雨ガスだらけのin笠ヶ岳


- GPS
- 16:44
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 2,507m
- 下り
- 2,538m
コースタイム
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:23
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 1:59
- 合計
- 9:21
天候 | 7/28 雨のち曇り 7/29 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場〜登山口 車道→ダートの林道歩き。林道は緩めだがひたすら登り。 笠新道 急登。比較的段差は高くない。途中の杓子平で花畑が広がる平地。その先でガレた岩場の登り。 笠・双六縦走路(笠方面) 森林限界を越えた稜線歩き。アップダウンある。抜戸岩を越えてしばらく進むと笠ヶ岳山荘への最期の急登、岩場メインで1か所雪渓を渡る場面有り。アイゼンは不要だが歩行は注意を。山荘から笠ヶ岳山頂はガレた平べったい大石の道。 笠・双六縦走路(弓折分岐まで) 森林限界を越えた稜線歩き。アップダウンある。抜戸岳へは笠ヶ岳山頂への道と似た平べったい大石のガレた岩場登り。秩父平手前で雪渓下りがある。トラロープが張られ、ステップが刻んであるのでそれを頼りに慎重に下りる。軽アイゼンがあるとよいと思うが我々は未使用。大ノマ岳と弓折岳で登り返しがある。 小池新道 傾斜は緩め。岩の多い道なので踏み外しによる転倒注意。登山口まで戻ると林道歩きになる。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
レインウェア
ヘッドランプ
懐中電灯
ファーストエイドキット
シップ
解熱鎮痛剤
芍薬甘草湯
下痢止め
小はさみ
コンパス
熊よけ鈴
予備靴紐
スマホ予備バッテリー
山と高原地図
手拭い
手袋
帽子
登山靴
カメラ
時計
食料
飲料
予備食
地形図
着替え
耳栓
鼻孔拡張テープ
日焼け止め
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感想
岐阜の名峰、笠ヶ岳へ行ってまいりました。
昨年から相方が行きたいと言っていた山で、私自身はその存在すら今一つな山だったのですが、それは同じく昨年の事。
奥穂高岳に登り、穂高岳山荘から見た笠ヶ岳。そのシルエットと共に山頂付近に光る山荘の明かり。あそこへ行ってみたいねえと話したのがようやく実現することが出来たのです。
駐車場で車中泊中に大雨、早朝起きても小雨は降り続く。この間燧ケ岳で雨の日登山に慣らしはしていたものの、イヤな雨量に着替えを躊躇していました。
しかし近くで準備を進める若者グループを見て、自分が行かないのは腑抜けだな、と自分を鼓舞して着替えを始めた。あの若者たちは後に林道であいさつしたところ双六岳へ向かうという。雨の中テン泊装備で凄いなあと素直に感心し行く気にさせてくれた彼らのパワーに感謝しつつ私も向かうべき道を進んでいったのでした。
笠新道。これはキツイと聞いていましたがな〜んてことはない、かなりきつかったです(笑)雨も降り続いていたのでレインウェア内はサウナ状態の中、終わらぬ登りに疲労は蓄積するばかり。杓子平につく頃にはここがゴールでいいのではないか、という弱音を腹の中に貯めていたのでした。
しかし、その先に待っていた花の楽園。知ってる花から知らない花まで沢山の花々に心を躍らせながらやがて岩場にたどり着きます。
疲れた疲れたと連呼しつつようやく抜戸岳分岐。ここで時間もあるから抜戸岳に寄ってみました。
