記録ID: 5651433
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ハイキング
京都・北摂
賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (一)上流域/全三 京都北山
2023年06月25日(日) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 06:35
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 914m
- 下り
- 1,375m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:35
距離 15.0km
登り 914m
下り 1,375m
天候 | 曇りのち薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
京都バス 百井別れ *広河原線 出町柳駅前 - 北大路駅 - 二軒茶屋* - 市原駅前* - 鞍馬* - 扶桑橋 - 百井別れ - 広河原 (*印=叡山電鉄乗換駅) 広河原線は "市原" は止まらないので、駅ホーム南側から出てすぐの "市原駅前" で乗換える *便数少ないので事前確認必要 帰り 京都バス 岩倉村松(終着・始発駅) *四条河原町-岩倉村松線 昼間1時間4便程度 国際会館駅-岩倉村松線 昼間1時間2便強 *全路線の全区間が均一運賃区間内 または 京都バス 岩倉駅前 *岩倉駅前バス停は岩倉実相院発着路線と岩倉村松発着路線で停留所の位置が異なるので注意 叡山電鉄 岩倉 京都バス>路線バス>時刻表: https://www.kyotobus.jp/route/timetable/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (一)上流域 今日の山行: 百井別れバス停→百井峠登山口→賀茂川と高野川の分水嶺起点→翠黛山→江文峠→坂原峠→岩倉村松バス停 ※9:24分水嶺起点から14:34坂原峠までが分水嶺です。 【主要区間の所要時間】(おおよそ) 百井別れバス停→翠黛山 175分 百井別れバス停→百井峠登山口 20分 百井峠登山口→翠黛山 155分 百井峠登山口→百井峠分岐 25分 (百井峠分岐から天ヶ岳までは5分程) 翠黛山→江文峠 55分 翠黛山→三壺大神 20分 三壺大神→江文峠 35分 江文峠→岩倉村松バス停 130分 江文峠→坂原峠 100分 坂原峠→岩倉村松バス停 30分 【上流域の道の状況】 * 危険個所なし 6/26追記:三壷大神には北側の尾根を登っているが、これは標準ルートではない様だ。私には歩き難くないがやや「際どい」ルートらしい。標準ルートを歩かれる方が間違いない。(私が普通に歩くとここを通ってしまう。どこかで標準ルートから西に外れているが、水平距離がGPSの誤差程度なので、どこで反れているのかよく判らない。) * 道迷いに注意 一般ルート(救助標識のあるルート)が巻道になっている区間で、一般ルートから外れて尾根を歩いている場合がある(10:55地点のTP566迄で)。このような区間では道迷いに注意が必要。位置的には一般ルートに近い所を歩いているので、判り難い場合は一般ルートを通って頂けば良いと思う。 * 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (一)上流域 : このページ * 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (二)中流域 : https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5733424.html * 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る (三)下流域 : https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5793439.html * 賀茂川と高野川の分水嶺を辿る(全3回)分水嶺付近ルート抜出しまとめ : https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5795966.html 【賀茂川と高野川の分水嶺について】 賀茂川の水は御所の用水なので、賀茂川水系(鴨川より上流域)には死人を葬られない。