同登会in甲斐駒ヶ岳


- GPS
- 09:29
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,486m
- 下り
- 2,490m
コースタイム
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:28
5:25 笹の平分岐
6:19 刃渡り
6:30 刀利天狗
7:04 五合目小屋跡
7:13 屏風小屋跡
7:54 七丈小屋
8:40 八合目御来迎場
9:40 甲斐駒ヶ岳
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
横手駒ヶ岳神社〜笹ノ平 登り基調だが2度ほどアップダウンあり。1歩で渡れる渡渉が2、3度あり。 この区間は全体的に尾白キャンプ場からの道と比べ踏まれていない感じです。 笹ノ平から先は尾白キャンプ場からの道と同じなので割愛。 |
その他周辺情報 | ベルガの湯。kitainotoriさんがお土産屋のおばちゃんと仲良くなって割引券をゲットし、620円で入れた。ぐっじょぶ。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
ザック
レインウェア
ヘッドランプ
懐中電灯
ファーストエイドキット
シップ
解熱鎮痛剤
下痢止め
小はさみ
コンパス
熊よけ鈴
予備靴紐
スマホ予備バッテリー
山と高原地図
手拭い
手袋
帽子
登山靴
カメラ
時計
食料
飲料
予備食
地形図
|
---|---|
備考 | 芍薬甘草湯を持ってくことにする |
感想
一年前の口約束。
さながら男女の出会いを彷彿とさせるがそうではない。
自分の力試しで登った黒戸尾根での甲斐駒ヶ岳日帰りを昨年の7月に行った。
その時たまたま一緒になったハイカーさんとヤマレコを通じて知り合い、今回の甲斐駒ヶ岳登山が敢行されたのだ。
そもそもの発端はその時出会ったEnnosukeさん。「来年も体力測定として黒戸行こうよ」と。
そんなわけで一年が過ぎ私はその守る必要のない口約束を律儀に守り、更にはリクエストのあった「もっといろんな人も誘おう」という声に答えんがため、やんわりとではあるが日記で呼びかけたり、昨年一緒になった他の人にもメッセージを送ったりしてみたのだった。結果的には参加表明をしたのはアニキのみで結局二人して横手駒ヶ岳神社からスタートする。私はつくづく人気が無い男なのである。
暗いうちにヘッデンつけて歩くのは久しぶりでやや緊張もあったがそこは百戦錬磨のアニキと一緒なのでサクサク進めた。
アニキの山話は尽きることなく自分は相槌を打つ程度しかできない息切れ具合で気が付けばオーバーペース気味で笹の平へ到着する。
ここまで先導していたがあくまでも単独山行というのが大前提なのでここからはアニキに先導、というか先行してもらう。自分はと言えば朝食としておにぎりをひとつ食べて既に先行きが危ぶまれる足の疲れを感じながらやや遅れてリスタートした。
それにしてもアニキが随分先に行ってしまい、ちっとも追いつけない。昨年はこの先にある刀利天狗というポイントで合流してからずっとつかず離れずの距離で歩けたのに随分と速いアニキ。
少しして追うことをやめ山頂に着くことが大前提と頭を切り替え森々たる登山道を深々と歩くことに徹する。
刀利天狗、そして五合目小屋跡とポイントに着くごとにアニキは待っていてくれたが速い。自分が遅くなったのかというとそうでもなく昨年と同じペースで歩けていることを確認する。
アニキ曰く「山道具の軽量化を図ったから」というが確かにそれもあるだろう。しかしこの1年間の山歩きの密度の濃さがこうも如実に現れるのかと私としては悔しさはなく賞賛の言葉ばかりを口にしていた。
ここからハシゴの連続ということでなんとなく私が先行することになった。のもつかの間、2つ目のハシゴを登り終えたところで両太ももが吊ってしまう。足の先からゾゾゾっと悪寒が走るような痛みが這い上がり太ももがビーンッ!となってしまったのだ。
ああ、折角1年ぶりに満を持しての黒戸尾根だったのに、足が出来上がってなかった自分に反省し、アニキに伝える「足吊ってヤバいっす、ちょっと無理かも・・・」
しかしだ、アニキはさすがアニキだったのだ。いままで使ったことは無いらしいのだがお守り程度に持ってきている芍薬甘草湯をくれるというのだ。この時ファーストエイドキットから薬を取り出すアニキはまるで四次元ポケットからアイテムを取り出すドラえもんに見えた。見た目ではない、それくらいの神々しさを覚えたということだ。
飲んでもこの先はズンズン続くハシゴ地獄。5分と経たぬうちに再び吊ってきた太もも。もうダメかな、と敗退ムードが頭にはびこってきたが後ろから鈴の音が聞こえる。ここで撤退するのはちょっと恥さらしだなと下手な意地を張りだましだまし×4ぐらいのだまし方でハシゴを登ると見る見るうちに太ももの痛みが引いていく。気が付けば記憶がよみがえった七丈小屋手前の鎖場。そしてやはり待っていてくれたアニキに感動のお礼を申し上げしばしエネルギー補給。
すると先ほどの鈴の音が追いついてきた。イマイチな天気の中、我々意外に登ってくる人もいるんだなあと少しお話ししてみると・・・
ん?ヤマレコユーザー!あれ?なんか見たことあったかも?と思ったら昨年山頂で一緒になったkitainitoriさんだった。
メッセージの返事では休みが合うかちょっと分からないということだったのでてっきり来られないものとばかり思っていたが尾白キャンプ場からのスタートで私の呼びかけに答えてくれたのだ。そして我々より40分も遅くスタートしていた、この人もこの1年で随分グレードアップしていた。そしてまさかのアニキと全く同じ登山靴w 軽量化に行きついた二人が選んだ靴はラ・スポルティバのスパイダーマンみたいな靴だった。
