阿弥陀岳 想定外のラッセルで時間・気力消耗して撤退


- GPS
- 07:19
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,143m
- 下り
- 1,128m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:19
別荘地の除雪終点〜 チェーンスパイク&ストック2本
不動清水〜 12爪アイゼン&ピッケルとストック
(下山)不動清水〜 チェーンスパイク&ストック2本で駐車場まで
天候 | 晴れ・ほぼ無風(稜線上は心地よい微風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
早朝はアプローチ道路が全面凍結しています。冬タイヤ必須です。 冬山としては人気エリアだけあって平日でも駐車所は半分車で埋まってました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト 八ヶ岳山荘前に設置されています(用紙・鉛筆完備) ●コース状況 今回は残念ながら阿弥陀岳手前(森林限界地点で撤退)までだったので、特に危険個所はありませんでした。一番気をつけたいのは美濃戸口から阿弥陀岳登山口までは別荘地内を通るのですが、そこで道間違いしないように(私はGPSとニラメッコして何とか間違えずに済みましたが、道路脇の標識が雪に埋もれて気づきにくい) ●積雪状況・ルート状況(御小屋尾根ルート) 平日は入山者がいるかいないか程度の静かなルートのため、降雪後や強風後はトレースが消えている場合があります。今回、不動清水までは踏まれた跡が明確に残っていましたが、その先、特に標高2350mから2500mあたりの急斜面尾根直登部分は風の通り道となるのか、まったく登山ルートが数日前にあったとは思えない雪面になっていました(ヤマレコに数日前の記録があったし、風の弱そうな箇所にはトレースが残っていましたので)。 でも登り斜面、しかも直登なところだったので、上を目指して迷わず掘り進んで登りましたが、逆に下りだとどの方向が正解かを躊躇してしまうかもしれません。 |
その他周辺情報 | ●温泉 美濃戸口からたぶん一番近いであろう「もみの湯」を利用しました。500円 露天風呂、サウナもあって、立派です。これで畳の休憩所があれば最高なんですが。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
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感想
当初は14・15日の1泊2日で八ヶ岳の予定でした。
ずっと晴天予報だったので、昨年から考えていた御小屋尾根ルートで阿弥陀岳に登って、その状況によって、赤岳へ登り返して天望荘か、文三郎尾根を下りて赤岳鉱泉に泊まって、翌日は横岳〜硫黄岳の稜線縦走までやりたいなというテンコ盛りな計画。
ところが直前になって、15日は南岸低気圧接近で大荒れ予報に変わってしまい、結局阿弥陀岳だけの日帰りピストン計画となりました。
まあ、ここのところの晴天と入山者が多い八ヶ岳エリア、3連休で歩かれてトレースは出来ているだろうと予測していたんですが、まさかトレースが完全に消えていて、ガッツリな激ラッセル急登が待ち構えていたとは。
美濃戸口からGPSで道間違いしないように別荘地内を進み登山口に来てみると、細いながらもトレースがちゃんとあって、まずはひと安心。最初からモコモコの雪上歩行だったので、チェーンスパイクを装着し、ダブルストックでガシガシとスタート。
順調にトレースにしたがって、御小屋山まで登り、そこから不動清水までは小さなアップダウンを繰り返し、ダラダラ尾根歩きから急登に変わるのに備えて、12爪アイゼン&ピッケル装備(雪が深い部分もありそうなので、ストック1本も残して)に変更して、さてガッツリ登るゾと尾根直登に取り掛かると、風の通る箇所はトレースがかき消されていて、その先の地形やトレースの痕跡らしきものや枝の赤テープを探したりで、ペースが落ちてしまい、しまいには完全にトレースの無い「ここ登るの?」ってぐらいのモッコリな雪壁が出現したりで、時間もロスするし、ひとりぼっちの激ラッセルで体力・気力も消耗、どうもこの調子では阿弥陀岳山頂までは無理そうだなとの諦め気分も出てきたりで、ますますペースは落ちてしまう始末。
