記録ID: 5648710
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山
また飯豊連峰です。北股岳へ(梶川尾根往復)(山形県小国町 新潟県新発田市)
2023年06月25日(日) [日帰り]


体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 07:21
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 2,119m
- 下り
- 2,132m
コースタイム
天候 | 晴れ☀?稜線はガスガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飯豊山荘駐車場はざっと見たところ駐車可能台数は50〜60台ほど。駐車場は3ヶ所に分かれています。駐車場はドコモ携帯電波無しのため使用不可。 バスで行く場合、米坂線(現在災害のためバス代行中)の小国駅から町営バスが出ています。7月、8月は季節運行で飯豊山荘まで入ります。詳しくは下記をご覧ください。 小国町ホームページ https://www.town.oguni.yamagata.jp/soshiki/choumin/1609.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 飯豊山』によりますと、梶川尾根登山口から北股岳までは上り8時間50分、下り6時間40分です。今回歩いてみてコースタイム比「0.5〜0.6」が出たので「コースタイムはだいぶ甘めなのかな?」という印象を持ったのですが、実際のところは縦走の大荷物を抱えた登山者が多いので、コースタイムを長めに設定しているのではないかと思います。 【梶川尾根】 登山口から途中のピーク梶川峰まではほぼ一気の急登(湯沢峰あたりで若干緩むところもありますが)。ストンと落ちるような危険な場所はありませんが、とにかく急傾斜の厳しい上りがつづくのでペース配分が重要となります。また下山に使うと急な下りに手を焼きます。道は整備されてはいますが至れり尽くせりというわけではなく歩きづらいところもありますので、それなりに山歩きに慣れた人じゃないと厳しいかもしれません。 途中の「五郎清水」へは登山道から外れ斜面を下ること3〜4分。滑りやすいトラバースがありますので若干注意。今回は雪解けもありじゃんじゃん出てましたが、盛夏や秋になるとどうだかはわかりません。 梶川峰から先は厳しい上りが終わって森林限界を過ぎ、飯豊らしい解放感のあるダイナミックな風景の中を歩くことができます。この付近から高山植物も多数出現してまいります。 梶川尾根登山口から稜線の「扇ノ地紙」までのコースタイムは上り6時間50分。下り4時間50分。わずかに雪を踏む箇所はありましたが、ツボ足でまったく問題ありません。雪装備不要。 【扇ノ地紙〜門内小屋〜北股岳】 待望の稜線歩き。今回はガスに包まれていましたが、晴れてる日に歩ければ最高の景色だろうと思います。花もたくさん咲いていました。そこそこアップダウンありますので随時休憩入れながら進むのがよいでしょう。 扇ノ地紙〜北股岳のコースタイムは上り2時間、下り1時間50分です。今回この区間に残雪は皆無でした。 門内小屋の水場は確認しませんでしたが、小屋下に今の時期だと雪渓の融雪水、それが消えると清水を利用できるようです。 門内小屋は収用人数50名、宿泊料金は2000円です(素泊まり)。テント場は1張500円です。料金は変更になる場合がありますので、最新の情報を確認してください。「門内小屋」でググるか、胎内市役所のホームページを確認すれば出てくるはずです。 なお梶川尾根に近い「丸森尾根コース」は、稜線近くに斜度のある雪渓が残り、かなりの熟達者でないかぎりアイゼンピッケル必要だそうです。消えるまではもうちょっと。石転び沢コースは雪装備必携。また飯豊連峰縦走する場合、烏帽子岳〜天狗ノ庭の区間は夏でも雪渓が残り、危険な場所となります。アイゼンやピッケルを用意しておいてください。 |
