古処山
福岡県
山キチどん
その他1人 
体力度について
- GPS
- 06:45
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,304m
- 下り
- 1,291m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
下山口：JR日田彦山線英彦山駅 |
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秋月は福岡藩の黒田長政の三男、長興が分封されできた支藩で、戦国の秋月氏の居館跡を利用し寛永元年(1624)に秋月城が築かれた。城跡は垂裕神社となり長屋門、黒門が遺構として残っている。この秋月の街の最奥にある本覚寺前でタクシーを下り秋月街道八丁道を歩いた。国道322号線を少し歩くと「秋月街道旧八丁道」と看板の掲げられた処から旧街道に入った。民家の軒をかすめて野鳥川を渡ると明治20年創業の食事処“だんご庵”、早朝で未だ寝静まっているようだ。折から紅葉真っ盛り、渓谷に映えて素晴らしい。街道は石畳で舗装され昔の賑わいが偲ばれた。国道が交差し街道は更に続き、未舗装の車道に飛び出したが非舗装で国道ではない。地形図に記載のない道で一寸戸惑うが右に少し行くと国道に出た。200mほど国道を行くと右手に古処山への登山口を発見、いよいよ縦走路に入って行った。
整備された登山道は歩き易く、樹林帯で景色もないので高速でどんどん進んだ。山脈北側の嘉麻市にある古処山キャンプ場からの道が合流すると古処山(860m)山頂は近い。岩々し出すと修験道の山らしく石仏が現れた。小広い広場に苔むした避難シェルターのようなブロックの建物があった。古処山には鎌倉時代に築かれた秋月氏の山城があり、この広場は本丸跡ではないだろうか。また山頂部は山岳宗教の雰囲気が残り、伝教大師最澄がこの山中で薬師如来像を彫ったという伝説が残っている。石灰岩でできている古処山はその白さから白山とも呼ばれている。そう云えば林立する岩は石仏のようにも見え神々しさを感じる。岩の上に登ると展望は素晴らしく三郡山地などが望めた。見るものが多く、4等三角点「古処山」がある筈なのに探すのを忘れていた。山頂には2組の男性登山者が先着していたが時間的にみて九州自然歩道の5合目の駐車場から登って来たようだ。
山頂を後にしようとすると東の外れにある岩の上から、縦走路の先に塀山、馬見山を望めるポイントがあり逆光ながらカメラに収めた。屏山との鞍部へと下りはじめると苔生した柘の原生林が広がっていた。国の特別天然記念物に指定された貴重なものらしい。鞍部からの登り返しは150mで、なだらかに進んで屏山(927m)に到った。3等三角点「桶底」があり北側の展望が開けている。東の方に身を乗り出して見ると樹林越しにこれから行く馬見山を望むことが出来た。
馬見山までは3.4�辧�宇土浦越の鞍部を越える。その前に860mの小ピークがあり南に大きく飛び出したピークで直下まで行くと北側を巻く道が分岐していた。正統派登山を目指し登頂ルートを取った。P860の山頂は樹林帯で山名があるかと期待したが指導標があるだけで何もなかった。宇土浦越(標高約687m)にはベンチがあり、嘉麻市の馬見神社から朝倉市の江川ダム湖に通じる道が越えていた。300mの登り返しで古処山地の最高峰へと歩を進めた。この山域は所々樹木に看板がありリョウブや山毛欅等の名前が記されていた。登り斜面で振り返るとP860と屏山が双耳峰のように優雅に聳えていた。
馬見山(978m)山頂には1等三角点「馬見山」があり北から東に掛けての展望が利いた。昼食休憩を取って出発すると南側に展望地、何んと此処にも山頂標識があり九重山方向の山々が見渡すことが出来た。この先は嘉麻峠へ向けての長い下りで5.7�辧∋海呂覆�特徴もない九州自然歩道を歩く。嘉麻市・朝倉市・東峰村の3市村界、ピークを伴っているが登山道は北側のピーク直下を巻いてしまうようだ。この山域のコースタイムは厳しく一生懸命歩いても僅かしか短縮できない。ゴールの彦山駅から乗る日田彦山線上り列車は14:47発、一本前の列車は12:49発、コースタイム通りなら13:45到着予定だ。ダメ元で一本前を目指して高速歩行で駆け抜けることにした。嘉麻峠までの1時間40分のコースタイムを40分短縮出来たら何とかなりそうだ。しかし峠の民芸村が見えた時は1時間5分が経過していたのであっさり諦めた。
一本前の列車を諦めると半分くらいのスピードにダウンし嘉麻峠の東に下りた。此処からは9.4�劼旅馥司發�だ。東峰村小石原は陶芸の街、窯元や販売店が点在し観光客も来ているようだ。小石原の中心地で国道500号線に入り延々と歩いた。彦山駅に到着したのは13:27で列車まで1時間20分、駅でボーとした時間を潰した。彦山駅は平成18年11月に経読岳から縦走しゴールした駅だ。風格のある立派な駅で嘗ては多くの観光客が英彦山への玄関として訪れたのだろうが今では観光客の姿はなく、駅員の姿もなくなっていた。
小倉駅案内所で聞いた美人の湯に立ち寄ると、一部の風呂の故障で900円の入浴料が600円に割り引かれていた。汗が流せれば銭湯でも良かったので儲けた気分だ。王将で大急ぎの夕食を食べ、新幹線に飛び乗り帰路に着いた。
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