そのため貴船や鞍馬などの地域の人は、静原の篠坂峠を超えて高野川水系に入った所に墓がある。だから、篠坂峠を越えたところに多くの寺と墓地が集合している。 この話は、洛北の山を歩かれる方ならご存じの方が多いと思う。御所は今出川通より下(しも)にあり、賀茂川は今出川通の上手(かみて)の出町で高野川と合流している。御所で使用する水はそこより北で取水していたと言う事になる。なるほど、今出川あたりで取水しようとすれば、ポンプで汲み上げねばならない。(河川法では全域を鴨川と表記するが、普通は合流後を鴨川と書く。) さて、この賀茂川水系と高野川水系の分水嶺だが、小町寺などのある市原の篠坂峠がそれである事は、先の話からも分かる。私はこの辺りを頻繁に通るが、篠坂峠の南側は長代川が流れていて、長代川は岩倉川を経由して花園橋付近、宝ヶ池の子供の楽園前で高野川に流れ込む。 では、篠坂峠以外の区域ではどんな所が分水嶺なのだろう。歩いてみても良いかもしれない。そう思って、雨の降るある日、考えてみた。 【上流域の分水嶺について】 静原と大原の境の江文峠(えぶみとうげ)から、金毘羅山から翠黛山を経て天ヶ岳に至るルートは、厳密にいえば巻道部分が多いが、ほぼ尾根に沿っており、その尾根は静原と大原の分水嶺であり、ほぼ行政上の静原と大原の境界線にもなっている。静原の水は静原川(淀川4次支流)に集まり、市原に入ってすぐ鞍馬川(淀川3次支流)に流れ込み、市原西部の山幸橋付近で賀茂川(淀川2次支流鴨川)に合流する。大原側は、大原域内では大原川とも呼ばれる高野川(淀川3次支流)が流れている。大原と静原の分水嶺は、要するに高野川と賀茂川水系との分水嶺だ。 北に向かって細かく見てゆくと、分水嶺は翠黛山から北へ尾根を辿り、天ヶ岳への巻道と焼杉山への尾根道に分岐する所では焼杉山へ向かい、焼杉山手前の「TP566経由天ヶ岳への分岐」からTP566を通って天ヶ岳方向へ向かう。 そして天ヶ岳手前の百井分岐辺りから尾根道で百井峠へ向かうことになる。 次に、この百井峠に向かう尾根の左側(西側)が鞍馬側の水系なのは、地図を見ても容易に読取れるが、右側はどうなのだろう。百井峠においては、峠の西側は鞍馬側の水系だが、東側の水は高野川には流れ込まず、百井川〜葛川(安曇川上流域)〜安曇川を経て琵琶湖に流れて行く。 では琵琶湖側の水系と高野川上流との分水嶺はどこだろう。2023年05月10日の私の山行記録( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5483824.html )で歩いた、百井峠へ向かう尾根道から分岐して東へ進む尾根ルートが、その分水嶺だ。 そうすると、2023年05月10日のルートのどこで、左側の水の流れて行く先が鞍馬側の水系から琵琶湖側の水系に変わるのか。百井峠付近は等高線が複雑なうえに道が多いので読取り難いが、どうやら「百井峠に向かう尾根」から「分岐して東へ進む尾根ルート」が分岐する地点の様に見える。この分岐の股の部分(北西側)を低い方にたどって行くと琵琶湖にそそぐと思う。 と言う訳で、賀茂川と高野川の分水嶺ウォークはこの地点から始めた。と言っても、そこまで公共交通機関が行ってないので、今日は百井別れバス停から歩き始めた。実は昨日予習をしようとして小出石から歩いたが、スタート地点に着くまでにくたびれて、道の調査などしていたら焼杉山あたりで時間切れになってしまった。便数は少ないが百井別れからがおすすめ。 |
写真
09:12 こちらが百井峠登山口だろうか。入ってみたが、目の前の小山に上って行かない。やはりさっきの所から上がるのだろうか。
よく判らないが、どこからでも上れる小山なので、適当に上ってね。
よく判らないが、どこからでも上れる小山なので、適当に上ってね。
09:45 小ピークを通過して25歩位下がった所に、左側に巻道があるので、ここから下る。
ピーク上から小さい尾根を下るのも不可能ではないと思うが、それは歩き難い。巻道がせっかく用意してあるのだから、それを使う。
