記録ID: 6886014
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無雪期ピークハント/縦走
東北
只見の秘峰 会津朝日岳 雪渓で不覚を取る【二百名山】(福島県只見町)
2024年06月05日(水) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 04:19
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,505m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 6:06
距離 12.4km
登り 1,505m
下り 1,491m
天候 | くもり・山頂以外は時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
公共交通機関の場合、只見駅から登山口までのバス便がありません。タクシーもしくはレンタカー、レンタサイクルでアクセスすることになります。 只見町インフォメーションセンター レンタサイクル・レンタカー https://www.tadami-net.com/meguru_cat/rental/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口〜三吉ミチギ】 登山口をスタートしてしばらくいくと沢沿いの道となります。木材で架けられた橋を渡ったり、あるいは沢を渡渉することもあります。道は明瞭。一箇所だけ登山道が沢の方に傾斜した少し危険なトラバースがありますが、気をつけて通過すれば問題ないはずです。スタートしてから1.5kmくらいは緩ーく上り、その後はやや傾斜が増してきます。三吉ミチギには水場があるので、必要な場合は補給を。 【三吉ミチギ〜叶の高手】 三吉ミチギから先はつづら折りのそこそこな上りがしばらくつづきます。急登というほどでもない上りで、足元もしっかりしておりワンペースで進みやすかったです。途中の「人見の松」からは開けた尾根道。ここは展望が良いそうです(この日はガス)。そうして上がっていくと叶の高手の小ピークに着きます。ここでようやく会津朝日岳の山頂が見えるようになります。 【叶の高手〜バイウチの高手】 叶の高手からはいったん下り、避難小屋に向けて上り返していきます。この鞍部にはひどいぬかるみが何箇所かあるので注意。避難小屋を過ぎ、バイウチの高手の小ピーク着くと、目の前には小幽沢カッチの絶壁が迫ります。このコース最大の難所です。 【バイウチの高手〜山頂】 山頂直下の小幽沢カッチは、6月中は雪渓が残ります。この雪渓はかなり傾斜があるうえに陽が高くなっても締まっており、ツボ足でキック入れてもあまり効きません。ある程度雪が消えれば岩や土、あるいは横の草地を行き来することが可能。とはいえ岩や土も融雪水でかなり滑ります。横の草地も非常に滑ります。ある程度の熟達者じゃないと厳しいのではないかと思います。自信のない方は雪が消える7月以降にしたほうがいいでしょう。上りよりも下りのほうがかなり難儀します。三点確保しながら慎重に。 私は今回下山時にこの雪渓最下部で高低差10mほど滑落してしまいました(まったくの無傷ですが)。そんなことがあったものですから、雪が残るうちはアイゼンあったほうがいいです。できればピッケルもほしいところです。 一応目印のピンクテープはありますが、見えづらい場合も。ルートファインディングする必要あり。上りは雪渓の左側、下りは右側に沿って進んでいくとよいです。ここを上がりきって稜線に出て、あとは道なりに進むと会津朝日岳山頂となります。 なお会津朝日岳山頂標識がある場所よりも手前の岩場のほうが高そうに見えますw 【全体を通して】 雪で隠されている部分以外、登山道は明瞭。雪渓と前出のぬかるみ以外はかなり歩きやすいです。「ヤマレコらくルート」のコースタイムは上り4時間54分、下り3時間8分です。私の独断と偏見だと越後駒ヶ岳(枝折峠)、巻機山(井戸尾根)、苗場山(祓川)と同レベルの登山対象のように感じました。 |
その他周辺情報 | いわなの里 https://iwananosato.com/ 登山口手前にあるつり堀です。物品の販売、食事もできますので、下山後立ち寄るのもおすすめ。きれいに整備された施設です。 入浴施設は 只見町交流促進センター 深沢温泉・季の郷湯ら里 https://iwananosato.com/ 只見保養センター ひとっぷろまち湯 https://www.tadami-net.com/meguru/305/ 他国道252号線沿いに入浴施設多数あります。 宿泊施設は 只見町公式ホームページ https://www.tadami-net.com/meguru_cat/stay/ 只見周辺は民宿、旅館など宿泊施設が豊富です。宿を拠点に浅草岳や蒲生岳、要害山、あるいは新潟県の守門岳に足を伸ばすのも良いのではないかと思います。 |
写真
おはようございます。福島県只見町の会津朝日岳登山口です。平日ですが休みなので、新潟市の自宅からここまで150km運転してきました。今日はここから会津朝日岳に登ってきます。私のを含めて車は6台、人気の山みたいですね〜。さすが二百名山
きました雪渓。雪が緩んでキックステップで進めるように遅めスタートにしたのですがさてどんな感じかな!?一応軽アイゼンは持ってきましたが扱いに不安があるので(めったに使ったことがない)、ツボ足で行き来できるといいな
うーん、表面は削れるけど深く蹴り込めないな……。仕方ない、なるべく岩や土が露出しているところを登っていこう。でもこの岩と土、それから草の部分も濡れてて滑る滑る。これ帰りやだな〜
その上にかわいいお地蔵さまが鎮座していました。日本平山の「お家にカエル像」みたいに名物キャラに育つかも!?
