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Yamareco

記録ID: 5981290
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

赤石岳悪沢岳周回縦走

2023年09月23日(土) 〜 2023年09月25日(月)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 静岡県
 - 拍手
Ashiro その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
19:34
距離
27.9km
登り
3,101m
下り
3,102m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:03
休憩
0:09
合計
4:12
距離 5.4km 登り 1,496m 下り 74m
8:11
8
9:57
9:58
37
10:35
10:36
107
12:23
2日目
山行
4:05
休憩
1:34
合計
5:39
距離 6.6km 登り 769m 下り 690m
6:43
38
7:21
7:26
45
8:11
8:35
41
9:44
10:23
13
10:53
10:57
12
11:09
11:19
34
11:53
11:54
28
12:22
3日目
山行
7:52
休憩
1:31
合計
9:23
距離 15.9km 登り 862m 下り 2,359m
6:18
51
7:41
7:47
14
8:01
8:04
3
8:07
8:13
62
9:15
9:43
23
10:06
10:12
33
10:45
10:48
30
11:18
11:39
16
11:55
7
12:02
12:03
36
12:39
7
12:46
12:47
23
13:10
48
13:58
14:02
30
14:32
14:34
55
15:29
7
15:40
15:41
0
15:41
ゴール地点
天候 1日目:曇のち晴れ、2日目:快晴、3日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
9/22にマイカーで藤沢経由で畑薙第1ダム夏季臨時駐車場に向かい車中泊、9/23朝7時15分の東海フォレストの送迎バスで椹島まで移動し、登山開始。
コース状況/
危険箇所等
定番縦走ルートでとても良く整備された登山道。大倉尾根の登りは最初がとてもキツイので、あえてペースを落として一定のリズムで登るのが良い。荒川中岳から悪沢岳の登りは急斜面のガレ場で慎重に、特に逆回りの場合は下りになるので十分注意する必要あり。千枚小屋から椹島までの下りは緩やかで時間がかかる。下りの最後で岩場の登り返しがある。足も疲れているので気を緩めずゆっくり進む。
椹島ロッジ。ここで登山届を提出し出発。
2023年09月23日 08:08撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 8:08
椹島ロッジ。ここで登山届を提出し出発。
椹島ロッジから登山道に向かう道標
2023年09月23日 08:12撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 8:12
椹島ロッジから登山道に向かう道標
テンニンソウ
2023年09月23日 08:31撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 8:31
テンニンソウ
コウシンヤマハッカとテンニンソウ
2023年09月23日 09:40撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 9:40
コウシンヤマハッカとテンニンソウ
3/5標識、手書き風で親しみやすい。
2023年09月23日 10:35撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 10:35
3/5標識、手書き風で親しみやすい。
ここから急登の歩荷返し。
2023年09月23日 11:37撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 11:37
ここから急登の歩荷返し。
歩荷返しが終わるとあとはなだらかな登りで赤石小屋。
2023年09月23日 11:59撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 11:59
歩荷返しが終わるとあとはなだらかな登りで赤石小屋。
赤石小屋前から赤石岳の斜面と聖岳。雲が湧きダイナミックな景色。
2023年09月23日 14:33撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 14:33
赤石小屋前から赤石岳の斜面と聖岳。雲が湧きダイナミックな景色。
2日目朝、まだ雲が残っているが天候は良くなりつつある。
2023年09月23日 17:36撮影 by  iPhone XR, Apple
9/23 17:36
2日目朝、まだ雲が残っているが天候は良くなりつつある。
赤石岳山頂もはっきり。
2023年09月24日 06:39撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 6:39
赤石岳山頂もはっきり。
お世話になった赤石小屋。
2023年09月24日 06:43撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 6:43