ピーク上から小さい尾根を下るのも不可能ではないと思うが、それは歩き難い。巻道がせっかく用意してあるのだから、それを使う。
10:25 右に曲る。
!注意! P596.6山頂右側に石楠花が生えていて道を遮っている。手前から右にカーブするか、行き過ぎてから右手前に戻るような感じで回り込むか、だろう。山頂で進行方向が分からなくなる可能性があるので注意。
!注意! P596.6山頂右側に石楠花が生えていて道を遮っている。手前から右にカーブするか、行き過ぎてから右手前に戻るような感じで回り込むか、だろう。山頂で進行方向が分からなくなる可能性があるので注意。
11:19 この表道はかなり巻道の区間が多いが、ここでは右側が東又川。
なお、巻道と行っても大部分は尾根からわずかに西側で、尾根がすぐ横に見えている。尾根芯も木がまばらで歩けると思う。
なお、巻道と行っても大部分は尾根からわずかに西側で、尾根がすぐ横に見えている。尾根芯も木がまばらで歩けると思う。
11:47〜12:00 翠黛山。
お弁当。体が大きくなったので、お弁当箱を小さくした。回転焼、パイの実、朝淹れお茶。
疲れると足があまり上がっていないように思う。蹴躓(けつまづ)かない様に、ここからは歩く速度を落とす。
お弁当。体が大きくなったので、お弁当箱を小さくした。回転焼、パイの実、朝淹れお茶。
疲れると足があまり上がっていないように思う。蹴躓(けつまづ)かない様に、ここからは歩く速度を落とす。
14:31 この静原の墓は分水嶺のどちら側になるのだろう。墓の前方に見えているのは岩倉の住宅地。
今回の分水嶺ウォークは墓場下の峠で終わり。以後は次回。
(帰宅後地図を確認したら、静原の墓場だが静原町と村松町にまたがっている。見晴らしは岩倉側しかない。)
今回の分水嶺ウォークは墓場下の峠で終わり。以後は次回。
(帰宅後地図を確認したら、静原の墓場だが静原町と村松町にまたがっている。見晴らしは岩倉側しかない。)
14:39 峠近くの路傍の五輪塔。下の溝に落下して減ってないか気掛りで、とりあえず数えてみた。五輪卒塔婆が六基半。石の仏像に間違いないのが二体。ネットで古い写真を探してみよう。
と思うが、そのうち忘れてしまう。
と思うが、そのうち忘れてしまう。
装備
個人装備 |
お金
長袖シャツ
長ズボン
縫付地下足袋12枚馳
行動食(回転焼/パイの実深みショコラ/お茶)
携帯(スマホ)
カラー紐(PE)
ビニールテープ
標識テープ(リボン)
フェルトペン(名前ペン)
腹掛け(リュックサックとして)
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感想
今日は結構はかどったので、多分、次回は篠坂峠で終わらず、神山を超えた原峠辺りまで。
篠坂峠付近以後は住宅地や各種施設がある地域になるので、分水嶺を通ることが困難な箇所が多くなる。
いろいろ調査中だが、住宅などの敷地や立入禁止が明示されている所は通らない。どうなるだろうか。
また、最終章の上高野から上賀茂下賀茂の住宅地は人工的に整地されているので、自然地形による分水嶺はないのかも知れない。泉川と疎水分流の平面交差と言う所もある。水が混ざってしまうので、そんなのを交差と言えるのだろうか。
2023/6/25 22:49
訂正・追記
「上高野から上賀茂下賀茂の住宅地は人工的に整地されているので、自然地形による分水嶺はないのかも知れない」と書いたが、そうではない。上賀茂・下鴨は京都盆地であり分水嶺は無い事に気付いた。
宝ヶ池東方の東山(松ヶ崎東山)の北側は高野川の水域だが、南側は京都盆地。池みたいな物だ。
神山の北側の川は鴨川に流入しているが、南側の原峠周辺の川は明神川に流れている。西側も農業用水路経由して明神川へ流れる。明神川は賀茂川から取水する用水路・人工河川で、現在は残った水は賀茂川に放水されているが、大正時代までは、泉川に流入して、最終的には高野川に流入していた。
神山から東山までの東西のラインが、言わば、池の北側の縁に当たる。難儀なことだが、色々思い付きはあり、「(三)下流域」のルートを作成中。
2023/7/5 23:06 訂正・追記
2023/9/3 追記を修正
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