噂通りの美渓 黒部川赤木沢(折立から)


- GPS
- 12:01
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 1,944m
- 下り
- 1,929m
コースタイム
- 山行
- 10:22
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 12:01
天候 | 快晴のち曇り 薬師沢小屋は早朝冷えて12℃と、もう北アルプスは初秋間近。但し日中は暑い https://tenki.jp/past/2023/09/03/chart/ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
![]() http://www.arimine.net/toll_road2.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・奥ノ廊下 薬師沢小屋〜赤木沢出合 大半はゴーロ歩きで渡渉が数回。渇水で膝上程度しか来ない水量だった。ヌメる所は結構ヌメる。魚影あり。 出合300mほど手前からゴルジュ。定石は左岸を高巻いて懸垂下降で出合に戻る巻道とのことで、入口にピンテあり。しかし今年は渇水のため右岸を水線沿いにへつって行ける。一箇所滝があり、バンド状を上がる際にスメアリングする。手の届く絶妙な位置に残置縄があり、しっかりしていた。そこだけ難しめ。あとの行程はナルミズ沢よりも易しい。 ・赤木沢 出合〜大滝上の二俣 入口は左岸を少しへつってナメに降りる。F1、F2は階段状のナメ滝で右から快適に登れる。F3は下段を左から、上段は直瀑のため左岸を巻く。しっかりした道あり。F4下段、F6はどこでも登れるナメ滝。F4上段は流芯左、F5は滝の右壁が登りやすい。 大滝は滝壺を見学後、戻って左岸にピンテが見える巻道を登る。手足を使うものの、ガバや木の根が掴めるので簡単。落口へも明瞭ですんなり出れる。 ヌメりはあるものの、変に荷重しなければアクアグリッパーで水もフリクションが効く。高巻きとスラブも多いことを念頭に。 ・赤木沢支流 大滝上の二俣〜赤木平 本流はナメが続くが、赤木平に詰める支流は小滝が幾つも連続する。どれも問題なく登れるものの沢水はヌメりが酷く、脇の乾いたスラブが登りやすい。小滝群が終わると源流の様相になるが、ボサるのは一箇所だけで明るく開ける。等高線2390mの所から左岸へ脱渓し、10mほどのササ帯を横切ると芝生のような大草原と池塘が広がる赤木平。 ・赤木平〜薬師沢左俣〜北ノ俣岳 赤木平の草原をトラバースして薬師沢左俣に入る。源流は二俣になっており、左沢に降り立った(詰めると赤木岳)ので少し下り右沢へ入り直した(GPS軌跡の凸っている箇所)。右沢は少し進むと水枯れしガレ沢に。北ノ俣岳頂上直下までヤブ漕ぎもなく綺麗なツメ。 |
その他周辺情報 | 亀谷温泉白樺の湯。単純硫黄温泉で470円。シャンプー石鹸がないので注意。 |
写真
装備
個人装備 |
6mm30m(不使用)
ラバーソール
フェルトサンダル(不使用)
ビバーク装備
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感想
渇水の今夏も終わりかけに。普段水量の多い奥ノ廊下はチャンスなので、一度は行きたかった赤木沢へ。
先週のナルミズ沢は早出し過ぎたので、今回は薬師沢小屋で明るくなるよう逆算して出発。それでも2時前となり今日もロングコース。冬のオリオン座が昇ってきて、カメラ変えたので撮影が楽しい。薬師沢へ下って行くと太郎平よりぐっと冷えて寒いこと。沢支度中に体が冷えてしまい、ダウン着込んどくべきでした。梯子を降りて入渓。
奥ノ廊下は広いゴーロが延々と続き、稜線に朝日が当たった頃急に狭まってゴルジュ状に。右岸をへつりながら進んで行くと1つ滝が。外傾したバンドを登るのに凹凸少ない岩で、ちょうど手の届くところにお助け残置縄のループがあり、スメアリングで通過。初心者がいるパーティの場合は左岸高巻きルートでラペリングした方が良いと思います。その滝を最後にゴルジュは終わり、穏やかな赤木沢出合に到着。
後ろからハイペースで若いソロがやってきて、聞くと長野の方で同じく初赤木沢とのこと。この日朝一番で誰もいない赤木沢を、ゆっくり追いつ抜かれつな感じで楽しみました。ちょうど沢にも朝日が入り出し、水温もそれほど冷たくなくて快適な遡行。渓相は本当に素晴らしく、まさに自然の造形。噂通りの美渓で、沢をやっていたら一度ここは来ることをおすすめって位良かったです。
詰めは中俣乗越に出ると帰りが長いため、大滝上最初の二俣から支流を上がって赤木平へ。小滝の連続する沢で振り向くと黒部源流のピークが顔を出してきて、ここも気持ち良く遡行。小滝群が終わり源流を進んで行くと左岸側はハイマツが茂っており、2390mの切れ目から脱渓すると丁度赤木平の草原に出れました。夏最後のハイジー自撮りして薬師沢左俣へ。下りた所は左俣源流の左沢だったので、少し下って右沢へ回り込むと左俣を遡行してきた年配ソロの方とスライド。そのままガレを詰めていくと北ノ俣岳で、綺麗なツメでした。北ノ俣岳、前回吹雪いて直下敗退したけど、今日は穏やかでのんびりした雰囲気。道行く人もみんな気さく。
午後早めに下山し温泉へ。明るいナメの余韻に浸りつつ、北陸道の長い帰路につきました。
自分も早朝の奥の廊下ではかなり冷え込んでいて寒いくらいでした。
2018.7/26の記録です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1537290.html
当時Wさんと遡行した当時が懐かしく思い起こされました。
どうもお疲れ様でした。
hareharawaiより
こんばんは。コメントありがとうございます。
記録拝見しました。イチゲ畑一面凄いですね!赤木平ほぼ芝生だったので、花の季節にまた行ってみたくなりました。
朝は寒くて、先週ウツボギ沢出合で夜明けまで寝っ転がったのが嘘のようでした(笑
確かに下の廊下も10月クローズですし、黒部谷って場所柄冷えるんでしょうね。
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