ちなみにこのお地蔵さま、調べたら通販で5980円で売ってました。御影石だしそれなりのお値段
ちなみにこのお地蔵さま、調べたら通販で5980円で売ってました。御影石だしそれなりのお値段
もうじき雪渓の末端。ここで写真中央やや左の地面に渡ろうとツボ足キックステップで雪を下ろうとしたところ事件発生。
この時間なら雪が緩んでいて行けるかと思ったら、足場ごと崩れて雪渓を高さ10mほどズルズルと滑落してしまいました。ふ、不覚……。
滑り落ちている最中は「雪渓の最下部なので傾斜も緩むし、どこかで止まるだろ」と冷静でした。あらかじめそれを考えていたからこそ雪に足を踏み入れというのもあります。でももし雪渓の上部でやらかしたらただごとじゃないですし(傾斜のきつい上部でこんな不用意なことはしませんが)、ちょっと油断しすぎました。とりあえずまったくの無傷でよかった
この時間なら雪が緩んでいて行けるかと思ったら、足場ごと崩れて雪渓を高さ10mほどズルズルと滑落してしまいました。ふ、不覚……。
滑り落ちている最中は「雪渓の最下部なので傾斜も緩むし、どこかで止まるだろ」と冷静でした。あらかじめそれを考えていたからこそ雪に足を踏み入れというのもあります。でももし雪渓の上部でやらかしたらただごとじゃないですし(傾斜のきつい上部でこんな不用意なことはしませんが)、ちょっと油断しすぎました。とりあえずまったくの無傷でよかった
ここの売店で缶コーヒー買ったら「去年のですけどよかったら……」ということで会津朝日岳バッジ(昨年の山開き時)のをいただいちゃいました。会津朝日岳のバッジ探してたので嬉しいです
感想
「只見四名山」のうち一座残っている会津朝日岳。昨年から狙いを定めていたのですが、平日休みのこの日登りに行ってみました。
山頂直下に残る雪渓。この雪渓の末端で下山時にあろうことか滑落。あらかじめ「斜度は緩むしどこかで止まるだろう」と考えていて、こうなることは折り込み済みとはいえさすがに不覚でした。とりあえずまったくの無傷で済んでよかったです。
今回の山行をまとめますと
・只見は遠いが国道49号線と252号線は走りやすくて景色も良いのでそこまで疲れない
・国道289号線八十里越が開通すると新潟から只見に行きやすくなるので楽しみ
・会津朝日岳の登山道は山頂直下以外急登が少なく道も明瞭で歩きやすい
・山頂はガス。最近ガスばっかり
・ここの雪渓は固く締まっていてキックステップが効きづらい。滑り止めが無いなら徹底して雪面は避けるべき
・私の感覚だと越後駒ヶ岳や巻機山、苗場山あたりと同じレベルの登山対象(雪がなければ)
・初めての称号「只見四名山」を得られて嬉しい
・素晴らしい山なのはわかったので、次は秋に
というところです。
あっ、そういえば「次は飯豊本山」のつもりだったんだよなあ。その前に蒜場山か光明山を挟むことになるかもしれません。
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