八ヶ岳 南部周遊


- GPS
- 12:33
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,949m
- 下り
- 1,942m
コースタイム
- 山行
- 2:45
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 2:59
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 10:04
天候 | 1日目…雨、2日目…晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ハイドレーション
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
---|
感想
今年初の本格的な山登りへ。
天気予報は、あいにくの天気。梅雨の真っ只中なので、仕方あるまい。
当初は、1日目に行者小屋経由、横岳~硫黄岳~赤岳鉱泉(泊)、2日目に赤岳~中岳~阿弥陀岳~美濃戸口の予定だった、1日目が10時ごろから大雨予報で、2日目が晴れるとのことだったので、1日目は大雨前に赤岳鉱泉到着して、2日目にちょっとキツイが硫黄岳から赤岳、阿弥陀岳と周遊することにした。
ということで、朝6時に八ヶ岳山荘を出発。
この時にはすでに小雨が降っていた。
雨は降っていたものの、前半は車道がほとんどなので苦になることはなかった。
沢を何度か渡り、出発から約3時間、9時過ぎに赤岳鉱泉に到着。
9:30からのチエックインには少し早いが、中へ入れて頂いた。
このあと20分後くらいに大雨になった。いい時間に到着できた。ラッキー。
風呂は14時からでまだまだ時間はある。早速、一杯やって、昼寝。
14時の風呂には一番乗り。
山小屋で風呂に入れるのは、嬉しい。特に今回は雨で濡れたので尚更だ。
夕食まではまだ時間があるので、また昼寝。
赤岳鉱泉の夕食は、豚肉の鉄板焼きとポトフ。ボリューム満点で美味しかった。
夕食後は、早々に就寝した。
2日目は、日の出とともに出発。
予報通り、良い天気だ。
小鳥のさえずりも心地よい。が、視界のない急な登りが続く。
赤岩の頭手前から視界が広がり、いよいよ如何にも縦走路といった道に差し掛かる。
硫黄岳手前からは空気も冷たく感じる。
硫黄岳までは約2時間。先はまだまだ長い。
横岳手前からは、結構激しいルートが続く。
ヘルメットを装着し、どんどん歩を進める。
鎖場、梯子、また高度感もあるところもあり、なかなか飽きない楽しいコースだ。
このあたりになると腹も減ってきたので、赤岳展望荘で赤岳鉱泉の弁当・ちまきを頂く。
これが絶品。おススメです。
腹を満たし、最後の急壁を登り、赤岳山頂に到着。
昨日の大雨から一転、すごく良い景色を楽しめた。念願の富士山も薄っすらではあるが、望めたので大満足。
ここからは阿弥陀岳へ向かう。
下りも結構急で、大変だ。
中岳を越え、阿弥陀岳へ登り返そうとしたとき、abenaがコース脇にニホンカモシカを発見。
ここでお目にかけれるとは想像だにしなかったので、びっくり。
近くの方もたいそう喜んでいた。
阿弥陀岳への登りも険しく、さながらロッククライミングって感じのところもある。
約30分程度で山頂へ。
このころにはガスも出てきて視界が良くないが、昨日のことを思えば、良く天気は持ってくれた。大満足だ。
ここからは下りオンリー。あと3時間程度の行程だ。
ずっと急な下りが続く。
abenaの体力が心配だったが、今回は無言になることもなかった。
昨年から随分、体力も付いたのだろうか。
御小屋山あたりから、やたらとアブが舞うようになってきた。
ここのアブは特に集団で付きまとい、それでいてひつこい。
登りなら耐えられないところだったか。
15時前に八ヶ岳山荘に到着。
本日スタートから約10時間。よく頑張った。
急な予定変更だったが、結果上手く行った。
八ヶ岳は初だったが、思っていたよりも壮大なスケールで、コースも変化に富んだ、というより思いのほかハードで楽しかった。
充実の二日間であった。
次はどこ行こうか、と思うが、いまは満腹で何も考えられない。
今シーズンはトレーニング開始が遅く、体力的に若干の不安があったが、八ヶ岳、隊長に引っ張ってもらえればなんとかなるかなー。
ところが、初日は生憎の雨。ひとまず赤岳鉱泉まで行って、2日目に赤岳を目指すことにする。
問題はそのコース。硫黄岳から赤岳までとするか、赤岳から阿弥陀岳とするか。いやせっかくなので、予定していた山々をぐるっと縦走したいが、私の体力で間に合うのか!?