お世話になった赤石小屋。
手作り感満載の標識
2023年09月24日 06:45撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 6:45
手作り感満載の標識
富士見平から荒川三山。
2023年09月24日 07:22撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 7:22
富士見平から荒川三山。
富士見平からの赤石岳、まさに王者の貫禄。
2023年09月24日 07:22撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 7:22
富士見平からの赤石岳、まさに王者の貫禄。
まだヤマハハコが咲いていた。
2023年09月24日 08:34撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 8:34
まだヤマハハコが咲いていた。
タカネマツムシソウ。
2023年09月24日 08:46撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 8:46
タカネマツムシソウ。
北沢上部から富士山。
2023年09月24日 08:55撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 8:55
北沢上部から富士山。
稜線到達、赤石岳山頂が大きい。
2023年09月24日 09:23撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 9:23
稜線到達、赤石岳山頂が大きい。
稜線に出ると西側の中央アルプス、北アルプスが屏風のように広がる。
2023年09月24日 09:23撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 9:23
稜線に出ると西側の中央アルプス、北アルプスが屏風のように広がる。
赤石岳山頂。百名山99座目。
2023年09月24日 09:39撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 9:39
赤石岳山頂。百名山99座目。
赤石岳山頂からの富士。手前の雲がアクセントになって素晴らしい。
2023年09月24日 09:41撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 9:41
赤石岳山頂からの富士。手前の雲がアクセントになって素晴らしい。
赤石岳山頂から荒川三山と南アルプス北部の山並みを一望。
2023年09月24日 09:42撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 9:42
赤石岳山頂から荒川三山と南アルプス北部の山並みを一望。
赤石岳山頂から戻り稜線分岐に戻ってきた。
2023年09月24日 10:39撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 10:39
赤石岳山頂から戻り稜線分岐に戻ってきた。
小赤石から赤石岳と百間平と兎岳。
2023年09月24日 10:55撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 10:55
小赤石から赤石岳と百間平と兎岳。
小赤石岳からさらに荒川岳方向に進んだ稜線上。振り返ると小赤石岳と赤石岳の山頂が重なっている。
2023年09月24日 11:11撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 11:11
小赤石岳からさらに荒川岳方向に進んだ稜線上。振り返ると小赤石岳と赤石岳の山頂が重なっている。
大聖寺平。
2023年09月24日 11:52撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 11:52
大聖寺平。
大聖寺平から荒川岳と悪沢岳。
2023年09月24日 11:52撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 11:52
大聖寺平から荒川岳と悪沢岳。
荒川小屋到着。2日目終了。
2023年09月24日 12:24撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 12:24
荒川小屋到着。2日目終了。
荒川小屋前から夕暮れの富士。
2023年09月24日 17:32撮影 by  iPhone XR, Apple
9/24 17:32
荒川小屋前から夕暮れの富士。
3日目朝、ご来光と富士山。
2023年09月25日 05:33撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 5:33
3日目朝、ご来光と富士山。
荒川小屋脇の道標。ここを通って荒川岳に向かう。
2023年09月25日 06:19撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 6:19
荒川小屋脇の道標。ここを通って荒川岳に向かう。
荒川岳への登りから振り返って仰ぐ赤石岳。
2023年09月25日 06:45撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 6:45
荒川岳への登りから振り返って仰ぐ赤石岳。