その他周辺情報 | 登山口周辺にはスーパーやコンビニなど買い物できるところは皆無ですので、あらかじめ用意しておいた方がよいです。 山形方面から来る場合は小国町中心部の国道113号線沿いにコンビニとドラッグストア、そして国道から小国駅の方向に入ると「asmo」という小規模なショッピングセンターがあります(食品スーパーや100円ショップが入っています)。 新潟方面からだと関川村にコンビニが3店舗(デイリーヤマザキ、セブンイレブン、ローソン)あります。スーパーは中条(胎内市)か坂町(村上市)の国道7号線沿いにある店舗を利用してください。 下山後の温泉 飯豊山荘 http://siroimori.co.jp/iidesansou/index.html 飯豊連峰 登山基地として、また長湯治のできる宿として山を愛する方々に親しまれています。源泉に近い熱めのお湯。汗も疲れも流してくれます。大自然と温泉を満喫してください。 入浴料:大人 500円、子ども(小学生)300円 大人料金には入湯税50円が含まれています 梅花皮荘(かいらぎそう) http://www.siroimori.co.jp/kairagisou/ 入浴料:大人 500円、子ども(小学生)300円 大人料金には入湯税50円が含まれています 小玉川の集落には民宿があり、登山の前泊後泊に利用できます(梅花皮荘も宿泊できます)。飯豊の山の幸を楽しみつつ、温泉入ってのんびりしてみてはいかがでしょうか。 |
写真
こんばんは!!夕暮れの山形県小国町の飯豊山荘です。今週末は天気がビミョーだったので「五頭山か二王子あたりでトレーニングと割りきってお茶を濁しとくかなあ……」と思っていたのですが、日曜日はだいぶ回復しそうなので飯豊連峰の北股岳(2024.8m)に、梶川尾根を使って登ってみることにしました。これから車中泊での前泊ですっ
明るさが残るうちに登山口の下見をしておきましょう。ここにはドライブで来たことはありますが、登山で使うのは初めてなんです。あの車止めを過ぎ、沢を渡るとすぐ右手に梶川尾根登山口。奥にずっと進むと石転び沢やダイグラ尾根の登山口で知られる「温身平」です
これが梶川尾根登山口。うへー、いきなりから急登だなあ。まあ急登は手っ取り早く標高稼げるので望むところですよ。
さあ、この付近は携帯の電波も入らないし(ドコモでも)、夕飯も食べずに寝よ寝よ。下手に食べるとさっき歯みがきしたばっかりなのにまた歯をみがかなきゃならんし。おやすみなさーい(19時30分就寝)
さあ、この付近は携帯の電波も入らないし(ドコモでも)、夕飯も食べずに寝よ寝よ。下手に食べるとさっき歯みがきしたばっかりなのにまた歯をみがかなきゃならんし。おやすみなさーい(19時30分就寝)
翌日は3時55分に起きて4時出発。ええ、用意だけは周到なんです。靴下と靴を履くだけで出発できるようにしておきましたから。
梶川尾根の急登をだいぶ登ってきて、陽が射してきたので写真一枚。これ稜線は雲が取れないパターン??
梶川尾根の急登をだいぶ登ってきて、陽が射してきたので写真一枚。これ稜線は雲が取れないパターン??
「滝見場」からの石転び沢と北股岳……は雲の中。いやー、梶川尾根の急登はなかなかですよ。「日本三大急登」に入れてもいいレベル。少なくとも「谷川岳 西黒尾根」よりはきつい。これ下りでも苦労しそうだなあ
石転び沢は飯豊を愛する者としてはめちゃめちゃ興味があるのですが、私は足のサイズが「29cmで幅広」というかなり特殊なものなので、合う登山靴が無いんです。なので靴にアイゼンをカチッと嵌めることができず、もうアイゼンを使う登山は諦めました……。
まあ無理してまで探す気も無いんですけどね(笑)ん!?「今は何を履いて登山してるのか?」ですって?そこはトレイルランニングシューズですよ。「モントレイル」のトレランシューズ29cm(28.5cmも可)がぴったりなんです。トレランシューズはガチのアイゼンはしっかり装着できなくても、軽アイゼンくらいまでならごまかしで何とかなりますから
まあ無理してまで探す気も無いんですけどね(笑)ん!?「今は何を履いて登山してるのか?」ですって?そこはトレイルランニングシューズですよ。「モントレイル」のトレランシューズ29cm(28.5cmも可)がぴったりなんです。トレランシューズはガチのアイゼンはしっかり装着できなくても、軽アイゼンくらいまでならごまかしで何とかなりますから
五郎清水の分岐まで登ってきました。ここは雪解け水がじゃんじゃん出てましたよ。ここから登山道を外れて斜面を下るのですが、若干注意の必要なトラバースがありました。また盛夏や秋になると水が取れるかはちょっと分かりません