ここからの山行は単独ではあるものの自然とkitainotoriさんを先頭にパーティー状態で進んだ。遅れても単独行、自分のペースで勝手に行くのみ。でも私にも蚤のようなダニのような小さな意地もあるので必死に食らいつき、それでも明らかにパーティーペースで先導するkitainotoriさんのおかげでそれまでの行程より随分楽に山頂までたどり着くことが出来た。山頂に着くと昨年たまたま一緒だった人とまた同じ山に登れたことに否応なしに感激した、まるで同窓会にでも出席したかのように。
八合目御来迎場からすでにパラパラ雨だったので少し強まった雨から逃げるように滞在時間もごくわずかで下山する。Ennosukeさんの各人のペースで安全に下山しようという提案で下山はばらけてすることに。
それでも登りより幾らか得意な私は自然とkitainotoriさんにくっつくようにして下山する。登りはアニキの山話、下山はkitainotoriさんの山話を聞きながら楽しく、かつスムーズに下山することが出来た。
刀利天狗まで戻ってきた辺りから雨が本降りになりそれでも登れた喜びが体を支配した私は疲れと満足感を体の中でぶつけ合い、必至に下りた。
笹の平で残りの道中の無事とベルガの湯で再合流を約束しお互いの登山口へ。独りになると途端に疲れがドバーッと襲ってきたが「温泉、温泉」とつぶやきながらどうにかこうにか下山完了。
マイペースで下りる宣言したアニキを車で待ち、再び芍薬甘草湯の礼を言いベルガの湯へ。
40分は待たせたkitainotoriさんもちゃんと待っていてくれて、しかもお土産屋のおばちゃんと仲良くなって入浴割引券までゲットしていた抜け目のなさに感服。
雨が降り続ける露天風呂に浸かりながら尽きることのない山話を40分も続け、いい加減のぼせるよ、といいながらまた来年、若しくはもっと早い機会を願ってまた企画登山しようと口約束を交わす。
私は口約束を大事にするタイプである。
温泉、のぼせましたね
しかし、我々の山話以上に衝撃的だったのは師匠の恋バナです。今回は大学生パーティの溌剌さと師匠の恋バナにすっかり当てられました。
何はともあれ、楽しかった。
またの機会に! と口約束しておきましょう
アニキ、お疲れさまでした。
大変有意義な登山を楽しむことができました、ありがとうございます。
恋バナと言われると私が嬉々として話したようですが、聞かれたことを素直に答えただけですよ(笑)
今日は筋肉痛で足がバキバキですがそれもいい思い出となりました。またの機会を楽しみにしています。
bo-tyu-zaiさん、おはようございます。
そして足つりの中、劇的な回復お疲れ様〜
同窓会出席者のEnnosukeさん、kitainotoriさんもお疲れ様でした。
2日前まで日向八丁から現れようか、練習しようか迷ってたワタシ。
あの山での口約束を思い出して、現地トレーニングに行って来ました。
あの天気予報で集まる同窓会の温かみがステキでしたよ!
GARNETさん、こんにちは。
私が読めてないと思いますか?日向八丁からサプライズ狙いをしてるだろうななんて容易に想像がついてましたよ。
しかし昨今の天気を見ればやらないで当然ですよ。事実、雨が降りだしてからは
「幾人も参加しなくて良かったよ」とずっと言ってました。
なにはともあれ無理せず安全に楽しんでいきましょう。
bo-tyu-zaiさん おはようございます。
甲斐駒黒戸尾根、お疲れ様でした。あ〜参加したかったです。今頃皆んなで楽しく登ってる頃だな〜と思いながら楽しくも無い会議に出ていました。
でもレコ拝見していると一緒に行っても自分では登れないかも。北沢峠からは登った事はあるのですが黒戸はさすがにハードそう。私は太ももではなく全身攣ってしまいそうです。
ゆずぱぱさん、こんにちは。
今回の黒戸尾根では、単独参加を前提にしてますからスタート時間も、日帰りか泊まりかも、もっと言っちゃえば黒とが無理なら北沢峠からでも物足りなければ日向八丁尾根からでも参加してもらって構わないというザックリ同登会であったのです。体力勝負の同日同条件で日本三大急登を歩き、あの名峰を目指すのですからスピードを気にするもよし、山話で盛り上がるもよしのいい企画だと思ったんですが、まあ、あの天気なら結果として参加しなくてよかったと思いますよ(笑)
たった3人でも山話が尽きずこれが7人8人といたら風呂で皆、干からびてると思います。
天気悪いのに好きな人いるな〜と思ってたら、3人はお知り合いだったのですね!私も3年連続で来ていますが、みなさんお早いですね〜自分は10H12Mでした。来年は、10時間切りたいと思います。
faceさん、初めましてこんばんは。
昨年たまたま山頂に居合わせた我々ですが基本的に単独で、という緩いコラボレーションで今年も登ることにしました。
私以外の二人は昨年より大幅に時間短縮したようです。私はと言えば若干落ちたみたい・・・5合目で足が吊ってしまったのが一つの要因ですが1年間の鍛錬不足でした。
お互い健脚度合いを増して楽しい山歩きをしていきましょう!
実は向かう車中で日向八丁や横手も考えました。
何はともあれ、ボッチにならず会えて良かったです。
日本三大急登で登っていないのは早…
また御一緒しましょう。
kitainotoriさん、お疲れ様でした。
おかげさまで久しぶりにキャパシティーを越えた山行をやれたので太ももの激しい筋肉痛と延長戦を繰り広げてる最中です
三大急登ですか?アニキもそうですがいちいちおススメするコースが私にとっては激しいものばかりで勘弁してください(笑)
とはいえ私ももう少し精進して是非またご一緒させてもらいたいと思います!
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