記録ID: 68879
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
浅間山(前掛山、鋸岳、仙人岳、蛇骨岳、黒斑山)〜浅間山荘から第二・第一外輪山周遊
2010年06月17日(木) [日帰り]


- GPS
- 09:08
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,529m
- 下り
- 1,520m
コースタイム
浅間山荘駐車場8:20-(8:46一の鳥居-山コース)-9:02二の鳥居9:04-9:57火山館[R1]10:06-(10:12湯の平口-10:26前掛山登山口-11:12釜山火口丘分岐)-11:30前掛山最高点[R2・L]11:50-(11:56釜山火口丘分岐-12:22前掛山登山口)-12:35賽の河原北端ミツ石[R3]12:46-(13:02第一外輪山稜線)-13:06鋸岳13:09-13:34仙人岳[R4]13:45-13:58蛇骨岳13:59-14:24黒斑山[R5]14:51-[コース間違いで約10分ロス]-(15:13トーミの頭-15:15草すべり下降点-15:49湯の平口)-15:54火山館[R6]16:17-(16:48二の鳥居-滝コース)-16:51不動滝16:52-(17:07一の鳥居)-17:28浅間山荘駐車場
【実働】7時間10分
【実働】7時間10分
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
高津屋トンネルを抜けると高峰高原への案内標識があり右折、次いで突き当たりを右折する。 5kmほど進んで右側の「浅間山登山口」の大看板の所から天狗温泉浅間山荘へのダート道に入り、4kmほどで浅間山荘前に到る。 ●浅間山荘前の駐車場は30台程のスペースで、駐車料金500円が必要。 山荘に立ち寄り、ナンバーを申告して料金を支払う(駐車券で浅間山荘の入浴が100円割引になる)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コースの概要・状況】 現在は警戒レベル1で前掛山まで登山可、火口へは立入禁止。 ●浅間山荘-火山館 一の鳥居までは幅員の広い遊歩道状の道で、勾配もそれほどきつくない。一の鳥居をくぐると、道は"山コース"と"滝コース"に分かれる。どちらを行っても二の鳥居前で合流するが、山コースは比較的勾配が平均しており、滝コースは不動滝からの登りなどややメリハリがあるので、山コースは往路、滝コースは帰路がお勧め。 二の鳥居付近には火山館で利用する薪が積んであり、登山者に運び上げの協力を要請している。手に持つのは辛いので、1〜2本ザックに括りつけられるように装備していきたい。 二の鳥居の先の"長坂"と呼ばれる文字通りの区間を登り切り、樹林帯を抜けて硫黄臭漂う蛇堀川源頭部を横切るとまもなく火山館に到る。 道はよく整備されて登りやすく、迷うような所もない。危険箇所もないが、蛇堀川源頭部には火山性ガスが出ている所があるので、コース以外に立ち入らないこと。 ●火山館-前掛山登山口-前掛山 火山館から"湯の平(ゆのたいら)高原"の中の道を緩やかに登り、前掛山登山口(Jバンド分岐)を過ぎると第二外輪山の登りにかかり勾配が増してくる。火山岩と砂礫の道を北側に回りこみながらひたすら登ると、立入禁止のロープが張られた釜山(火口)分岐に到り、右折して旧火口壁沿いを緩やかに前掛山を目指す。 コースから外れなければ特に危険箇所はないが、釜山分岐から立入禁止の火口に向かう登山者が多く、ガスや火口滑落の遭難が懸念される。他人に影響されず自制する強い意志を持ちたい。 ●前掛山登山口-第一外輪山-火山館 分岐からJバンド下までは"賽の河原"の荒涼とした平坦な道。第一外輪山稜線直下は急な岩場のトラバースになるが、ルートは幅がそれなりにあるのでそれほど困難ではない。落石に注意。 第一外輪山は蛇骨岳までは岩稜帯で、"虎ノ尾"や"白ゾレ"といった滑落に注意が必要な箇所はあるが、見通しさえよければ普通に歩けて特に難所という感じはしない。