淋しげな山頂標がポツンとあり周辺はガスで覆われていたのですぐに下山。
下山路がよくわからず立ち往生していると双六方面から歩いてきた男性ハイカーさんが道を教えて下さりおかげでハイマツ帯をぶっちぎって下りる羽目にならず助かりました。
行けども行けどもガスの中、山荘に到着すると受付を済ませすぐにラーメンとクーリッシュを購入。気が付けば山頂に登る気はすっかり失せその日はもう休むことに決めました。
山荘はやはり中高年が多くそういう私も十分中年なためどうでもいいのだが、おばさまたちがここまで疲れて登ってきたのが嘘のように談笑に花が咲いてるのを聞いてどこにいてもこのパワーは健在なのだな、と妙に可笑しかったです。
部屋では仲の良い2組のご夫婦と一緒で皆いい人たちでした。その内一組の御夫婦はこれから行く鏡平方面から来られたので奥様がいろいろと教えて下さり人柄の良さがありありと分かるお話しが癒されました。
夕食ではここぞ!と食いしん坊のワタシは当然のようにご飯を大盛りで3杯ほど頂きその日は随分とだら〜っと過ごし就寝しました。
早朝、日の出を狙って笠山頂に行きました。山頂付近でそれまでかかっていたガスが晴れ、シルエットが浮かぶ槍・穂高を見てうっとりしていたのもつかの間、すぐにガスのとばりが降り、真っ白な世界へ飲み込まれていきました。当然日の出は見られず。それでも20人ほどでしょうか、山頂とその隣の展望箇所にいた人たちだけはクリアな槍・穂高のシルエットと反対側に広がった無限とも思える雲海を堪能できたようでした。
朝食も安定の3杯食べてスタート。あ、味噌汁も2杯半頂きまして。
小池新道までの道のりも晴れてはいるものの雲が山々を覆い、行けども行けどもガスが追いかけてきてスッキリ遠望を楽しむことは叶いませんでした。道中は景色はイマイチでも雪渓下りでの緊張した場面やいくつかのピークの登り返し、往路では見られなかった花の数々とそれなりにアクセントのある道のりでした。
そしてありがたいようなそうでない感じで標高を随分下げたタイミングから晴れた空が、否応なく私たちの体力を消耗させたのも天気のいたずらを感じさせたのでした。
そんなもんで山荘でかき氷やそうめん、生野菜など食を楽しむことにシフトチェンジして見事お腹いっぱいになりました。
下山中に日に照らされ続けたためしっかり日焼けしてしまいましたが雨登山や何より念願の笠ヶ岳登頂にニッコリニヤけてる相方の姿は、ガスのかからないスッキリした表情でした。
笠ヶ岳は天気が良ければ、凄くよく見える場所に住んでいる。三角形で大きくて春には馬の雪形が現れる綺麗な山だ。
あのてっぺんに立ってみたいなぁ〜とほのかに憧れていたのだが、やっと行けそうになった予定日が、朝まで雨予報。
それでも6時を過ぎれば止むらしい、と雨足が少し弱くなるまで待って、いざ雨具を着こみ歩き出した。
ところが笠新道入り口についた7時前でも、杓子平までもう少しかとやきもきした9時ごろになってもなかなかの振りっぷりだった。
天気はもう受け入れるしかないだろう高度まであがっているのでいいのだが、雨具の暑さといったらとても受け入れられるものではなかった…。
外側よりもびちゃびちゃな中身、この上着はもう意味があるのだろうか?なんて発熱時のようにぼーっとした思考で急登を進むが、あたりは白いガスにつつまれているのでちっとも進んだ気がしないまま。
なかなかのしんどさだったが、それでもやっと雨具から解放され杓子平に近づくと唐突にお花畑が広がり出す。
景色がないのでこれがすごく嬉しく、雨具のストレスも解消されてパフォーマンスは劇的に!といいたいが、まあまあそこそこの回復であった。
すっかり機嫌もよくなりお花〜ってやってると相方はあっという間に上の方に行ってしまっているので、撮影もそこそこに追いかけ追いつきしていると道標が。何々ここから抜戸岳へ行ける?
