逆川岳 横沼にテント村⛺
青森県
oosawa
yoichikawa
hasetaka8160
osashin
体力度について
- GPS
- 23:41
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 559m
- 下り
- 560m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 4:48
- 山行
- 2:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:00
| 天候 | 9日くもり10日雪 両日とも風弱し |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 城ヶ倉大橋青森側トイレ利用可能 |
写真
風の影響少なく、夜人口の光も見えず、スマホ圏外の素敵な場所
風が強い時は風避けに雪ブロック、テント脇に造るそう。
逆川から横沼に詰め上がるポイント（横沼の水の落ち口）
h)ほんとはど真ん中歩きたい気持ち満載デシタ
h)突然、コンパスで先導指示され焦る
歩きやすい方向に行くとズレる💦
一本で結露しにくく8時間は持つらしい
星あかりでヘッドライト不要
h)静かな夜の満天の星空、思わず写真撮りましたがやはり真っ暗でした
昨夜就寝8:30頃から細かな雪
そのおかげで朝は冷え込まず
林間は前日のトレース残っていた
また降ってきた横岳にいかなかったことに後悔なし
h)雪が降ってきて、もしこのトレースが消えたら。ってことを思うと、、(コンパス使えることとGPSの大切さを痛感)
1
横岳にいかなかったことに後悔なし
h)雪が降ってきて、もしこのトレースが消えたら。ってことを思うと、、(コンパス使えることとGPSの大切さを痛感)
怖いのでこの辺まで 覗いたといえないな
感想
もう雪山でテント泊することはないだろうと思っていたのに、色々な条件重なって実現、4年ぶりの雪山テント泊。
天気も良くなり、スノーシューで入山。
前日のトレースをお借りしてくの字湿原に入りました。吹雪やガスだとおそろしいけど、今日は風のない曇り、樹氷とはいえない程度の雪をまとったトドマツ達。逆川岳の縁に出るとすぐに横沼下りるポイントを探します。少し戻るように雪庇の隙間を静かに下りて、尾根に乗り、そのまま横沼のほとりに到着。昼ご飯を先に食べる。櫛ヶ峰を正面に見える位置に移動。寒い日が続いたおかげの新しい柔らかい雪を踏んで踏んで、スコップで高い方から低い方へ雪を移し、スコップの背で叩いて整地完了。テント設営後は、エアキャプ（プチプチシート）を敷いて、テントマット（銀マット）の銀の部分を雪面側に敷き広げる。大部分が4枚重ねの状態。その後は、サブザックに行動食、お湯を入れて、お散歩。横沼を時計回りに半周。夏はヤブで大変な姉妹のような二つの小沼を歩く。
テントに入ると、靴を45リットル程度の透明で丈夫な袋に入れて、新聞紙をクシャクシャにして詰め4隅に置く。テントシューズを履き、エアマット等を半分に折って敷く、これは体温で雪がとけて床がデコボコになるのを防ぐため。食事に利用するものを同様の袋に入れて、寝袋の入ったザックはテントの縁に沿わす。
真ん中に新聞紙を広げ、板を数枚、袋に入れてテント内に入れた雪を溶かす。常に換気と、鍋の取っ手を持ち、鍋には呼び水を忘れずに、呼び水を入れずに火にかけると鍋底がゆがむ。雪を入れた鍋はすぐ外側が結露するのでまめに雑巾で拭き取る。一人2リットルあれば翌日も困らない。
隣のテントメンバーも入り賑やかな宴会が始まる。今回は鍋はなし。私はアイラップにウインナーを入れて、鍋にお湯を入れて温めてみた、美味しいし、鍋も汚れず、そのお湯はカップスープに利用できた。各自持ち寄りのツマミもいいおかずになりました。南部せんべいの豆入で甘いのを折ってピーナッツ足したのは、特に気に入り、次回から行動食に加えたい。