防鹿柵。
2023年09月25日 07:13撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:13
防鹿柵。
まだまだ登りは続く。
2023年09月25日 07:20撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:20
まだまだ登りは続く。
悪沢岳。
2023年09月25日 07:21撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:21
悪沢岳。
荒川岳の稜線の到着。ここから空身で前岳山頂に向かう。
2023年09月25日 07:36撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:36
荒川岳の稜線の到着。ここから空身で前岳山頂に向かう。
荒川前岳山頂。
2023年09月25日 07:42撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:42
荒川前岳山頂。
荒川前岳山頂から中岳と悪沢岳。
2023年09月25日 07:44撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:44
荒川前岳山頂から中岳と悪沢岳。
荒川岳稜線から悪沢岳と富士山。
2023年09月25日 07:44撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:44
荒川岳稜線から悪沢岳と富士山。
荒川中岳山頂到着。
2023年09月25日 07:59撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 7:59
荒川中岳山頂到着。
中岳山頂から大きく見える悪沢岳と富士山。
2023年09月25日 08:00撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 8:00
中岳山頂から大きく見える悪沢岳と富士山。
ついに悪沢岳山頂到着。百名山最後の山頂。
2023年09月25日 09:15撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:15
ついに悪沢岳山頂到着。百名山最後の山頂。
もう一つの山頂標識。
2023年09月25日 09:15撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:15
もう一つの山頂標識。
悪沢岳山頂からの富士山。
2023年09月25日 09:16撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:16
悪沢岳山頂からの富士山。
悪沢岳山頂から赤石岳と深南部。
2023年09月25日 09:20撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:20
悪沢岳山頂から赤石岳と深南部。
悪沢岳山頂から荒川岳と赤石岳。
2023年09月25日 09:41撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:41
悪沢岳山頂から荒川岳と赤石岳。
悪沢岳山頂から富士山と駿河湾。
2023年09月25日 09:41撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:41
悪沢岳山頂から富士山と駿河湾。
悪沢岳山頂部が巨岩累々。
2023年09月25日 09:44撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 9:44
悪沢岳山頂部が巨岩累々。
今山行の最後の3000m峰、丸山山頂。
2023年09月25日 10:06撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:06
今山行の最後の3000m峰、丸山山頂。
丸山山頂から南アルプス北部、空の色と雲は秋。
2023年09月25日 10:07撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:07
丸山山頂から南アルプス北部、空の色と雲は秋。
丸山山頂から悪沢岳。
2023年09月25日 10:07撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:07
丸山山頂から悪沢岳。
秋空の富士山。
2023年09月25日 10:08撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:08
秋空の富士山。
丸山山頂から少し下った所からの赤石岳、奥の聖岳や上河内岳も見える。
2023年09月25日 10:23撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:23
丸山山頂から少し下った所からの赤石岳、奥の聖岳や上河内岳も見える。
千枚岳と富士山が重なる。
2023年09月25日 10:24撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:24
千枚岳と富士山が重なる。
最後の山頂、千枚岳。
2023年09月25日 10:44撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:44
最後の山頂、千枚岳。
千枚岳山頂から赤石岳と深南部。これで赤石岳も見納め。