キッツイ笠新道をもうクリアだという安堵の気持ちから、よし行っておくかと向かう。が、なんか尾根に出てもどこを歩いたらいいのだ?と怪しげに進み、なんとか山頂に着いたが下山路がよくわからない。
踏み跡を追ってみるがハイマツにはばまれたところで、男性が通りすがら道を下から案内していただいた。ありがとうございました。
笠への登山道へ乗ってあとは稜線歩き…だがあたりは真っ白、抜戸岳からのがっつり下る様におののき、まだかまだかと文句も漏れてたどり着いたテン場から山荘への遠さには参りました。
そして白い世界にかろうじて屋根のシルエット、その中からはひどく賑やかな談笑が絶えず聞こえるのに、あと少しなのに自身はたどり着くのにこの疲労感。恐ろしい系の童話の世界へと紛れ込んでしまったのでは…と不安になったが扉を開けたらあたたかい対応のスタッフさんたちが笑顔で迎えてくださいました。
宿泊受付をすましとりあえず腹ごしらえをとラーメンを注文、お座敷に上がる為靴を脱いだら、すっかりのんびりモード。もう今日の登山はおしまいです。
お腹いっぱいでお布団でごろごろ漫画を読みうたた寝、ふと起きたら夕飯が出来ているという天国のような時間を過ごしました( ´∀`)=3
翌朝は3時半ごろに起きだしてちょっと早めに行動。これが正解だったらしく、山頂では日の出はあきらめたものの一瞬の朝焼けと槍・穂高のシルエットを堪能する事が出来た。
さっと戻ったので朝食もゆっくりいただいて本日の登山開始。
小池新道に入るべく弓折岳分岐までの稜線をひたすら歩く。昨日より景色が見える事を嬉しく感じながらも、アップダウンが多く久しぶりにぽたぽたと汗をかくくらい全身を使って、今日も速い相方を追いかけた。
今回最後であろう登りの弓折岳を踏むつもりがうっかりスルーして分岐着。そこから見える鏡平ではゆっくり休む!という心の予定を励みに歩き、たどりついたら冷たいかき氷でごほうびタイム。
この時点でわさび平ではそうめん、下山後は温泉、そのあとは岩魚の天丼!とごほうびの予定を目白押しにしておいたのでガンガン下れました。
天気イマイチで長く暑くしんどい…そんな30代初の登山でしたが、満足の行く経験となりました。
お二人様ご無沙汰いたしておりました、体調不良なgraveltrekで御座います。
前日の27日に胸騒ぎが致しましたので、笠新道を登りつつ大きな岩の出っ張りは叩いてひっこめ、大きな段差は小さくしておきましたが、まだまだだったでしょうか?<笑
せっかくの笠ヶ岳登頂でしたが、ガスに阻まれ眺望が無く残念だったのは、27日の私と同じで御座います。
懲りずに笠ヶ岳に再び登ってください・・・私3度のぼってますから〜<爆
では
graveltrekさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レコを見てえ〜って思いましたよ。またお会い出来たら楽しかったのにな〜
登山道、たしかに凸凹が突貫工事で整備された感があったような気がしなくもないです(笑)
それでも雨で滑るしレインウエアで蒸れて不快だしとただでさえキツイ笠新道が3割り増しくらいできつかったんじゃないかと勝手に思っています。
ガスで見えなかった笠の御姿、そして周囲の絶景。また行きます、でも笠新道、いやだなぁ・・・
graveltrekさんこんばんは♪
お久しぶりですね〜体調不良で笠新道往復ですか?