夜は星空がすごかった。こんなだと放射冷却現象で冷え込むねと話してシュラフに入ったが、眠りにつく前から細かな雪がテントをたたく。テントの中で聞く夜の音が大好きだ。大気が荒れ狂う音や全くの無音、色々な音を聞いてきた。今夜は細かな雪の音だけ。
朝は、曇り、風弱い、雪も弱い。おにぎりに卵スープかけたご飯です。全てをザックにしまい、テントの後始末。
組長は、雪の中でもスキーで櫛ヶ峰に向かった。私達は逆川岳に登り返して、横岳にはいかず、そのまま下山することに決めた。逆川岳に上がると、雪で視界が悪いし、トレースは消えている、コンパス練習には持って来い。330度で戻ると、林間で前日のトレースに合流。登ってきた団体に朝の挨拶をして、ふわふわのパウダーを踏みながら下山完了。
皆様、ありがとうございました。雪山テント泊できる幸せを噛みしめながら、これを書いてます。
昨年、春山BCテント泊は何度か経験したので今年は厳冬期、南八甲田の景色の良い所でやってみたいと思いました。
そう思い北八甲田でテント泊も練習。
次は逆川岳のルートとテント場の確認を。と思っていた矢先にたがじょの山行計画に4年ぶりの冬山テント泊横沼があげられました。
こんな機会は後ないかも！→参加。
他の参加者は冬山テント泊のベテランばかり。
今まで教えてきてもらってきたはずなのに実際は面倒なことや寒いと慣れ合い同行者にやってもらってたから、今回やって見て。って言われてこんな感じだったかな？レベルで恥ずかしさだけが💦(それでも優しく丁寧に教えて下さりました)
ラッセル、装備、ルーファイ、天気予報?どれにしてもまだまだ✖️3くらいの課題がありすぎます。
現実を知って、
「南八甲田のくの字雪原で満天の星空を一人で見てみたい。」
の夢が、無謀な憧れなのかどうなのかわからなくなりそうですが、諦めずに行動し続けていればなにかしら先が見えてくるのかな？と勝手に思っています。
今回も皆様には大変お世話になり多くのこと教えていただきました。
ありがとうございました！
2019年3月に3人パーティで城ヶ倉大橋から入山し、南八甲田の山々の山頂を踏みながら駒ケ峯山頂下にテント泊をして蔦温泉に下りた際、泊りの荷を背負い南八甲田の周遊や縦走をするには、そろそろ体力的には限界かなと感じた。恩師のnaritaさんから伝授いただいた八甲田の冬山テント泊に関する知識や技術、経験をもとに、10年以上にわたり、冬季の八甲田で月に1回程度冬山テント泊をしてきた身としては、この知識や技術等を次の世代に引き継ぐことができず寂しい感もあったが、これも時代の流れであろう。
以後、2019年12月上北鉱山、2020年1月駒ケ峯麓のパラダイス、2月猿倉温泉、3月横沼と、周遊や縦走はせずに、駐車場とテント場を往復する形でテント泊はしたが、加齢とともに体力・気力も低下して、これを最後に最近は丸4年間、全くテント泊はしていない。
令和6年2月中旬、takeが逆川岳の「くの字湿原」にテントを張って満天の星空の写真をホームページ（HP）にUPした際、hasetakaが「南八甲田、雪原でのテント泊、憧れです」とコメントした。takeが「今度是非」と返し、hasetakaが「もし、同行して貰えましたら心強いです〜」と返したことを契機に、oosawaと小生でテント泊の話になり、昨年のたがじょ忘年会の席でも、パラダイスで同行したsasakiやhasetakaは、ぜひ冬山テント泊をしたいと話していたとのこと。
たがじょの会員で冬山テント泊を希望し、だれも支援する人がいないのであれば、小生が支援してもいいよと話したところ、早速、oosawaからhasetakaに打診。是非にとの返答があり、今回の山行となった次第。hasetakaの憧れを踏まえ、山行場所は逆川岳とし、テント場は、晴れれば夜空がこれ以上ないと言えるほど美しい横沼とした。くの字湿原の夜空は青森市の夜景の光が邪魔になるが、横沼は山々の峰に囲まれた窪地で全く人工の光が届かないため、晴れれば、夜の星空は驚くほど綺麗である。