門内小屋。水場はこの写真の左側斜面を下っていくと雪渓から水が取れ、それが消えると清水が使えるらしいのですが今回は確認しませんでした。ちなみにとなりの頼母木小屋と梅花皮小屋の水場はじゃんじゃん出ていたそうです
北股岳(2024.8m)登頂しました!!登ってる間に曇っちゃった。家から見えるこの頂きに立つことができて嬉しい。
コースタイムの半分で登れたんですが、ガスで体感温度が低めだったことでサクサク来ることができました。コースタイムは縦走で大荷物の登山者に合わせてゆるめにしているのかな
コースタイムの半分で登れたんですが、ガスで体感温度が低めだったことでサクサク来ることができました。コースタイムは縦走で大荷物の登山者に合わせてゆるめにしているのかな
おういんの尾根はもう通れないんですかね……。今夏は足の松尾根がダメだし、新潟県から飯豊へアクセスするのが厳しすぎます
おういんの尾根入口の湯ノ平温泉へは子どものころ連れてってもらったなあ〜。
おういんの尾根入口の湯ノ平温泉へは子どものころ連れてってもらったなあ〜。
1時間半待機して10時になりました。晴れそうにないので下山を開始いたします。「北股岳へまた来いよ」という山からのメッセージと受けとりました。確実に天気の良い日を狙ってまた登りにきますよ
扇ノ地紙まで戻ってきました。ここで縦走路に別れを告げて梶川尾根の下りへ。また来ますよ〜。
ちなみに同じ飯豊山荘に下山できる丸森尾根コースは最上部に雪渓が残るのでアイゼン必要とのこと。雪が消えたら丸森尾根も使ってみるか
ちなみに同じ飯豊山荘に下山できる丸森尾根コースは最上部に雪渓が残るのでアイゼン必要とのこと。雪が消えたら丸森尾根も使ってみるか
梶川尾根の激下り、「走ればすぐに下りられるだろ」なんて考えていましたが、急傾斜すぎてなかなか走れません(笑)それでも日帰り装備なので泊まりの登山者さんにだいぶ道を譲っていただきました。
「何であんなに軽い足どりで下れるん?」って言われましたが、背負ってる荷物が軽いからですよ〜。走って下るコツを掴んだこともありますがね
「何であんなに軽い足どりで下れるん?」って言われましたが、背負ってる荷物が軽いからですよ〜。走って下るコツを掴んだこともありますがね
道路が見えて下山ですっ!!思った通り下界は快晴。暑くて下っている最中は滝のように汗をかいてしまいました。あー、お風呂に入りたい。というか人さえいなけりゃそこの沢で水浴びしたい
飯豊山荘の駐車場です。車のナンバー見たら、近隣の山形新潟福島宮城ばかりでした。この登山口からだと百名山二百名山三百名山はあまり関係ないのでわざわざ遠方から来るってこともないんだなあ(ダイグラはオープン前ですし)。あっ、でも渓流釣りで関東方面から来る人はいてもよさそうな気はします。
さあ帰りつつお風呂入りに行きましょ
さあ帰りつつお風呂入りに行きましょ
感想
先々週の朳差岳、先週の飯豊本山につづいての3週連続飯豊連峰登山。今週は北股岳(2024.8m)に登ってまいりました。北股岳は飯豊連峰の中でもピラミダルな山容で、新潟市の自宅からでも見えるのでぜひ一度は登っておきたいと思っていました。
で、登ってきた感想です。
・梶川尾根は相当な急登
・この山域のコースタイムは甘め
・稜線は残念ながらガスガスで展望ほぼなし
・高山植物は豊富。真夏はもっと増えそう
・晴れた日にまた登りに行きたい
・次は丸森尾根も使う
・夕方、自宅から眺めても飯豊連峰の稜線は雲に覆われていた
・個人的な感覚だと、朳差岳東俣コースと同じくらいの疲労度。飯豊本山(川入)よりはほんの少し楽
というところです。
とりあえずまた今年中にリベンジしに行きたいですね。今度はどこかの小屋で泊まるのもいいな。
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この日の北股岳山頂で出会った御方は「庄内から来た」と仰ってましたよ〜。ヤマップに記録を残されていました。鶴岡から小国の登山口は3時間くらいじゃないでしょうか。
これからが飯豊の最盛期なので、ぜひお越しくださいね!!
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