2023年09月25日 10:48撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 10:48
千枚岳山頂から赤石岳と深南部。これで赤石岳も見納め。
千枚小屋。
2023年09月25日 11:39撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 11:39
千枚小屋。
千枚小屋と椹島の中間点。
2023年09月25日 12:46撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 12:46
千枚小屋と椹島の中間点。
岩頭見晴し。この岩場の登り返しがきつかった。
2023年09月25日 14:32撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 14:32
岩頭見晴し。この岩場の登り返しがきつかった。
山行の最後を締めくくる吊橋を渡る。
2023年09月25日 15:24撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 15:24
山行の最後を締めくくる吊橋を渡る。
滝見橋の登山口。あとは椹島まで車道歩き。
2023年09月25日 15:28撮影 by  iPhone XR, Apple
9/25 15:28
滝見橋の登山口。あとは椹島まで車道歩き。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ 携帯トイレ インナーシーツ

感想

9/23
送迎バス往路+赤石小屋予約済み(9/17)
バス移動:畑薙第1ダム⇒椹島ロッジ(7:15⇒8:25)、登山1日目:椹島⇒赤石小屋(5時間30分)、赤石小屋
登山1日目
朝5時起床。朝食はチーズトーストとバナナ+コーヒー、トイレを済ませ6時30分にバス待ちの列にザックを置く。予約人数が多数の為、6人乗りのバンが先行出発することになり、このバンに乗り早めの6時50分に出発する。椹島までは約1時間で7時50分に到着。トイレを済ませ、椹島ロッジの受付で登山届を提出し、8時10分に赤石岳方面の登り口に向かう。8時20分に大倉尾根(東尾根)コース登山口から登り始める。最初は鉄製のハシゴでかなりの急登。聖岳や光岳の登りと変わらずV字谷の取付きでジグザグの急登が続く。1時間30分ほど登り続けカンバ段を通過する。湿気が強く気温も高いのか、かなり汗をかく。水分を取りながら登り続ける。相変わらず急登が続き地味に足に来る。標高2300mを超えると緩やかな登りになり呼吸を整えることが出来るようになるが、赤石小屋までの最後の急登「歩荷返し」が待っている。ここを過ぎると赤石小屋が近い手作り感満載の標識が現れ、気持ちが和む。標高は2500mを超え木々の間から聖岳が見え隠れする。ずっと樹林帯を登り続け、赤石小屋前までほとんど景色を楽しむことが出来なかったが、途中この時期でも咲いているテンニンソウやコウシンヤマハッカを見つけほっとする。12時23分、やっと赤石小屋に到着。小屋前のテラスからは赤石岳・聖岳が雲間に見え隠れしている。夕方までに雲が取れることを期待して、小屋で受付を済ませ遅い昼食を小屋の食堂をお借りして食べる。いつものようにカップ麺と菓子パン+コーヒー、小屋は快適で居心地が良い。昼食後、寝床を作り荷物を整理する。それでもまだ十分に時間が余っているので、小屋所蔵の雑誌や本を眺める。小屋ではちょうど炬燵を入れたとの事で、中に入り温まりながら雑誌眺めを続ける。夕食は評判通り美味しい豚ロースのソテー、ごはんは少なめによそってくれ、気兼ねなくお替り出来る心遣いがうれしい。夕食後はテラスと小屋の上にある展望場所を散策し、赤石・聖、荒川・悪沢の峰々を眺める。まだはるか高い。19時過ぎ、早めに就寝して明日に備える。
9/24
荒川小屋予約済み(9/17)
登山2日目:赤石小屋⇒赤石岳⇒荒川小屋(5時間)、荒川小屋泊
朝5時起床、天気は高曇りで回復傾向。着替えとパッキングを済ませ、6時に朝食を食べ6時40分に赤石小屋を出発、目指すは百名山99座目の赤石岳。シラビソの樹林帯の登りから始まり、標高2700mあたりからハイマツが現れ、視界が広がる。7時20分に富士見平に到着、正面は赤石岳、右手には荒川岳と悪沢岳の荒川三山、振り返ると富士山、何とも贅沢な景色、さらに天気も回復して青空が広がってくる。富士見平でひとしきり写真を撮って先に進む。少し下ってから小赤石岳からの岩尾根の北側を巻いて西に向きを変え、しばらくすると北沢の源頭。この辺りではヤマハハコ・タカネマツムシソウがまだ咲いている。北沢源頭では水を補給がてら休憩を取る。秋になっても水が枯れずに美味しく飲めるのはありがたい。20分ほどの休憩後8時35分に出発。カール地形を実感しながら急斜面を登る。小赤石岳山頂を仰ぎながら登り、途中から南に向きを変え登り続け、9時16分に稜線の分岐に辿り着く。南は巨大な赤石岳山頂部、東は北沢源頭のカールの向こうに富士山、西は中央アルプス・御嶽・北アルプスが長い屏風のように連なっている。この分岐でザックをデポし、ウエストバックだけで赤石岳山頂を目指す。雄大な尾根をゆっくり登り9時40分に赤石岳山頂に到着、山頂からは360°遮るもののない完璧なパノラマが広がる。富士山、荒川・悪沢岳・南アルプス北部・北と中央アルプス、聖と深南部をそれぞれ写真に収め、山頂南側のくぼ地で風を避けながらおやつタイム。持参した飲み物と菓子パンを食べて眼下の避難小屋と富士山を眺める。休憩後山頂を後にして稜線分岐でザックを回収し小赤石岳に向かう。正面に荒川岳・悪沢岳を見続けながらの稜線歩き、まさに至福の時間。10時53分に小赤石岳山頂到着、次の3030mピークに向けて進む。ピークを過ぎると大聖寺平への下りに入る。振り返ると3030mピーク、小赤石、その右手に聖岳へと続く大沢岳・兎岳の稜線が同じ目線で広がる。11時52分に大聖寺平を通過、あとは荒川小屋に向け山腹のトラバースになる。高山帯から樹林が現れゆっくりと高度を下げ12時24分に今日の宿、荒川小屋に到着。受付を済ませ、小屋の外テーブルで昼食を食べる。早着きすると午後の時間をゆっくり出来るのが良い。小屋で着替えて暖房の入った食堂にお邪魔して時間を過ごす。夕食後赤く染まった富士山を眺める。ここからの富士も均整が取れ、素晴らしい。19時過ぎには就寝する。