悪天候予報の天気が、日が近づくにつれ好天と変わり、前日には9日土曜日の「てんくら」逆川岳はA、当日朝も高曇りながらも風はなく穏やかな朝である。10時城ヶ倉大橋駐車場集合とし、城ヶ倉大橋駐車場に到着するとまもなくhasetaka、上北鉱山で同行したkawaが到着。hasetakaに八甲田の指導標の位置や番号、ルートの方位を記載した秘伝の地図を手渡し、出発の準備が整ってトイレ横から雪原に上がると、猿倉温泉で同行したtakeも到着した。
oosawaとhasetakaとの3人で4人用のテントに宿泊予定とし、4人用のテントとガソリンストーブ用燃料800ccが詰まったザックは重量約17�圈�10年前はこれに食料やフラッグ50本などを加え重量は20�圓鯆兇┐燭�、今回の食料は行動食のほかは、雑炊用のご飯100g×2ケのみであり、持ち物は最低限とした。それでも4年ぶりに背負う大型ザックはずしりと重い。
4人ともスノーシュを履き、トイレ横から小高い丘を越えて一旦沢底に下り、ここから延々と急斜面を登る。幸い、先行者のトレースがあり、ラッセルなしで登ることができ、急斜面を登り切ってザックを下ろし休憩。hasetakaに出発前に渡した地図を示し、ここから逆川岳山頂まではコンパス150度で登ると説明したが、トレースもほぼ150度で登っている。高度を上げるにつれ、ブナ林を抜けてトドマツとの混合林となり、やがてトドマツがまばらとなり、ほぼトドマツが見えなくなると「くの字湿原」である。遅れて出発したtakeは、当初は櫛ケ峯の麓に単独テント泊の予定であったが、我々に同行するとのこと。
上北鉱山で同行したkawaは当時、ダンロップのテントを利用していたが、我々のエスパースを目にして直ちにエスパースを購入したものの、その後使用する機会に恵まれず、本日がエスパースデビュ。一人で一人用のテント泊装備を背負っているので、我々よりも重い荷である。カメラマンで酒飲みのtakeはさらにこれにカメラと酒が加わるので、背中の荷は優に20�圓鯆兇┐討い襪呂困任△襪�、ファットスキーを履いて悠々と背負っている。
12時前、hasetakaテント泊憧れの地、くの字湿原に到着した。あいにく風が強くガスで視界は良くないが、越えて横沼に下りるには視界十分である。横沼が見える雪庇の縁まで移動し、横沼に下りる尾根周辺を観察すると、尾根の上には大きな雪庇があり、いつものルートでは下りることができないので、若干尾根から南寄りの雪庇となっていない地形を利用して尾根に下りた。
尾根まで下りてしまえば、風もなく穏やかな天候となり、右手に横沼を見ながら横沼の北端に移動し、テント場と定める。12時20分、ザックを下ろして昼食とすると、takeは直ちにスキーブーツで雪を踏み固め、テント場の整地に取り掛かった。我々はテント出入り口が櫛ケ峯の正面となるよう西側に移動し、ここをテント場と定め、スコップで雪面を水平にした後、スノーシュで踏んで、更にツボ足で踏んで踏み固め、最後にスコップの背で叩いて整地した。テント床面が凹凸となると居住性が悪いので、いつも徹底して整地している。
テントを広げて立ち上げ、4隅を竹で自作したペグで固定し、テント内に各々持参した保温用のエアーキャップ2枚とテントマット2枚を床面に敷いて、合計4層の防寒対策とした。また、エスパースの通気口は対面で2か所あるが、これに付属している防虫ネットを被せると、通気口からテント内に雪が入り込むことを防ぐことができる。takeとkawaも同様の措置をとった模様