それでも晴天で風もない絶好のコンディション、予想外のラッセル以外は申し分なし。無理に山頂を目指すのではなく、安全に下山できる時間範囲で行けるところまでにして、この雪を楽しんでしまおうと気持ちを切り替え、正午あたりを撤退目安にすることにして、ゆっくりペースでルート開拓。正午近くになって、見上げたところに森林限界の上に突き出た見晴らしの良さそうな小ピークを見つけ、そこまでは登ろうと登っていくと、何と上から下りてくる人に遭遇、この日唯一このルートで会った、その人は広河原沢の二俣にテント泊してアイスクライミングで山頂に登って下りてきたとのこと。しばし談笑して別れたあと(彼は私が作ってきたルートをガシガシ下っていきました)、本日の到達点と決めた小ピークにたどり着き、四囲の眺望を楽しみつつ、その直下の日当たりの良い斜面でマッタリと一杯やりながら、次の機会にはリベンジしたいと誓った次第。
撤退を決めた森林限界あたりのちょっとしたピークからの四囲の眺望
スタートから休憩を含めて撤退地点まで4時間半ほど。戻る時間は3時間みておけば夕方までには戻れるだろうと、撤退地点で30分ほどノンビリ過ごし、自分が開拓してきたフカフカな雪道ルートをサクサク下って、結局2時間半かからずに美濃戸口まで降りれました。やっぱり雪道の下りは夏道の比ではないくらい快適に下れて良いもんです。
今回の撤退、とても残念だったんですが、まあ無事が一番だし、平日で人に会わないぶん、より慎重な行動が肝心だし、なんといっても次回このルートに再挑戦するt期には今回の経験値がとても役立つ(時間配分やコース状況)ことになるハズ。
下山後は、もみの湯で疲れを癒し、翌日も休みなので、途中で仮眠をとったり、晩飯を食べたりで、のんびり下道で自宅まで帰り、夜12時に無事に帰着できました。
コメント
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kazさん、こんばんは^^
八ヶ岳山荘では写真撮っていただいてありがとうございましたm_m
そして僕達のレコ見つけてくれてありがとうございました
ほんとソロで阿弥陀目指すなんて凄いですね
僕にはまだまだできそうにないですけど、いつかチャレンジする時の参考にさせていただきますね
そしてkazさんも次回は無事リベンジ出来るよう気をつけて頑張ってください^^ノ
zo-roさん、こんばんは。コメントありがとうございます(^^)
いえいえ、参考にならん記録で申し訳ないです(なんせ途中撤退ですからね)。
あの日は、本当に人に会わなくて(撤退地点手前でアイスクライミングのお兄さんと会っただけ)、人恋しくてなとこで、楽しげな3人さんを見かけて声掛けしてしまいました。
それにしてもやっぱり晴天
また どこかでお会いできたら、またよろしくです ('◇')ゞ
途中までとは言え、脱帽です。
自分にはまったく夢の世界です
これからも気を付けて雪山楽しんでください。
tabioさん、コメントありがとうございます(^^)
いえいえ脱帽するのはこっちですよ、多摩近辺での半端ないロングウォーキング、スタミナ系なtabioさんらしいなあと、日記をいつも拝見してますよ(^^)
かなりの遅コメすみません( ;∀;)
登山口で写真撮って頂いた者です(^_^)/
あの時は貴重な1枚をありがとうございました
そしてコメントまでありがとうございました(≧▽≦)
けれど・・・
阿弥陀もスゴいけれど激ラッセルほんと凄まじいですね
年末に茶臼から五辻でちょっとしたラッセルと深みにはまったりの繰り返しでかなりグロッキーになってしまったんだけど・・・しかも下山なのに・・・
悪戦苦闘していたのがちょっと恥ずかしいくらいです( ̄▽ ̄)
ほんとあの雪の壁みたいなとこ行ったんですか(; ・`д・´)
スゴい!!!の一言に尽きます!!!
あれからリベンジは・・・(*^。^*)?
密かに狙っていたりするのでしょうか( *´艸`)
またリベンジ果たせるといいですね(^_^)/
villaさん、コメントありがとうございます(^^)
あれからリベンジ... まだなんです(^^; たぶん来シーズンに再挑戦かなあと。
でもこういう挫折が、また挑戦する気力を支えてくれるから、山は止められませんよね
villaさんのレコ拝見しました。晴れ女なんですね、羨ましいなあ。
蓼科山、私は過去3回(夏1回、冬2回)登ってて、一度も山頂からの風景を見たことないので、ただただ羨ましいですぅ(T_T)
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