この区間は岩稜線のアップダウンを避けて嬬恋側を巻く並行ルートも多い。 蛇骨岳から黒斑山にかけては大半が樹林帯の中を通る。一部浅間山側の崖上を通る箇所は通行注意。 トーミの頭手前から湯の平高原へと下る"草すべり"は急斜面だが、悪路というわけでもないので、あせらずゆっくり下ればよい。斜面には高山植物が色とりどりに多く見られる。 傾斜が緩くなるとまもなく湯の平口の分岐へと到り、火山館までは一投足。 【登山ポスト・トイレ・水場・その他施設】 ●浅間山荘右手のコース入口に登山案内小屋・登山ポストとトイレがある。ここには火山活動の警戒レベル表示もあるので入山前に内容をしっかり確認する。 ●水場は、一の鳥居と二の鳥居の間の滝コース途中に1ヶ所、その先では火山館の引き水が無料で利用できる。 ●火山館は突然の噴火時の避難小屋をも兼ねた休憩所(警戒レベル表示あり)で、水の補給のほかトイレも無料で利用できる。 ●前掛山直下の鞍部にカマボコ型ドームの避難シェルターが2基ある。 ●黒斑山頂上近くにライブカメラが設置されている。 http://www.sakuken-asama.jp/camera.cgi?c=0 ●下山後は浅間山荘で入浴できる。鉄分の多い赤い冷鉱泉で白いタオルが茶褐色に染まる。大人入浴500円、駐車券の提示で400円に。 【ガイドマップ】 http://www.kanko.komoro.org/taiken/asamamap.html 【頂上からのパノラマ展望図】 http://www.kashmir3d.com/panomaga/htmlview.cgi?20010929 |
写真
二の鳥居前には火山館までボッカ協力する薪が積まれており、ザックに2本括りつける。
1本でもそこそこ太くて重いので、手で持っていくのは辛そう。
火山館便りによると、ボランティアお願いの看板を壊したり持ち帰ったりする心無い人がいるらしく、理解し難く腹立たしい。
1本でもそこそこ太くて重いので、手で持っていくのは辛そう。
火山館便りによると、ボランティアお願いの看板を壊したり持ち帰ったりする心無い人がいるらしく、理解し難く腹立たしい。
近年建て替えられた小諸市営火山館に到着。
立地的には浅間神社の社務所のような感じ。
館長さんに出迎えられ、薪を下ろす。
火山館は緊急避難所でもあり、防災スピーカーや無線アンテナが建ち、土台部分が避難壕になっている。
立地的には浅間神社の社務所のような感じ。
館長さんに出迎えられ、薪を下ろす。
火山館は緊急避難所でもあり、防災スピーカーや無線アンテナが建ち、土台部分が避難壕になっている。
テラスで館長さんから景観の説明を受けトーミの頭を指差す登山者。
自由に利用できる水は黒斑山の沢からパイプで引いてきているとのこと。
前庭にはテーブルとベンチがあり、トイレも完備していて有難い。
少々の薪のボッカくらい是非とも協力したいもの。
自由に利用できる水は黒斑山の沢からパイプで引いてきているとのこと。
前庭にはテーブルとベンチがあり、トイレも完備していて有難い。
少々の薪のボッカくらい是非とも協力したいもの。
岩と砂礫の道を斜めに登り、第二外輪山稜線北端の釜山分岐に着く。
釜山(火口)方面は立入禁止でロープも張ってあるが、前方には火口へと向かう登山者たちが見える。
他人につられて自分もと思うのだろうが、この3日後には八甲田山で死亡事故が起きた。
ガスの怖さをもっと認識すべし。
釜山(火口)方面は立入禁止でロープも張ってあるが、前方には火口へと向かう登山者たちが見える。
他人につられて自分もと思うのだろうが、この3日後には八甲田山で死亡事故が起きた。
ガスの怖さをもっと認識すべし。
標高2,404mの黒斑山頂上は、内輪山の火口丘もほぼ全景が見えるベストビュースポット。
腰を下ろして間もなくトーミの頭の方からデュオ、蛇骨岳の方からソロの登山者が到着し、花の情報交換などで思わぬ長い休憩となった。
腰を下ろして間もなくトーミの頭の方からデュオ、蛇骨岳の方からソロの登山者が到着し、花の情報交換などで思わぬ長い休憩となった。