女性陣はトイレとして、近くのトドマツの根穴を利用するつもりであったが、せっかくのテント泊の練習であるから、強風に備えてテント周りに雪のブロックを積む練習を兼ねて、雪のブロックで目隠しをした女性用のトイレをテントの近くに準備し、スコップで雪のブロックを切り出して積む練習も行った。
各々のザックをテント内に収納し、サブザックを背負って横沼周辺の散策開始。takeは一人で横岳方面に既に出発済である。4人で横沼を時計周りに回り始めて振り返ると、北八甲田の山々を背景にして3張の緑色のエスパースが映える。
横沼は十分な厚さの雪に覆われているが、横沼から逆川に落ちる落水口には水面が見える。夏に沢歩きで逆川を詰めて横沼に上がる上り口である。ここから東側に大きな沢地形が蛇行しながら流れている。横沼の南端に移動すると、前回も確認した水面が確認できた。枯れた茎や葉が漂っており、湧水が湧いているのであろう。一周して帰る予定であったが、oosawaの発案で姉沼と妹沼にも足を延ばそうとなり、GPSで方向を確認してまず姉沼に到着。ここで沼の雪面にスノーシュで落書きを残し、妹沼を目指す。妹沼ではhasetakaが雪面に真っ直ぐなトレースを残し、帰路についた。
コンパスの練習と称して、コンパスを頼りにテント場に戻ることとし、妹沼から横沼北端にコンパスを併せて所要の角度を出し、距離は1/25000地形図とコンパスの脇に刻まれたスケールで400mと見積もり移動開始。hasetakaは初めてコンパスのスケールを利用したとのこと。順調に直進を続けたところ、突然目の前に高さ4m程度の沢地形が現れ、地図にはこの沢地形がないのでhasetakaはルート取りを誤ったのかと驚く。
1/25000地形図の等高線は10m間隔であり、水平距離1�个�現地の25mであることを説明し、このような小規模で局所的な地形の急変は地形図には表示されないこともあることを説明し、この沢地形は、沼の散策開始時に見た逆川への落ち口であることを示唆すると、漸く納得してくれた。ちなみに、今朝一番、トイレ横から登り、一旦沢底に下ったあとに急斜面を登ったが、この沢地形も局所的な地形のため1/25000には表示されていない。
hasetakaは吹き流し方式の出入り口が初めてなので、まず、おしりをテントに入れて、衣服に積もった雪を吹き流しの中で払い、足の雪を払った後でテントに身を入れるとテント内に雪を持ち込むことがない旨説明をした。また、登山靴とスパッツは吹き流しの外で脱いで45Lのビニール袋に入れ、靴の中に新聞紙を詰めておくと、靴の中の湿気を緩和できる。この袋はテントの4隅に収納する。
雪を溶かして水を作るため、テント周辺から45Lビニール袋に雪を入れてテント内に持ち込み、床の中央に新聞紙を厚めに敷いて吸水と汚れ防止とし、べニヤ板の上でガソリンストーブのドラコンフライを組み立ててプレヒート後着火し、暖をとりながら水を作る。
鍋に呼び水としてテルモスからお湯を入れ、シエラカップでビニール袋から雪を削って鍋に入れ、スプーンでかき混ぜながら水を作る。鍋の外側は直ぐに結露するので、頻繁に雑巾で結露を取り除く。鍋に800ccほどの水ができると、携行型の漏斗とろ紙をプラティパスの口にセットし、鍋から500ccほどを流し込み、残りの水にシエラカップで雪を加える作業を繰り返す。4Lの水を作るのに1時間を要する地道な作業であるが、夕食と翌日の朝食、行動用の飲用水を考慮すると、一人当たり2Lの水は必要である。5Lの水と、1Lの沸騰したお湯をテルモスに詰め終わると16時であった。
夕食を食べる間もなく、夕食を済ませたtakeとkawaが酒を持参して加わり、hasetakaが持参したアルコールも加えて懇談開始。秋田県知事の発言で有名となった「じゃこ天」をoosawaが一口大に切って提供する。時々、ガソリンストーブの燃料タンクをポンピングして燃焼を安定させるが、4人用テントに5人が入ると暖かく、ドラゴンフライはとろ火状態である。懇談の合間に雑炊を作って夕食とする。