graveltrekさんのまごころこもった道でしたが、なまった私にはきつくてきつくて…また行きたいと思いつつ二度目はさけたい笠新道笠ヶ岳…いっそ体調良好時に私の事をかついでいってくれませんかね〜
なんて、レコ楽しみにしてるのでお大事にしてくださいよ〜。
それにしても惜しい、会えそで会えませんね〜
bo王様、peach姫さまパタゴニア遠征お疲れ様です
ガス模様でしたが、所々美しいシルエットも見れたようですね。
笠新道やはりキツイんですね!!合羽を着て登るのはさぞ骨が折れたと思います。大汗かきの私ならいっそ脱いでしまった方がドライな可能性もあるかもです
そして鏡平では残念でしたね
私なら泣きそうです。いや泣きます
それでも素敵な縦走路を歩けて羨ましいです。
bo-tyu-zaiさんの最後のしめの言葉
なぜか私の心に響きました!とってもイケメンです
Johnnnyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
王様?うん確かに私は裸の王様なとこがありますね、よくわかりましたね
パタゴニアのロゴみたい、とはpeachのフレーズでしてなるほどその通りだなと思いました。
笠新道はきついですね。でも私自身は黒戸尾根、富士御殿場ルート、燧ケ岳25キロコースとキツめの山行が立て続けだったので日帰りで無かったのもあってかあまり足にダメージはありませんでした。でもレインウェアを着ての急登は疲労度がワンランク上がる印象でした。
Johnnnyさんなら2泊3日とかで双六・三俣蓮華と足を延ばしてみてはいかがでしょうか?結構晴れ男ですよね、peachとそんな話をしていました。
最後の言葉はそんな大した言葉じゃないですがpeachの念願が叶ったのは素直に喜ばしいことでした
Johnnnyさんこんばんは〜
ひと時なんですが、bo-さんは睡魔のせいかボケ老人のような表情になりましてね…あんなぼおー様は恐ろしいのでやめて頂きたいものです。
イケメンフレーズが私の心に響きにくいのはあの顔を思い出してしまうからか…
そんな私も雨具での笠新道がきつくて、一部記憶がはっきりしないぼおー族の一員でした
双六の方も行きたいので、鏡平はまたチャレンジしたいと思います
bo-tyu-zaiさん peachさん こんにちは。
雨・ガスだった様ですが笠ヶ岳からの朝焼けに染まる槍穂はまさしくパタゴニアですね。たとえ一瞬でもこの光景が見られて思い出深いものになりますよね。
peachさんも念願の笠ヶ岳に登る事が出来て良かったですね。そのpeachさんへのboさんの優しさ溢れるフレーズ、とてもいいですね。
yuzupapaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
初日は雨・ガスでちょっとの晴れ間も雲が晴れることはなく、空を見たのはトータルしても5分ほどだったのです。なので翌日はどんなにガスっていても山頂に行こうということでご来光タイミングよりやや早めに山頂を目指しました。それが功を奏したようでパタゴニアロゴ風の槍穂高が見られました。
優しさ溢れてますかね?山荘で一緒になった2組のご夫婦が共にラブラブだったので、その風に当てられたのかもしれません
yuzupapaさんこんばんは♪
本当にあの朝焼けの5分があるのとないので、今回の思い出の質がぐっとかわりました。早めに行こうと決めてくれたbo-さんのナイス判断でした
田舎もんの自慢として自宅付近から剱〜御嶽まで眺める事が出来ちゃうのですが、すべてが念願です
お二人さん、こんにちは
ガスであいにくの景色だったのは
残念でしたが、いいコースを歩かれましたね。
双六岳方面で大きな山ですが
あれこそ、双六岳です。
(先日の私たちの野点会場)
双六もお勧めですよ〜
相方peachfaceさんの
ガスのかからないスッキリした表情
男として、コレが一番のご褒美だと思います。
raichou さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ああ、良かった〜。あれが双六岳でよかったんですね
逞しくもたおやかな山容には感嘆の声をあげました。野点をしたんですか?それは風流ですねぇ
私の不用意な一言・所作でpeachfaceが茶をたてるのではなく腹を立ててしまうこともたまにはあるのでノンガスなスッキリ顔はたしかにご褒美だと私も納得です
raichouさんこんばんは〜
次は双六だな〜なんて言いながら歩いてきました。お天気が良ければさぞ素晴らしい世界なんでしょうね。
しかし行くとすればもう少し涼しいときにですね〜
なんでしょ…最後のフレーズについて皆さんにそういわれるとしばらく怒れませんね
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