール小屋泊なので楽ちんでしたが、読売新道は下りでも死にそうでした。
後半の木の根ゾーンで何度も尻もち着きました。
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