酒に酔った勢いか、HP上でhasetakaが逆川岳でのテント泊同行を要望したのに、takeが色よい返答をしなかったとの独り勝手な話題から、冬山テント泊に対する心構えの話題になり、一晩で50�儖幣紊發寮兩磴箸覆詒�甲田でラッセルもまともにできない者はテント泊などするな！など、妥当なのか過激なのか判断ができないものもある。ともあれ、hasetakaが「雪原でのテント泊を目標として今後も努力します」と決意表明を行うはめになった。
19時半にお開きとなり、takeとkawaの各々のテントに帰り、外に出ると、外は満天の星空である。前回の横沼テント泊も満天の星空であったが月が光っていた。今回は、星空に月はなく、星の数がこれまで見たこともないほど多く、全天が天の川状態。星の明るさだけで正面の櫛ケ峯の姿が確認できる。
歯磨きをしてトイレを済ませ、再度、ストーブで温まった後、ストーブを消して就寝の準備。ザックからシュラフを取り出し、食料や食器等をザックにしまい、テントの左右端に寄せる。テント内で、3人で川の字となって寝るが、プラティパスの水が凍らないよう、川の左右の者がザックとシュラフの間にプラティパスを挟んで保温することにする。
尻に敷いていたエアーマットに空気を入れて膨張させ、この上にシュラフを広げ、外着を脱いでシュラフが入っていた袋に詰めて枕にする。ナンガのオーロラはシュラフカバー不要。上下フリースにテントシューズを履いてシュラフに潜り込むのが小生のスタイルである。hasetakaは厳冬期用のシュラフを所持していないとのことで、シュラフ2個を重ねたうえでシュラフカバーをセットするのに手こずり、小生が補助してようやく就寝の体制が整う。
oosawaによれば、この後、雪が降り始め、テントを打つ音が聞こえたそうであるが、いつものことながら、うつらうつらしたまま、静かな朝を迎えた。
朝6時前、外が明るくなり始めたことを確認して起床。同時にoosawaとhasetakaも起床する。直ちにシュラフをたたみ、外着を着て外に出ると10�僂曚匹凌契磴�積もっていた。外はほとんどガスで視界がきかないが、風もなく穏やかな朝である。テント内を整理して直ちにガソリンストーブに着火し、お湯を沸かして朝食とする。また、本日の行動用として各自のテルモスに沸かしたお湯を詰め、余った水は非常用に500ccほどを残して廃棄。室内が暖かくなるにつれ、インナーテントもカラッと乾燥した。テント背負い人としては、テントが乾燥していれば荷も軽くなるのでありがたい。
天候を勘案して真っ直ぐ帰路につくこととし、テントを撤収して8時テント場発を目標としたが、あっさりした朝食を済ませ、荷造りを始めると7時半には出発できそうである。隣のkawaに7時半発で可能か声をかけると可能との返答があり、7時半出発とする。
荷造りを済ませた後、冬山テント泊では、テント内で登山靴を履く。ビニール袋に入れてある登山靴から昨日詰めた新聞紙を取り出し、ビニール袋に靴を入れたまま、靴に足を突っ込んで履き、そのままスパッツを付けて出入り口に移動する。oosawaが実演して見せ、hasetakaが続く。最後に小生がテントから出て、床面に敷いたシート類を折りたたんで回収し、ポールを抜いてテントをたたみ、小生のザックに収納して完了。ちょうど7時半であった。takeは悪天候にもかかわらず、単独で櫛ケ峯方面に向かうと言葉を残し、ガスの彼方に消えた。