9/25
登山3日目:荒川小屋⇒荒川岳⇒悪沢岳⇒千枚小屋⇒椹島(9時間)、椹島ロッジ泊
朝5時起床、5時30分の日の出を眺める。朝食前に出発準備を整え、6時前に朝食。荒川小屋の朝食も美味しい。朝食後トイレを済ませ、6時20分、荒川小屋を出発する。今日の行程は椹島までとかなり長いので、気合を入れて歩き出す。荒川前岳までの広い斜面はシカの食害の防止で柵が設けられている。後ろを振り返ると荒川小屋とその猛攻に小赤石岳の巨体が朝日を浴びて輝いている。東には白峰南峰のシルエットの向こうに今日も富士山が美しい裾野を広げている。今日のルートは富士山に向かって進むので、その大きさ実感できる一日になる。小屋を出て1時間20分ほどで稜線に出る。今日も快晴で中央アルプス・御嶽・乗鞍・北アルプスと北西方面のスカイラインも見飽きる事が無い素晴らしい稜線歩きを保証している。ここでザックをデポし絡みで前岳を往復、7時42分に前岳山頂到着。南側には赤石岳以南の南アルプス南部の山々、北側は中岳の左に塩見・農鳥・間ノ岳・仙丈、右には悪沢岳のピラミッドが大きく聳えている。前岳山頂を後にして、ザックを回収し中岳に向かう。前後左右の絶景を眺めながらの稜線漫歩で足取りも軽い。8時に中岳山頂に到着、悪沢岳・富士山の並び立つ姿は今日一の構図。山頂から少し下ると避難小屋、ここでトイレ休憩をして悪沢岳の登りに備える。30分ほど下り鞍部に、ここで晩秋にもかかわらずヤマハハコの花が咲いているのを見つける。悪沢岳への登りは岩場の急登で足場も悪く、逆回りだと結構危なそう。慎重に登り切り9時15分に悪沢岳山頂到着、これで百名山完登。あとは椹島までの長い下りが待っている。悪沢岳山頂からの眺めも素晴らしいの一言。南正面に赤石岳の巨体が広がり、そのすぐ後ろに聖の山頂がちょこんと顔を出している。北に目をやると塩見岳と蝙蝠尾根の向こうに白峰間ノ岳・農鳥岳と甲斐駒、塩見の真後ろに仙丈と南アルプス北部の峰々が眼前に広がり、さらに進行方向の東側は丸山の丸い頂とますます大きく見える富士山が幾重にも重なる山並の向こうに大きく映る。山頂からの下りはまず巨岩の乱立する荒々しい場所を抜ける。そのあとは丸山の山頂のような穏やかで広々とした稜線を進む。前方、富士の右手には朝日に光る駿河湾と伊豆半島も遠く見えている。10時8分に今山行最後の3000m峰、丸山山頂に到着。ここからの赤石岳は、小赤石岳・聖岳の重なりが無くなり上河内岳やさらに深南部のピークも連なり、南アルプス南部の奥深さを象徴しているようだ。丸山から千枚岳までは結構険しい道のり、特に千枚岳直下は岩場での登り返しで慎重さが必要。岩場を慎重に登り切り、10時47分、今回最後のピーク千枚岳山頂に到着。引き続き快晴で振り返ると降りてきた悪沢岳・丸山のピークが連なる。赤石岳以南の深南部の延々と連なる山並みも相変わらず健在で楽しい稜線歩きを満喫。名残惜しい山頂を後にして、千枚小屋に向け下り始める。途中、二軒小屋への分岐を通過し11時13分に小屋に到着、ここで昼食休憩を取る。外のテーブルを使わせてもらい、千枚小屋荒川小屋で受け取った弁当を頂く。千枚小屋からは樹林帯の下りに入り、雄大な景色はおしまい。途中途中に7分割の案内板が長い千枚尾根の下りの目安になる。7/7は標高2500mでシラビソ・オオシラビソの森についての内容が書かれている。駒鳥池を12時に通過し6/7案内板を12時24分に通過、相変わらず長い下りが続く。4/7清水平1900mを13時11分に通過、ここは貴重な水場があり、こんこんと美味しい水が湧いていた。2/7案内1500mを14時7分に通過。ここから突然の岩場の登りが出てきてびっくり!すでに長時間の下りで足に来ている所だったのでかなりこたえた。登りきると「岩頭見晴し」の案内板があった。ここから高圧送電塔をくぐりぬけ大井川まで一気に下る。最後に長い吊橋と青い鉄橋を渡り15時28分に千枚尾根登山口にたどり着く。ここから椹島まではほんのちょっと、ゆっくりと林道を歩きながら今回の山行を思い返す。15時40分、椹島到着。長かった山行もこれでおしまい。椹島ロッジの受付を済ませ、お風呂に入る。生き返るような解放感を味わいゆっくりお湯につかる。しかし体はやはり疲れていたようで、右わき腹に発疹が現れ赤く腫れているのに気づく。かゆみもあるので、帯状疱疹が出てしまったようだ。明日以降は痛みに変わるだろうと思いながらも、夕食時はビールを飲んで山行の無事を祝う。明日朝いちばんのバスで臨時駐車場に戻ることになるので、簡単に服を洗い、部屋干ししてすぐに就寝する。
9/26
バス移動:椹島⇒畑薙第1ダム
バス移動:椹島⇒畑薙第1ダム(6:00⇒7:10)
朝5時起床、やはり帯状疱疹のようで、昨日かゆみのあった場所はチクチクとした痛みに変わる。朝食をロッジで食べ、6時発のバスに乗り込み7時過ぎに臨時駐車場に到着。駐車場で着替えを済ませ帰路に就く。

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