これまでの山行と比べながら色々考えたが、結局全部回ることにする。私は欲張りなのだ。
初日は赤岳鉱泉までの道を3時間ほど。
しとしと雨の中を歩くが、その雨に緑が映え、鳥の声も聞こえて心洗われる感じ。
歩きやすい沢に沿ったコースで、沢は雨のせいもあって水量たっぷり、澄んだ水が森を潤している。
幸い土砂降りになる前に到着し、時間も早いのでゆっくり荷物を整理してひと休み。
午後にはお風呂も始まり、一番風呂で身体を温める。山小屋でお風呂に入れるなんて、サイコーだ。
夕食は、豚肉の鉄板焼き。肉厚の豚ロースは旨味があって柔らかく、ごはんが進む。野菜たっぷりのポトフもセロリの味が効いていてとてもおいしい。お腹いっぱいなのにポトフをおかわりしてしまった。
2日目はいよいよ赤岳周遊だ。
山小屋の玄関先すぐの所に登り口があり、開始直後からそこそこの急登だが、前日の雨にも関わらずぬかるみはほとんどない。なんという保水力!
湿度を感じながら進むと、シカやキツネに遭遇。野生のキツネを見るのは人生で2度目で、ちょっと感動。
登り切ると、正面には硫黄岳、振り返るとこれから進む先の山々。
なんと雄大な! 壮大な自然に抱かれる感じは想像を遥かに超えてきた!
しかしそんなに歩けるんだろうか? 一抹の不安も心によぎる。
硫黄岳から赤岳に向かって稜線を歩くが、西からは冷たい風が強く吹き、東からは暖かい日差しが降り注ぐので、寒かったり暑かったり。それに、遠目にはなだらかに見えるのに実際は結構な勾配で、なかなかハードだ。
横岳辺りからは険しさが増してきてヘルメットを着用。お地蔵様にも山行の無事をくれぐれもとお願いする。
赤岳頂上に近づくにつれてどんどんハードになっていき、最後の急登は重い鎖を頼りによじ登って、なんとか登頂した。
ふはー。
しかし、行程はまだまだ続く。
阿弥陀岳は遠目に見ても激しそうだったが、間近に見るとますます不安になる。しかも、手前にある中岳も相当なものだ。
すでに何度か足が攣りそうになっていたが、塩分チャージと水分補給で凌いできた。
とにかく進むしかない。
中岳を超えていよいよ阿弥陀岳に挑もうかという所で、コース上に何かがぬぅっと現れた。
おー。ニホンカモシカではないか!!
初めて生で見た! これはスゴい。
居合わせた登山者にも声をかけて、みんなで激写するが、彼はしばらく草木を喰んだあと、またぬうっと去って行った。
最後の急登、阿弥陀岳を越え、行場から谷底を覗き込むフリをして(霞んであまり見えなかった笑)、あとはひたすら下るのみ。
下りも急勾配でなかなかキツいが、昨年の奥穂からの下りの最後を思えばまだまだなんとかなりそうだ。
いや、それにしても長い...
御小屋山からはアブにつきまとわれた。腕や肩にとまり、顔の前を飛び交い、体当たりしてくる。追い払っているうちにだんだん数が増え、攻撃的になってくる。何度かチクッともやられて、まるで蜂に襲われているようだった。
アブってそういう習性があるんだろうか?
攻撃は、林道が終わって車道に出てもまだしばらく続いた。
ともあれ、なんとか無事に下山。
雄大な景色と愛らしい花々、野生動物たちとの出会いに胸打たれる印象的な山行であった。
ただ、むちゃくちゃ疲れたので、駐車券のサービスコーヒーはミルクとシロップで甘~くしていただいた。
よくがんばりました◎
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