スノーシュ組は逆川岳を越えて、横岳には寄らずに帰路につくことにした。逆川岳に登る尾根にのると早速、来季のhasetakaソロテント泊のための強化訓練開始。まずはラッセルから。昨晩からの積雪は10�冂�度であるが、泊りの荷を背負った状態ではスノーシュが20�僂曚苗世狆�態である。大股で歩いているので、歩幅を狭くし、片方の足が雪面をしっかり押し切った状態で次の足を出すと疲労が少ない旨伝授。イチニ、イチニではなく、イッチ・ニッ、イッチ・ニィとゆっくりリズムを刻み、これを繰り返す。ストックはバランスをとるため、大きな円を抱えているようなイメージで体の外側に突き、グリップは、雪崩に巻き込まれた際に直ちにストックを手放せるよう、輪っかに手をとおさないこと。
逆川岳に登り返すため、雪庇の隙間を目指して斜めに急斜面を登る。雪庇崩壊に集団で巻き込まれることを防ぐため、最初の者が登り切った後に次の者が続くよう指示して登り始めるも、スノーシュのエッジが効かない部分では数回滑り落ちる場面もあったが、何とか登り切り、順次合図をして逆川山頂前に出る。視界が悪く風も強い。
帰路は山頂からコンパス330度である。ソロテント泊強化訓練第2弾。hasetakaを先頭にコンパスを頼りに歩くことにする。当然、昨日のトレースは消えている。前方にトドマツなどの目標物がある場合は、右（又は左）から〇番目のトドマツを目指して歩き、〇番目の前に着いたら、次の目標物を定め、これを繰り返す。まったく視界が効かないホワイトアウトの状態では、複数人であれば、視界が効く範囲で一人を前方に出し、コンパスでその者の位置を決めて、前方に出した者まで進み、これを繰り返すことも可能であるが、単独の場合はこれもできないので、目標物が見えるまではホワイトアウトの中の自分で定めた位置目指して歩くしかない。hasetakaいわく、ここが一番怖かったとのこと。
目標に向かって歩くと指示したものの、前方に大きなシュカブラやトドマツ等があれば歩けないわけで、このような場合は迂回した後に目標の前に出ることが必要である。
これを繰り返しながら30分ほど歩くと、運よく昨日のトレースに合流し、hasetakaも一息ついた。疲れ切った表情である。「昨夜の決意表明はどうしたのだ」と、からかうと、「あれは酒の席での決意表明でした」と弱気の発言。下から10人ほどの日帰り登山者が登ってくるのが視界に入り、「hasetakaさん、彼らのトレースを辿ると駐車場に帰れるよ」と励ましたら、本当にホッとしたような表情であった。
下から登ってきた先頭の方が、我々を見て、「昨日は泊りですか？」と声をかけてきたので、「夜空があまりにも奇麗なので、ついつい、泊まってしまいました」と返答したところ、「そうですか、ついつい、泊まってしまいましたか」と返してきたので、お互い大笑いした。
帰路、踏み固められたトレースを歩くと膝に負担がかかると、oosawaはトレース沿いに新雪を踏みながら歩いており、hasetakaも続く。急斜面を降りる際には、トレースを無視して、エィと一気に駆け降りる。時折、先が見えないほどの降雪もあったが、ブナ林の中は概ね穏やかであり、昨日、急登後にザックを下ろして休憩した地点を確認して進路を一気に右手沢地形にとり沢底に着くと、oosawaが城ヶ倉渓谷の写真を撮りたいとのこと。どこまでが雪庇なのか不明なので、あまり近づかないよう指示し、沢底から登り返して、9時半、無事駐車場に帰り着いた。
恩師と一緒に歩いた後、最初に一人でテント泊をした場所は睡蓮沼である。恩師に、一人で泊まるにはどこが安全でしょうかと尋ねたところ、いくら吹雪いても、積雪が深くても確実に帰ってこられる場所として選択肢に挙げて頂いた場所である。八甲田における冬山ソロテント泊は、不安や恐怖、寂しさとの闘いである。何度となく、夕食時に、明日は駐車場まで帰れるだろうかと不安になり、もうぜったいにソロテント泊はしないとその場では誓うのである。が、翌日駐車場に帰り着くと、次回はどこに行こうかと考える変わり者達。コツコツと技術と知識、経験を蓄え、体力を備えて臨むことが必要である。
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