トーミの頭からの浅間山は、前掛山が最高点に見える。
黒斑山に長居したのでトーミの頭には寄らずにすぐ湯の平に下るつもりだったが、下降点を見過ごして車坂峠への表コース・中コース分岐まで行ってしまい戻ってきた。
黒斑山に長居したのでトーミの頭には寄らずにすぐ湯の平に下るつもりだったが、下降点を見過ごして車坂峠への表コース・中コース分岐まで行ってしまい戻ってきた。
"草すべり"の途中からトーミの頭を振り返る。
すでに15時半頃だったが、この時間でまだ下から登ってくるカップルがいてちょっとびっくり。
でも考えてみれば、車坂峠へ下るのなら自分の残り行程よりも短いわけで、すぐに納得。
すでに15時半頃だったが、この時間でまだ下から登ってくるカップルがいてちょっとびっくり。
でも考えてみれば、車坂峠へ下るのなら自分の残り行程よりも短いわけで、すぐに納得。
"草すべり"は結構な急斜面なので、周囲の花をめでながらゆっくり下る。
白いハクサンイチゲ、薄紫のユキワリソウ、黄色いキジムシロ属などの花が咲いていた。
ほのかに火山館で焚く薪の匂いも漂ってきて気分がなごむ。
白いハクサンイチゲ、薄紫のユキワリソウ、黄色いキジムシロ属などの花が咲いていた。
ほのかに火山館で焚く薪の匂いも漂ってきて気分がなごむ。
浅間山荘(もちろんかつての"あさま山荘事件"の舞台ではない ^^;)。
駐車券を提示して100円引きで入浴させてもらった。
鉄分の多い赤茶けた温泉を貸切でゆっくり楽しみ、駐車場に戻ると自分の車が最後の1台だった。
駐車券を提示して100円引きで入浴させてもらった。
鉄分の多い赤茶けた温泉を貸切でゆっくり楽しみ、駐車場に戻ると自分の車が最後の1台だった。
撮影機器:
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3446人
コメント
この記録に関連する登山ルート
積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間 [日帰り]
浅間山(浅間山荘スタート、前掛山、Jバンド、黒斑山、草すべり、浅間山荘)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
浅間山+外輪山、お疲れ様でした。
私は浅間山に登るのもヨレヨレですので
このコースは絶対無理です
でもやっぱり浅間山周辺の火山景観は
ダイナミックでいいですよね!
浅間山荘のエントランス、ちょっと変わりましたね。
sakusakuさん、こんにちは。
一度は登っておかなくちゃと思いつつ何となく足が向かないでいましたが、4月の規制緩和を聞いて好機到来とばかり初めて登ってきました。
せっかくだからと欲張った計画を立てたものの、出発が予定よりだいぶ遅くなってしまい、前掛山だけしか無理かなとも思いましたが、意外と順調に計画通りのコースを歩いてこれました。
外輪山と火口原の辺りでは草津白根山、前掛山への登りでは富士山のイメージを思い出し、花の種類は岩菅山に、黒斑山付近の林相は四阿山に似ているなぁなどと思いながら歩いていました。
けれど平日でも登山者が多く、しかもルール違反者の多さを見ると、やはり世俗的という印象はぬぐえません。
自分的には富士山と同じで、登るよりは眺める山かなぁ
浅間山荘での入浴は、何も言われなかったけど本来なら時間外だったのかも知れません。
たまたま宿泊者がいなくて使わせてもらえたのかな。
sogenさん、こんばんは。
詳細な記録、ご苦労様です。
ルール違反者の多さは、自分もビックリです
黒斑山から眺める浅間山は素敵なんだけどなぁ!
kusmmkさん、こんばんはです。
事務屋の習性で改善を重ねてきたつもりが、昂じすぎて公開モノとしてはむしろグチャグチャと読みにくくなってしまってます。
もっとシンプルにした方がいいですねー
浅間山の記録アップ以来、ちょっと黒斑山ライブカメラにハマッテマス
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する